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思っていたよりも早く、マッカート殿下からの文が届いた。
緊張しながら封を切る。中身は食事のお誘いだった。
「お見合いのお断りではなく?!」
思わず叫んでしまった私を、祖父は「だから、アリシアが気に入ったのだろう、と言ったじゃないか」と呆れている。
食事のお誘い、ということは、お見合いは継続。緊張感ただならぬ中での食事をまた? と思うと、ちょっと考えてしまう。でも、予約の料理店の名前を見て、私の心は揺れ動く。確か、デザートが絶品だという、ちょっと敷居の高い名店。一度も行ったことがない。
結局、もう一度くらいなら寿命は尽きないだろうし、そもそもこちらからお断りしてよいようなものではないし、とお誘いを受けることにした。食い意地がはっている訳ではない。断りづらいお店を選ぶマッカート殿下のせいだ。
食事会の日、約束の時間よりかなり早く着いたというのに、またしてもマッカート殿下は先に着いて待っていた。案内してくれた店員は短い悲鳴を発したが、私は予想できていた分なんとか笑顔で挨拶することができた。
「お誘いいただきありがとうございます、マッカート殿下」
そう声をかけると、殿下の眉間にさらに皺が寄る。あまりの凶暴な顔に出かけた悲鳴を飲み込む。私、何か変なこと言った?
その時、店員が口の中で小さく「マッカート」と呟くのが聞こえた。おそらく殿下には聞こえなかったとは思うけれど、殿下を呼び捨てるなんて不敬に当たる。
私の眉間にも思わず皺が寄ってしまったのに気付いたのか、店員は慌てて頭を下げ個室から出て行った。
「フェイシール嬢」
低い声で呼ばれ、私ははっと顔を上げて、殿下を見た。目を合わせないよう気をつけていたのに、見てしまった。
「ああ」以外の言葉に不覚にも感動してしまったのだ。
殿下は、視線は冷ややかではあるものの、想像していたものよりはるかに穏やかな表情だった。
こんな顔もされるのだ。
殿下は私を呼んでから、しばらく逡巡した後、「その呼び名は悪目立ちするので、できれば名前の方で呼んでくれないだろうか」とおっしゃった。
そういえば、この店も私の名前で予約されていた。余りにも有名なその家名(ちなみにマッカートは前々王の妾であった母方の家名だ。その家は今は衰退して貴族位を返上しているそうで、現在マッカートを名乗っているのはイオネル殿下ただ一人だ。)に店側も過剰に反応することは想像に難くない。先程の店員の悪い意味での反応も思い出し納得する。公に前王王弟としてここに来ているのではないということ。
それならば、不用意にお名前を呼んでしまった私の責だ。
「大変申し訳ございません。配慮が足りませんでした」
「いや、こちらが意向を伝えていなかっただけだ」
意に反した言動を取った私を問答無用で叱責するような方ではないことに安堵する。
とにかく席に着くよう促され、私は恐縮しながら着席した。目が合う。確かに視線は厳しい。でも少しの会話をしただけで、射殺されるような恐怖は感じなくなった。相手を知ることの大切さを噛み締めながら、徐々に視覚情報を頭で認識し始める。
鋭い視線は変わらずこちらに向けられているが、これは睨んでいると言うよりも単に目付きが悪いという感じにも思えてきた。この人の顔形によるものなのかも。
そう思えるようになると、元々の顔面の秀麗さが際立って感じられる。前回視線に怯え、顔をちゃんと見られなくてもイケメンだろうと想像できてはいたけれど、その想像を超えるイケメンっぷりに、私は自覚と共に自分の頬が紅潮していくことがとても恥ずかしかった。
「では僭越ながら、イオネル様、とお呼びしてもよろしいでしょうか」と確認すると、堅苦しいので省略するよう言われ、結局は「イオ様」と呼ぶことになった。
「イオ」と呼ばれるこの若い男性のことを英雄と結びつける人は多くはないだろう。でも、なんだか愛称で呼ぶみたいな感じで、私にとって難易度は高い。男性を愛称で呼ぶなんて、私の人生では初めてのことだ。
いや、これは愛称とかではなく、ただ、便宜上で。自分の中でいろいろと言い訳をしながら羞恥心と戦うことになってしまった。
そのはずなのに。
私は順応性が高いのだろう。とても美味しい食事を経て、デザートを食べる頃にはもう、いろいろ考えていたことなど、すっかり忘れてしまっていた。
「ごちそうさまでした」
そう言った時、殿下も食べ終わったところだった。
「イオ様は男性ですし体も大きいのに、私と同じ量では足りないのではないですか?」
思わず口から出た気安い問いに、慌てて口を押さえる。今日は最初に「ああ」以外の言葉を聞いたうえに少し会話などできたものだから、ちょっと油断してしまった。鋭い視線がさらに険しくなる。やっぱり睨まれているのかも!
しばらくの沈黙の後、答えが返ってきた。
「充分だ」
なるほど。足りているのか。
普通に返事が返ってきたことに、ホッとする。
「それなら良かったです」
緊張しながら封を切る。中身は食事のお誘いだった。
「お見合いのお断りではなく?!」
思わず叫んでしまった私を、祖父は「だから、アリシアが気に入ったのだろう、と言ったじゃないか」と呆れている。
食事のお誘い、ということは、お見合いは継続。緊張感ただならぬ中での食事をまた? と思うと、ちょっと考えてしまう。でも、予約の料理店の名前を見て、私の心は揺れ動く。確か、デザートが絶品だという、ちょっと敷居の高い名店。一度も行ったことがない。
結局、もう一度くらいなら寿命は尽きないだろうし、そもそもこちらからお断りしてよいようなものではないし、とお誘いを受けることにした。食い意地がはっている訳ではない。断りづらいお店を選ぶマッカート殿下のせいだ。
食事会の日、約束の時間よりかなり早く着いたというのに、またしてもマッカート殿下は先に着いて待っていた。案内してくれた店員は短い悲鳴を発したが、私は予想できていた分なんとか笑顔で挨拶することができた。
「お誘いいただきありがとうございます、マッカート殿下」
そう声をかけると、殿下の眉間にさらに皺が寄る。あまりの凶暴な顔に出かけた悲鳴を飲み込む。私、何か変なこと言った?
その時、店員が口の中で小さく「マッカート」と呟くのが聞こえた。おそらく殿下には聞こえなかったとは思うけれど、殿下を呼び捨てるなんて不敬に当たる。
私の眉間にも思わず皺が寄ってしまったのに気付いたのか、店員は慌てて頭を下げ個室から出て行った。
「フェイシール嬢」
低い声で呼ばれ、私ははっと顔を上げて、殿下を見た。目を合わせないよう気をつけていたのに、見てしまった。
「ああ」以外の言葉に不覚にも感動してしまったのだ。
殿下は、視線は冷ややかではあるものの、想像していたものよりはるかに穏やかな表情だった。
こんな顔もされるのだ。
殿下は私を呼んでから、しばらく逡巡した後、「その呼び名は悪目立ちするので、できれば名前の方で呼んでくれないだろうか」とおっしゃった。
そういえば、この店も私の名前で予約されていた。余りにも有名なその家名(ちなみにマッカートは前々王の妾であった母方の家名だ。その家は今は衰退して貴族位を返上しているそうで、現在マッカートを名乗っているのはイオネル殿下ただ一人だ。)に店側も過剰に反応することは想像に難くない。先程の店員の悪い意味での反応も思い出し納得する。公に前王王弟としてここに来ているのではないということ。
それならば、不用意にお名前を呼んでしまった私の責だ。
「大変申し訳ございません。配慮が足りませんでした」
「いや、こちらが意向を伝えていなかっただけだ」
意に反した言動を取った私を問答無用で叱責するような方ではないことに安堵する。
とにかく席に着くよう促され、私は恐縮しながら着席した。目が合う。確かに視線は厳しい。でも少しの会話をしただけで、射殺されるような恐怖は感じなくなった。相手を知ることの大切さを噛み締めながら、徐々に視覚情報を頭で認識し始める。
鋭い視線は変わらずこちらに向けられているが、これは睨んでいると言うよりも単に目付きが悪いという感じにも思えてきた。この人の顔形によるものなのかも。
そう思えるようになると、元々の顔面の秀麗さが際立って感じられる。前回視線に怯え、顔をちゃんと見られなくてもイケメンだろうと想像できてはいたけれど、その想像を超えるイケメンっぷりに、私は自覚と共に自分の頬が紅潮していくことがとても恥ずかしかった。
「では僭越ながら、イオネル様、とお呼びしてもよろしいでしょうか」と確認すると、堅苦しいので省略するよう言われ、結局は「イオ様」と呼ぶことになった。
「イオ」と呼ばれるこの若い男性のことを英雄と結びつける人は多くはないだろう。でも、なんだか愛称で呼ぶみたいな感じで、私にとって難易度は高い。男性を愛称で呼ぶなんて、私の人生では初めてのことだ。
いや、これは愛称とかではなく、ただ、便宜上で。自分の中でいろいろと言い訳をしながら羞恥心と戦うことになってしまった。
そのはずなのに。
私は順応性が高いのだろう。とても美味しい食事を経て、デザートを食べる頃にはもう、いろいろ考えていたことなど、すっかり忘れてしまっていた。
「ごちそうさまでした」
そう言った時、殿下も食べ終わったところだった。
「イオ様は男性ですし体も大きいのに、私と同じ量では足りないのではないですか?」
思わず口から出た気安い問いに、慌てて口を押さえる。今日は最初に「ああ」以外の言葉を聞いたうえに少し会話などできたものだから、ちょっと油断してしまった。鋭い視線がさらに険しくなる。やっぱり睨まれているのかも!
しばらくの沈黙の後、答えが返ってきた。
「充分だ」
なるほど。足りているのか。
普通に返事が返ってきたことに、ホッとする。
「それなら良かったです」
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