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イオネル殿下との食事会を終え帰宅すると、今日も祖父が談話室でお茶を飲んでいた。
祖父は既に爵位を父に譲り隠居の身で、領地にある領主館の離れを居所としているのだけれど、そもそも自由な方なので、王都のタウンハウスにも不定期に滞在される。領地の祖母には滅多に会えないけれど、祖父とはほとんど同居しているに等しい頻度で会っている気がする。
「あそこのデザートは絶品だったろう?」
「噂以上の美味しさで、ついおかわりしたくなりました」
思わず今日の食事会のスイーツを思い出してうっとりしてしまったけれど、私は祖父に聞きたいことがあったのだった。
「ところでお祖父様、私、イオ様のこと、何も教えていただいていません」
「もう愛称で呼び合っているのか。二人とも隅におけないなあ」
「愛称ではありません! 殿下とお呼びするといろいろ支障があるのでやむなく」
「照れることはない」
「照れている訳ではありません!」
祖父は非常に悪い顔でニヤリと笑った。
「そんなに赤い顔をしておいてか?」
私は思わず祖父から顔を逸せて、メイドが淹れてくれたお茶を一口ゆっくりと飲んだ。
「愛称で呼べるほど殿下のことを知りません。一介の男爵令嬢が易々と会えないような雲の上の人だということしか」
「人から聞くより本人に聞けばよいだろう?」
「基本的な情報から知らなさ過ぎて、失礼にあたりますよ」
人となりは実際に本人に会ってみて初めて分かるもので、それを人から聞いて分かった気になるのは違うとは思う。
でも、名前、肩書、英雄で魔王、くらいしか知らないのだ。普通のお見合いなら知っているはずの情報くらい提供して欲しい。
「まあ、乗り気になった孫娘の頼みは断れんなあ」
勘違いも甚だしい祖父に否定の言葉をぶつけたい衝動に駆られたけれど、なんとか耐えていたらようやく話し出してくれた。
イオネル・マッカート殿下。前王の弟。母は妾で、王妃の子である前王とは半分だけ血が繋がっている。
非常に優れた武の才を生まれ持ち、幼い頃から当然のように騎士を目指した。異例の若さで騎士の称号を得て、兄王に騎士の誓いを立てた。
隣国から侵略を受けた先の戦では、他の追随を許さない突出した戦果を上げ、民から英雄と呼ばれるようになった。
祖父の話の腰を折らないよう気を遣いながら、聞きたい内容に水を向ける。
「随分お若く見えるのですけれど、先の戦でお祖父様たちと共に戦っておられたのですよね? おいくつなのですか?」
問いかけると、祖父の顔が渋面に歪む。いつも飄々としていて概ねご機嫌な祖父がこのような顔をするのは、大抵男爵位を賜る切欠となった先の戦の話、そして『あの方』の話の時だけだ。
「ああ、私も殿下と同じ戦場におった。不甲斐ないことに、全くお役に立てんかったがな」
剣の腕に自信があり、隊長職まで上り詰めて引退した祖父の、珍しく自虐的な台詞に、英雄と呼ばれる殿下の桁違いの強さを想像する。確かに、平時の今でも私のような小娘でさえ異質の圧を感じられたことを思い返す。
「あの頃殿下は10歳、いや11歳の誕生日を迎えられたばかりだったから、戦後18年経って29歳だな」
29歳ということは、私と12歳差。もう少し若くも見える。
……いや、待って。
殿下は戦の時、11歳の子どもだったってこと?
「私たちは年端もいかない子どもに先陣を切らせて、大量の殺戮をさせ、国の命運を担わせたのだ。いくら殿下がその時既に一個大隊を上回る戦力を有した戦の申し子だと言えど、言い訳にもならん」
吐き捨てた言葉には祖父のやりどころのない苛立ちと深い後悔が感じられた。
「……どうしてイオ様は戦場に?」
「兄である王、『あれ』が騎士の誓いの元に命じたからだ」
先日崩御したばかりの前王は、隣国から仕掛けられた侵略戦争を軍事的かつ政治的手腕により短い期間で終結させた名君と謳われ、民には「陽光王」と親しみを込めて呼ばれていた。
その「陽光王」は、年の離れた妾腹の弟の人間離れした強さを利用するため、自分に騎士の誓いを立てさせた。そして王命で、敵国の兵、さらには敵国の民をも殺させたのだ。相手国の抵抗の意思を削ぐために。
その時王は32歳、王弟殿下は11歳だった。
「そんなの、最低じゃないですか!」
「だから私は、以前から『あれ』は名君などと呼ばれているかも知れんが、人としては最低の部類だと言っておるではないか」
祖父の顔は醜悪に歪んでいる。前王の話をする時は決まってこの顔だ。不敬に当たるだろうけれど、それを隠す気もない。その理由を初めて知った。
確かに戦争の終結まで、人々が想定したよりも年数はかからなかったのかもしれない。だけどその理由は想像していたものとは違った。
私に返せる言葉はない。
短くはない沈黙の後、ポツリと呟くように祖父は言った。
「『あれ』が王位を退いて、殿下は騎士の役目を終えた。ようやく殿下は自由となったのだ」
前王が崩御し、その息子が新王となった。その時にイオネル殿下は、騎士の任を解かれた。
それまでは前王の一番傍で献身的にその身を守ることが彼の人生の全てだった。祖父が言ったように、その任を解かれたことによって、ようやく殿下は自分自身の人生を生きられるようになったのだ。
だから今、お見合いなのか。
今までにそういった話はなかったらしい。初めてのお見合い相手が私のような男爵令嬢でよいのだろうか。祖父のことだから、何か上手いことを言って殿下を丸め込んだんじゃないだろうか、と気が気でない。
王族で英雄であれだけのイケメン(かなり強面ではあるけれど)。相手は引くて数多のはず。
……ああ、でも。
魔王でもあるんだよなあ。初見の令嬢はあの眼光に耐えられるだろうか、と自分のことは棚上げして、かなり失礼なことを考える。母親の一族が既に貴族ではなく、後ろ盾がないこともマイナス材料かも知れない。聞けば、王位継承権はとうの昔に返上しているそうで、今は一代限りの騎士爵位のみ。領地もなく、王立騎士団の名誉顧問であるらしい。端的に言えば無職。戦での褒賞のみで余生は過ごせるらしいけれど。
そういう意味でも、私くらいで慣れておいて、要領がわかれば、私とのお見合いを終えて、次に行くのかしら。
そう考えた時、胸がもやっとした気がした。
祖父は既に爵位を父に譲り隠居の身で、領地にある領主館の離れを居所としているのだけれど、そもそも自由な方なので、王都のタウンハウスにも不定期に滞在される。領地の祖母には滅多に会えないけれど、祖父とはほとんど同居しているに等しい頻度で会っている気がする。
「あそこのデザートは絶品だったろう?」
「噂以上の美味しさで、ついおかわりしたくなりました」
思わず今日の食事会のスイーツを思い出してうっとりしてしまったけれど、私は祖父に聞きたいことがあったのだった。
「ところでお祖父様、私、イオ様のこと、何も教えていただいていません」
「もう愛称で呼び合っているのか。二人とも隅におけないなあ」
「愛称ではありません! 殿下とお呼びするといろいろ支障があるのでやむなく」
「照れることはない」
「照れている訳ではありません!」
祖父は非常に悪い顔でニヤリと笑った。
「そんなに赤い顔をしておいてか?」
私は思わず祖父から顔を逸せて、メイドが淹れてくれたお茶を一口ゆっくりと飲んだ。
「愛称で呼べるほど殿下のことを知りません。一介の男爵令嬢が易々と会えないような雲の上の人だということしか」
「人から聞くより本人に聞けばよいだろう?」
「基本的な情報から知らなさ過ぎて、失礼にあたりますよ」
人となりは実際に本人に会ってみて初めて分かるもので、それを人から聞いて分かった気になるのは違うとは思う。
でも、名前、肩書、英雄で魔王、くらいしか知らないのだ。普通のお見合いなら知っているはずの情報くらい提供して欲しい。
「まあ、乗り気になった孫娘の頼みは断れんなあ」
勘違いも甚だしい祖父に否定の言葉をぶつけたい衝動に駆られたけれど、なんとか耐えていたらようやく話し出してくれた。
イオネル・マッカート殿下。前王の弟。母は妾で、王妃の子である前王とは半分だけ血が繋がっている。
非常に優れた武の才を生まれ持ち、幼い頃から当然のように騎士を目指した。異例の若さで騎士の称号を得て、兄王に騎士の誓いを立てた。
隣国から侵略を受けた先の戦では、他の追随を許さない突出した戦果を上げ、民から英雄と呼ばれるようになった。
祖父の話の腰を折らないよう気を遣いながら、聞きたい内容に水を向ける。
「随分お若く見えるのですけれど、先の戦でお祖父様たちと共に戦っておられたのですよね? おいくつなのですか?」
問いかけると、祖父の顔が渋面に歪む。いつも飄々としていて概ねご機嫌な祖父がこのような顔をするのは、大抵男爵位を賜る切欠となった先の戦の話、そして『あの方』の話の時だけだ。
「ああ、私も殿下と同じ戦場におった。不甲斐ないことに、全くお役に立てんかったがな」
剣の腕に自信があり、隊長職まで上り詰めて引退した祖父の、珍しく自虐的な台詞に、英雄と呼ばれる殿下の桁違いの強さを想像する。確かに、平時の今でも私のような小娘でさえ異質の圧を感じられたことを思い返す。
「あの頃殿下は10歳、いや11歳の誕生日を迎えられたばかりだったから、戦後18年経って29歳だな」
29歳ということは、私と12歳差。もう少し若くも見える。
……いや、待って。
殿下は戦の時、11歳の子どもだったってこと?
「私たちは年端もいかない子どもに先陣を切らせて、大量の殺戮をさせ、国の命運を担わせたのだ。いくら殿下がその時既に一個大隊を上回る戦力を有した戦の申し子だと言えど、言い訳にもならん」
吐き捨てた言葉には祖父のやりどころのない苛立ちと深い後悔が感じられた。
「……どうしてイオ様は戦場に?」
「兄である王、『あれ』が騎士の誓いの元に命じたからだ」
先日崩御したばかりの前王は、隣国から仕掛けられた侵略戦争を軍事的かつ政治的手腕により短い期間で終結させた名君と謳われ、民には「陽光王」と親しみを込めて呼ばれていた。
その「陽光王」は、年の離れた妾腹の弟の人間離れした強さを利用するため、自分に騎士の誓いを立てさせた。そして王命で、敵国の兵、さらには敵国の民をも殺させたのだ。相手国の抵抗の意思を削ぐために。
その時王は32歳、王弟殿下は11歳だった。
「そんなの、最低じゃないですか!」
「だから私は、以前から『あれ』は名君などと呼ばれているかも知れんが、人としては最低の部類だと言っておるではないか」
祖父の顔は醜悪に歪んでいる。前王の話をする時は決まってこの顔だ。不敬に当たるだろうけれど、それを隠す気もない。その理由を初めて知った。
確かに戦争の終結まで、人々が想定したよりも年数はかからなかったのかもしれない。だけどその理由は想像していたものとは違った。
私に返せる言葉はない。
短くはない沈黙の後、ポツリと呟くように祖父は言った。
「『あれ』が王位を退いて、殿下は騎士の役目を終えた。ようやく殿下は自由となったのだ」
前王が崩御し、その息子が新王となった。その時にイオネル殿下は、騎士の任を解かれた。
それまでは前王の一番傍で献身的にその身を守ることが彼の人生の全てだった。祖父が言ったように、その任を解かれたことによって、ようやく殿下は自分自身の人生を生きられるようになったのだ。
だから今、お見合いなのか。
今までにそういった話はなかったらしい。初めてのお見合い相手が私のような男爵令嬢でよいのだろうか。祖父のことだから、何か上手いことを言って殿下を丸め込んだんじゃないだろうか、と気が気でない。
王族で英雄であれだけのイケメン(かなり強面ではあるけれど)。相手は引くて数多のはず。
……ああ、でも。
魔王でもあるんだよなあ。初見の令嬢はあの眼光に耐えられるだろうか、と自分のことは棚上げして、かなり失礼なことを考える。母親の一族が既に貴族ではなく、後ろ盾がないこともマイナス材料かも知れない。聞けば、王位継承権はとうの昔に返上しているそうで、今は一代限りの騎士爵位のみ。領地もなく、王立騎士団の名誉顧問であるらしい。端的に言えば無職。戦での褒賞のみで余生は過ごせるらしいけれど。
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