【R18】処女だったのに、異世界転生したら俺様王子の伽の相手として調教されていました

2.伽の習慣

魔法の秘密

アルストメリー国にとっての魔法とは、ライフラインの源。
灯りの素、燃料の素など、生活に必要不可欠な要素。
国民1人ひとりも、火、水、木など得意な要素はあるものの、生活に使うレベルの魔力は持っている。
お互いの魔力を物質化して交換し合って、人々は生活を構築している。

火の源が欲しい時は、火の魔力を持つ人間に頼む。その代わりその人が得意な魔力、もしくは持っている何かを交換する。
そういう等価交換で成り立っているのが、この王国。
人と人との助け合いが必須なため、国民同士の仲は安泰。
そうしなければ生きていけないと、互ににわかっているから。

そんな魔法の国アルストメリーの中で、最も重要なのが王族の魔力。
王族の魔力は、一般人にはない特殊能力が受け継がれているため、王族にしか使えない魔法がある。

この王国の外にも、複数国が存在する。
王国の外では、領地争いなど醜い戦争が長い間ずっと繰り返されている。
この戦争の火から国を守るため、特に重要なのが王族の魔力によって作られている城壁、そして王族が騎士達に供給する武器だ。

これらは全て、国の平和を祈る王族の魔力によって具現化されたもの。
この魔力こそが、アルストメリー国が平和を築き続けている秘密なのである。

だが、それだけ大きな魔力を持つ王族が生まれることは、滅多になく、対処は運に頼っていた。
数十年に1回、強大な魔力を持つ王族が生まれた時は、その王族の人間1人の手によって全てを構築しないといけなかった。
それこそ数十年もつように。

しかしこれは、その王族の人間の寿命を一気に縮めることになり、この運命を背負った王族は30歳まで生きられないとも言われていた。
そうだとしても、王国の平和のためならば仕方がない、変えられないことだ、と王族と、王族に関わる人々は皆、諦めていた。

それが、カサブランカの先祖の女性と、その当時の王が結ばれたことで大きく変わった。