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3.聖女に会おう、まずはそれから
ノア兄上
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(息ができる……苦しくない……!)
そう思った、と同時に、私は目の前の光景に驚いた。
エディ王子は私と同じように尻餅をついている。
私とエディ王子の間に誰かが立っている。
逆光になっていて、顔はよく見えないが……この服装にこの佇まい……。
私は、初めまして。
でもカサブランカの体は、彼をよく知っている。
「どういうつもりだ……ノア兄上……!」
「それはこちらのセリフです。王子」
(……え!?)
目の前にいるのは、カサブランカに1年間執事として仕え、性技をたっぷり仕込んだノアだ。
そのノアに対して、エディ王子は兄上と言った。
(そ、そんな設定……あったっけ!?)
言われてみれば、王位継承権第1位を持つ……という表記はされているものの、長男という記載はどこにもなかった。
それどころか、ノアという存在は、そもそも小説にすら記載はない……。
だから記憶を遡った時は
(何このイケメン!!!こんな男性のシーンなんて知らない!もしかして……特典!?)
と、悔しがってしまった……。
正直に言おう。
エディ王子よりノアの方が、私個人の好みにはドンピシャだ。
ノアの存在を知った時、できればノアを主人公にした話を読みたかったーとも思ってしまっていた。
そんなノアとエディ王子が今、私の目の前で睨み合っている。
「これは禁忌事項の1つです。お分かりですね」
「わかってる!!!」
「であれば、時間までカシー様から離れてください」
「カシーには聞かなくてはならぬことがあるのだ!!!」
「王子。伽の時間に」
ノアがそう言うと、エディ王子は「ちっ」と舌打ちをし、それから、ちらりと私の方を見た。
こちらも逆光になっていて、エディ王子の表情はちっとも見えないが……。
「カシー……話は……後だ」
そう言うと、エディ王子は先に噴水からあがり、馬に乗ってどこかへと行ってしまった。
そう思った、と同時に、私は目の前の光景に驚いた。
エディ王子は私と同じように尻餅をついている。
私とエディ王子の間に誰かが立っている。
逆光になっていて、顔はよく見えないが……この服装にこの佇まい……。
私は、初めまして。
でもカサブランカの体は、彼をよく知っている。
「どういうつもりだ……ノア兄上……!」
「それはこちらのセリフです。王子」
(……え!?)
目の前にいるのは、カサブランカに1年間執事として仕え、性技をたっぷり仕込んだノアだ。
そのノアに対して、エディ王子は兄上と言った。
(そ、そんな設定……あったっけ!?)
言われてみれば、王位継承権第1位を持つ……という表記はされているものの、長男という記載はどこにもなかった。
それどころか、ノアという存在は、そもそも小説にすら記載はない……。
だから記憶を遡った時は
(何このイケメン!!!こんな男性のシーンなんて知らない!もしかして……特典!?)
と、悔しがってしまった……。
正直に言おう。
エディ王子よりノアの方が、私個人の好みにはドンピシャだ。
ノアの存在を知った時、できればノアを主人公にした話を読みたかったーとも思ってしまっていた。
そんなノアとエディ王子が今、私の目の前で睨み合っている。
「これは禁忌事項の1つです。お分かりですね」
「わかってる!!!」
「であれば、時間までカシー様から離れてください」
「カシーには聞かなくてはならぬことがあるのだ!!!」
「王子。伽の時間に」
ノアがそう言うと、エディ王子は「ちっ」と舌打ちをし、それから、ちらりと私の方を見た。
こちらも逆光になっていて、エディ王子の表情はちっとも見えないが……。
「カシー……話は……後だ」
そう言うと、エディ王子は先に噴水からあがり、馬に乗ってどこかへと行ってしまった。
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