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4.王子の葛藤
奇妙なこと
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次の日、目覚めた後ようやく理性を取り戻した俺は、言い知れない不安と罪悪感に襲われた。
(昨日の俺は、一体何だったんだ……!?)
脳内には、記憶は残っているが、何故自分があんな風にカシーを扱ったのか、その理由が分からなかった。
あの時の淫らなカシーを思い出すだけで、肉棒が勃ちそうになる。
(カシーの体は……大丈夫なのだろうか……)
メイドが漏らした、カシーが妊娠したという事実が、やはり俺には引っかかる。
あの、赤いチョーカーは魔法具の仕組みとしては簡単だ。
事が発覚してから、おそらくすぐに準備したのだろう。
ということは、カシーの妊娠が分かったのは、本当につい最近……。
だが、誰も、俺にその事を報告してこない。
誰も。
「失礼します」
いつものように、ノックの後ゴードンが入ってきた。
「ゴードン。聞きたいことがある」
「何でしょうか。今日の公務が量が多いので、なるべく早めに取り掛かっていただきたいのですが」
「カシーの妊娠の件、どうして黙っていた」
「……は?」
「だから、カシーの件だ」
「それは……受精の件でございますか?」
「……何だって?」
「偶然、エディ王子の精子が魔力へ変換されず、カサブランカ様の卵子と結合してしまっただけ。それに気づいた者によって、早急に魔力へと還元させましたので、全く問題はございません」
(気づいた者……だと……?)
「ゴードン。誰だ」
「はい?」
「気づいた者とは……誰のことだ……」
「それ……は……」
ゴードンが言いづらそうにしている。
それだけで、俺は分かってしまった。
「ノアか」
ゴードンの顔色が変わった。
(……あの男……!!!)
俺はこの時、どんな表情をしていたのかは分からない。
ただ、体が熱くなったかと思うと、急に体の周りに空気の渦が生まれ、周りにある様々なものを吹き飛ばしていた。
その中にゴードンもいた。
「エディ王子……おやめください……!!」
壁まで吹き飛ばされたゴードンは、痛みを堪えながら俺に訴えてきた。
俺は、体に纏わりつく強い力を制御する方法が分からなかったが、そのままゴードンに近づいてみた。
ゴードンは本気で怯えた顔をして俺にこう言った。
「おやめください……!あなた様の力は、国のためだけにお使いください……!!!お願いします!お願いします!」
俺は、ゴードンの俺に対する恐れ方が尋常ではないことに気づいた。
少しずつ、冷静さをとり戻していき、俺の周りに漂う渦も同時に薄れていった。
そうして、風がおさまってから、俺はゴードンに近づいた。
「ゴードン。知っている事を全て吐け」
「……できません」
「何故だ!!!」
「なりません!なりませんなりませんなりません!!!!」
ゴードンはそう叫びながら、部屋から走って出ていってしまった。
(一体……何なんだ……あれは……)
ただ、奇妙なことに。
それからほんの少しした後に、再びゴードンが戻ってきた。
「王子。公務の時間になりました」
先ほどと同じように……全く、何事もなかったかのような態度で、俺の前に現れた。
(昨日の俺は、一体何だったんだ……!?)
脳内には、記憶は残っているが、何故自分があんな風にカシーを扱ったのか、その理由が分からなかった。
あの時の淫らなカシーを思い出すだけで、肉棒が勃ちそうになる。
(カシーの体は……大丈夫なのだろうか……)
メイドが漏らした、カシーが妊娠したという事実が、やはり俺には引っかかる。
あの、赤いチョーカーは魔法具の仕組みとしては簡単だ。
事が発覚してから、おそらくすぐに準備したのだろう。
ということは、カシーの妊娠が分かったのは、本当につい最近……。
だが、誰も、俺にその事を報告してこない。
誰も。
「失礼します」
いつものように、ノックの後ゴードンが入ってきた。
「ゴードン。聞きたいことがある」
「何でしょうか。今日の公務が量が多いので、なるべく早めに取り掛かっていただきたいのですが」
「カシーの妊娠の件、どうして黙っていた」
「……は?」
「だから、カシーの件だ」
「それは……受精の件でございますか?」
「……何だって?」
「偶然、エディ王子の精子が魔力へ変換されず、カサブランカ様の卵子と結合してしまっただけ。それに気づいた者によって、早急に魔力へと還元させましたので、全く問題はございません」
(気づいた者……だと……?)
「ゴードン。誰だ」
「はい?」
「気づいた者とは……誰のことだ……」
「それ……は……」
ゴードンが言いづらそうにしている。
それだけで、俺は分かってしまった。
「ノアか」
ゴードンの顔色が変わった。
(……あの男……!!!)
俺はこの時、どんな表情をしていたのかは分からない。
ただ、体が熱くなったかと思うと、急に体の周りに空気の渦が生まれ、周りにある様々なものを吹き飛ばしていた。
その中にゴードンもいた。
「エディ王子……おやめください……!!」
壁まで吹き飛ばされたゴードンは、痛みを堪えながら俺に訴えてきた。
俺は、体に纏わりつく強い力を制御する方法が分からなかったが、そのままゴードンに近づいてみた。
ゴードンは本気で怯えた顔をして俺にこう言った。
「おやめください……!あなた様の力は、国のためだけにお使いください……!!!お願いします!お願いします!」
俺は、ゴードンの俺に対する恐れ方が尋常ではないことに気づいた。
少しずつ、冷静さをとり戻していき、俺の周りに漂う渦も同時に薄れていった。
そうして、風がおさまってから、俺はゴードンに近づいた。
「ゴードン。知っている事を全て吐け」
「……できません」
「何故だ!!!」
「なりません!なりませんなりませんなりません!!!!」
ゴードンはそう叫びながら、部屋から走って出ていってしまった。
(一体……何なんだ……あれは……)
ただ、奇妙なことに。
それからほんの少しした後に、再びゴードンが戻ってきた。
「王子。公務の時間になりました」
先ほどと同じように……全く、何事もなかったかのような態度で、俺の前に現れた。
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