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6.想定外だった彼の想い
知りすぎている
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俺は、また混乱させられていた。
「そんな話……聞いたことない……」
俺は、ゴードンの肩を掴み、言葉にできない感情をぶつけるかのごとく揺さぶる。
「おい、そんな話は誰から聞いた!?」
「詳細は分かりませんが……王からそう聞いております!」
「な……何……?」
少なくとも、俺は、父親から何も聞いていない。
あの日、あの玉座の部屋で語られた事以外は……。
(まだ、何かあったと言うのか……!俺が知らない、俺とカシーに関わることが)
その父親も、今はもうほとんど会話ができないほど衰弱し、会話ができる状態ではないと聞く。
真実はまだ他にもあるというのか?
それを、ゴードンに父親は話したと言うのか?
「いつだ……」
「はい?」
「お前が、その話を聞いたのはいつだ」
「いつか……と聞かれましても……」
ゴードンの目が泳いでいる。
俺は、少しだけカマをかけてみることにした。
「ゴードン……お前はどこまでカシーのことを知っている」
「何のことでございましょう」
「カシーは、何のために俺の伽の相手になっている」
「そんな事は……私には分かりかねます」
「そうか。俺も知らない。ただ言われたから、あいつとしているだけだ。伽とは何のために行われている?俺の性欲を満たすためだけなら、そいつでもいいのではないのか?」
俺は、未だに荒い息遣いで、地べたに倒れているメイドを指さす。
「それ……は……」
ゴードンが、宙を見ながら言葉を探っている。
思えば、ずっと違和感はあった。
いや、変だと思わなくてはいけなかった。
父親が俺にカシーの伽の秘密を話す時に、必要のない人間は去ってもらう必要がある、と言っていた。
その時、去らせたのは騎士たちだけではない。
ゴードンもまた、その中にいたのだから。
つまり……。
伽の失敗した後の結末なんて……父親がゴードンに話すとは、思えない。
それこそ、王族存続に関わる、大きすぎる秘密だ。
もし、この城の中には、王族に不満を持っている人間がいるとするならば、簡単ではないか。
俺とカシーの伽を失敗させ、俺を殺せば済む。
この事実が嘘だとしたら、そんな嘘をついてこの聖水飲ませる理由を知らなくてはいけないが。
この事実が本当だとしたら……少々、このゴードンは俺の想定よりずっと、秘密を知りすぎている。
俺は、たった1人の心当たりとゴードンをつなげるために、最後大きな質問をぶつけてみた。
「ノアは……お前によくしてくれるのか?」
「そんな話……聞いたことない……」
俺は、ゴードンの肩を掴み、言葉にできない感情をぶつけるかのごとく揺さぶる。
「おい、そんな話は誰から聞いた!?」
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少なくとも、俺は、父親から何も聞いていない。
あの日、あの玉座の部屋で語られた事以外は……。
(まだ、何かあったと言うのか……!俺が知らない、俺とカシーに関わることが)
その父親も、今はもうほとんど会話ができないほど衰弱し、会話ができる状態ではないと聞く。
真実はまだ他にもあるというのか?
それを、ゴードンに父親は話したと言うのか?
「いつだ……」
「はい?」
「お前が、その話を聞いたのはいつだ」
「いつか……と聞かれましても……」
ゴードンの目が泳いでいる。
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「何のことでございましょう」
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「そんな事は……私には分かりかねます」
「そうか。俺も知らない。ただ言われたから、あいつとしているだけだ。伽とは何のために行われている?俺の性欲を満たすためだけなら、そいつでもいいのではないのか?」
俺は、未だに荒い息遣いで、地べたに倒れているメイドを指さす。
「それ……は……」
ゴードンが、宙を見ながら言葉を探っている。
思えば、ずっと違和感はあった。
いや、変だと思わなくてはいけなかった。
父親が俺にカシーの伽の秘密を話す時に、必要のない人間は去ってもらう必要がある、と言っていた。
その時、去らせたのは騎士たちだけではない。
ゴードンもまた、その中にいたのだから。
つまり……。
伽の失敗した後の結末なんて……父親がゴードンに話すとは、思えない。
それこそ、王族存続に関わる、大きすぎる秘密だ。
もし、この城の中には、王族に不満を持っている人間がいるとするならば、簡単ではないか。
俺とカシーの伽を失敗させ、俺を殺せば済む。
この事実が嘘だとしたら、そんな嘘をついてこの聖水飲ませる理由を知らなくてはいけないが。
この事実が本当だとしたら……少々、このゴードンは俺の想定よりずっと、秘密を知りすぎている。
俺は、たった1人の心当たりとゴードンをつなげるために、最後大きな質問をぶつけてみた。
「ノアは……お前によくしてくれるのか?」
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