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6.想定外だった彼の想い
何事もなかったかのように
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「待て!!」
長い廊下を一目散にかけていくゴードンを走って追いかけた。
生まれてからずっとこの城に住んでいるので分かってはいたが……改めてこうして走らされると実感する。
(廊下……長すぎる……!)
全速力で、この距離を走らされたことで、あることに気づいた。
体の興奮は、セックスとは全く違う方法ではあるが……走るという、激しく体力を使う行為により、いつの間にか収まっていた、ということに。
とはいえ、だ。
今はそんなこと、呑気に考えている場合ではなかった。
(ゴードンの足……!速すぎないか……!!?)
あっという間に、曲がり角でゴードンが姿を消してしまう。
「くそっ……!」
俺も、肉体的なトレーニングには重ねてきた。
有事の際に、軍を率いる必要も、この立場ではあるからだ。
必要があれば、戦場に出ることも……あるかもしれない。
だからこそ、重ねさせられた地道なトレーニングだった……はずなのに……!
「ま……待てゴードン……っ!!とっ……止まれ……っ!!!」
俺も、ゴードンが消えた角までどうにか辿り着いたので、そのまま進もうとした、その時だった。
ゴードンがその場に立っていた。
勢いでぶつかりそうになったので、俺は無理矢理体を捻って止まった。
「ゴードン……!!貴様ぁ……!!」
俺は、ゴードンに詰め寄ろうとした。
だけど……。
「王子……どうしました?」
ゴードンの様子が、ほんの数秒前と全く違った。
正確に言えば……いつものゴードンと、同じだった。
何考えているか分からない、淡々とした表情。
むしろ……あの表情の方が、やはりずっと異質だった。
「ゴードン……お前……どうしたんだ?」
「それはこちらのセリフです」
「は?」
「今は伽の時間の準備のはず。こんなところで何をしていらっしゃるんですか」
(お前を追いかけていたじゃないか……!そんなの、お前がよく分かっているじゃないか……!)
そしてゴードンが手にしているものを見て、俺は絶句した。
俺が先程、床に叩き落として壊したばかりの水差しが、ゴードンの腕の中に収まっていたのだ。
何事もなかったかのように。
長い廊下を一目散にかけていくゴードンを走って追いかけた。
生まれてからずっとこの城に住んでいるので分かってはいたが……改めてこうして走らされると実感する。
(廊下……長すぎる……!)
全速力で、この距離を走らされたことで、あることに気づいた。
体の興奮は、セックスとは全く違う方法ではあるが……走るという、激しく体力を使う行為により、いつの間にか収まっていた、ということに。
とはいえ、だ。
今はそんなこと、呑気に考えている場合ではなかった。
(ゴードンの足……!速すぎないか……!!?)
あっという間に、曲がり角でゴードンが姿を消してしまう。
「くそっ……!」
俺も、肉体的なトレーニングには重ねてきた。
有事の際に、軍を率いる必要も、この立場ではあるからだ。
必要があれば、戦場に出ることも……あるかもしれない。
だからこそ、重ねさせられた地道なトレーニングだった……はずなのに……!
「ま……待てゴードン……っ!!とっ……止まれ……っ!!!」
俺も、ゴードンが消えた角までどうにか辿り着いたので、そのまま進もうとした、その時だった。
ゴードンがその場に立っていた。
勢いでぶつかりそうになったので、俺は無理矢理体を捻って止まった。
「ゴードン……!!貴様ぁ……!!」
俺は、ゴードンに詰め寄ろうとした。
だけど……。
「王子……どうしました?」
ゴードンの様子が、ほんの数秒前と全く違った。
正確に言えば……いつものゴードンと、同じだった。
何考えているか分からない、淡々とした表情。
むしろ……あの表情の方が、やはりずっと異質だった。
「ゴードン……お前……どうしたんだ?」
「それはこちらのセリフです」
「は?」
「今は伽の時間の準備のはず。こんなところで何をしていらっしゃるんですか」
(お前を追いかけていたじゃないか……!そんなの、お前がよく分かっているじゃないか……!)
そしてゴードンが手にしているものを見て、俺は絶句した。
俺が先程、床に叩き落として壊したばかりの水差しが、ゴードンの腕の中に収まっていたのだ。
何事もなかったかのように。
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