287 / 455
7.呪われしアルストメリー
飼い主とわんこですね
しおりを挟む
「そうだな……俺とカシーは恋人と言うか……その……」
と言いながら、私の肩を抱いてきやがった。
(おいー色ボケ王子ー!)
まさか、忘れてしまったというのか?
体は、お前が好きで好きで仕方がないカサブランカだから、本能的に我慢できないというのは分からなくはない、が。
(中身は違うと、さっきちゃんと説明しただろうが……!)
ほんの十数分前の出来事。
まさかこの王子は、記憶力すら怪しいだろうか……。
そんな事を考えている時だった。
ふわっと、王子が醸し出す香りが鼻腔をくすぐったかと思えば、耳元でそっと聞かれた。
「俺たちは、どう言う関係なんだ?」
「えーと」
(すまぬ、王子。早合点して悪かった)
私は、心の中での罵倒を、心の中だけで謝罪しながら考えた。
(私と、エディ王子の関係……)
恋人……は、エディ王子と本物のカサブランカがなればいい。
というより、そこはがんばれ、王子。
いつ、何ができるかは知らんけど。
じゃあ……どう説明すればいい……?
私本人と、エディ王子の関係性は。
(あ……)
1つだけ、良いフレーズを思い出した。
私にとっては、これがしっくりくる。
「飼い主とわんこですね」
「「…………は?」」
アルフィーだけではなく、エディ王子までもが、お前何言ってるんだ?と言いたげな表情で私を見てきた。
とは言え、他に私には思いつく関係性はなかった。のでエディ王子の肩を、ぽんぽんと叩きなら
「ま、そう言う事だから」
と、エディ王子にも言い聞かせるように言った。
「ま、待て……!」
エディ王子は何かを言いたげな様子だったが、これ以上話題が逸れたら修正が聞かなさそうだと思ったので、またもやスルースキルを発揮させていただくことにした。
「それより、言いたい事があるんだけど……」
私は、アルフィーが何故エディ王子に過剰反応しないのかも、一度棚上げすることに決めた。
ノアが何かをした結果。
それ以外、私に言えることは何もないから。
言えるだけの知識も経験も、この世界では足りなすぎるから。
そして、私が言えることから、課題は解決すべきだろうと、思ったから。
「何だ……」
私は、1度溜まってしまった唾を飲み込み、喉を潤す。
(あの件を、どういう順番で切り出そう)
私は、まず尋ねたかった。
先ほどつい覗いてしまったビジョンついて。
きっとそれが、この件の鍵になると思ったから。
と言いながら、私の肩を抱いてきやがった。
(おいー色ボケ王子ー!)
まさか、忘れてしまったというのか?
体は、お前が好きで好きで仕方がないカサブランカだから、本能的に我慢できないというのは分からなくはない、が。
(中身は違うと、さっきちゃんと説明しただろうが……!)
ほんの十数分前の出来事。
まさかこの王子は、記憶力すら怪しいだろうか……。
そんな事を考えている時だった。
ふわっと、王子が醸し出す香りが鼻腔をくすぐったかと思えば、耳元でそっと聞かれた。
「俺たちは、どう言う関係なんだ?」
「えーと」
(すまぬ、王子。早合点して悪かった)
私は、心の中での罵倒を、心の中だけで謝罪しながら考えた。
(私と、エディ王子の関係……)
恋人……は、エディ王子と本物のカサブランカがなればいい。
というより、そこはがんばれ、王子。
いつ、何ができるかは知らんけど。
じゃあ……どう説明すればいい……?
私本人と、エディ王子の関係性は。
(あ……)
1つだけ、良いフレーズを思い出した。
私にとっては、これがしっくりくる。
「飼い主とわんこですね」
「「…………は?」」
アルフィーだけではなく、エディ王子までもが、お前何言ってるんだ?と言いたげな表情で私を見てきた。
とは言え、他に私には思いつく関係性はなかった。のでエディ王子の肩を、ぽんぽんと叩きなら
「ま、そう言う事だから」
と、エディ王子にも言い聞かせるように言った。
「ま、待て……!」
エディ王子は何かを言いたげな様子だったが、これ以上話題が逸れたら修正が聞かなさそうだと思ったので、またもやスルースキルを発揮させていただくことにした。
「それより、言いたい事があるんだけど……」
私は、アルフィーが何故エディ王子に過剰反応しないのかも、一度棚上げすることに決めた。
ノアが何かをした結果。
それ以外、私に言えることは何もないから。
言えるだけの知識も経験も、この世界では足りなすぎるから。
そして、私が言えることから、課題は解決すべきだろうと、思ったから。
「何だ……」
私は、1度溜まってしまった唾を飲み込み、喉を潤す。
(あの件を、どういう順番で切り出そう)
私は、まず尋ねたかった。
先ほどつい覗いてしまったビジョンついて。
きっとそれが、この件の鍵になると思ったから。
0
あなたにおすすめの小説
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜
桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。
上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。
「私も……私も交配したい」
太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる