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8.神から与えられたのは、罰と……
メルキオールの哀しい真実
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アルストメリーの王の始祖となるメルキオール。
まず彼は、神の妻たるルカに、自らの血を引く子供を産ませてしまった。
そのため、メルキオールこそが、神の罰を他の魔人に比べて多く受ける事になる。
そもそも、メルキオールがまず最初にトラヴィスによって脳を操作された、彼の第1の被害者でもあった。
それにより、メルキオールの脳の回路がほんの少しずれてしまい、ルカ以外は決して聞いてはいけない神の声を聞くようになってしまった。
神の真実に触れてしまう機会が多くなった。
その結果、メルキオールは気づいてしまった。
この世界は全て、神の戯れによって創られたのだと。
神がしたいように生物を作り、したいように殺す。
そして自分達もまた、神の気まぐれによって操作されて創られたと、知ってしまった。
この世界の歪みを変えるには、神を滅ぼすしかない。
神を呪うしかない。
そう考えた時、再びトラヴィスによって脳を操作された。
性的な欲望が抑えられなくなり、自分を受け入れる穴を見れば見境なく自分の雄を入れたくなってしまった。
この時すでに、自分の目の前で愛するステラを犯されたのを見たメルキオールは、それすらも神の遊びの1つだと考え、神に復讐することにした。
ルカという、唯一絶対的に神が愛してやまない不可侵の少女。
その少女はいつか神と交わり、新たな神を産む宿命を担っていることも、メルキオールは知ってしまった。
神の企みを阻止するため、メルキオールはルカを犯し、自分の種を植え付け、子供を宿らせる事にした。
人間の子供を産んだ神の妻は、決して神が交われない存在になるから。
それこそが、メルキオールが考えた復讐。
神を超える存在になり、この国を、世界を手中に収めること……。
国を作るには、人が必要だ。
人を増やすには、子供が必要だ。
可能であれば、魔人の素質を持つ子供が欲しい。
魔人は、人間の上をいく存在。
魔人だけが住む国を作れば、神を超えられる。
メルキオールは、そのための方法として、自分の子孫を手当たり次第に増やすことを思いついた。
その思考が、トラヴィスが仕掛けた罠だとも知らず、メルキオールは旅人や近隣の街に出掛けていっては、女という女を確実に孕ませ、自分の魔を受け継ぐ子供を増やし続けていった。
この事を、メルキオールはもはやたった1人しかいなくなった、信じられるはずだった友……アルフィーにだけ打ち明けた。
一見酷く見えるであろう自分の行動には正義があるのだと、信じて欲しいとメルキオールは訴えた。
けれど、アルフィーにとってメルキオールはもはや、ルカを……自分の愛する女を奪った仇でしかなかった。
アルフィーは、メルキオールと完全に決別した。
ルカとメルキオールの子供だけを連れて、国を出ようとした。
メルキオールは、たった1人の絆すらも失い、途方に暮れたが、子供だけは増え続け、次第に野心だけに支配されるようになった。
あとは史実の通り。
メルキオールは反乱により、あっという間に命を落とした。
しかしアルフィーは、メルキオールの最期がどれだけ哀れなものだったかを知らない。
これが、第4の悲劇。
まず彼は、神の妻たるルカに、自らの血を引く子供を産ませてしまった。
そのため、メルキオールこそが、神の罰を他の魔人に比べて多く受ける事になる。
そもそも、メルキオールがまず最初にトラヴィスによって脳を操作された、彼の第1の被害者でもあった。
それにより、メルキオールの脳の回路がほんの少しずれてしまい、ルカ以外は決して聞いてはいけない神の声を聞くようになってしまった。
神の真実に触れてしまう機会が多くなった。
その結果、メルキオールは気づいてしまった。
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そして自分達もまた、神の気まぐれによって操作されて創られたと、知ってしまった。
この世界の歪みを変えるには、神を滅ぼすしかない。
神を呪うしかない。
そう考えた時、再びトラヴィスによって脳を操作された。
性的な欲望が抑えられなくなり、自分を受け入れる穴を見れば見境なく自分の雄を入れたくなってしまった。
この時すでに、自分の目の前で愛するステラを犯されたのを見たメルキオールは、それすらも神の遊びの1つだと考え、神に復讐することにした。
ルカという、唯一絶対的に神が愛してやまない不可侵の少女。
その少女はいつか神と交わり、新たな神を産む宿命を担っていることも、メルキオールは知ってしまった。
神の企みを阻止するため、メルキオールはルカを犯し、自分の種を植え付け、子供を宿らせる事にした。
人間の子供を産んだ神の妻は、決して神が交われない存在になるから。
それこそが、メルキオールが考えた復讐。
神を超える存在になり、この国を、世界を手中に収めること……。
国を作るには、人が必要だ。
人を増やすには、子供が必要だ。
可能であれば、魔人の素質を持つ子供が欲しい。
魔人は、人間の上をいく存在。
魔人だけが住む国を作れば、神を超えられる。
メルキオールは、そのための方法として、自分の子孫を手当たり次第に増やすことを思いついた。
その思考が、トラヴィスが仕掛けた罠だとも知らず、メルキオールは旅人や近隣の街に出掛けていっては、女という女を確実に孕ませ、自分の魔を受け継ぐ子供を増やし続けていった。
この事を、メルキオールはもはやたった1人しかいなくなった、信じられるはずだった友……アルフィーにだけ打ち明けた。
一見酷く見えるであろう自分の行動には正義があるのだと、信じて欲しいとメルキオールは訴えた。
けれど、アルフィーにとってメルキオールはもはや、ルカを……自分の愛する女を奪った仇でしかなかった。
アルフィーは、メルキオールと完全に決別した。
ルカとメルキオールの子供だけを連れて、国を出ようとした。
メルキオールは、たった1人の絆すらも失い、途方に暮れたが、子供だけは増え続け、次第に野心だけに支配されるようになった。
あとは史実の通り。
メルキオールは反乱により、あっという間に命を落とした。
しかしアルフィーは、メルキオールの最期がどれだけ哀れなものだったかを知らない。
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