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8.神から与えられたのは、罰と……
このクソ上司!!!
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「あの、ノアさん。早速質問よろしいでしょうか?」
「くだらない質問なら、分かってるよね。ランカくん」
「…………それ、ここでも有効にするんですか」
「当然だろ。僕と君が存在する限りは」
これ以上噛み付くと、さらにあちらの攻撃力が増えそうなので、スルー技を決め込むことに決めた。
「とりあえず質問します。そもそも神とは滅ぼせるものなのですか?」
「YES」
「神とは、何ですか?」
「さあ」
「…………はい?」
2問目にして、回答がさあ。
(こっちははあ!?と言いたいんですけど!?)
そんな気持ちを抑えながら、私は次の質問をしようと口を開いたが
「本当につまらない質問しかしないね、前にも言ったと思うけど、君は質問のセンスが壊滅的だ」
と鼻で笑われた。
「前世の仕事のノウハウとは訳が違うと思うんですけど」
「考え方は同じさ。持っている情報の中にヒントはないか探せと、何度同じことを言わせるのかい?」
「…………ええと……?」
それを言ったのはこの男ではない。
この男より、ずーっと心の懐が広い別チームの上司。
何度その上司のもとに行きたいとお願いしても、却下され続けたのはクソムカつく思い出の1つ。
この場で言うと、また鼻で笑われる、どころではきっとなくなると思うので、これも反論をすることを必死で我慢した。
踏ん張りすぎてお腹が痛くなりそうだった。
(カサブランカの体に悪影響及ぼしてないといいけど……)
私は、咳払いを1つしてから、一旦記憶の整理に入ろうとしたが、それにも気付いたのか
「時間をかけないとわからないのかい?」
再びノアさんによる一方的な説教が始まった。
そろそろ、私の我慢の糸が切れそうな予感がした。
「……申し訳ございません」
棒読み口調になってしまったが、形だけ謝っておく。
それが、心を守る最終の砦。
「だいたいさ、ランカくん」
「はい」
「あいつの記憶を見たんだろ?」
「はい……」
(ん?)
「……はい?」
今、何と言った?
「すみません。私の解釈違いでなければなんですが」
「そうじゃないことを切に祈るね、時間の無駄だから」
「…………あの場に、いらっしゃったんですか?」
私がそう聞いた瞬間
「僕があの場から立ち去る理由の方が知りたいね」
さも当然のように言ってきた。
と言うことは。
私の苦労も全て。
この男は陰でコソコソ見ていたわけだ。
「このクソ上司!!!いっぺん死ね!!!!」
(私みたいにな!!!)
私は、目の前の男が人体を司る魔を持っていることなど忘れて、殴りかかった。
「くだらない質問なら、分かってるよね。ランカくん」
「…………それ、ここでも有効にするんですか」
「当然だろ。僕と君が存在する限りは」
これ以上噛み付くと、さらにあちらの攻撃力が増えそうなので、スルー技を決め込むことに決めた。
「とりあえず質問します。そもそも神とは滅ぼせるものなのですか?」
「YES」
「神とは、何ですか?」
「さあ」
「…………はい?」
2問目にして、回答がさあ。
(こっちははあ!?と言いたいんですけど!?)
そんな気持ちを抑えながら、私は次の質問をしようと口を開いたが
「本当につまらない質問しかしないね、前にも言ったと思うけど、君は質問のセンスが壊滅的だ」
と鼻で笑われた。
「前世の仕事のノウハウとは訳が違うと思うんですけど」
「考え方は同じさ。持っている情報の中にヒントはないか探せと、何度同じことを言わせるのかい?」
「…………ええと……?」
それを言ったのはこの男ではない。
この男より、ずーっと心の懐が広い別チームの上司。
何度その上司のもとに行きたいとお願いしても、却下され続けたのはクソムカつく思い出の1つ。
この場で言うと、また鼻で笑われる、どころではきっとなくなると思うので、これも反論をすることを必死で我慢した。
踏ん張りすぎてお腹が痛くなりそうだった。
(カサブランカの体に悪影響及ぼしてないといいけど……)
私は、咳払いを1つしてから、一旦記憶の整理に入ろうとしたが、それにも気付いたのか
「時間をかけないとわからないのかい?」
再びノアさんによる一方的な説教が始まった。
そろそろ、私の我慢の糸が切れそうな予感がした。
「……申し訳ございません」
棒読み口調になってしまったが、形だけ謝っておく。
それが、心を守る最終の砦。
「だいたいさ、ランカくん」
「はい」
「あいつの記憶を見たんだろ?」
「はい……」
(ん?)
「……はい?」
今、何と言った?
「すみません。私の解釈違いでなければなんですが」
「そうじゃないことを切に祈るね、時間の無駄だから」
「…………あの場に、いらっしゃったんですか?」
私がそう聞いた瞬間
「僕があの場から立ち去る理由の方が知りたいね」
さも当然のように言ってきた。
と言うことは。
私の苦労も全て。
この男は陰でコソコソ見ていたわけだ。
「このクソ上司!!!いっぺん死ね!!!!」
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私は、目の前の男が人体を司る魔を持っていることなど忘れて、殴りかかった。
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