【R18】処女だったのに、異世界転生したら俺様王子の伽の相手として調教されていました

8.神から与えられたのは、罰と……

カシーも同じだったよ

「あなたのお父さん……つまり王様は、その球体を赤く光らせて、あなたは青く光らせた。それって何が違うの？」
「分からない。ただ、父上はこう言ったんだ。そうか、お前が、と……」

（その言い回しはまるで……）

「その、球体を青く光らせる人間を、王様は探してたってこと？」
「さあ……どうなんだろうな」
「どうなんだろうって」
「その日から、俺の生活は一変してしまった。誰も俺の話なんて聞いてくれない。ただ、怒られるだけの毎日が続いたんだ」
「どういうこと……？」

それから、私がエディ王子から聞いたのは、エディ王子が大人たちから受けた、虐待と言っても過言ではないほどの仕打ちの数々。
エディ王子はその話の中で「王位継承権を持ったからだろうか」と、自分なりの仮説を話してはくれたが、それにしたって度がすぎる。
でも、そんな中でポツリと、顔を赤くしながら話をしてくれたのが、まさにカサブランカとの思い出。
辛い日々の中で出会ったからこそ、余計にカサブランカがエディ王子にとっての慰めになっていたのだ、ということをひしひしと感じた。

「カシーも、同じだったよ」
「え？」

私は、自分の中に見えるカシーの記憶を話してあげることにした。

「カシーも……エディ王子との時間を、とても楽しみにしていたんだよ」
「そうだろうか」
「うん、そうだよ」

ただし、あの事件が起きるまでは、だけど。