【R18】処女だったのに、異世界転生したら俺様王子の伽の相手として調教されていました

8.神から与えられたのは、罰と……

プルメリアが明かした真実

「それを聞いたら、あなたは私の前にカサブランカの体を差し出していただけるのかしら？」
「それは…………」

アルフィーは、カサブランカの体の本当の持ち主については、脳に入り込んだ時に覗いたくらいの情報しかない。
親や、国の言いなりになっていた哀れな娘だという感想をアルフィーは抱いた。
だが今その体に入ってるのは、ランカだ。
アルフィーは、ランカに対して友情のようなものを感じていた。
そのランカを、みすみす差し出すことだけは、アルフィーはしたくなかった。
もしそれをすれば、自分が守れなかったルカと同じことになるのではないか。
……それが、怖かった。
だが、ここで断ったとしても、結局物事は前進しない。
アルフィーは、持ち前の知の魔を使い、必死で乗り切る方法を考えた。
そして、１００以上もの記憶の扉を、瞬時に開けてからようやく、1つのネクストアクションを見つけた。

「差し出すかどうかは、事の内容次第だ」
「というと？」
「俺は、少なくともカサブランカの今の魂と繋がった事がある」
「……どういう事だ？」
「あの魂には、お前には決して理解できない、特別なものがある。それくらいは、もうお前なら知っているんだろう？」
「だとしたら、何なのです？」
「俺は、こうしてこの娘の体に入り込める、魂の状態だ。お前の望み次第では……俺の力を使って、ただ体を差し出す以上のことをしてやってもいい」
「…………確かに、それはとても、魅力的なお話しですわ」

自分にしかできないこと。
そして、相手が無意識で望んでいる望み。
それを瞬時に見つけ出して交渉の場所に持っていく。
それが、勝ちの法則。
アルフィーはそれを、どこかで読んだ古い文献で知っていた。

「どうだ。まずは、お互い手の内を明かすのは」
「…………あなたは一体何を明かしてくれるのかしら」
「今持っている情報ではない。これから見つける」
「…………つまり、今はないということね」
「だが、今ここで俺の交換条件を満たさなければ、俺の魔も、俺の魂もお前は利用することができない」

ここまで言いながら、アルフィーは内心焦っていた。
本当に、今自分が考えうる方法が、目の前の女が欲しがるものかどうか、分からなかったから。
だが、少し間が空いた後に、プルメリアがニヤリと不気味な笑みを浮かべたのを見て、アルフィーは自分の戦略が正しかったことを実感した。

「いいでしょう。あなたはとても使い勝手が良さそうですもの」
「それは、どうも……」


そうして、プルメリアが明かした真実は、アルフィーの想像をはるかに超えたものだった。
神から与えられたもの。
それは魔人という存在への罰と………………新たな神創造のための種。