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9.過去の清算
あなたなんかいなければ良かったのに
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書き出しも、設定もよくある、けれど大好きなパターン。
俺様王子に、不遇な聖女が惚れられて、お姫様になっていくシンデレラストーリーは鉄板中の鉄板。
連日の残業&パワハラでフルボッコされた脳に染み渡るのは、こういう安心して読めるストーリーだ。
さらに、房中術と魔力を絡めたオリジナル設定には度肝を抜かされた。
セックスをする理由を物語に絡めつつ、それ以上の愛あるセックスを追求する……端的に言えばそういう話なのかな、と思った。
(さすがに、いたしてるシーンは電車で見られない……)
と、なけなしの理性でスマホを閉じようとした時だった。
「何やってるんだ?」
この時、もっとも聞きたくない声が頭から降ってきた。
見上げるのが怖い。
だが、ここで無視をするのもだめだ。
どうする、どうすると考えている内に、呼吸が苦しくなってきた。
(あ、まずい)
私は昔から、緊張すると過呼吸を起こしてしまう。
脳に酸素がいかなくなり、目の前が真っ暗になる。
子供の頃からなので、すでに癖となっているのだ。
「やだ……」
「え、なになに?」
そんな、いつも聞く拒絶の声を聞きながら、私は息苦しさからくる体の震えを抑えることができなかった。
「お、おい!しっかりしろ!おい!」
あなたが、電車の中で私に話しかけなければ。
こんな無様すぎる姿を、もう2度と人前にさらさずに済んだのに。
「だ、誰か救急車を!?」
(普段スカした野郎の狼狽える姿……どうせならちゃんと見たかったのに……)
まさに、さっきまで私を罵倒しまくった上司が、私のために周囲に助けを求めている図。
どうせなら、ちゃんと目にしたかったけれど、それだけの余裕はもう残されていなかった。
「あなたなんかいなければ良かったのに……」
声にならない恨み言を吐きながら、私は電車で意識を失った。
そして気がついた時、私は病院にいた。
まさかこの時は、2度と自分の部屋に帰れないなんて、夢にも思わなかった。
俺様王子に、不遇な聖女が惚れられて、お姫様になっていくシンデレラストーリーは鉄板中の鉄板。
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さらに、房中術と魔力を絡めたオリジナル設定には度肝を抜かされた。
セックスをする理由を物語に絡めつつ、それ以上の愛あるセックスを追求する……端的に言えばそういう話なのかな、と思った。
(さすがに、いたしてるシーンは電車で見られない……)
と、なけなしの理性でスマホを閉じようとした時だった。
「何やってるんだ?」
この時、もっとも聞きたくない声が頭から降ってきた。
見上げるのが怖い。
だが、ここで無視をするのもだめだ。
どうする、どうすると考えている内に、呼吸が苦しくなってきた。
(あ、まずい)
私は昔から、緊張すると過呼吸を起こしてしまう。
脳に酸素がいかなくなり、目の前が真っ暗になる。
子供の頃からなので、すでに癖となっているのだ。
「やだ……」
「え、なになに?」
そんな、いつも聞く拒絶の声を聞きながら、私は息苦しさからくる体の震えを抑えることができなかった。
「お、おい!しっかりしろ!おい!」
あなたが、電車の中で私に話しかけなければ。
こんな無様すぎる姿を、もう2度と人前にさらさずに済んだのに。
「だ、誰か救急車を!?」
(普段スカした野郎の狼狽える姿……どうせならちゃんと見たかったのに……)
まさに、さっきまで私を罵倒しまくった上司が、私のために周囲に助けを求めている図。
どうせなら、ちゃんと目にしたかったけれど、それだけの余裕はもう残されていなかった。
「あなたなんかいなければ良かったのに……」
声にならない恨み言を吐きながら、私は電車で意識を失った。
そして気がついた時、私は病院にいた。
まさかこの時は、2度と自分の部屋に帰れないなんて、夢にも思わなかった。
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