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9.過去の清算
王子。あなたは間違いなく殺されます
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「メルキオールって……俺たちが過去を見た時のあの……」
6人の魔人を引っ張ってきたリーダーでもあり、最後トラヴィス……ノアの前の人体の魔人によって狂わされた男。
ただ、まだエディ王子本人は、メルキオールと自分が「同じ魔」を持つことまでは知っているが、魂の核が同じとは知らないはずだ。
「エディ王子。大事な話があるんだけど」
「もうすでに、かなり大事な話をしていると思うんだが」
(ぐうの音もでねぇ……)
「う、うん。そうね」
そう言いながら、私はノアを指差す。
「言っておくけど、あんた達がこれ以上何を企もうと、私はあんた達の思い通りにさせる気はないから」
私がそう宣言すると、ノアは困った顔どころか、とても楽しそうに笑い声をあげた。
「それはつまり、僕たちの目的を話したところで、阻止するということ?」
「場合によっては」
「と、いうのは?」
「このタイミングで、あなたは私たち……ううん、私を試している」
「その根拠は?」
(そんなもの、1つしかない)
「あなたが、素直に私に真実を話したことが1度もないからよ!それだけで十分状況証拠になるわ」
「……なるほど、随分と無茶な結びつけ方ですが、そういう推理は嫌いじゃない」
「推理じゃない。確信よ」
「もはや、推理する意味はない、と。そういうことですね」
「ええ。そんなことより、推理しないといけないことはたくさんあるのだから。……だからノア。あなたが下手なことを言って私を混乱させるくらいなら、私が先にあなたたちの目的を暴くわ」
「お、おいランカ!そんなことできるのか?」
心配そうに言うエディ王子には申し訳ないが、ここで引くわけにはいかない。
何故なら……。
「ここでできなかったら、王子。あなたは間違いなく殺されます。そこの……ノア……いいえ、私たちが見てきた、過去の魔人のうちの1人にね」
「な、何!?」
エディ王子は驚いてノアを見る。
するとノアは、ますます楽しそうに私だけを見ていた。
6人の魔人を引っ張ってきたリーダーでもあり、最後トラヴィス……ノアの前の人体の魔人によって狂わされた男。
ただ、まだエディ王子本人は、メルキオールと自分が「同じ魔」を持つことまでは知っているが、魂の核が同じとは知らないはずだ。
「エディ王子。大事な話があるんだけど」
「もうすでに、かなり大事な話をしていると思うんだが」
(ぐうの音もでねぇ……)
「う、うん。そうね」
そう言いながら、私はノアを指差す。
「言っておくけど、あんた達がこれ以上何を企もうと、私はあんた達の思い通りにさせる気はないから」
私がそう宣言すると、ノアは困った顔どころか、とても楽しそうに笑い声をあげた。
「それはつまり、僕たちの目的を話したところで、阻止するということ?」
「場合によっては」
「と、いうのは?」
「このタイミングで、あなたは私たち……ううん、私を試している」
「その根拠は?」
(そんなもの、1つしかない)
「あなたが、素直に私に真実を話したことが1度もないからよ!それだけで十分状況証拠になるわ」
「……なるほど、随分と無茶な結びつけ方ですが、そういう推理は嫌いじゃない」
「推理じゃない。確信よ」
「もはや、推理する意味はない、と。そういうことですね」
「ええ。そんなことより、推理しないといけないことはたくさんあるのだから。……だからノア。あなたが下手なことを言って私を混乱させるくらいなら、私が先にあなたたちの目的を暴くわ」
「お、おいランカ!そんなことできるのか?」
心配そうに言うエディ王子には申し訳ないが、ここで引くわけにはいかない。
何故なら……。
「ここでできなかったら、王子。あなたは間違いなく殺されます。そこの……ノア……いいえ、私たちが見てきた、過去の魔人のうちの1人にね」
「な、何!?」
エディ王子は驚いてノアを見る。
するとノアは、ますます楽しそうに私だけを見ていた。
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