PrettyGirls(可愛い少女達)ーレディースバンドの物語ー【学生時代とセミプロ時代】

本庄 太鳳

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夏祭気合入れ

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その日も、家に帰るとギターを置いてエレキだけ持ち出かけた。
ボイトレの後は、新垣のMartinで練習だった。
エレキには、触れることはなかった。 
香織から、アコースティクの弾き方を教える様に吾郎に電話があったからだった。
なんなんだろう、この横の繋がりは恐ろしかった。
夏祭前日に、やっとサマになってきた麗奈のOvationだった。
母が迎えに来た時、優に挨拶してお辞儀をして封筒を渡していた。

「足りないと思いますけど、そんな高価なものを15万だなんて申し訳なくて、せめて倍払わせてください。」

優は、いいと言ったが。
母の熱意に負けて、受け取っていた。

「さぁ、明日は夏祭だわよー。みんな今までの努力を無駄にしないでくださいね。それと、出れない人も、今回は裏方で頑張ってサポートしてあげてください。よろしくね。明日は、14時~15時のステージです。明後日は、その結果により順位が変動しますからね。集合は10時ですけど、ドラムとかシンセなんかはどうする?」

「あ 先生、忘れてました。エレキ用のワイヤレス購入頼むのを、部費で出ませんかね?」

「今頃言われてもね。今年はできたばかりで、部費も少ないからね。買えないわね。」

「わかりました、ありがとうございます。」

部員は、集まって1人1000円をあすかに徴収された。
弁当とジュース代だった。
勿論、それで香織の分も買うつもりだった。
麗奈が色々と物入りだったので、去年の衣装をそのまま着ることにした。
ドラムとかは、あすかのお父さんが今日取りにきてくれるのでみんなで運んだ。

「あ イヤモニ、あれ中学の学校のだったわ。どうしよう。ちょっと、待ってて同じのあるか店長に聞いてみるから。」

イヤモニ4セットとギターワイヤレスで、合計10万だったが。
店長のはからいで、半額の5万になった。
麗奈は財布には、5000円しか入っていなく困った。

「ほら、麗奈取り敢えず5000円ね。後は毎月葉月に2500円の2回払いね。よかったわね。葉月がお金持ってて。葉月、私は明日返すからね。彩香は?」

「ええ 私も返せますから。明日には。」

「じゃ、5万で揃えるわね。これで忘れ物は、各自ヘッドマイク持ってきてね。麗奈は何時に行くの?」

「ええと、中学の後輩心配なので8時には行こうと思ってます。」

「ギター3本持ってか?7時半に器材持ってお父さんに麗奈の家まで行くから、私も後輩心配だしね。じゃ、マンション前に7時半ね。」

あすかの家のワンボックが着くと、みんなで積み込んでお礼を言った。
麗奈は、今日はストラトを背負って。
Ovationを手に持ち、バックを持って帰った。
家に帰り、ギターを置いてレスポールを持って新垣の家に行った。
ボイトレが終わり、アコースティックを触って青ざめていた。

「おい、どうしたんだよ。顔が青いぞ。気分悪いのか? 明日本番なのに。」

「えっと、今気がついたんですけど、Ovationの弦無いの・・・・・・・・・」

「おいおい、買ってこいよ。仕方ないな。」

「お金使っちゃったから、お母さん帰って来ないと行けないからどうしようかと思って。7時に帰っていいですか?」

「しょうがないな。どうせ、あすかちゃんいるんだろ?あすかちゃんに持たせる様に言うから、明日お金持っていきな。」

「あ はい ありがとうございます。」

吾郎は電話して、あすかに持たせる様に言った。

「お前、金ないって。何に使ってんだよ。なんか買い食いしてるのか?その割に太らないけどな。」

「えっと、今日、イヤモニとエレキ用のワイアレス無いのに気がついてお金がなくなりました。」

「まぁ、道楽でも金かかるからな。前つけてたじゃないか?あれはどうしたんだ?」

「えっと。あれは中学の時、部費で買ったので。中学に置いてきました。」

最終の練習も終わり、麗奈は家に帰った。
今日は家で、ゆっくり休めと言われた。
家に帰り、事情を母に話すと。
母は、笑っていた。

「麗奈、それじゃ、お財布の中は0円なの?」

「えっと、15円くらい入ってます。1500円くらい貸してくれれば嬉しいです。」

「葉月さんにだって月賦だなんて、ダメよ。明日返しなさい。いつもの楽器屋さんでしょ?お母さんが払ってきてお詫びしとくからね。麗奈、ちゃんと寝て。明日の夏祭だけを今は頑張りなさいね。」

その夜は、風呂にゆっくり入り脇毛などの除毛もすると。
部屋で少し練習をして、勉強も1時間すると0時に就寝していた。

朝起きて、シャワーをし着替えていると気がついた。
昨年付けてたブラが、小さくてパンパンだった。
仕方ないけど、そのままタンクトップを着てハーフパンツを履いた。
母が起きてきて、麗奈を見て笑っていた。

「あんた、そんな小さいのつけてどうするのよ?苦しくないの?」

「苦しいけど、無いから仕方なく付けてます。」

「普通のブラしていきなさい。楽器店寄ってから、早めにブラ届けるから。そのスポーツブラでいいんでしょ?明日もあるから2個でいいわよね。」

「お母さん、ありがとう。着替えてくる。」

麗奈は、ブラだけ着替えて朝食を食べ始めた。

「麗奈。葉月さんに返すお金とお小遣いね。」

母から1万渡されて、驚いてお礼を言った。

7時15分にギターを背負、後2本を両手に持ち。
白のコートを羽織って、バックも持ってマンションの前であすかを待っていた。
あすかが車から降りてきて、後ろを開けて。
ギター3本を、積み込んだ。
麗奈は、中央の席に座った。

「お迎えありがとうございます。おはようございます。」

「いいよ。通り道だしね。」

「でも、あんな大荷物で本当に会場までギター持って行く気だったの?笑っちゃったけどね。あ、そうそう。店長からの預かりものね。なんなの?」

「Ovationの弦です。2本は張り替えたけど、弦が無くって。」

「いっぱいもってるだろ?弦なんてさぁ。」

「えっと、ギターによって貼り分けてるし、アコースティックはまた弦が違うから。」

「よかった、ドラムお金かからないし。それにしても、麗奈。そのブラでやるのか?丸見えになるわよ。」

「朝、つけようとしたらキツくて。後で、お母さんが店長さんに弦のお金払ってから買ってきてくれます。」

「良いお母さんだね。まぁ、うちも良いお父さんとお母さんだけどね。」

「そうですね。こんなに活動できるのって家族の協力ないとできないですからね。」

車は、会場まで着いた。  
まだ、部員は来てないので待機することにした。
その間に、麗奈はOvationの弦を簡単に張り替えていた。

「早いな。アッという間に張り替えたし。技術者だね。」

「毎月何回もやってれば慣れますよ。最初は遅かったですよ。」

「そうそう、それだったら、昔正月に歌ったのできるでしょ?聞かせてよ。」

「1回だけですよ。みんな聞いてるから。」

【スカボロフェアー】を演奏しながら、歌い始めていた。
ザワザワとして、人が集まってきていたが。
麗奈は気がついていなく、続けていた。
歌い終わると、人に取り囲まれてて。
びっくりしたが、たくさんの拍手をもらった。
立ち上がり、みんなにお辞儀をしていた。

ギターを閉まって、プログラムを見ると。
中学の部で昔、退部にした人も出てた。
あすかと一緒に、中学のブーストに行くと。
部員を見つけて、声をかけた。

「頑張ってる?今年は何組参加なの?」

「今年は3組ですね。みんな練習してましたし、新入部員も入りましたよ。」

「ところで、あの4人出てるじゃないの?部活からなの?」

「いいえ、個人として出てます。」

「それで、このプログラムだと、彼らの前ね。よかったわね。去年みたいにならなくって。」

「ええ、そうですけど。やはりブースが3個もあるとお客さんの取り合いになりますから緊張しますよ。」

「12時と13時でしょ?セッティングも楽ね。去年みたいに部員で盛り上げるといいわよ。私達も14時だから、来れないけど頑張ってね。みんなに楽しんでって言っておいてね。」

「はい、ありがとうございます。がんばります。」

「ほら、肩の力もっと抜いていいのよ。誰かさんは本番前に寝ちゃうけどね。」

「あ、麗奈先輩ですか。あの人はすごすぎです。」

「だねーーーー  またね。」

その頃、麗奈の元に母が来て。
手を引っ張られて少し歩いて、公園のトイレに連れて行かれた。

「ほら、着替えてきなさい。それと、ちゃんと入れてあるの?」

「あ 忘れてた 取ってくる。」

母は、バッグから麗奈にタンポンを渡すとトイレに押し込んでいた。
麗奈は用も足して、タンポンを入れてブラを交換して出てきた。

「お母さん、ありがとう。」

「交換はもってるわよね?」

「はい、持ってます。」

「じゃぁ、頑張ってね。お母さんはお父さんと待ち合わせしてるから行くわよ。」

母に手を振り、みんなの元に駆け寄っていた。
麗奈達は、葉月にお金を渡していた。

「お 麗奈お金持ってきたのかな? 金持ちか?」

「えっと、母がくれました。 もう、感謝してます。」

あすかは、みんなを集めると少し大きな声で。

「じゃ、高校では初めてだけど、私らの恒例いくわよ。みんな輪になってね。先生もよ。」

輪になり、左手を左の人の肩に置き。右手を中央で交わらせると。

「桜花ーーーーーーーー  ファイト!!!!!」

高らかに、右手の人差し指を天に向けていた。
みんなやったことがないので驚いたが、気合が入っていた。
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