PrettyGirls(可愛い少女達)ーレディースバンドの物語ー【学生時代とセミプロ時代】

本庄 太鳳

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居酒屋

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新垣は、その日3人を送り届けると自宅に戻った。
まぁ、麗奈も一緒だったのは言うまでもなかったが。
ギターと荷物を降ろして、部屋まで戻っていた。
部屋は、ベッドと勉強机の小さな物とタンスとギタースタンドが1個だった。
ほとんど麗奈の元の部屋と一緒だったが、CDはリビングにたくさんあったので借りていた。
ほとんど、部屋では練習か寝ていた。
風呂は、先に入れてもらっていたので助かっていた。
新垣の家に来ても、朝と夕方のランニングは欠かさなかった。
ランニングが終わるとシャワーを浴びて、レッスンを始めていた。
まぁ、凄い時は朝5時のランニングと夕方5時のランニング・シャワー2回・風呂1回・食事3回の他は朝から夜中までレッスンだった。 
できるまで、弾かされていた。
ボイトレや作詞・作曲のやり方なども、優に教えてもらっていた。
まぁ、そんな会話は食事中とか休憩時間だったが。
他は、レッスンだった。

コンサートも2回目以降は、満員になっていた。
先行販売されると、聞きつけたファンも入れなくてもCDだけ買いにきたりしていた。
4人は月に2回、完全休養日とされて。
新垣から、小遣いを1万貰っていた。
どっかで、遊んでこいと言われた。 
そう言えば、中学に入ってから遊んでなかった。
4人で、遊園地や動物園・水族館に出かけていた。
月に1回はみんなと行動を共にし、1日は1人で行動していた。
まぁ、完全休養と言っても。
朝と夕方のランニングはしていたし、帰ればレッスンだった。
時々、美穂が来ては新垣に見てもらい色々と指導されていた。
まぁ、録音にはコーラスも入るのでひとりずつ歌っていた。
ギターは、アコースティックかエレキでリズム・バッキング・リードを重ねていた。
麗奈達は、もう夏祭には出演もしていなかったが。
新垣は、様子を見に行っていた。

まぁ、新垣の目的は美穂を見るためであり。
演奏が終わると、帰ってきていた。
普通のバンドの中では際立っていて、美穂は人気も出てきていた。
月1の演奏発表と、色々なイベントにも顔を出しては香織にメールしていた。

新垣達は、おじさんくさい顔の割に若かった。   
優を見ればわかったが。
麗奈と出会った頃は、まだ24歳だったのである。
ちょうど、みんな29であった。  
香織は、大学を卒業すると教師になっていたが。
当時、新垣達はバンド活動を卒業後1年続けていた。
ワゴン車で器材を詰め込んで、地方でライブ活動を行っていた。
大学の2年頃から有名にはなっていたが、自由気ままがよかった。
プロに入ればCD売上も50%は会社に取られたり、自分達には多くて2%くらいしか入らなかった。 
それを5人で分けるのだから、シビアだった。
まぁ、とんでもない売上をあげれば別であったが。
1年間、旅をしてライブ活動をしたが。 
優がいたが、華がなかった。
優の他は、むさくるしいおじさん風情だったからである。

そんな新垣達は、見ず知らずのこの街に辿り着き。
まぁ、それはここの高校に仲間の香織がいたこともあたのだが。
1人、ベース担当の男は都内の音楽関係の仕事についていた。
彩香のベースの師匠は、前も話したが前のメンバーのベースであった。
吾郎は、この街に来ると優とマンション暮らしを始めていた。
麗奈達の前の年の夏祭を見て、一組のバンドに目をつけていた。
そして、吾郎は今のスタジオメインの自宅を建てていた。
次の年、麗奈達を見て。すぐに心が動き。
前のバンドは演奏が上手かったが、吾郎は麗奈達を仲間に感想を聞いていた。

「ああ あそこか。確かに、ライブセンスはあるけど、演奏が未熟過ぎるよな。」

「前の吾郎が言ってたバンドの方がよくないか?」

「そうだな、今のままじゃ使い物にならないしな。」

「前のバンドはセミプロで年齢が20だぜ。あいつら中2だろ? 凄くないか?20歳までには、どんだけ成長するんだろうな。俺はこっちにかけたいけどな。」

「まぁ、本人達も学祭のアピールしてたし。そこまでにどれだけ成長してるかで、練習量わかるんじゃないのか?第2候補だな。」

「まぁ、そんじゃ学祭にみんなで見に行ってみるか。3ヶ月で、どれだけ上手くなるのかな。そんなには、上手くならないと思うけどな。短すぎるしな。」

「俺達が手掛けるんなら、3ヶ月でも。ある程度伸びる奴じゃないと困るぜ。吾郎。」

この頃から、バンドメンバー4人と優の膨大な計画が始まっていた。
5人は、3ヶ月後の学祭を見に行き。
その後、居酒屋で飲んで話しをしていた。

「しかし、すごかったよな。まさか校庭で演奏するなんてさ。」

「ああ たまげたよ。俺達なんて、そこまでしなかったものな。」

「まぁ、ギターも下手だけど。他は全くダメだな。しかし、あのボーカルだけはソロでもデビューできるぜ。ましてや、ソロ向きかもな。」

「あの歌は、あのバンドでしか出せないだろうしな。かなりノッてただろ。」

「あのハチャメチャは、なんとかならないのかな。笑えたけどよ。」

「そうね。ボーカルは音域も広くて安定してたわね。あの娘は教えがいあるわね。」

「まぁ、まだ未定だけど。学生なら、週に30時間ちょいの練習だろうしな。探ってみるかな。」

「普通、それくらいやってるだろう。俺達はやってたしよ。」

「あんた達、男と違うんだから。女の子は色々やりたいことあるのよ。今、青春真っ只中でしょ。少しは遊ばないとね。」

「わからんな。24にもなって。女の気持ちってのは理解できないぜ。」

「なぁ、吾郎。俺達って、もっと活動すればよかったよな。今頃、俺もモテてたかもな。」

「ああ それについては、今更だがお前たちに謝らないとな。あの頃、祖父が危篤状態で演奏どころじゃなかったからな。休止ってのも、面倒だし。いつ、どうなるのかわからなかったからな。まぁ、今じゃピンピンしてるけどな。」

「まぁ、終わった事はいいさ。俺達の夢を、あいつらがもし実践してくれるなら叶えてもらうだけだけどな。とにかく、早々に聞いてみろや。」

「ああ 明日にでも、ボーカルの住所と電話番号でも学校に聞いてみるぜ。」

「大丈夫か? 不審人物だと思って教えてくれないんじゃねえのか?」

「そしたら、乗り込んで行くだけだから。心配するなよ。」

「警察に通報されっぞ。吾郎。」

「バーカ。優に行かせるし。男じゃなんだろうからな。軽音の顧問にでも明日電話するしな。」

「確か、この街に香織もいたよな? 香織に聞いてみたらどうだ?」

「あいつ、面倒くさいから、俺の苦手だしな。」

「お前たちのツインギター相性悪いからな。それで、お前がバンドから香織追い出したんだよな。バンド以外なら、仲いいのによお。」

「あの4人もツインになれば、最高なんだけどな。ライブ中心だろ?録音なら、音被せられるけど、ライブはできないからな。」

「まぁ、俺らもツインだったけどな。合えばズッシリくるんだよな。」

「そうそう、音に深みが増すっていうかな。いいんだよな。」

「キーボーは、中々だったよな。まぁまぁ、聞けたかな。ギターは下の中だな。ドラムとベースは、下の下だな。下手くそのどん底だな。練習してんのかな?」

「多分、キーボードは、ピアノかなんかやってたやつだろ? ギターも中学からか、小学生の終わりからじゃないのか?後は、始めたばかりだな、ドラムとベースがリズム悪いから聞いてられなかったしな。」

「吾郎、お前ボロクソに言うのに、あのバンド認めてるよな?」

「見てて、楽しいだろ?楽しく演奏してる証拠だしな。こっちまで伝わってくるからな。それに、4人とも、美少女だろ? 華があるんだよな。上手くなれば伝説も作れるかもしれないよな。」

5人は居酒屋で、生ビールや焼酎を2本開けて閉店まで話しをしていた。

まぁ、月に一度は集まって飲んでいるのだが。

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