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31.破瓜の痛み
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「あっ……あぁ……んっ……」
奥まで侵入した指が、引き抜かれていく。切なくなって、ステファニアの唇から不満のにじんだ甘い声が漏れるが、指は完全に引き抜かれることなく、再び奥への侵入を始める。
未熟な隘路をほぐすように、何度も指が往復していく。やがて滑らかに抽送できるようになってくると、蜜口にもう一本、指が添えられた。
「やっ……あぁっ! く……くるし……あぁっ……!」
二本目の指が侵入してくると、痛みと圧迫感を伴いながらも、さらなる快感がわき起こる。押し広げられた媚肉は、より指の存在を感じ取り、痺れるような甘い疼きをもたらす。
内部からはどんどん蜜が溢れ、濡れた音を響かせながら、抽送が繰り返される。
やがて苦痛は快楽に上書きされ、とろけるような甘い快楽に酔うだけとなった頃、指が引き抜かれた。
両脚を大きく広げられ、濡れそぼった蜜口がひんやりとした空気にさらされる。
ステファニアは突然の出来事に戸惑い、反射的に脚を閉じようとするが、アドリアンは身体を割り込ませてそれを許さない。
蜜口に硬く、熱いものがあてがわれる。
「えっ……」
いよいよかとステファニアは、今まで羞恥のためにそらしていた顔をアドリアンに向け、己を貫こうとしている男の姿を見つめる。そして、愕然とした。
彼はステファニアを見ていなかった。顔は向けられているが、目は何も見ていない。空っぽの目にステファニアを映し、操り人形のように行為を進めるだけだ。
「ア……ド……」
彼の名を呼びかけて、ステファニアは口をつぐむ。
今の彼は、ゴドフレードの代理であって、アドリアン自身ではないのだ。国王の寵姫であるステファニアが、国王以外の男を受け入れることなど、あってはならない。借り物の肉体の名を呼ぶことは、許されなかった。
「うっ……ああっ!」
ステファニアの物思いになど構うことはなく、蜜口に灼熱の塊が突き入れられた。ぐいぐいと狭い隘路をこじ開けられ、ステファニアは悲鳴をあげる。
焼け付くような熱が、体内で踊っている。ステファニアの頭も、真っ白に燃やされていくようだ。
ゆっくり、ゆっくりと熱は奥へと進み、やがて最奥に到達する。
「ふぅ……う……」
苦痛を逃すように、ステファニアの唇の隙間から声が漏れる。焼け付くような苦痛は徐々に引いていき、奥でじわじわと疼くような別の熱が生まれてきた。
ステファニアが落ち着いてきたのを見計らったように、アドリアンがゆっくりと腰を動かす。体内の熱い塊が媚肉をこするたび、狭い場所を無理やり押し広げていく痛みと共に、甘い痺れを呼び覚ましていく。
体内にアドリアンがいることを感じながら、ステファニアは肉体よりも心の痛みを覚えて、涙を流した。
いつかその腕に抱かれることを夢見ていた。想いが叶ったはずなのに、本当は何も叶ってなどいない。
ステファニアを抱いているのは、アドリアンであって、アドリアンではない。彼はゴドフレードの手足として動いているに過ぎないのだ。
これがアドリアンの妻となって抱かれているのなら、天にも上る心地だっただろう。
別の相手に嫁がされ、夫となった人に抱かれるのでも、そういうものだと諦めて受け入れることができた。
だが、他の相手の操り人形としてのアドリアンに、空っぽの目を向けられたまま抱かれているのだ。
そこには心の交わりなどはない。子を作るための、単なる交尾だ。
それなのに、どうして心の奥から喜びがわき起こり、貫かれることを嬉しいと感じてしまうのだろう。
「あっ、あぁっ……!」
より深く楔を打ち込まれ、ステファニアの頭は白く染められていく。悲しみと喜び、苦痛と快楽が混ざり合って、いっそこのまま溶けてしまいたいとすらステファニアは願う。
やがて最奥で何かが弾け、これまでステファニアを翻弄していた熱い塊が引き抜かれる。
ぐったりと寝台に倒れこみながら、ステファニアはまだ何かが入っているような秘所の感覚に、純潔は引き裂かれたのだとぼんやり考えていた。
儚く潰えてしまった、幼い日の誓い。それでも、初恋の相手はずっと、心の特別な場所にいたのだ。
しかし、その大切な場所までも引き裂かれたようだった。
シーツににじんだ血は、ステファニアの心が流した涙のようでもあった。
奥まで侵入した指が、引き抜かれていく。切なくなって、ステファニアの唇から不満のにじんだ甘い声が漏れるが、指は完全に引き抜かれることなく、再び奥への侵入を始める。
未熟な隘路をほぐすように、何度も指が往復していく。やがて滑らかに抽送できるようになってくると、蜜口にもう一本、指が添えられた。
「やっ……あぁっ! く……くるし……あぁっ……!」
二本目の指が侵入してくると、痛みと圧迫感を伴いながらも、さらなる快感がわき起こる。押し広げられた媚肉は、より指の存在を感じ取り、痺れるような甘い疼きをもたらす。
内部からはどんどん蜜が溢れ、濡れた音を響かせながら、抽送が繰り返される。
やがて苦痛は快楽に上書きされ、とろけるような甘い快楽に酔うだけとなった頃、指が引き抜かれた。
両脚を大きく広げられ、濡れそぼった蜜口がひんやりとした空気にさらされる。
ステファニアは突然の出来事に戸惑い、反射的に脚を閉じようとするが、アドリアンは身体を割り込ませてそれを許さない。
蜜口に硬く、熱いものがあてがわれる。
「えっ……」
いよいよかとステファニアは、今まで羞恥のためにそらしていた顔をアドリアンに向け、己を貫こうとしている男の姿を見つめる。そして、愕然とした。
彼はステファニアを見ていなかった。顔は向けられているが、目は何も見ていない。空っぽの目にステファニアを映し、操り人形のように行為を進めるだけだ。
「ア……ド……」
彼の名を呼びかけて、ステファニアは口をつぐむ。
今の彼は、ゴドフレードの代理であって、アドリアン自身ではないのだ。国王の寵姫であるステファニアが、国王以外の男を受け入れることなど、あってはならない。借り物の肉体の名を呼ぶことは、許されなかった。
「うっ……ああっ!」
ステファニアの物思いになど構うことはなく、蜜口に灼熱の塊が突き入れられた。ぐいぐいと狭い隘路をこじ開けられ、ステファニアは悲鳴をあげる。
焼け付くような熱が、体内で踊っている。ステファニアの頭も、真っ白に燃やされていくようだ。
ゆっくり、ゆっくりと熱は奥へと進み、やがて最奥に到達する。
「ふぅ……う……」
苦痛を逃すように、ステファニアの唇の隙間から声が漏れる。焼け付くような苦痛は徐々に引いていき、奥でじわじわと疼くような別の熱が生まれてきた。
ステファニアが落ち着いてきたのを見計らったように、アドリアンがゆっくりと腰を動かす。体内の熱い塊が媚肉をこするたび、狭い場所を無理やり押し広げていく痛みと共に、甘い痺れを呼び覚ましていく。
体内にアドリアンがいることを感じながら、ステファニアは肉体よりも心の痛みを覚えて、涙を流した。
いつかその腕に抱かれることを夢見ていた。想いが叶ったはずなのに、本当は何も叶ってなどいない。
ステファニアを抱いているのは、アドリアンであって、アドリアンではない。彼はゴドフレードの手足として動いているに過ぎないのだ。
これがアドリアンの妻となって抱かれているのなら、天にも上る心地だっただろう。
別の相手に嫁がされ、夫となった人に抱かれるのでも、そういうものだと諦めて受け入れることができた。
だが、他の相手の操り人形としてのアドリアンに、空っぽの目を向けられたまま抱かれているのだ。
そこには心の交わりなどはない。子を作るための、単なる交尾だ。
それなのに、どうして心の奥から喜びがわき起こり、貫かれることを嬉しいと感じてしまうのだろう。
「あっ、あぁっ……!」
より深く楔を打ち込まれ、ステファニアの頭は白く染められていく。悲しみと喜び、苦痛と快楽が混ざり合って、いっそこのまま溶けてしまいたいとすらステファニアは願う。
やがて最奥で何かが弾け、これまでステファニアを翻弄していた熱い塊が引き抜かれる。
ぐったりと寝台に倒れこみながら、ステファニアはまだ何かが入っているような秘所の感覚に、純潔は引き裂かれたのだとぼんやり考えていた。
儚く潰えてしまった、幼い日の誓い。それでも、初恋の相手はずっと、心の特別な場所にいたのだ。
しかし、その大切な場所までも引き裂かれたようだった。
シーツににじんだ血は、ステファニアの心が流した涙のようでもあった。
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