とにかく入れたい穴村

くろ

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開演

エスニック系

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この感情、どう受け止めればいいのだろう。
一方では嬉しくもあり、もう一方では受け入れがたい現実にショックを受けている。本当にこれが現実に起こっていることなのか、疑問に思っている自分もいる。自分の感情に振り回されるのが怖い。気持ちを整理する必要がある。でもどうやって整理したらいいのか、まったくわからない。ただ、この気持ちを抱えたままでいるのもしんどい。
だんだんと、栗山のことが憎たらしく思えてきた。
こんな苦しい思いをさせやがって・・・
栗山に対して何らかのアクションを起こすことを考えている最中に、次のスポットライトが照射された。

舞台の中心で四つん這いの体勢でスポットライトを浴びているのは、また若い女性だった。多分、この舞台でスポットライトを浴びるのは、次以降もずっと若い女性なのだろう。

透明感のある透き通った肌、彫の浅い顔立ち、薄い眉毛、切れ長でスッキリした目元、小さめの鼻、色素の薄い唇。どこにでもいそうな薄い顔の、普通に可愛い女の子と言った印象を受けた。
ほんわかとしていて、平和という言葉がぴったりで、表情から素朴な優しさが溢れていた。
仮に、猫の恩返し実写版の主人公役オーディションがあったとすれば、彼女はきっと最終選考まで残るだろう。

髪は耳下までのショート。
清潔感のある白のカットソーをさらりと一枚着て、ダボ付いた袖口から手を半分ほど覗かせている。鳥の子色のロングスカートには、エスニックな黒のパネル柄が一面に散りばめられており、シンプルな服装におしゃれな雰囲気を作っていた。足元は黒のコンバースに、短めのホワイトソックス。
ロングスカートの裾が、約五十センチメートルの高さのピストンマシーン本体を覆い隠す形で上から掛けられ、スカート内部の様子が客席側からは一切確認できないようになっている。

彼女のプロフィールが巨大スクリーンに映し出された。

【エントリーナンバー③】
・名前 加護由良
・年齢 二十三歳
・身長 156cm
・3サイズ B:86.5(E) W:55 H:86
・職業 雑貨屋店員
・趣味 特撮ヒーロー鑑賞、エコ活動
・特技 サイクリング
・好きな食べ物 焼肉、エンゼルフレンチ
・好きな音楽 昭和歌謡、J-POP、K-POP、洋楽、アニソン
・好きな香り 石鹸
・好きなタイプ 年上で優しく、小太りな人
・初体験 15歳。部活の先輩。
・初体験の感想 口当たりの軽い生地に、滑らかなホイップクリームとビターなチョコレートが絶妙なバランスを生み出しています。
・経験人数 片手で数えられるぐらい。
・意気込み 負けるな~
・今の気持ち 落下したペットボトルの蓋が、初めて床に触った時のような気持ち。

ピストンマシーンの作動スイッチに手をかざした彼女は、ニヤケ顔だった。単に照れ笑いなのか、あるいは、もしかしたら、ピストンマシーンにディルドが装着されていなくて、そのことを知っているから思わず笑ってしまったのではなかろうか?。
そうだ、そうに違いない。三人連続は流石にない。こんな、「そこらへんで拾ってきました」みたいな、普通のかわいい素人みたいな子に、ピストンマシーンなんて入れるわけがない。ロングスカートでマシーンをスッポリ隠しているし、作動すらさせないことだってありうる。
今回こそ「入っていませんよ」が期待できそうだぞ!。

俺は、ここまで期待が裏切られ続けてきて、ついにその期待通りになるのだと思ったら、喜びのような感情が湧いてきた。だが、それは、本当に俺の求めている結果なのだろうか?。何か違和感のようなものが、腹の底から湧いてくるのを感じた。

ここでアクシデントが発生した。ステージは再び暗転する。ガヤガヤし始める客席。ところどころで「外れたんじゃないか?」という声が聞こえてくる。
何が外れたというのだ?。俺は栗山にその答えを求めた。栗山が言うには「よくあること」ということだ。俺はその答えに釈然としなかった。質問を掘り下げようとするうちにステージが再開された。

仕切り直した彼女の表情からは、少し真剣味が漂っていた。
俺は、先ほど客席から聞こえてきた「外れたんじゃないか?」という言葉に引っかかっていた。この状況で「外れる」と言えば、拘束具か?。でも、それならわざわざ暗転までする必要は無い。考えられるとすれば、アレしか・・・
俺は、これ以上思考を巡らせることをやめた。これ以上考えるのは危険な気がしたからだ。

彼女がスイッチを押した。
ビックリしたような笑い声の中に、戸惑いが混ざったような悲鳴が上がった。
彼女の声は、真珠のように滑らかな丸みを帯びていて、高価なソフトクリームのように濃厚だった。
内部にピストンマシーンを隠したエスニック柄のロングスカートが、部分的に少し揺れ動いている。ピストンを促すクランクシャフトが、少しスカートに干渉しているのだろう。マシーンを作動すらさせない、という俺の予想は早くもハズレが確定してしまったが、だからと言って、それが「入っている」という証拠にはならない。

彼女の様子がおかしい。やや斜め下あたりを見つめながら、真剣な、切羽詰まった表情をして叫んでいる。
滑らかな丸みを帯びた真珠の内部で何かが暴れて、その形状を歪にしようとしている。折角の高いソフトクリームが、溶けてドロドロになってしまっている。
彼女は恐らく、サイクリング中に突然足が攣りそうになったり、あるいは、チェーンが外れたり、パンクをしたり、突然目の前に大きな岩や木の根があらわれたりしたら、言うであろう三文字を連呼していた。
そして、やや斜め下あたりに向けていた視線を一気に天井に向けて、最後の二文字を叫んだ。しかし、その最後の二文字には、少し違和感があった。あまりの刺激の強さに舌がもつれたみたいで、それは「環境にやさしい」といった意味で使われている、あの二文字みたいになってしまっていた。
巨大スクリーンに彼女の表情がアップで映し出される。
そこには、眉を顰め、何かを堪能するかのように瞳を閉じ、口をだらしなく広げ、涎の粘着をぶらさげる、肉の快楽に敗北してしまったメスのヒステリーが浮かんでいた。

嘘だろ・・・

いや、待て、きっと演技だ。なかなか白熱した演技だった。さっきみたいに舞台を回転させて、確認させてくれるんだろ?。今度はさっきと違って何の変哲もない、誰に見せても恥ずかしくないような下半身を見せて、安心させてくれるんだろ?。
当然だろ?若い女性が、こんなに大勢の前で、ピストンマシーンでイったばかりのグチョグチョになったアソコを、ディルドを咥え込んだまま晒すだなんて、そんな現実、あっていい訳ないに決まっている。

俺の理性がそのように捉えたがっていた。しかし、先ほど腹の底から湧いてきた違和感のようなものが、だんだんと熱を持ち始め、理性とは裏腹の期待を胸に、口角を歪ませていた。俺はそいつを直視することができなかった。

程なくしてピストンマシーンの動きが止まる。彼女は前方に突っ伏し、肩で息をしながら痙攣をしていた。
軽快なリズムの音楽と同時に、舞台上の彼女とピストンマシーンを囲う円周の範囲だけが回転を始めた。
彼女の身体の向きが、時計回りで変わっていく。

大丈夫だ、最後まで諦めるな。見せパンに違いない。

彼女の身体の向きは、斜めになり、横になり、ついに、隠れていた白い肌が、だんだんと露出されてきた。
お尻が完全にこちらに向くと同時に音楽が鳴り止み、セクシーな女性の声の効果音が鳴り響いた。

正面を向いたお尻は、広げられたロングスカートの裾が、ピストンマシーン本体の上に被さることによって形成された湿度の高い暗室の中で、汗を滲ませながら息を潜めていた。
程よい肉付きをした白いお尻と太ももは、痙攣の度に揺れ動き、その柔らかさをアピールした。白のパンティーは右の太ももの中ほどに、セクシーな飾りのように巻き付いている。
マシーンの管の先端には、やはりディルドが装着されており、ピストンマシーンでイったばかりの、グチョグチョに濡れ光る膣口に、容赦なくブチ込まれていた。
巨大スクリーンに、その様子がデカデカと映し出されている。

彼女は呼吸を整えると、ハッキリとした聞きやすい声で言った。

「安心して下s
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