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うぅあおん…
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友達が、飼い犬に仕込んだ芸を披露するというので、見に行った。
まず「お手」や「おかわり」「ふせ」といった、どこの家の犬でもできそうな芸を披露した後「何と、この犬は喋るのだ!」と言って、好物だと思われる肉を手に持って犬に向かって
「ごはん!」
と言った、すると犬はお手やおかわりをやり始める。それでも飼い主が
「ごはん!」
と言うと、「うぅぅぅ…わん!」
「ご・は・ん!」
「うぅあおん…」悲しいともなんとも言えないような声を発した時、飼い主が「よし!」と肉を与えてドヤ顔である。
これは喋ったと言えるのだろうか?
目の前の肉が食いたくて、できる限りを尽くし、どうしても貰えなくて、じれったくなってついつい出てしまった声と言った感じにしか受け取れなかった。
ちょっと違うんじゃないかとクレームをつけると、始め友達は穏やかに対応したが、それでも納得しない僕に対してだんだんとキレ出して、ついには「お前よりもうちの犬の方が賢い!」等と聞き捨てならない失言とも取れる発言をしてきたので、僕もカッとなって「お前はその俺よりもバカだ!」と言い返してやった。
すっかり、友情にヒビが入ってしまった状態で友達の家を後にすることになってしまった。
帰り道、何故か友達の失言と、犬の「うぅあおん…」が頭の中で交差した。
人間が感情的になって発する言葉というのは、犬の「うぅあおん…」と同じような構造なのではなかろうか?
怒りだとか、悲しみ、憤り、慢心といった、いわゆる煩悩?とでも言うのだろうか?難しいことはよくわからないけど、ソレによって押し出された言葉というのは、犬の「うぅあおん…」と同じぐらい信用のならないモノのように感じられた。
心が穏やかでない時の発言というのは、犬の「うぅあおん…」と同じなのだろうか。
考えている内に、冷静さを取り戻し、心が穏やかになっていくのがわかった。
明日、友達に謝ることができそうだ。
まず「お手」や「おかわり」「ふせ」といった、どこの家の犬でもできそうな芸を披露した後「何と、この犬は喋るのだ!」と言って、好物だと思われる肉を手に持って犬に向かって
「ごはん!」
と言った、すると犬はお手やおかわりをやり始める。それでも飼い主が
「ごはん!」
と言うと、「うぅぅぅ…わん!」
「ご・は・ん!」
「うぅあおん…」悲しいともなんとも言えないような声を発した時、飼い主が「よし!」と肉を与えてドヤ顔である。
これは喋ったと言えるのだろうか?
目の前の肉が食いたくて、できる限りを尽くし、どうしても貰えなくて、じれったくなってついつい出てしまった声と言った感じにしか受け取れなかった。
ちょっと違うんじゃないかとクレームをつけると、始め友達は穏やかに対応したが、それでも納得しない僕に対してだんだんとキレ出して、ついには「お前よりもうちの犬の方が賢い!」等と聞き捨てならない失言とも取れる発言をしてきたので、僕もカッとなって「お前はその俺よりもバカだ!」と言い返してやった。
すっかり、友情にヒビが入ってしまった状態で友達の家を後にすることになってしまった。
帰り道、何故か友達の失言と、犬の「うぅあおん…」が頭の中で交差した。
人間が感情的になって発する言葉というのは、犬の「うぅあおん…」と同じような構造なのではなかろうか?
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明日、友達に謝ることができそうだ。
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