性癖短編集

くろ

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髪を引っ張られたい女

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幼少期の思い出が蘇る。
私は男の子に髪を引っ張られていた。泣きながら何かを喚き散らし、私は女の子のか弱い力で両手を振り回して応戦した。駆けつけた先生が止めに入ってくれて、男の子が叱られて、その場は治った。
泣いている私を、みんなが慰めてくれた。トラブルが治って安心する反面、私の胸の内は、スッキリとしない何かが引っ掛かっていた。

『あのまま先生がずっと来なかったら』とイメージしてみる。

私は男の子の力に負けてしまい、跪いて、泣きながら許しを乞う。その間、ずっと髪を引っ張られ続けている……
いつの間にか私はオナニーに耽っていた。
ハッと我に返る。時間が迫って来ていた。お隣さんのお宅に、謝りに行かなければならない。昨夜、旦那とのセックスの声が大きすぎて、お隣さんから苦情が入ってしまったのだ。思ったより壁の薄いマンションだというのは落とし穴だった。
夜遅いからということで、翌日謝りに伺う約束をしていたのをすっかり忘れていた。それも、旦那は仕事で行けないから、私が一人で行かなければならなかった。
私は急いでお隣さんのお宅に伺った。インターフォンを鳴らすと、暗い顔をした初老の男性がヌッと出て来た。お隣さんの独り暮らしで住むKさんだった。

「遅えぞ!約束の時間過ぎてるじゃねえか!」

私は、深々とお辞儀をして何度も謝った。
中に入るように促されたけど、それは危険な気がしたので渋っていると、同じ階のご近所さんが後ろを通ったそのタイミングでKさんが

「夜中にあんな喘ぎ声出しやがって!」

と叫んだので、私は慌てて中に入って扉を閉じた。Kさんが背中を向けて「入れ」と言って歩き出したので、何となく靴を脱いでついて行ってしまった。

台所のテーブルの椅子に腰掛けるKさん。私はその正面に立ち、改めて深々とお辞儀をして謝罪の言葉を口にした。Kさんはイライラした口調で

「菓子折りの一つも用意してねえのか!本当に謝る気があるのか!?」

私はお辞儀をした状態で、再度謝罪の言葉を口にするしか無かった。

「そんなので伝わらねえよ!土下座しろ!土下座!」

私は少し固まってしまった。確かにこちらにも落ち度はあったかもしれない。でも、土下座する程のことだろうか?。
言う通りにしない私に対してKさんが癇癪を起こし、急に髪を引っ張って無理やり土下座の体制を取らせようとした。
私は幼少期のことを思い出し、力が抜けてしまい、か弱い悲鳴を上げながら、そのまま女の子座りのような形でKさんの足元に座り込んでしまった。

ここまで体勢を崩してしまったら、もうついでだった。私は、女の子座りの脚を正座に正し、「申し訳ありませんでした」と、土下座で謝罪をした。

しばらくその姿勢のままでいると、Kさんが立ち上がったのが音で分かった。その足音は土下座をする私のすぐ後ろで止まった。
急にゾゾッとするようなくすぐったい感触に襲われ、私は思わず悲鳴を上げて身を起こさずにはいられなかった。
お尻を触られた………

「動くんじゃねえよ!本当に反省しているのか確認してやる!」

Kさんは声を荒げてまた私の髪の毛を掴むと床に頭を押し付けた。股間にジワリと熱いものが込み上げた。
私はパニック状態に陥ってしまい「申し訳ありません!」と言いながら、そのまま土下座をし続けた。
Kさんの手がどんどん卑猥な動きになっていく。抵抗を示そうとする私の声は震え、時折、我慢できずに喘ぎ声が混ざった。
薄い素材の花柄ワンピースがたくし上げられ、ピンクのパンティーが露にされた。

「おいおい、シミができてるぞ!少しは反省の色が見えて来たようだな!」

私はその言葉に「はい、申し訳ありません!」としか答えることができず、Kさんの指の侵入にも情けない声を上げるだけで阻止することができず、土下座の体勢のままで好きなようにアソコを掻き回された。

私が痙攣して潮を吹くと、Kさんは満足気に立ち上がり、今度は私の頭の前に立ちはだかった。頭を上げるよう命令をされ、身体を起こす。目の前に現れたのは、オスの臭気を放つ、完全に直立し、先端から透明な粘着を滴らせた、夫以外の黒ずんだグロテスクなペニスだった。
目を閉じて咄嗟にソレから顔を背けると、髪を掴まれ、無理やり口元にペニスを押し付けられた。ビックリして思わず悲鳴を上げて口を開いてしまうと、その隙間に流れ込むようにグロテスクが侵入してきた。蒸せるような臭気が口内に広がる。Kさんは、掴んだ髪の毛を引き寄せて、もっと奥までの侵入を図った。私は力なく、頭を左右に振りながらもそれに従うしか無かった。情けない涙が溢れた。それは、幼少期の時に流した、あの時の涙と似ていた。
喉の奥までの挿入を果たすと、Kさんは気持ち悪い喘ぎを漏らした。ボタボタと、胃液が落ちる音が響く。喉奥でピストンが始まる。嘔吐感が込み上げ、呻き声と共に、更に胃液が流れ落ちる。勢いで逆流した胃液が鼻から噴出し、ツンとした痛みが鼻腔あたりに広がった。
Kさんは、貫いた喉奥に向かって更に腰を打ち付け「もうこれ以上入らない」というところまで肉根を捩じ込むと、両手で鷲掴みにした頭部を操作し、グリグリと捻りを加えた動きをさせて喉奥をこねくり回し、私を苦しめると同時に、自分自身の性器への刺激を貪った。次に、左手で髪を掴んで最奥に押し込んだ状態を固定させておいて腰を少しかがめ、右手を伸ばしてまたお尻を撫で回し始めた。
そして、Kさんの手は、まだ旦那も触ったことのない穴を弄り始めた。私の悲鳴は、喉が塞がれた状態で発声がうまくいかず、「グロロッ!」という奇妙な音になってしまった。
Kさんの指はどんどん侵入してくる。私は首を振って意思表示をしようと試みるが、それが良い刺激になったみたいで、自分勝手なオスの喘ぎが耳に入ってきた。興奮を加速させたKさんが髪の毛を掴んだ左手に力を入れると、ブチブチと、何本かの髪の毛が引き千切れる感触がした。そんなこと構わず、オスは左手を自分の腰の方向に力任せに引き寄せ、同時に、震える腰を前方に押し込みながら「イク!」と鳴いて身体を硬直させた。喉奥に「ビュル!」という、種付けの意思を感じた。肛門に挿入された指は第二関節あたりまで到達し、内部をほじくり回すように蠢いた。私は泣きながら、オナニーの手が止められなくなってしまった。
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