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カド女3
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最後の楽曲は『桃の実情』。ワイは叫んでいた。周囲のファン達も叫んでいる。フレッシュで甘い雰囲気のメロディーにワクワクするような楽しさを誘うリズム、それでいてどこか哀愁を帯びていて、ライブの締めくくりにふさわしい選曲だ。もえかちゃんのイメージソングで、ワイの一番のお気に入りだった。特にサビの一部の「ランランラン♪」のところでサイリュウムを振りながら声を張り上げると、彼女と一体になれたような気分になって、脳が痺れるようなエクスタシーを感じた。大トリにこの楽曲を持ってくるということは、5人いるメンバーの中でも、もえかちゃんの人気が圧倒的であることを示している。応援してて良かった。ワイも頑張らなきゃな。「ありがとう、もえかちゃん」。自然と涙が溢れた。
ステージ上から伸ばされたハイタッチのサービスには、ワイはギリギリ手が届かなかった…。桃色のミニスカートの彼女が、脚を前方に踏み込んで前かがみになって手を伸ばすと、白のニーハイから絶対領域の内側がチラ見した。ワイはもえかちゃんを妹みたいにも思っていたので、不安になった。そんなチラ見せを他の奴らなんかに見せたくない…
相当並んだけどチェキは撮れた。憧れのアイドルと並んで写真を撮るのは良い思い出と記念になったし、これはワイの一生の宝だ。
その後、他の『もえかちゃん推し』の人たち数人とチェキの見せ合いをしたりしてたむろしていると、一人の男が近づいてきてヌッとスマホを突きつけてきた。画面にはもえかちゃんが映っている動画が再生されており、音声も聞こえてきた。
《見て下さい皆さん!あの人気地下アイドルグループに所属する『桃乃もえか』が角オナに耽っています!》
ワイは耳を疑った。しかしその画面に写っているのは確かにもえかちゃんだったし、画面上の彼女は確かに股間をテーブルの角に当てがって腰を嫌らしく振っていた。驚くべき現実が、理解を超えるスピードで展開され、頭が真っ白になった。
男はそこまでで動画を止めて言った。
「ついて来い、面白いモノを見せてやるよ」
男は背中を向けて歩きだした。ワイは合意を交わすように仲間たちとアイコンタクトをとり、一緒に彼について行ってみる事にした。
ーーーーーーー
そこは人気の無い公園のトイレだった。中に入ってみると、薄汚いトイレの壁とは不釣り合いの、ワイの桃色の天使が先ほどのステージ衣装のまま佇んでいた。虫が飛び交う蛍光灯の安っぽいライトでさえ、彼女を照らすときには神々しい光を放っているかのようだった。
トイレ内にワイと仲間たちの驚きの声が響き渡った。彼女は丸くした目をこちらに向けて、ゴキブリでも見つけたみたいな悲鳴を上げた。
「ちょっと!話が違うんだけど!ファンの人はヤメテ!こんなの絶対無理!」
何のことか意味が分からず呆然と立ちすくんでいると、男がスマホの画面を彼女の鼻先に突き付けた。スマホからは女性の激しい喘ぎ声が聞こえてきた。先ほどの動画の続きかもしれない。だとするとこの喘ぎ声は…。
彼女が慌てた様子で首を振って涙目になり、小さな声で「おねがい……」と懇願するように言うと、そこで動画はストップされた。男の手がもえかちゃんの下腹部に向かって伸びる。後ろによろめく彼女の背中に、トイレの壁が密着した。行き止まりを確認するように右手がその壁を撫でた。彼女は軽く握った左手を口元に当てながら声を震わせて「いやだ…」と上目遣いで言った。心臓がドキドキし、下半身がドクンドクンし、ワイは鼻息が荒くなるのを抑えられなくなってしまった。
男が触っているところは、胸とか股間といった露骨に嫌らしい部分ではなく、ヘソ下あたりの「お腹」と言っても良いような部分だった。それでも彼女は手を当てられた瞬間に「あ!」と声を上げて、苦し気な表情を天井に向けた。咄嗟の動きで伸びた抵抗の手は「手どけろ!」と乱暴に言われるとあっさりとその力を緩め、直ちに背中の支えとなっている壁際へと戻された。
男はただ、指先を彼女のお腹に当てがって、動かさずにジッとしている。彼女は軽く握った左手を口元に当て、右手は後ろの壁にぺったりと当て、弱々しく握ろうとしていた。彼女の息が荒くなってきた。お腹に当てがわれた指がゆっくりと回転するように動き始める。「やっ…」その声は切羽詰まっていた。彼女は時折抵抗をしようとするような動きを一瞬見せたりしたが、思い直したかのようにすぐに抵抗を諦め、やがて、その口から小さく喘ぎ声を漏らし始めた。お腹の指がそのまま回転するような動きをしばらく継続すると、「あぁ…だめ、もう…」と紅潮したトロけそうな表情を浮かべながら、彼女は男に抱きつこうとした。アイドルと抱きつけるなんて最高のご褒美なのに、男はそれを「ほら、抱き付こうとしてくるな!ファンの前でイクところ全部晒せ!」とウザったそうに払いのけ、今度はお腹をマッサージするように少し強めに指先を蠢かし始めた。
「あ!あ!あ!」
彼女はトイレの壁に背中を預け、瞳を閉じて蛍光灯を見上げ、内股にした脚をガクガクと震えさせた。そして、男の下半身に右手を這わせ始めた。
「ほら、チンコも握ろうとしてくるな!そのままトイレの壁に両手這わせとけ!お前は一人で惨めにイクんだよ!」
言われるままに彼女は、背中を預けている後方の壁に、まるで磔刑みたいに身体を開いて両手を這わせた。立っているのがやっとなんじゃないかと思えるぐらいに震える両脚を、開いたり閉じたりしながら。
男はスマホの動画を再生させ、既に虫の息になったターゲットの耳元にソレを近づけて追い打ちを掛けた。
「ダメ!イク!イク!」
彼女はガニ股になって腰を前後に激しく振りながら叫んだ。ミニスカートから覗く絶対領域の内側には透明な液体が伝っていた。
本当の『桃の実情』を垣間見た気がした。ワイは勃起したペニスがトランクスに擦れる刺激だけで射精していた。
ステージ上から伸ばされたハイタッチのサービスには、ワイはギリギリ手が届かなかった…。桃色のミニスカートの彼女が、脚を前方に踏み込んで前かがみになって手を伸ばすと、白のニーハイから絶対領域の内側がチラ見した。ワイはもえかちゃんを妹みたいにも思っていたので、不安になった。そんなチラ見せを他の奴らなんかに見せたくない…
相当並んだけどチェキは撮れた。憧れのアイドルと並んで写真を撮るのは良い思い出と記念になったし、これはワイの一生の宝だ。
その後、他の『もえかちゃん推し』の人たち数人とチェキの見せ合いをしたりしてたむろしていると、一人の男が近づいてきてヌッとスマホを突きつけてきた。画面にはもえかちゃんが映っている動画が再生されており、音声も聞こえてきた。
《見て下さい皆さん!あの人気地下アイドルグループに所属する『桃乃もえか』が角オナに耽っています!》
ワイは耳を疑った。しかしその画面に写っているのは確かにもえかちゃんだったし、画面上の彼女は確かに股間をテーブルの角に当てがって腰を嫌らしく振っていた。驚くべき現実が、理解を超えるスピードで展開され、頭が真っ白になった。
男はそこまでで動画を止めて言った。
「ついて来い、面白いモノを見せてやるよ」
男は背中を向けて歩きだした。ワイは合意を交わすように仲間たちとアイコンタクトをとり、一緒に彼について行ってみる事にした。
ーーーーーーー
そこは人気の無い公園のトイレだった。中に入ってみると、薄汚いトイレの壁とは不釣り合いの、ワイの桃色の天使が先ほどのステージ衣装のまま佇んでいた。虫が飛び交う蛍光灯の安っぽいライトでさえ、彼女を照らすときには神々しい光を放っているかのようだった。
トイレ内にワイと仲間たちの驚きの声が響き渡った。彼女は丸くした目をこちらに向けて、ゴキブリでも見つけたみたいな悲鳴を上げた。
「ちょっと!話が違うんだけど!ファンの人はヤメテ!こんなの絶対無理!」
何のことか意味が分からず呆然と立ちすくんでいると、男がスマホの画面を彼女の鼻先に突き付けた。スマホからは女性の激しい喘ぎ声が聞こえてきた。先ほどの動画の続きかもしれない。だとするとこの喘ぎ声は…。
彼女が慌てた様子で首を振って涙目になり、小さな声で「おねがい……」と懇願するように言うと、そこで動画はストップされた。男の手がもえかちゃんの下腹部に向かって伸びる。後ろによろめく彼女の背中に、トイレの壁が密着した。行き止まりを確認するように右手がその壁を撫でた。彼女は軽く握った左手を口元に当てながら声を震わせて「いやだ…」と上目遣いで言った。心臓がドキドキし、下半身がドクンドクンし、ワイは鼻息が荒くなるのを抑えられなくなってしまった。
男が触っているところは、胸とか股間といった露骨に嫌らしい部分ではなく、ヘソ下あたりの「お腹」と言っても良いような部分だった。それでも彼女は手を当てられた瞬間に「あ!」と声を上げて、苦し気な表情を天井に向けた。咄嗟の動きで伸びた抵抗の手は「手どけろ!」と乱暴に言われるとあっさりとその力を緩め、直ちに背中の支えとなっている壁際へと戻された。
男はただ、指先を彼女のお腹に当てがって、動かさずにジッとしている。彼女は軽く握った左手を口元に当て、右手は後ろの壁にぺったりと当て、弱々しく握ろうとしていた。彼女の息が荒くなってきた。お腹に当てがわれた指がゆっくりと回転するように動き始める。「やっ…」その声は切羽詰まっていた。彼女は時折抵抗をしようとするような動きを一瞬見せたりしたが、思い直したかのようにすぐに抵抗を諦め、やがて、その口から小さく喘ぎ声を漏らし始めた。お腹の指がそのまま回転するような動きをしばらく継続すると、「あぁ…だめ、もう…」と紅潮したトロけそうな表情を浮かべながら、彼女は男に抱きつこうとした。アイドルと抱きつけるなんて最高のご褒美なのに、男はそれを「ほら、抱き付こうとしてくるな!ファンの前でイクところ全部晒せ!」とウザったそうに払いのけ、今度はお腹をマッサージするように少し強めに指先を蠢かし始めた。
「あ!あ!あ!」
彼女はトイレの壁に背中を預け、瞳を閉じて蛍光灯を見上げ、内股にした脚をガクガクと震えさせた。そして、男の下半身に右手を這わせ始めた。
「ほら、チンコも握ろうとしてくるな!そのままトイレの壁に両手這わせとけ!お前は一人で惨めにイクんだよ!」
言われるままに彼女は、背中を預けている後方の壁に、まるで磔刑みたいに身体を開いて両手を這わせた。立っているのがやっとなんじゃないかと思えるぐらいに震える両脚を、開いたり閉じたりしながら。
男はスマホの動画を再生させ、既に虫の息になったターゲットの耳元にソレを近づけて追い打ちを掛けた。
「ダメ!イク!イク!」
彼女はガニ股になって腰を前後に激しく振りながら叫んだ。ミニスカートから覗く絶対領域の内側には透明な液体が伝っていた。
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