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野花怪異談N⑦巻【完結】
80話「蝉ノ街Prologue」
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「1」
ーー石山県鐘技市蝉金町ーー
この町ではかつて石山県に存在した町である。
現在では地図上から抹消されて閉鎖されている。
そのきっかけとなっていた事件の日誌が残されていた。
時が遡ること1997年7月頃に遡るーー。
ーー1997年7月ーー
真夏の蝉の合唱団。
ちょうどこの時期の町中は祭りが催しされていた。
それは蝉祭り。
この町では蝉をありがたく祭る風習があったから。
その町中の祭りに訪れた美和子もそんな1人だ。
この町に転勤して一カ月になる。
その町中に慣れていた彼女だが、1人の青年が彼女の前に現れる。
「あの何か?」
青年は何も答えない。
口元が歪んで笑っているだけだ。
そして美和子の前に次々と老若男女が訪れてニヤニヤと笑っている。
美和子はその不気味さに彼らの前に離れようとするが彼らも美和子の跡をついてくのだ。
どこまでもどこまでも追いかけてくる。
その数は美和子が走るたびに数が増えていくのだ。
美和子に跡を追いかける者達は数百もくだらなかった。
「2」
美和子が追いかける間にどこからか、蝉の鳴き声がする。
ジリリリと馴染みの鳴き声だ。
しかし、その蝉たちは数多くいつものように増えているような気がした。
そしてその蝉が追いかけてくる彼らに止まると蝉達は、
「ぐげげげげげげげげげげげげげげげげげげげげ」と気味が悪く笑い出すのである。
美和子はその蝉達に恐怖を感じていた。
それもあろうかと追いかけてきた彼らは止めて蝉達を取って生で食べ始める。
その時の彼らはまるで蝉人間に見えていた。
美和子は恐怖を感じてこの町から離れた。
後日、美和子が離れた蝉金町の住人は気が狂うように殺し合いを始めてほぼ生き残ってる住人たちはいなかった。
重く見た石山県庁ではこの県自治の権限により閉鎖された。
今でも蝉金町では季節外れでも蝉達の鳴き声がするという。
中学生の頃の八木楓はとある町で生き残った生前美和子が残した日誌を読んでいた。
その帰り道に季節外れの蝉が鳴いていたが気にならなかった。
その日、楓はナニカに取り憑かれて白粉を身につける事態へ発展する。
蝉ノ街Prologue 完
ーー石山県鐘技市蝉金町ーー
この町ではかつて石山県に存在した町である。
現在では地図上から抹消されて閉鎖されている。
そのきっかけとなっていた事件の日誌が残されていた。
時が遡ること1997年7月頃に遡るーー。
ーー1997年7月ーー
真夏の蝉の合唱団。
ちょうどこの時期の町中は祭りが催しされていた。
それは蝉祭り。
この町では蝉をありがたく祭る風習があったから。
その町中の祭りに訪れた美和子もそんな1人だ。
この町に転勤して一カ月になる。
その町中に慣れていた彼女だが、1人の青年が彼女の前に現れる。
「あの何か?」
青年は何も答えない。
口元が歪んで笑っているだけだ。
そして美和子の前に次々と老若男女が訪れてニヤニヤと笑っている。
美和子はその不気味さに彼らの前に離れようとするが彼らも美和子の跡をついてくのだ。
どこまでもどこまでも追いかけてくる。
その数は美和子が走るたびに数が増えていくのだ。
美和子に跡を追いかける者達は数百もくだらなかった。
「2」
美和子が追いかける間にどこからか、蝉の鳴き声がする。
ジリリリと馴染みの鳴き声だ。
しかし、その蝉たちは数多くいつものように増えているような気がした。
そしてその蝉が追いかけてくる彼らに止まると蝉達は、
「ぐげげげげげげげげげげげげげげげげげげげげ」と気味が悪く笑い出すのである。
美和子はその蝉達に恐怖を感じていた。
それもあろうかと追いかけてきた彼らは止めて蝉達を取って生で食べ始める。
その時の彼らはまるで蝉人間に見えていた。
美和子は恐怖を感じてこの町から離れた。
後日、美和子が離れた蝉金町の住人は気が狂うように殺し合いを始めてほぼ生き残ってる住人たちはいなかった。
重く見た石山県庁ではこの県自治の権限により閉鎖された。
今でも蝉金町では季節外れでも蝉達の鳴き声がするという。
中学生の頃の八木楓はとある町で生き残った生前美和子が残した日誌を読んでいた。
その帰り道に季節外れの蝉が鳴いていたが気にならなかった。
その日、楓はナニカに取り憑かれて白粉を身につける事態へ発展する。
蝉ノ街Prologue 完
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