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第十話 グルリ諸島の会談
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第十話 グルリ諸島の会談
パスペカ侵攻から一夜明け、事態は急変の兆しを見せた。
ICAの第一次ボジル国侵攻において公開されている73の証拠に対する捏造の疑惑がある機関からかけられたのだ。
国際民間サイバー軍、CAC「Chaos And Cosmos」の公式サイトには73のうち26の証拠とされる画像データや音声データに微妙な解像度の差や、つなぎ目が確認されたという内容が投稿される。
これは世界中の反響を呼び、連日テレビで放送された。
当然ICAは反発し、その内容を否定する。
そしてパスペカ侵攻については、ボジル国の攻撃時と同様の内容で会見を開かず、文書のみでの発表の形をとった。
そんな中、グルリ諸島でGDP1位のグマンタル国とその同盟国のイバム国、そして、グマンタルに続いてGDP2位のペチア国の首脳の間で、秘密裏に電話会談が行われていた。
グマンタルのユロム・ミモルが話を切り出す。
「グルリの間で不穏な動きが出ているようだが、皆さんのお考えは?」
イバムのジョッチ・グリアが口を開く。
「イバム国内では防衛力強化を目指す声があがっている。さきのCACによる鑑定結果の公表でさらに勢いづいてる状態だ。それゆえ、我々はグルリ諸島を次々と攻撃しているICAに対抗して、グルリの国々の安定と平和を包括的に防衛する同盟、AIGUS(Aboriginal Independent Governments UnionS )の設立を提言しようと思う。」
「それはグマンタルの意思であろう?」
ペチアの首脳、タクラ・ハティアが指摘する。
イバムのジョッチは少し怪訝な顔をするが、すぐにグマンタルのユロムが釈明する。
「まわりくどいやり方をしてすまなかった。ジョッチ大統領を責めないでやってくれ。」
ペチアのタクラは溜息をつくと、
「まぁ我々も考えとしては同じだからな。」と
前置きを置いた上で、
「我々の方でももちろん海賊組織に対する調査を行ってきたが、あまりにもICAの主張は的外れだ。さらに言えば安全保障理事会でスズトニアが拒否権を行使したことも気になる。、、、。
飼い主が飼い犬を保護するのは当たり前だろうが、いくらなんでもICAをこの状況で庇うのは少しイメージが悪い。もしこの攻撃がスズトニアの策謀だったとすれば、、、」
グマンタルのユロムも
「おそらくスズトニアが一枚噛んでいる可能性は十分にあるな。」と同調する。
「これはグマンタルに関係なく完全に本国の考えだが、、、、」
ジョッチは少し気まずそうにそう言うと、
「我々の調査ではもはや海賊行為の一部がICAの自作自演であった可能性もあるという報告があがっている。だとすればICAは我々のことも射程内におさめている可能性が非常に高い。さらにいえば抵抗してヒートアップしたときに我々の力では対応できないのは必然だ。よって、、、」
「フェザストュールか。」
タクラが代弁する。
間髪入れずにユロムが
「将来的にはフェザストュールを動かすことも念頭においたほうがいいだろう。フェザストュールはスズトニアに対抗できる勢力を探しているからな。」
そう話終わったあとで、画面の向こうのユロムの手元に誰かから資料が渡される。
ユロムは少し驚いた様子だったが、すぐに冷静になると他の首脳達にこう告げる。
「先程、グルリのランライド国がICAの攻撃を受けたようだ。」
すかさずジョッチが、
「ランライド、、、あの国防軍を廃止した、、、」と思わず呟く。
「ともかく、この3カ国で早急にAIGUSを立ち上げる方向で調整しよう。」
ユロムがそうまとめると、
タクラはニヤリとわらい、
「これでグルリの平和ボケした連中も気づくだろう。武力を伴わない平和はありえない。軍を捨てることは国を捨てることだとな。、、、。」
タクラはランライドのことを嘲り皮肉を効かせた。
パスペカ侵攻から一夜明け、事態は急変の兆しを見せた。
ICAの第一次ボジル国侵攻において公開されている73の証拠に対する捏造の疑惑がある機関からかけられたのだ。
国際民間サイバー軍、CAC「Chaos And Cosmos」の公式サイトには73のうち26の証拠とされる画像データや音声データに微妙な解像度の差や、つなぎ目が確認されたという内容が投稿される。
これは世界中の反響を呼び、連日テレビで放送された。
当然ICAは反発し、その内容を否定する。
そしてパスペカ侵攻については、ボジル国の攻撃時と同様の内容で会見を開かず、文書のみでの発表の形をとった。
そんな中、グルリ諸島でGDP1位のグマンタル国とその同盟国のイバム国、そして、グマンタルに続いてGDP2位のペチア国の首脳の間で、秘密裏に電話会談が行われていた。
グマンタルのユロム・ミモルが話を切り出す。
「グルリの間で不穏な動きが出ているようだが、皆さんのお考えは?」
イバムのジョッチ・グリアが口を開く。
「イバム国内では防衛力強化を目指す声があがっている。さきのCACによる鑑定結果の公表でさらに勢いづいてる状態だ。それゆえ、我々はグルリ諸島を次々と攻撃しているICAに対抗して、グルリの国々の安定と平和を包括的に防衛する同盟、AIGUS(Aboriginal Independent Governments UnionS )の設立を提言しようと思う。」
「それはグマンタルの意思であろう?」
ペチアの首脳、タクラ・ハティアが指摘する。
イバムのジョッチは少し怪訝な顔をするが、すぐにグマンタルのユロムが釈明する。
「まわりくどいやり方をしてすまなかった。ジョッチ大統領を責めないでやってくれ。」
ペチアのタクラは溜息をつくと、
「まぁ我々も考えとしては同じだからな。」と
前置きを置いた上で、
「我々の方でももちろん海賊組織に対する調査を行ってきたが、あまりにもICAの主張は的外れだ。さらに言えば安全保障理事会でスズトニアが拒否権を行使したことも気になる。、、、。
飼い主が飼い犬を保護するのは当たり前だろうが、いくらなんでもICAをこの状況で庇うのは少しイメージが悪い。もしこの攻撃がスズトニアの策謀だったとすれば、、、」
グマンタルのユロムも
「おそらくスズトニアが一枚噛んでいる可能性は十分にあるな。」と同調する。
「これはグマンタルに関係なく完全に本国の考えだが、、、、」
ジョッチは少し気まずそうにそう言うと、
「我々の調査ではもはや海賊行為の一部がICAの自作自演であった可能性もあるという報告があがっている。だとすればICAは我々のことも射程内におさめている可能性が非常に高い。さらにいえば抵抗してヒートアップしたときに我々の力では対応できないのは必然だ。よって、、、」
「フェザストュールか。」
タクラが代弁する。
間髪入れずにユロムが
「将来的にはフェザストュールを動かすことも念頭においたほうがいいだろう。フェザストュールはスズトニアに対抗できる勢力を探しているからな。」
そう話終わったあとで、画面の向こうのユロムの手元に誰かから資料が渡される。
ユロムは少し驚いた様子だったが、すぐに冷静になると他の首脳達にこう告げる。
「先程、グルリのランライド国がICAの攻撃を受けたようだ。」
すかさずジョッチが、
「ランライド、、、あの国防軍を廃止した、、、」と思わず呟く。
「ともかく、この3カ国で早急にAIGUSを立ち上げる方向で調整しよう。」
ユロムがそうまとめると、
タクラはニヤリとわらい、
「これでグルリの平和ボケした連中も気づくだろう。武力を伴わない平和はありえない。軍を捨てることは国を捨てることだとな。、、、。」
タクラはランライドのことを嘲り皮肉を効かせた。
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