11 / 17
第十一話 AIGUS(Aboriginal Independent Goverments UnionS)
しおりを挟む
第十一話 AIGUS(Aboriginal Independent Goverments UnionS)
ランライドの侵攻はパスペカの侵攻よりもさらに簡単に終わったらしい。なにせ国防軍がないのだから。
俺は食堂へと向かうと、朝食をとろうと席に座る。
そこへまたディップが反対側の席にトレーを持って座った。
「なんでいつも俺の席の近くでめしを食うんだ?」
「まぁ、硬いこと言うなって。飯を一人で食ってもつまんねぇだろ。」
そう言ってディップはパンをかじる。
俺もディップに続いてパンをちぎって食べる。
「朝のニュースです。グルリ諸島のグマンタル、イバム、ペチア国の間で安全保障を目的とした軍事同盟が結成されました。」
すると画面が会見場へとかわり、3人の首相がそれぞれ国旗を後ろに掲げ、その前の壇上に各々演説の準備をする。
「我々は現在グルリ諸島が直面している安全保障上の危機において強い結束と緊密な連携が必要と考え、AIGUS、原住民独立政府連合軍を結成する考えだ。この名前は現在攻撃の危機にさらされている軍事力が乏しい国や発展途上国を意識してつけられている。我々はグルリの同胞の緊急時にいつでも支援する用意がある。
また、我々の考えに賛同し、互いの相互防衛に同意できる国々はいつでも歓迎する。」
グマンタルのユロムがそう説明する。
そこで一人の記者から質問が寄せられる。
「ここでいう安全保障上の脅威とは具体的にどこの機関を指すのでしょう?」
記者はあえて国ではなく機関と質問した。
「ここでは回答を差し控えさせていただきたい。」
ユロムは穏やかな顔でそう答える。
記者たちは察して、それ以上の追求はしなかった。
「こりゃあICAの反発は必須だな。」
ディップは他人事のようにスープを飲んだあとそう呟く。
「俺もお前も死ななけりゃあいいが、、、、、」
「んっ?何か言ったか?」
「いや、何でもない。」
世界の止まっていた歯車が動き出し、何かが起ころうとしている。それはまだ分からないが、
、、、引き際をどこにするかにもよるが、ICAがさらに侵攻を続けるとしたら当然グルリのグマンタルやペチアも入ってくるだろう。
「俺も長生きできないかもな、、、」
俺はそう独り言を言うと、食器を片付けに立ち上がった。
ランライドの侵攻はパスペカの侵攻よりもさらに簡単に終わったらしい。なにせ国防軍がないのだから。
俺は食堂へと向かうと、朝食をとろうと席に座る。
そこへまたディップが反対側の席にトレーを持って座った。
「なんでいつも俺の席の近くでめしを食うんだ?」
「まぁ、硬いこと言うなって。飯を一人で食ってもつまんねぇだろ。」
そう言ってディップはパンをかじる。
俺もディップに続いてパンをちぎって食べる。
「朝のニュースです。グルリ諸島のグマンタル、イバム、ペチア国の間で安全保障を目的とした軍事同盟が結成されました。」
すると画面が会見場へとかわり、3人の首相がそれぞれ国旗を後ろに掲げ、その前の壇上に各々演説の準備をする。
「我々は現在グルリ諸島が直面している安全保障上の危機において強い結束と緊密な連携が必要と考え、AIGUS、原住民独立政府連合軍を結成する考えだ。この名前は現在攻撃の危機にさらされている軍事力が乏しい国や発展途上国を意識してつけられている。我々はグルリの同胞の緊急時にいつでも支援する用意がある。
また、我々の考えに賛同し、互いの相互防衛に同意できる国々はいつでも歓迎する。」
グマンタルのユロムがそう説明する。
そこで一人の記者から質問が寄せられる。
「ここでいう安全保障上の脅威とは具体的にどこの機関を指すのでしょう?」
記者はあえて国ではなく機関と質問した。
「ここでは回答を差し控えさせていただきたい。」
ユロムは穏やかな顔でそう答える。
記者たちは察して、それ以上の追求はしなかった。
「こりゃあICAの反発は必須だな。」
ディップは他人事のようにスープを飲んだあとそう呟く。
「俺もお前も死ななけりゃあいいが、、、、、」
「んっ?何か言ったか?」
「いや、何でもない。」
世界の止まっていた歯車が動き出し、何かが起ころうとしている。それはまだ分からないが、
、、、引き際をどこにするかにもよるが、ICAがさらに侵攻を続けるとしたら当然グルリのグマンタルやペチアも入ってくるだろう。
「俺も長生きできないかもな、、、」
俺はそう独り言を言うと、食器を片付けに立ち上がった。
0
あなたにおすすめの小説
サイレント・サブマリン ―虚構の海―
来栖とむ
SF
彼女が追った真実は、国家が仕組んだ最大の嘘だった。
科学技術雑誌の記者・前田香里奈は、謎の科学者失踪事件を追っていた。
電磁推進システムの研究者・水嶋総。彼の技術は、完全無音で航行できる革命的な潜水艦を可能にする。
小与島の秘密施設、広島の地下工事、呉の巨大な格納庫—— 断片的な情報を繋ぎ合わせ、前田は確信する。
「日本政府は、秘密裏に新型潜水艦を開発している」
しかし、その真実を暴こうとする前田に、次々と圧力がかかる。
謎の男・安藤。突然現れた協力者・森川。 彼らは敵か、味方か——
そして8月の夜、前田は目撃する。 海に下ろされる巨大な「何か」を。
記者が追った真実は、国家が仕組んだ壮大な虚構だった。 疑念こそが武器となり、嘘が現実を変える——
これは、情報戦の時代に問う、現代SF政治サスペンス。
【全17話完結】
アガルタ・クライシス ―接点―
来栖とむ
SF
神話や物語で語られる異世界は、空想上の世界ではなかった。
九州で発見され盗難された古代の石板には、異世界につながる何かが記されていた。
同時に発見された古い指輪に偶然触れた瞬間、平凡な高校生・結衣は不思議な力に目覚める。
不審な動きをする他国の艦船と怪しい組織。そんな中、異世界からの来訪者が現れる。政府の秘密組織も行動を開始する。
古代から権力者たちによって秘密にされてきた異世界との関係。地球とアガルタ、二つの世界を巻き込む陰謀の渦中で、古代の謎が解き明かされていく。
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる