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1話.俺様に会いボッチになる
俺は今、村八分の状態にある。
正確には学園八分だが、山奥にあるこの閉ざされた学校で孤立しているのだから、そう表現しても間違いはないだろう。
何故俺がそんな扱いを受けているのか。
それは田舎のローカルルール──もとい桜白峰学園における暗黙のルールとやらを知らずに破り、ここでの村長……つまり一番えら~い権力を持った生徒の不興を買ってしまったのが原因だ。
でもちょっと言い訳させて欲しい。
ここは金持ちの道楽で作られた中高一貫校の全寮制男子校。大半の生徒は中学から進学してきた金持ちのボンボン達で、一般人が外部生として入ってくるのは稀だ。
そんな所に、学園の特色の一つでもある有名パティシエがいるカフェや、三ツ星シェフが作る食堂の料理目当てで入学した、ごくごく一般家庭出身の外部生の俺。入学初日で、まだ知り合いも友達もいない俺が暗黙のルールを知るのは、どう考えても無理な話じゃないか?
寮では二人部屋が基本なので、前日の夜にでもルームメイトに「この学園で何か気を付けるべき事ってある?」と聞けば良かったんだろうが、それは今だから言えることで。後悔先に立たず。
あの日は、学園に併設されたカフェで全国ケーキコンクールで受賞したケーキが出ると校内ブログで知り、運が良ければ食べられるかもしれないと浮かれていた。まぁ、もしルールを知っていても、きっと落ち着いて対応できなかっただろうけどね。だって限定二十食だし。ケーキしか見えてないよ。
俺のお目当ては『ベルベット・リッチショコラ』と名付けられた贅沢なチョコレートケーキ。
ふんわりとしたスポンジは、しっとりとした食感と濃厚なカカオの風味が口の中で溶けるように広がる。ケーキの表面は、まるで絹のように滑らかなガナッシュでコーティングされており、上品な光沢が食欲をそそる。トッピングには、赤いフランボワーズと金箔があしらわれ、見た目にも高級感が漂っていた。フォークを入れると、驚くほど軽やかに切れ、口に運べば甘さと酸味のバランスが絶妙なハーモニーを奏でる一品だ。以上ブログより抜粋。
入学式とHRを終えた俺は、そのケーキを食べに意気揚々とカフェに向かっていた。途中、道を阻むような人だかりが出来ていたので合間をぬって通り抜けようとした時、目の前に現れたのは、まさに絵に描いたような四人のイケメンたち。どうやら、彼らがこの人だかりの中心だったらしい。
周囲のざわつきが急に静まり、イケメンズと俺に視線が集まる。だが、ケーキのことで頭がいっぱいだった俺は、そんなことに気づかず、一番前に立っていたイケメンに尋ねてしまった。
「カフェの限定二十個のケーキってまだやってますか?」と。
彼こそが学園の権力者四人組『REGAL4』──通称『レガフォー』のリーダー、一条貴春だったのだ。
「楽しく話してる最中に、気安く割り込んできやがって、誰だ貴様は。俺様が誰だか分かってんのか?」
おっと、イケメンが睨みつけてきた。
俺様なんて一人称、リアルではなかなか聞かないぞ。言うのは小学生か、厨二病を患ってる奴ぐらいじゃないか?
「……いや、知らないけど」
「チッ、外部生か。こいつのルームメイトは何やってんだよ。新入りの教育すらまともに出来ねぇとか使えない奴だな。そんな無能は、この学園には要らねぇんだが?」
「うわ、めちゃくちゃイキってるな」
「……何だと?」
随分とデカイ態度取ってるけど、ほんと誰? 入学式で挨拶していた生徒会メンバーにはいなかったから、理事長の息子? 校長の孫か、それとも政治家の関係者か? いや、全然分からん。
そういえばこんなシチュエーション、漫画で見たことあるな。姉ちゃんから借りた少女漫画の主人公が、俺様キャラに正論をぶつけて気に入られてたっけ。
えっ、俺もしかしてこの学園の主人公ポジションだったりする? まさかの愛されキャラに? いやいや俺、男より女の子にモテたいんだけどな……。ここ男子校だけど。
まぁ、友達ぐらいなら良いか。美味しいモノとか知ってそうだし仲良くなったら教えてくれるかも。
そんなことを考えながら、俺は調子に乗って言い返した。
「偉そうにしてるけど、それは親の力で別にお前が偉い訳じゃないだろ? そんな態度でいると、社会に出た時に黒歴史として恥をかくのはお前だし、本命ができたら絶対に相手から嫌われて後々泣くぞ?」
「あぁ?」
「まぁ、そんな事はどうでも良いか。俺、ケーキ食べに行かなきゃいけないから、そろそろ行くな」
「俺様に偉そうに説教しておいて『そんな事どうでも良い』だと……?」
俺様くんは震えながら何かぶつぶつ言っている。
ここで、漫画のお約束通りの展開が来る筈だと、俺は期待していた。
「いい度胸してんじゃねぇか。俺様に喧嘩を売ったこと、後悔させてやる……」
「あれ?」
おかしい、俺の知ってる展開じゃないな。相手めっちゃ怒ってるじゃん。
俺様くんはビシッと俺を向け、周囲の人に言い聞かせるように大声で宣言した。
「よく聞け! こいつは俺様に楯突いた! よって今からこいつは俺様の敵だ。今後こいつに関わる奴は同様に俺様の敵とみなす。ただし俺様は寛大だからな、暴力沙汰は許さねぇ。いじめなんて、桜白峰学園の品格を貶める行為だ。だが必要以上に喋るな、積極的に関わることを禁ずる。以上だ! 分かったな!!」
俺様という言葉のバーゲンセールだ……。
予想していた「俺様に楯突くなんてな。ふっ、お前気に入ったぜ。俺の物になれよ」なんてそんな展開は無かった。
知ってたけど、俺は主人公ではなく、ただのモブキャラだったようだ。
その日から俺は孤立無援。村八分状態となったのだった。
暗黙のルール。それはレガフォーの行く手を阻んではならない。許可なくこちらから話しかけてはいけない。逆らってはならない。
それを知らなかった俺は見事にやってしまった。フルコンボだどん!
レガフォー。それはこの学園で絶対的な権力を持つ四人の生徒のことを指す。メンバーは俺様、クール敬語眼鏡、爽やかワンコ、ぶりっ子だ。
彼らは皆、大層なお金持ちの息子で、学園に多額の寄付をしているため、好き勝手な振る舞いが許されているらしい。さらに、イケメンである彼らは学園のアイドル的存在で、親衛隊までいるという。彼らに選ばれて抱かれることは一種のステータスになるとか。うーん、BLでよく見る設定そのものだな。
そんな奴等とは関わらず、遠巻きで見てるだけで十分だったよ。
なおケーキは食べれなかった。泣いた。
正確には学園八分だが、山奥にあるこの閉ざされた学校で孤立しているのだから、そう表現しても間違いはないだろう。
何故俺がそんな扱いを受けているのか。
それは田舎のローカルルール──もとい桜白峰学園における暗黙のルールとやらを知らずに破り、ここでの村長……つまり一番えら~い権力を持った生徒の不興を買ってしまったのが原因だ。
でもちょっと言い訳させて欲しい。
ここは金持ちの道楽で作られた中高一貫校の全寮制男子校。大半の生徒は中学から進学してきた金持ちのボンボン達で、一般人が外部生として入ってくるのは稀だ。
そんな所に、学園の特色の一つでもある有名パティシエがいるカフェや、三ツ星シェフが作る食堂の料理目当てで入学した、ごくごく一般家庭出身の外部生の俺。入学初日で、まだ知り合いも友達もいない俺が暗黙のルールを知るのは、どう考えても無理な話じゃないか?
寮では二人部屋が基本なので、前日の夜にでもルームメイトに「この学園で何か気を付けるべき事ってある?」と聞けば良かったんだろうが、それは今だから言えることで。後悔先に立たず。
あの日は、学園に併設されたカフェで全国ケーキコンクールで受賞したケーキが出ると校内ブログで知り、運が良ければ食べられるかもしれないと浮かれていた。まぁ、もしルールを知っていても、きっと落ち着いて対応できなかっただろうけどね。だって限定二十食だし。ケーキしか見えてないよ。
俺のお目当ては『ベルベット・リッチショコラ』と名付けられた贅沢なチョコレートケーキ。
ふんわりとしたスポンジは、しっとりとした食感と濃厚なカカオの風味が口の中で溶けるように広がる。ケーキの表面は、まるで絹のように滑らかなガナッシュでコーティングされており、上品な光沢が食欲をそそる。トッピングには、赤いフランボワーズと金箔があしらわれ、見た目にも高級感が漂っていた。フォークを入れると、驚くほど軽やかに切れ、口に運べば甘さと酸味のバランスが絶妙なハーモニーを奏でる一品だ。以上ブログより抜粋。
入学式とHRを終えた俺は、そのケーキを食べに意気揚々とカフェに向かっていた。途中、道を阻むような人だかりが出来ていたので合間をぬって通り抜けようとした時、目の前に現れたのは、まさに絵に描いたような四人のイケメンたち。どうやら、彼らがこの人だかりの中心だったらしい。
周囲のざわつきが急に静まり、イケメンズと俺に視線が集まる。だが、ケーキのことで頭がいっぱいだった俺は、そんなことに気づかず、一番前に立っていたイケメンに尋ねてしまった。
「カフェの限定二十個のケーキってまだやってますか?」と。
彼こそが学園の権力者四人組『REGAL4』──通称『レガフォー』のリーダー、一条貴春だったのだ。
「楽しく話してる最中に、気安く割り込んできやがって、誰だ貴様は。俺様が誰だか分かってんのか?」
おっと、イケメンが睨みつけてきた。
俺様なんて一人称、リアルではなかなか聞かないぞ。言うのは小学生か、厨二病を患ってる奴ぐらいじゃないか?
「……いや、知らないけど」
「チッ、外部生か。こいつのルームメイトは何やってんだよ。新入りの教育すらまともに出来ねぇとか使えない奴だな。そんな無能は、この学園には要らねぇんだが?」
「うわ、めちゃくちゃイキってるな」
「……何だと?」
随分とデカイ態度取ってるけど、ほんと誰? 入学式で挨拶していた生徒会メンバーにはいなかったから、理事長の息子? 校長の孫か、それとも政治家の関係者か? いや、全然分からん。
そういえばこんなシチュエーション、漫画で見たことあるな。姉ちゃんから借りた少女漫画の主人公が、俺様キャラに正論をぶつけて気に入られてたっけ。
えっ、俺もしかしてこの学園の主人公ポジションだったりする? まさかの愛されキャラに? いやいや俺、男より女の子にモテたいんだけどな……。ここ男子校だけど。
まぁ、友達ぐらいなら良いか。美味しいモノとか知ってそうだし仲良くなったら教えてくれるかも。
そんなことを考えながら、俺は調子に乗って言い返した。
「偉そうにしてるけど、それは親の力で別にお前が偉い訳じゃないだろ? そんな態度でいると、社会に出た時に黒歴史として恥をかくのはお前だし、本命ができたら絶対に相手から嫌われて後々泣くぞ?」
「あぁ?」
「まぁ、そんな事はどうでも良いか。俺、ケーキ食べに行かなきゃいけないから、そろそろ行くな」
「俺様に偉そうに説教しておいて『そんな事どうでも良い』だと……?」
俺様くんは震えながら何かぶつぶつ言っている。
ここで、漫画のお約束通りの展開が来る筈だと、俺は期待していた。
「いい度胸してんじゃねぇか。俺様に喧嘩を売ったこと、後悔させてやる……」
「あれ?」
おかしい、俺の知ってる展開じゃないな。相手めっちゃ怒ってるじゃん。
俺様くんはビシッと俺を向け、周囲の人に言い聞かせるように大声で宣言した。
「よく聞け! こいつは俺様に楯突いた! よって今からこいつは俺様の敵だ。今後こいつに関わる奴は同様に俺様の敵とみなす。ただし俺様は寛大だからな、暴力沙汰は許さねぇ。いじめなんて、桜白峰学園の品格を貶める行為だ。だが必要以上に喋るな、積極的に関わることを禁ずる。以上だ! 分かったな!!」
俺様という言葉のバーゲンセールだ……。
予想していた「俺様に楯突くなんてな。ふっ、お前気に入ったぜ。俺の物になれよ」なんてそんな展開は無かった。
知ってたけど、俺は主人公ではなく、ただのモブキャラだったようだ。
その日から俺は孤立無援。村八分状態となったのだった。
暗黙のルール。それはレガフォーの行く手を阻んではならない。許可なくこちらから話しかけてはいけない。逆らってはならない。
それを知らなかった俺は見事にやってしまった。フルコンボだどん!
レガフォー。それはこの学園で絶対的な権力を持つ四人の生徒のことを指す。メンバーは俺様、クール敬語眼鏡、爽やかワンコ、ぶりっ子だ。
彼らは皆、大層なお金持ちの息子で、学園に多額の寄付をしているため、好き勝手な振る舞いが許されているらしい。さらに、イケメンである彼らは学園のアイドル的存在で、親衛隊までいるという。彼らに選ばれて抱かれることは一種のステータスになるとか。うーん、BLでよく見る設定そのものだな。
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