13 / 85
第二章:すれ違う心と、見えない刃
第13話:最強を名乗る、最弱の心
しおりを挟む街の空気は、数日前とは明らかに変わっていた。
活気は変わらずそこにある。市場の売り子の声は相変わらず天まで届きそうなほどに高く、大通りを行き交う人々の肩はぶつかり合い、荷馬車の車輪は石畳の上でけたたましい音を立てている。だが、その喧騒の裏側に、まるで水に落としたインクのように、じわりと黒い染みが広がっていた。疑心暗鬼と、暴力の匂い。その原因は、もっぱら酒場の話題を独占していた。
「聞いたか? また出たらしいぜ、『武器破壊魔』」
安宿の一階を兼ねる食堂で、駿は耳をそばだてていた。昼間からエールを呷る冒険者たちのテーブルから、景気の悪い噂話が聞こえてくる。
「今度は東地区のチンピラがやられたってよ。なんでも、例の『赤い武器』を持ってた奴らだけを狙って、武器だけを木っ端微塵にしていくんだと」
「衛兵も手が出せねえって話だ。あまりに速すぎて、気づいた時にはもう誰もいやしねえ。残されてるのは、伸びてるチンピラと、武器だった赤い砂だけだ」
「なんて物騒な……。だがまあ、あの呪いの武器がなくなるんなら、いいことかもしれねえな」
「馬鹿言え。問題はそこじゃねえ。その『武器破壊魔』ってのが、とんでもねえ凶暴さだってことだ。武器を壊すだけじゃ済まず、相手を半殺しにしちまうこともあるらしい」
駿は、熱い茶をすすりながら、重いため息をついた。その物騒な噂の中心人物に、知り合いがいる、というより、知り合ってしまったという事実が、胃の腑にずしりと重くのしかかっていた。
市場での一件以来、拳法家・源の姿を見た者はいなかった。しかし、彼の振るう破壊の拳だけが、夜な夜な街のどこかで咆哮を上げ、噂という名の尾ひれを幾重にもつけて、人々の口の端に上っていた。
「見つかりましたわ!」
食堂の隅で、組合から借りてきた分厚い古文書の山に埋もれていた栞が、ぱっと顔を上げた。分厚い眼鏡の奥の瞳が、真実を発見した学者のそれのように爛々と輝いている。
「この『血錆鉱』に関する記述です! やはり、わたくしの推測通りでした! この鉱石は、生物の生命力、特に闘争心や怒りといった負の感情を糧に、その力を増幅させる特性があります。使用者は一時的に驚異的な身体能力を得ますが、代償として理性を失い、最終的には精神が崩壊するか、生命力を吸い尽くされて廃人になると記されていますわ!」
栞は興奮のあまり立ち上がった拍子に、テーブルの上の水差しに肘を引っ掛け、盛大にひっくり返した。びしょ濡れになった貴重な古文書を見て、「あわわわわ! わたくしの人生を懸けた研究が!」と、今にも世界の終わりのような顔で青ざめている。もはや、この光景も日常の一部だった。
「つまり、その武器を持ってる人は、みんな危ないってこと?」
千夏が、心配そうに眉を寄せた。彼女の太陽のような笑顔も、この数日の街の澱んだ空気のせいか、少しだけ曇っているように見える。
「はい。そして、その武器を破壊して回っている源さんという方は、もしかしたら、これ以上の被害者が出るのを防ごうとしている、義賊のようなお方なのかもしれませんわね!」
びしょ濡れの古文書をハンカチで必死に拭きながら、栞はどこか楽観的な結論を口にした。
駿は、その言葉に同意しかねていた。
(義賊、ねえ……)
脳裏に蘇るのは、市場で見た源の姿。あの目に宿っていたのは、正義の光などではなかった。もっと深く、暗く、個人的な何かに根差した、業火のような怒り。そして、その奥に揺らめいていた、焼け付くような悲しみの色。
彼の目的は、そんな高尚なものじゃない。もっとずっと、どうしようもなく、身勝手なものだ。駿は、なぜかそう直感していた。
「あの男、半分、死んでいる」
ヤタを介して告げられた、小夜の言葉が耳の奥で反響する。
「とにかく、あいつを見つけ出さないと。話を聞くのは、それからだ」
駿の言葉に、仲間たちが頷いた。こうして、神出鬼没の「武器破壊魔」こと、源の捜索が始まった。
捜索は、困難を極めた。というより、一行の足並みがあまりにも揃わなすぎた。
まず、栞が古文書から導き出した「血錆鉱のエネルギー残滓が溜まりやすい場所」のリストは、あまりに専門的すぎて、ただのゴミ捨て場や下水道まで含まれていた。
小夜の霊的探知は、源の放つ強烈な残留思念を捉えることはできたが、その思念があまりに強すぎるせいで、街の至る所で反応が出てしまい、かえって混乱を招いた。彼女の肩の上で、ヤタだけが「こっちだ、いや、あっちだ。まったく、この街は穢れすぎている」と、偉そうに飛び回っている。
業を煮やした駿は、最終手段に出ることにした。
「おい、お前ら。ちょっとツラ貸せ」
駿は、先日叩きのめしたチンピラたちの生き残りを路地裏に追い詰め、空間歪曲の力で脅しをかけるという、極めて主人公らしからぬ方法で情報を引き出そうとした。
「さあ、吐いてもらおうか。お前らの仲間をボコボコにした、あの拳法家の居場所をな!」
駿はニヤリと笑い、チンピラの一人の鼻先で空間をぐにゃりと歪ませる。男の鼻が、まるで粘土細工のようにぐにゃりと曲がって見える。
「ひぃぃ! し、知らねえ! 俺たちは何も!」
「嘘をつけ! 仲間がやられて、黙って見過ごすようなタマか、お前らは!」
駿はさらに力を込め、今度は男の全身が映る空間を歪ませた。男の体が、まるでファンハウスの鏡に映ったかのように、ひょろ長く伸びたり、ずんぐりむっくりと縮んだりする。
「ぎゃあああ! 気持ち悪い! やめてくれえ!」
「吐け! 吐けば楽になるぞ!」
「だ、だから知らねえって! あんな化け物に関わったら殺される! だから、あえて近づかねえようにしてるんだよぉ!」
男は、涙と鼻水を垂らしながら絶叫した。その言葉に嘘はなさそうだった。駿は、やりすぎた、と内心で舌打ちしながら能力を解いた。脅しが有効なのは、相手にまだ理性や恐怖心が残っている場合だけだ。源という存在は、この街の裏社会の住人たちにとって、もはや理屈の通じない天災のような扱いになっているらしかった。
「だめだ、こりゃ。誰も知らねえ」
途方に暮れた駿が空を仰いだ、その時だった。
「――主よ。あの男の気配、この先にある、古びた建物から最も強く感じられる」
不意に、ヤタが静かな声で告げた。小夜の霊的探知が、ようやく一点に収束したらしい。ヤタが示した先には、夕暮れの空を背に、巨大な墓石のように静まり返った、古い屋敷が黒い影を落としていた。かつては、この街で最も大きな拳法道場だった建物。今は、誰も寄り付かない廃墟だ。
一行がその廃道場に辿り着いた頃には、空には冷たい光を放つ月が浮かんでいた。
かつては多くの門下生たちの活気ある声が響いていたであろう門は、蝶番が錆びつき、半分朽ち落ちて、まるで巨大な獣の顎のように不気味な口を開けている。門をくぐると、手入れを放棄されて久しい庭が広がっていた。雑草は好き放題に伸び、かつては見事だったであろう松の木は、枝が折れ、見る影もなく捻じくれて、まるで苦悶する巨人のように月夜にシルエットを浮かべていた。
母屋の戸は外れ、中から吹き抜ける風が、ひゅう、と寂しい音を立てる。その音は、まるで建物の嗚咽のようにも聞こえた。
駿は、ごくりと喉を鳴らす。湿った畳と、古い木の匂い。そして、それらに混じって、わずかに汗と、鉄のような血の匂いがした。
「……いるな」
駿が呟くと、仲間たちが無言で頷いた。
一行は、息を潜め、軋む床板に注意しながら、母屋の奥へと進んでいく。道場の中心部に近づくにつれて、音が聞こえてきた。
シュッ、シュッ、と空気を切り裂く鋭い音。
ドッ、という、分厚い何かを打ち抜くような鈍い音。
そして、獣のように荒い息遣い。
破れた障子の隙間から中を覗き込むと、そこには信じられない光景が広がっていた。
広い道場の床は、あちこちが抜け落ち、天井からは雨漏りの雫が「ぽつん、ぽつん」と、静寂の中に不気味なリズムを刻んでいる。壁には、無数の拳の跡。いくつかは、分厚い壁板を貫通していた。
その中心。床に差し込む月光だけが、まるでスポットライトのように、その場所を照らし出していた。
そこに、源がいた。
上半身は裸で、鍛え上げられた筋肉が汗でぬらぬらと光っている。彼は、道場の中心に立つ、かつては稽古に使われていたのであろう極太の柱に向かって、一人、黙々と拳を打ち込んでいた。
一撃、また一撃。その度に、柱は悲鳴のような音を立てて軋み、表面の木がささくれ、砕け散っていく。彼の鍛錬は、強くなるためのそれではない。まるで、自分の中に巣食う何かを、憎しみを込めて殴りつけ、振り払おうとしているかのような、痛々しいまでの苦行だった。
「……何の用だ」
駿たちの気配に気づいたのか、源は拳を止め、ゆっくりと振り返った。その瞳には、月光を反射して、敵意に満ちた冷たい光が宿っていた。
「あんたのこと、知りたくてな」
駿は、意を決して道場に足を踏み入れた。
「どうして、あの武器を憎むんだ? あんたは一体、何と戦ってるんだ?」
「……馴れ合うつもりはない、と言ったはずだ」
源は、ふいと顔を背け、汗を拭う。
「俺は最強だ。最強の拳士として、この世にはびこる悪しき武器を破壊する。ただ、それだけだ。誰の助けもいらん」
彼の言葉は、絶対的な自信に満ちているようで、その実、ひどく脆く聞こえた。それはまるで、他者を頑なに拒絶し、自分を守るために必死で組み上げた、硬いだけの鎧のようだった。栞の調査によれば、彼は過去に所属していたいくつもの道場や組合で、その制御不能な怒りが原因で尽くトラブルを起こし、全てから追い出されてきた、孤独な男だった。
最強? 誰の助けもいらない?
(嘘つけ)
駿は、彼の虚勢を、その背中から透けて見える悲しみごと、見抜いていた。
「最強? 笑わせるなよ」
駿の口から、挑発するような言葉が滑り落ちた。
「あんたは、ただ何かに怯えてるだけじゃないのか?」
「……なんだと?」
源の纏う空気が、ピリッと音を立てて変わった。彼の筋肉が、戦闘態勢に入る獣のように、僅かに緊張する。駿は、恐怖で喉が渇くのを感じながらも、言葉を続けた。それは、栞が古文書の片隅で見つけ、何気なく口にした、最後の切り札だった。
「あんたが本当に最強なら、どうして――」
「――『流水館』から、逃げ出したんだ?」
その名を口にした瞬間、道場の空気が凍りついた。
今まで道場を満たしていた全ての音が、消えた。雨漏りの雫の音も、風の音も、虫の声すらも。まるで、世界から音が奪われたかのような、絶対的な静寂。
源の表情から、虚勢も、怒りも、全ての感情が抜け落ちていた。能面のように無表情な顔に、ただ底なしの闇が広がっている。彼の瞳が、一瞬だけ、耐え難いほどの苦痛と、深い絶望の色に染まった。
そして、次の瞬間。
それは、純度百パーセントの、凄まじいまでの殺気へと変わった。
肌が粟立ち、呼吸が止まる。それは、市場で見せた怒りなど比較にならない、魂の芯まで凍てつかせるような、純粋な破壊の衝動。
「その名を」
源の声は、地獄の底から響いてくるかのように、低く、冷たかった。
「二度と、口にするな」
駿は、自分の失言を悟った。触れてはならない傷。こじ開けてはならない魂の扉。自分は、そこに土足で踏み込んでしまったのだ。殺気を隠そうともしない源を前に、駿は背中に冷たい汗が伝うのを感じながら、ただ立ち尽くすことしかできなかった。
道場の片隅。荒れ果てた神棚の隅に、場違いなほど綺麗な、小さな桜の髪飾りが一つ、静かに置かれていた。それは、まるで誰かの墓標のように、冷たい月の光を浴びて、静かに、そして悲しげに輝いていた。
0
あなたにおすすめの小説
『専属メイド全員が重すぎる愛で迫ってくる!~大学生の僕、11人?の美女に24時間甘やかされ尽くす生活~』
まさき
青春
僕は、ちょっと普通じゃない日常を送ることになった――それは、専属メイドが全員僕のことを溺愛してくれる暮らしだ。
朝は髪を整えてくれるリナ、朝食で笑顔を見せてくれるミユ、どの瞬間も全力で僕を甘やかす。掃除、料理、悩み相談まで、僕のためだけに動くメイドたち。
「ご主人様の笑顔が見たいんです」
その一言で、僕の毎日はちょっとドキドキ、ちょっと幸せ。
全員が僕を独占したいと競い合う日常の中、僕はどうやってこの溺愛地獄(?)を生き抜けばいいのか――!?
甘々、至れり尽くせりの日常ラブコメ、開幕。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
S級クラフトスキルを盗られた上にパーティから追放されたけど、実はスキルがなくても生産力最強なので追放仲間の美少女たちと工房やります
内田ヨシキ
ファンタジー
[第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト 最終選考作品]
冒険者シオンは、なんでも作れる【クラフト】スキルを奪われた上に、S級パーティから追放された。しかしシオンには【クラフト】のために培った知識や技術がまだ残されていた!
物作りを通して、新たな仲間を得た彼は、世界初の技術の開発へ着手していく。
職人ギルドから追放された美少女ソフィア。
逃亡中の魔法使いノエル。
騎士職を剥奪された没落貴族のアリシア。
彼女らもまた、一度は奪われ、失ったものを、物作りを通して取り戻していく。
カクヨムにて完結済み。
( https://kakuyomu.jp/works/16817330656544103806 )
イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について
のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。
だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。
「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」
ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。
だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。
その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!?
仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、
「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」
「中の人、彼氏か?」
視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!?
しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して――
同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!?
「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」
代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
至れり尽くせり!僕専用メイドの全員が溺愛してくる件
こうたろ
青春
普通の大学生・佐藤健太は目覚めると、自宅が豪華な洋館に変わり10人の美人メイドたちに「お目覚めですか、ご主人様?」と一斉に迎えられる。いつの間にか彼らの“専属主人”になっていた健太は戸惑う間もなく、朝から晩までメイドたちの超至れり尽くせりな奉仕を受け始める。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ダンジョン冒険者にラブコメはいらない(多分)~正体を隠して普通の生活を送る男子高生、実は最近注目の高ランク冒険者だった~
エース皇命
ファンタジー
学校では正体を隠し、普通の男子高校生を演じている黒瀬才斗。実は仕事でダンジョンに潜っている、最近話題のAランク冒険者だった。
そんな黒瀬の通う高校に突如転校してきた白桃楓香。初対面なのにも関わらず、なぜかいきなり黒瀬に抱きつくという奇行に出る。
「才斗くん、これからよろしくお願いしますねっ」
なんと白桃は黒瀬の直属の部下として派遣された冒険者であり、以後、同じ家で生活を共にし、ダンジョンでの仕事も一緒にすることになるという。
これは、上級冒険者の黒瀬と、美少女転校生の純愛ラブコメディ――ではなく、ちゃんとしたダンジョン・ファンタジー(多分)。
※小説家になろう、カクヨムでも連載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる