寄せ集めの英雄と、涙を隠した君の笑顔。この世界の結末は俺たちが決める!

Gaku

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第九章:世界の心臓、紡がれる理(ことわり)

第82話:天つ鏡の真実

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 月が、再び厚い雲に覆われた。五重塔の最上階は、完全な闇に支配された。
 戒(かい)の振り下ろした血のように赤い刃が放つ、不吉な燐光(りんこう)だけが、床に倒れる彩葉(いろは)の血の気の失せた白い顔と、その彩葉を守るために灯した覚悟の炎を内側に宿し、今はただ目を閉じている駿(しゅん)の姿を、まるで舞台の上の演者のように、残酷なまでに鮮明に照らし出していた。
 風の音が、壊れた窓から吹き込み、誰かの嗚咽(おえつ)のように、あるいは、これから起こる悲劇を悼(いた)む挽歌(ばんか)のように、壊れた塔の中で反響している。
 死の静寂。
 駿は、目を閉じていた。しかし、彼の意識は、かつてないほど研ぎ澄まされていた。恐怖はない。ただ、先ほど灯ったばかりの、彩葉の告白によって点火された小さな覚悟の炎。その炎を、己の魂の全てを燃料にするかのように、燃え上がらせようとしていた。
(物語の登場人物? バグ? 関係ない。俺は、俺だ。俺が、彩葉さんを守る!)
 鉄心(てっしん)との修行で学んだ「空間を識(し)る」力。それは、世界の「流れ」を読む力だ。戒が作り出したこの「絶対固定空間」にも、法則があるはずだ。力の中心、力の流れ、その僅(わず)かな歪(ひず)み、その一点を突けば……!
 赤い刃が、駿の首筋の産毛(うぶげ)を焦がすほどの距離に迫る。

 その、瞬間だった。

「――そこまでです」

 凛(りん)とした、しかし、万年氷(まんねんごおり)のように冷たく、一切の感情を削(そ)ぎ落とした声が、闇に響き渡った。
 その声は、戒の真後ろから聞こえていた。
 いつの間に。いや、気配が全くなかった。
 戒の動きが、コンマ一秒、確かに止まった。その隙を見逃す者は、この場にもう一人いた。
 ヒュッ、と。空気を切り裂くのではなく、空気そのものを光に変えたかのような、眩(まばゆ)い一条の閃光(せんこう)が、塔の反対側の闇から放たれた。寸分(すんぶん)の狂(くる)いもなく、戒の仮面の、ちょうど眉間(みけん)の部分を狙って。
「!」
 戒は、駿に振り下ろしていた刃を、咄嗟(とっさ)に反転させてその光の矢を弾(はじ)く。キィン! という甲高い金属音。
 同時に、彼の背後に立っていた影――組合の受付嬢、静(しずか)――が、両手から無数の式符(しきふ)を放っていた。それは、ただの紙片(かみきれ)ではない。絶対零度の冷気を纏(まと)い、触れた空間そのものを凍結させる、呪いにも似た術だった。
「チッ!」
 戒は舌打ちし、大きく後ろへ跳躍(ちょうやく)して駿から距離を取る。彼が先ほどまで立っていた場所の空間が、パキパキと音を立てて白く凍りついていた。
 闇の中に、二人の女性が静かに姿を現す。
 一人は、氷の瞳を持つ、組合の受付嬢・静。
 もう一人は、光り輝く弓を構え、肩で息をしている、駿の最初の仲間――千夏(ちなつ)。
「千夏!? それに、静さんまで!?」
 駿が驚きの声を上げる。固まっていた空間の圧力が、戒の術が乱れたことで、急速に解けていく。呼吸ができる。体が、動く。
 静は、駿を一瞥(いちべつ)だにせず、ただ真っ直ぐに戒を見据えたまま、冷ややかに告げた。
「彼は『調律者』。我々『天つ鏡(あまつかがみ)』の計画に必要な、唯一無二(ゆいいつむに)の存在。貴方(あなた)のような『物語』の汚点(しみ)には、渡しません」
「忌々(いまいま)しい蠅(はえ)どもめ。組織のネズミが、ようやく姿を現したか」
 戒は、弾かれた光の矢の軌跡と、凍りついた空間の術式を交互に見やり、状況を瞬時(しゅんじ)に分析する。
 状況は、一変した。
 駿と倒れた彩葉を狙う、戒。
 駿を「調律者」として保護しようとする、天つ鏡(静・千夏)。
 そして、空間固定が解けた今、仲間を救い、戒を討(う)つべく、即座に体勢を立て直した、駿一行。
「うおおぉぉっ!」「野郎ぉぉっ!」
 龍之介(りゅうのすけ)と源(げん)が、獣(けもの)のような咆哮(ほうこう)と共に、床を蹴(け)って戒へと襲いかかる。彼らにとって、静たちが敵か味方かなど、今はどうでもよかった。目の前にいる、彩葉を傷つけ、駿を殺そうとした男を、ただ叩き潰(つぶ)す。それだけだった。
 柱の影からは、桔梗(ききょう)が放った無数の苦無(くない)が、戒の死角を正確に狙って殺到する。
「小童(こわっぱ)どもが!」
 戒が、その全ての攻撃を、赤い刀一本で捌(さば)き切ろうとした、その瞬間。
「――凍(い)てよ」
 静の低い声と共に、塔の床全体に、巨大な氷の魔法陣が瞬時(しゅんじ)に展開された。龍之介と源の足元が、バキバキと音を立てて凍りつき、その勢いを無理やり殺す。
「おい! 馬鹿野郎! 敵味方の区別をつけろ!」
 源が、足元に張り付いた氷に悪態(あくたい)をつくが、静は完全に無視。彼女の目的は、あくまで駿の保護。戒の排除はその障害を取り除くためであり、龍之介たちが邪魔(じゃま)をするなら、それもまた障害だった。
 混沌(カオス)だった。
 戒の放つ闇の斬撃(ざんげき)。静の操る広範囲の氷結呪術(ひょうけつじゅじゅつ)。千夏の放つ光速の矢。龍之介と源の、氷を砕(くだ)きながらも突進する破壊の拳(けん)と剣(つるぎ)。桔梗の、その全ての間隙(かんげき)を縫(ぬ)って放たれる、攪乱(かくらん)の影。
 五重塔の最上階は、三つの勢力の意思が入り乱れる、凄絶(せいぜつ)な戦場と化していた。
「駿! 大丈夫!?」
 千夏が、戒と戦いながらも、必死の形相(ぎょうそう)で駿に叫ぶ。彼女の弓から放たれた光の矢の一本が、戒を狙ったものなのか、駿を守るための牽制(けんせい)なのか、ふらりと軌道(きどう)を逸(そ)れ、駿の髪(かみ)を数ミリ掠(かす)めて背後の壁に突き刺さった。
「うおっ!? 危(あぶ)ねぇ! 千夏! わざとだろ今!」
「ご、ごめん! 違うの、今のはその、手が滑って!」
 慌(あわ)てる千夏の姿は、駿が知っている、ドジで明るい千夏のままだった。だが、彼女が構える弓から放たれる気の強大さは、駿が知っている彼女とは、まるで別人だった。
 戦闘は熾烈(しれつ)を極めた。しかし、どの勢力も、決定打を与えられない。
 戒は、深手を負った彩葉と駿を仕留(しと)めきれず、さらには想定外の「天つ鏡」本隊の介入を受けた。おまけに、先ほどまで「バグ」として侮(あなど)っていた駿が、最後の最後に見せたあの覚醒(かくせい)の兆(きざ)し。あの集中力は、尋常(じんじょう)ではなかった。
(……興(きょう)が醒(さ)めたわ)
 戒は、龍之介の剣を弾き、源の拳をいなし、静の氷を砕きながら、冷静に判断を下す。当初の計画――御神刀(ごしんとう)の奪取(だっしゅ)と駿の排除――は、この場での遂行(すいこう)は困難(こんなん)である、と。
「――興が醒めたわ」
 戒は、仮面の奥で嘲笑(ちょうしょう)うかのように、その言葉を口にした。
「この続きは、世界の心臓、『創世の祭壇(そうせいのさいだん)』で果た(はた)そうぞ。そここそが、貴様ら全ての墓場(はかば)となる」
 彼は、自らの赤い刀で、何もない空間を縦(たて)に一閃(いっせん)する。空間そのものが、まるで布(ぬの)のように裂(さ)け、向こう側に血のように赤い異空間が口を開(あ)けた。
「待て!」
 駿が叫ぶ。
「逃がすか!」
 龍之介が、最後の力を振り絞って跳(と)ぶ。
 だが、間に合わない。
「神田駿。そして、天つ鏡。創造主様は、お前たちのような『物語』の不確定要素を、決して許(ゆる)しはしない」
 戒は、嘲笑(ちょうしょう)うかのような言葉を残し、赤い裂(さ)け目(め)の中へと消えていった。空間が、まるで傷(きず)が癒(い)えるかのように、瞬時(しゅんじ)に閉(と)じる。
 その際(きわ)、彼の肩口(かたぐち)からは、先ほどの三つ巴(みつどもえ)の戦いで負ったものか、僅(わず)かに血が流れ、床に数滴(すうてき)、滴(したた)り落(お)ちていた。彼もまた、無傷(むきず)ではなかったのだ。

 嵐(あらし)が、去った。
 五重塔の最上階に、再び、死んだような静寂(せいじゃく)が戻(もど)ってきた。
 駿は、コンマ一秒も置(お)かず、倒(たお)れている彩葉の元へと駆け寄(かよ)った。
「彩葉さん! 彩葉さん! しっかりしろ!」
「……っ、駿、さん……」
 瓦礫(がれき)の中に埋(う)もれた彩葉は、か細(ぼそ)い声で目を開(あ)けた。その顔には、血の気はなかったが、駿の顔を見て、安心したように、ふっと微笑(ほほえ)んだ。
「よかった、ご無事、で……」
「姫様! 月白様も!」
 アリア姫が、青い顔で二人の元へ駆け寄り、すぐさま神聖魔法(しんせいまほう)の詠唱(えいしょう)を始(はじ)める。幸(さいわ)い、二人とも、意識(いしき)は失(うしな)っている、あるいは朦朧(もうろう)としてはいるが、アリア姫の応急処置(おうきゅうしょち)で、命(いのち)に別状(べつじょう)はなさそうだった。
 龍之介、源、桔梗、栞たちも、それぞれの傷(きず)を庇(かば)いながら、駿たちの周(まわ)りを囲(かこ)むように集(あつ)まる。
 その彼らの前に、静と千夏が、ゆっくりと、しかし一切(いっさい)の警戒(けいかい)を解(と)かずに歩(あゆ)み寄(よ)ってきた。
 龍之介と源が、敵意(てきい)を剥(む)き出(だ)しにして、二人の前(まえ)に立(た)ちはだかる。
「……てめえら、何者だ。さっきは、助(たす)けたのか、邪魔(じゃま)したのか、どっちだ?」
 龍之介が、柄(つか)に手(て)をかけたまま、低(ひく)い声で問(と)う。
 しかし、静は、その二人を意(い)に介(かい)さず、武器(ぶき)を収(おさ)めると、まっすぐに駿だけを見据(みす)えた。
「聞(き)きたいことがあります、神田駿」
 彼女(かのじょ)の氷(こおり)のような仮面(かめん)が、ほんの僅(わず)かに揺(ゆ)らいで見(み)えた。
「貴方(あなた)のいた世界。貴方(あなた)が読(よ)んでいたという物語(ものがたり)、『終焉(しゅうえん)の勇者(ゆうしゃ)と七(なな)つの災厄(さいやく)』」
 その言葉(ことば)に、駿と栞が息(いき)を呑(の)む。
「――その作者(さくしゃ)の名(な)に、心当(こころあた)りはありますか?」
 その問(と)いは、あまりにも唐突(とうとつ)で、あまりにも、この世界(せかい)の核心(かくしん)を突(つ)いていた。
 駿は、戸惑(とまど)いながらも、記憶(きおく)の片隅(かたすみ)――何千(なんぜん)、何万回(なんまんかい)と読(よ)み返(かえ)した、あのラノベの表紙(ひょうし)に書(か)かれていた、やや中二病(ちゅうにびょう)的(てき)なペンネームを、口(くち)にした。
「えっと……確か、『神城(かみしろ) 空(そら)』だったと、思うけど」
 その名(な)を、聞(き)いた、瞬間(しゅんかん)。
 静は、「やはり」と、全てを悟(さと)ったように、深(ふか)く目(め)を伏(ふ)せた。
 そして、彼女(かのじょ)の隣(となり)に立(た)つ千夏の顔(かお)からは、さっと血(ち)の気(け)が引(ひ)いていき、その手(て)に持(も)った光(ひかり)の弓(ゆみ)が、カチリ、と小(ちい)さな音(おと)を立(た)てた。
「……そうですか」
 静は、何か、途方(とほう)もなく大(おお)きな決意(けつい)を固(かた)めたように、ゆっくりと顔(かお)を上(あ)げた。
「時間(じかん)はありません。単刀直入(たんとうちょくにゅう)にお話(はな)ししましょう」
 彼女(かのじょ)の氷(こおり)の瞳(ひとみ)が、駿(しゅん)たち一人一人(ひとりひとり)の顔(かお)を、射抜(いぬ)くように見据(みす)える。
「この世界(せかい)の成(な)り立(た)ちと、貴方(あなた)がここにいる理由(りゆう)。そして、我々(われわれ)『天つ鏡(あまつかがみ)』の、真実(しんじつ)を」
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