やがて、君と見る木漏れ日

Gaku

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第九話:静かなる看病

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あの猫カフェでのデートから、数日が過ぎた。



垣原瞬の世界は、まるで新しいOSに書き換えられたかのように、静かで、安定した動作を続けていた。


今まで、彼の恋愛は、常に「どうすれば相手の気を引けるか」「どうすれば、もっと俺に夢中にさせられるか」という、終わりのない攻略ゲームだった。

      
だが、今は違う。



彼は、ただ、前原美影という人間を、知りたいと思っていた。


彼女が笑うと、嬉しい。

彼女が悩んでいると、力になりたいと思う。



それは、今まで感じたことのない、穏やかで、しかし確かな感情だった。



梅雨が、本格的に始まった。


朝から、空は、まるで巨大な灰色の水彩紙のように、一様な色で塗りつぶされている。


しとしと、というよりは、ザーザーと音を立てて、大粒の雨が、教室の窓ガラスを絶え間なく叩いていた。



校庭の木々は、雨に濡れて、その緑を一層深くしている。



雨に混じって、湿った土と、どこかの花壇から流されてきたクチナシの、むせ返るような甘い香りが、開け放たれた廊下の窓から流れ込んできた。



その日の五時間目、古典の授業中だった。



教師の、眠気を誘う単調な声が、雨音に混じって、子守唄のように響く。


瞬は、ふと、身体に走る悪寒に気づいた。



(……あれ?)



教室は、蒸し暑いはずなのに、背筋だけが、ぞくり、と冷たい。



額の奥が、鈍く、重たい痛みで脈打っている。



教科書の文字が、わずかに滲んで見えた。



風邪か。



昨夜、窓を開けたまま眠ってしまったせいかもしれない。


瞬は、誰にも気づかれないように、そっと、自分の額に手を当てた。


熱い。


間違いなく、熱がある。



それでも、彼は、平静を装った。



隣の席の大輝にも、そして、斜め前の席に座る美影にも、気づかれたくなかった。


特に、美影には。



せっかく、二人の関係が、穏やかな海のように凪ぎ始めたところなのだ。


ここで自分が体調を崩したなどと知れば、彼女は、きっと、気を遣うだろう。



その、穏やかな水面に、余計な波紋を広げたくなかった。



なんとか、最後の授業まで耐えきった。



放課後を告げるチャイムが、まるでゴングのように、彼の消耗しきった頭に響く。


「瞬くん、一緒に帰ろ」


美影が、いつものように、明るい声で振り返った。



その笑顔が、熱のせいか、少しだけ、ぼやけて見える。



「……悪い。今日、ちょっと、用事あるから。先に帰っててくれ」



「そっか。わかった。じゃあ、また明日ね!」



美影は、あっさりと頷くと、結衣と共に教室を出ていった。



その、いつもと変わらない様子に、瞬は、安堵と、ほんの少しの寂しさを感じた。



一人、自分の席で、動けずにいる。



身体が、鉛のように重い。関節の節々が、軋むように痛む。



雨は、さらに勢いを増していた。


叩きつけるような雨音が、人気(ひとけ)のなくなった教室に、不気味に響いている。



蛍光灯の白い光が、濡れた廊下に反射して、冷たく、ぬらぬらと光っていた。



瞬は、最後の気力を振り絞って立ち上がると、千鳥足で、誰もいない昇降口へと向かった。



自宅のアパートにたどり着いた時、彼は、ほとんど、這うようにして、自分の部屋のベッドに倒れ込んだ。



もう、駄目だ。



頭が、がんがんと、内側から殴られているように痛い。


身体中の熱が、シーツに吸い取られていくのがわかる。


時間の感覚が、曖昧になっていく。



彼は、朦朧とする意識の中、スマートフォンを手に取った。


美影とのトーク画面を開く。



彼女は、きっと、部活が終わって、今頃は家に帰る途中だろうか。



『ごめん、やっぱ今日、体調悪いみたいだ。先に帰るって言ったけど、そういうわけだから』


それだけを、打ち込む。



すぐに、既読がついた。そして、返信。


『え、大丈夫!?熱あるの?』


その、心配に満ちたメッセージに、瞬の心は、少しだけ温かくなった。


だが、同時に、熱に浮かされた頭で、彼は、これから起こるであろうことを、ぼんやりと予測していた。


今までの経験上、こういう時の「彼女」の反応は、二種類に大別される。



一つは、里奈のような、過剰なまでの心配。


『何度あるの!?』


『薬は飲んだの?』


『何か食べるもの持っていこうか?』


『今から家行っていい!?』



その、嵐のようなメッセージの連打。



それは、一見、優しさに見える。


だが、実際には、相手の都合を考えない、自己満足の押し付けだ。



病人でなければ嬉しいのかもしれないが、今のような状態では、正直、息が詰まる。



もう一つは、かつての自分のような、突き放した優しさだ。


『そうか。お大事に』



その一言で、会話を終わらせる。


相手に負担をかけない、という配慮のつもり。


だが、それは、あまりにも冷たく、孤独感を増幅させるだけだ。


前原美影は、どっちだ?



彼女の、あの「相手を尊重する」という哲学は、こういう時、どちらに転ぶのだろう。



瞬は、熱で霞む目で、スマートフォンの画面を、ただ、見つめていた。


しばらくして、再び、画面が光った。



美影からの、新しいメッセージ。


瞬は、身構えた。


『そっか、つらいね。今、家の前にいるんだけど、鍵、開けられる?』


(……え?)


予想外の言葉に、瞬の思考は、完全に停止した。


家の、前に?



どういうことだ。


瞬は、混乱しながらも、重い身体を壁に預けながら、なんとか玄関へと向かった。



冷たいフローリングの感触が、熱を持った足の裏に、奇妙に心地いい。



ドアスコープを覗くと、そこに、人影はなかった。



だが、ドアノブに、白いビニールの袋が、一つ、かけられている。



『ごめん、驚かせたかな。顔見たら、逆に気を遣わせちゃうと思って。とりあえず、必要になりそうなもの、ドアノブにかけといたから』



スマートフォンの画面に、追いかけるように、新しいメッセージが表示された。



瞬は、おそるおそる、ドアを開けた。



ひやりとした、雨上がりの夜の空気が、部屋の中に流れ込んでくる。



ビニール袋を、手に取る。ずしり、と、ささやかな重み。



中を覗くと、そこには、スポーツドリンクが二本と、冷却用のジェルシート、それから、スプーンがなくても食べられる、パウチ容器に入ったフルーツゼリーがいくつか入っていた。


どれも、コンビニで簡単に手に入るものばかりだ。


豪華な手料理でもなければ、高価な見舞いの品でもない。



だが、それは、今、この瞬間の、熱に浮かされた彼にとって、世界で一番、ありがたいものだった。



呆然と、その袋を抱えて、部屋に戻る。



すると、また、メッセージが届いた。



最後の、メッセージ。



『無理はしないでね。ゆっくり休むのが、一番の薬だよ。もし、本当に、どうしようもなくなったら、その時は、夜中でもなんでも、遠慮なく連絡して。でも、今は、ちゃんと寝てね。おやすみ』



瞬は、その画面を、何度も、何度も、読み返した。


過剰な心配でもなく、冷たい放置でもない。



それは、第三の選択肢。



相手の状況を的確に判断し、必要なものを、必要なだけ、相手に負担をかけない形で提供する。


相手のプライバシーと、休息する権利を、最大限に尊重する。



それでいて、「最後のセーフティネット」は、ちゃんと用意してくれている。



それは、あまりにも、合理的で、効率的で、そして、どうしようもなく、優しい「看病」の形だった。


瞬は、ふらふらとベッドに戻ると、早速、ジェルシートの封を切り、自分の額に貼り付けた。



ひんやりとした、心地よい感触が、燃えるように熱い額から、ゆっくりと、熱を奪っていく。



スポーツドリンクの蓋を開け、一口飲む。乾ききった喉を、冷たい液体が、潤していく。


その、一つ一つの感覚が、まるで、乾いた大地に染み渡る、慈雨のように感じられた。


彼は、目を閉じた。



胸の奥から、じんわりと、温かいものが、広がっていく。



それは、恋に落ちた時の、あの、心臓を鷲掴みにされるような、激しい感情ではない。



それは、もっと、ずっと、穏やかで、静かで、そして、深いものだった。



守られている。



大切にされている。



何の見返りも求めない、ただ、純粋な、相手を思いやる気持ち。



その、静かで、しかし、確かな温もり。



彼は、生まれて初めて、その感情に、名前をつけられるような気がした。



(……ああ、そうか)



これが。



これが、美影の言っていた、「愛」というもの、なのかもしれない。


燃え尽きるための、激しい炎じゃない。



ただ、そこにあり続け、相手を、静かに、そして、確かに、温め続ける、熾火のような。



瞬は、その、生まれて初めて感じる、穏やかな温かさに包まれながら、深い、深い、眠りへと落ちていった。



窓の外では、もう、雨は上がっていた。



雲の切れ間から覗く月が、静かに、眠る彼と、ドアの外に優しさを残していった少女の世界を、等しく、照らしていた。
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