『空っぽの英雄叙事詩。~幸運がすぎる僕の周りで、なぜか世界が救われていく件~』

Gaku

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第1部:勘違いの連鎖

第6話:静かな場所には先客がおり、恐怖の悲鳴は時として幽霊をビビらせる

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王立アカデミーの朝は、眩いばかりの光に満ちていた。

初夏を迎えんとする太陽が、惜しげもなくその慈愛を大地に降り注ぐ。空は一点の曇りもない抜けるような青。石造りの荘厳な校舎は朝日に照らされて白亜に輝き、手入れの行き届いた中庭では、色とりどりの花々が露を弾いて咲き誇っていた。開け放たれた窓からは、若葉の匂いをたっぷりと含んだ風が吹き込み、生徒たちの快活な声を遠くまで運んでいく。

そのすべてが、完璧なまでの「希望」と「活力」の象徴であった。

そして、その完璧な風景のただ中で、ルーシャン(六歳、精神年齢八十六歳)は、完璧なまでの「絶望」を噛み締めていた。

(終わった……)

昨日、彼が(意図せず)引き起こした「水柱事件」の余波は、彼が想像しうる限り、最悪の形でアカデミー全土を席巻していた。

「熊殺しの神童」という、それだけでも身の毛がよだつ(そして完全に間違った)称号は、一夜にして、さらに悪質なものへと「進化」を遂げていたのである。

「おい、見たか。あれが“怪物”ルーシャンだ」 「昨日の実技、すごかったらしいな。地面から直接、大水脈を呼び出したって」 「熊を生け捕りにしたって噂も、あれなら本当かもな。本物の“規格外”だ」 「下手に近づくなよ。何を考えてるか分からない……」

アカデミー本館へと続く石畳の道を歩きながら、四方八方から突き刺さる視線と、まったく抑える気のないヒソヒソ声(という名の罵詈雑言)に、ルーシャンは泣きたくなるのを必死でこらえていた。

(違う。何もかもが、根本から間違っている)

彼の胸中には、前世八十年を生きてきた達観した老人とは思えぬ、純粋な嘆きが渦巻いていた。

(私はただ、薬草を摘み、縁側で茶をすすり、風の音を聞きながら昼寝をする、そういう「何事も起こらない平穏な生活」がしたいだけなのだ)

それこそが、彼が人生の終わりに辿り着いた、唯一にして絶対の「理想(滅諦)」であったはずだ。

しかし、現実はどうか。

この世に再び生を受けて(原因)以来、彼がその「平穏」を強く求めれば求めるほど(渇愛)、事態は必ず最悪の方向へと転がっていく(縁起)。

ヤケクソで蹴った小石は(原因)、熊に当たり(縁)、彼は「英雄」にされた(苦)。 目立たぬよう失敗しようとした魔術は(原因)、鳥のフンに妨害され(縁)、彼は「怪物」になった(苦)。

(なぜだ。なぜ人生はこうも「思い通りにならない(苦諦)」のだ……!)

この世の理不尽さを凝縮したような視線の集中砲火を浴びながら、彼は重い足取りで教室の扉を開けた。

教室もまた、地獄であった。

彼が席に着くと同時に、それまでの喧騒がピタリと止み、水を打ったような静寂が訪れる。クラス全員の視線が、好奇、畏怖、そして嫉妬の三色刷りで彼に突き刺さる。

「お、おはよう、ルーシャン!」

その重苦しい沈黙を、悪意なく破壊したのは、やはり太陽の少女アウレリアだった。彼女は満面の笑みで駆け寄ってくると、キラキラした瞳でルーシャンの顔を覗き込んだ。

「昨日のすごかったね! あれ、どうやったの? もしかして、地面の“声”を聞いたの?」

(眩しい……)

ルーシャンは、彼女の純粋すぎる好意(という名の無自覚な暴力)に、思わず目を細めた。彼女の背後には、降り注ぐ朝の光が後光のように差し込み、その神々しさがルーシャンの心の闇を一層深く抉る。

「……たまたまだ」

絞り出すような声でそう答えるのが精一杯だった。

「またまたー! 謙遜しちゃって!」 「…………」

(もうだめだ。この女には何を言っても通じない(痴))

一方、教室の対角線上、最も上座に位置する席からは、殺意(という名の嫉妬)がビームのように放たれていた。

ヴァレリウスである。

彼は昨日、ルーシャンの(鳥のフンによる)水柱を、自分への「当てつけ」と(盛大に)誤解したままだ。その整った顔は青筋を浮かべ、今にも「決闘を申し込む!」と叫び出しそうなほどに歪んでいる(瞋)。

(勘弁してくれ……)

アウレリアの「好意(貪)」と、ヴァレリウスの「敵意(瞋)」。 この両極端な、しかし同レベルで迷惑極まりない感情の板挟み。これこそが、彼が前世で最も忌み嫌った「人間関係のストレス(苦)」そのものであった。

(もう無理だ。この空間に一秒たりともいたくない)

一時間目の魔術史の授業が始まり、教師が羊皮紙の教科書を抑揚なく読み上げる声が、子守唄のように響き渡る。周囲の生徒たちが、早くも船を漕ぎ始める中、ルーシャンの思考だけは、かつてない速度で回転していた。

(逃げなければ。このままでは、私の精神(八十六歳)が持たない)

彼の「渇愛(=平穏への強すぎる望み)」が、ついに具体的な「実践(=彼なりの道諦)」へと彼を突き動かした。

(アカデミー内で、最も静かで、最も注目されず、誰一人として近づかない場所……)

前世の記憶と、この数日で得たアカデミーの知識を総動員する。 活気ある中庭(論外)。 騒がしい食堂(地獄)。 熱気あふれる訓練場(自殺行為)。 生徒たちの往来が激しい本館(不可)。

(……ある)

彼の脳裏に、一つの場所が閃光のように浮かび上がった。 アカデミーの広大な敷地の、その最も北の隅。古い森に半ば飲み込まれるようにして建っている、あの忘れ去られた建物。

「開かずの古図書館」

生徒の間では「幽霊が出る」「呪われた本がある」と噂され、教師陣からも「老朽化による立ち入り禁止」と(建前上)通達されている場所。

(そこだ!)

これ以上ない「理想郷(滅諦)」の発見に、ルーシャンの心は(わずかに)奮い立った。彼は、教師の目を盗み、まるで空気のように気配を消すと、そっと教室の扉を開け、地獄からの脱出に成功したのである。

アカデミーの北の森は、生徒たちの喧騒とは無縁の、深い静寂に包まれていた。

ルーシャンは、人の踏み固めた道を外れ、苔むした獣道のような小径を慎重に進んでいた。湿った土と腐葉土の匂いが混じり合い、ひんやりとした空気が肌を撫でる。頭上では、幾重にも重なった大樹の枝葉が、初夏の日差しを遮り、まるで緑色の薄闇を作り出していた。時折、木漏れ日が地面に落ちて、淡い光の斑点を揺らす。

(いい……実にいい)

この「誰にも注目されていない」という感覚。これこそが、彼が求めてやまなかった「平穏」の入り口だった。

やがて、視界が開け、その建物は姿を現した。

「開かずの古図書館」。

それは、もはや「建物」というよりも「遺跡」と呼ぶほうがふさわしい代物だった。壁一面は深い緑色の蔦に覆われ、本来の石の色をうかがい知ることは難しい。窓ガラスの多くは割れ、そこから名も知らぬ植物が遠慮なく枝を伸ばしている。屋根の一部は崩落しているのか、不自然な穴が空いていた。

しかし、ルーシャンにとって、その荒廃こそが「完璧」の証であった。

(素晴らしい。幽霊が出るとか、呪いがあるとか、そういう噂(=他者を遠ざける結界)も満点だ)

彼は、ギィィ……と重く湿った音を立てる巨大な観音開きの扉を、六歳の体躯には不釣り合いな(しかし、平穏を渇望する八十六歳の執念に満ちた)力で押し開けた。

中は、想像以上の空間だった。

高い天井。アーチ状の窓枠。そして、壁という壁を埋め尽くす、途方もない数の本棚。 床から天井まで、びっしりと並んだ本、本、本。 だが、そのすべてが分厚い埃を被り、カビと古い紙の匂いが聖域の「香り」のように立ち込めている。

割れた窓から差し込む光の筋が、まるで天からの啓示のように、空気中を舞う無数の埃をキラキラと照らし出していた。

静かだ。 信じられないほど、静かだ。

(ここだ……)

ルーシャンは、至福に打ち震えた。 (こここそが、私の涅槃(ねはん)だ。この埃とカビの匂い。この完璧な静寂。もう二度とここから出ないぞ)

彼が恍惚として、その「理想郷」の空気を胸いっぱいに吸い込んだ、その時だった。

「アァ?」

静寂の「ど真ん中」から、低い、ドスの利いた、そして明らかに不機嫌そうな声が響いた。

(…………え?)

ルーシャンは、ゆっくりと、油を差し忘れたブリキ人形のように、声のした方へ顔を向けた。

そこは、図書館で唯一、崩れた天井から(都合よく)光が差し込む、日当たりの良い窓際だった。 山と積まれた本の残骸を「椅子」代わりにして、一人の少女が、行儀悪く足を組んで座っていた。

夕焼けのように赤く染められた(ように見える)髪。 アカデミーの制服を、だらしなく着崩したその姿。 口元には、薬草か何かを巻いた細い筒が咥えられ(火はついていない)、そこから(気のせいか)紫煙のような魔力の残滓が立ち上っている。

明らかに「不良」と呼ばれる人種だった。

少女は、ルーシャンのことなど意にも介さず、面倒くさそうに片目を細め、再び口を開いた。

「ここアタシのシマなんだけど。何の用だ、チビ」

ゴゴゴゴゴ……

ルーシャンの脳内で、築き上げたばかりの「理想郷」が、派手な音を立てて崩れ落ちていった。

(終わった……)

彼の顔から、血の気が引いた。

(理想郷、滞在時間、わずか三分……)

なぜなのだ。 なぜ、彼が「平穏(滅諦)」を求めると、必ず、その対極にある「騒動(苦)」が先回りして待ち構えているのだ。

(これが……これが世の理(ことわり)だというのか……!)

ルーシャンは、あまりの理不尽さに、その場で泣き崩れそうになった。

「……いや、その、静かな場所を探していて」 「アァ? 静かな場所だぁ?」

少女――セラフィーナは、心底馬鹿にしたように鼻を鳴らした。「ガキは中庭で鬼ごっこでもしてろよ。ここはアタシの昼寝場所だ。消えな」

(なんと……なんと理不尽な(瞋)!)

ルーシャンは内心で憤慨したが、八十六年の経験が「ここで逆らえば、さらに面倒な事態(苦)を招く」と警告していた。彼は、血の涙をこらえ、大人しくこの「涅槃(だった場所)」から立ち去ろうとした。

その、瞬間だった。

バァァァン!!

今にも朽ち果てそうだった図書館の重い扉が、この世の終わりのような音を立てて、乱暴に開け放たれた。

「あ! ルーシャン、やっぱりこんなところにいた!」

響き渡る、太陽のように(今は悪魔のように)明るい声。アウレリアだ。 そして、彼女の後ろには、鬼の形相をしたヴァレリウスが立っていた。

「貴様……! 授業を抜け出して、こんな薄汚い場所で何をコソコソと!」

(……ああ、もう、だめだ)

ルーシャンは天を仰いだ。 彼の「渇愛」が引き寄せた「縁」は、最悪の組み合わせ(アウレリア、ヴァレリウス、そして不良少女セラフィーナ)を、この「開かずの図書館」という一点に集結させてしまったのだ。これこそが「苦」の展覧会。「苦」の見本市。

「(アウレリアを見て)アァ? 誰だテメェら」 「(セラフィーナを見て)なっ! き、君は、上級生のセラフィーナ先輩!? なぜここに……」

アウレリアが驚きの声を上げる。どうやらこの不良少女は、このアカデミーでは有名人らしい。

だが、ヴァレリウスは、もはや嫉妬(瞋)と誤解(痴)で正常な判断力を失っていた。彼は、ルーシャンがセラフィーナという「上級生」を頼って、自分から逃げ回っているのだと(さらに)誤解した。

「ふざけるな! 田舎者が、上級生を盾にするとは卑怯だぞ!」 「(違う! 僕はただ静かに……!)」 「白状しろ! 昨日の水柱は、僕を侮辱するための当てつけだろう!」

ヴァレリウスが、ついに我を忘れ、ルーシャンの胸ぐらに掴みかかった。

「よ、よせ、ヴァレリウス!」 「離せ!」

六歳の(非力な)ルーシャンは、エリート貴族の(鍛えられた)少年に敵うはずもなく、いとも簡単に突き飛ばされた。

ドンッ!!

鈍い音と共に、ルーシャンの背中が、すぐそばにあった巨大な本棚に叩きつけられた。

「あ……」

ルーシャンの口から、間抜けな声が漏れた。

ギ……。

ギギ……。

ギシギシギシ……。

信じられないほどの量の埃をまとい、何百年もの間、ただそこに「在った」だけの本棚が、その均衡を崩され、ゆっくりと、スローモーションのように傾き始めた。

そして、その傾いた先には――足を組んだまま、面倒くさそうに一連の騒動を眺めていた不良少女、セラフィーナがいた。

「(あ、死ぬ)」

アウレリアが息を呑んだ。 「(まずい!)」 ヴァレリウスが、自分のしでかした事に青ざめた。

「(チッ、面倒くせぇ)」 セラフィーナは舌打ちし、さすがに立ち上がろうとしたが、遅かった。

何トンもの「知識(という名の質量)」が、彼女の頭上めがけて、不可避の轟音と共に迫る。

その瞬間。 ルーシャンの脳裏を、八十六年の人生で経験した、ありとあらゆる「最悪の事態」が駆け巡った。

(死ぬ! 人が死ぬ! 僕のせいで! しかも最悪の目撃者二名(アウレリアとヴァレリウス)がいる! 平穏(涅槃)どころか終身刑(地獄)だ!) (どうする!? 助ける? 無理だ! 逃げる? 間に合わない! 時間がない! どうしようもない!)

彼の思考が限界を超えた。 八十六年の理性が、六歳の肉体の本能的な恐怖に食い破られた。

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

ルーシャンは、ただ、裏返った、情けない、赤ん坊のような「悲鳴」を上げた。

それは、魔力を込めた「言霊」でもなければ、計算された「術式」でもない。ただの、純度百パーセントの「恐怖(死苦への反応)」の叫びだった。

だが、この図書館には、アウレリアたちにも、ヴァレリウスにも、そしてルーシャン自身にも見えていない、「もう一つの存在」がいた。

本棚のすぐ傍。セラフィーナがいつも座る窓際の、その影の中。 普段は、セラフィーナが(こっそり)置いていくお菓子を食べながら、彼女の傍で静かに古い詩集を(読むフリをして)漂っている、「青白い臆病な幽霊」が。

幽霊は、この図書館の「静寂」を何よりも愛していた。 今日、騒がしい侵入者(ルーシャンたち)が現れたことに酷く怯え、セラフィーナの影で震えていた。

そこへ、ルーシャンの「(幸運値カンストの)魂の叫び」が、ゼロ距離で直撃した。

(ビクゥゥゥゥゥゥ!!????)

幽霊にとって、それは青天の霹靂だった。 この世の終わりのような絶叫が、その霊的な存在の「核」を揺さぶった。

(こわい! こわい! こわい! なに!? なんで!?)

幽霊は、本気でパニックを起こした。 そして、その恐怖の発生源(ルーシャン)から逃れるため、本能的に、一番安全な(ように見えた)「壁」に向かって、全力で突き進んだ。

その軌道上に、セラフィーナがいた。

「(!?)」

セラフィーナは、本棚が倒れてくる恐怖よりも、突如として自分の背中に叩きつけられた「霊的な質量」に驚愕した。

ドンッ!!

幽霊が(パニックで)放った全力の体当たりが、セラフィーナの背中を直撃。 彼女は、まるで巨大なハンマーで殴られたかのように、本棚が倒れてくる軌道から、横っ飛びに転がり出た。

直後。

ズガァァァァァァァァン!!!!

巨大な本棚が床に激突し、凄まじい轟音と地響き、そしてキノコ雲のような埃を巻き起こした。 何百年もの間、静寂を守ってきた図書館が、その存在意義を否定されたかのように激しく震えた。

「…………」 「…………」 「…………」

舞い上がる埃の中、三人の生徒は、ただ呆然と立ち尽くしていた。 床に転がったセラフィーナも、目を丸くして、自分がさっきまでいた場所――今は無数の本の残骸に埋め尽くされた場所――を見つめている。

やがて、埃がゆっくりと晴れていく中、ヴァレリウスが、震える声で呟いた。

「……ご、ごくり。い、今の音は……」

彼は、ルーシャンの悲鳴が、本棚が倒れる直前に「何か別の甲高い音」に変わったのを、確かに聞いていた(と錯覚した)。

「精霊か……? いや、悲鳴に聞こえたが……まさか、あの悲鳴(言霊)で、不可視の精霊を瞬時に呼び出し、防衛術式を発動させたというのか……!?(=盛大な誤解)」

一方、床に転がったセラフィーナは、壁をすり抜けて逃げていく「青白い影」を目で追っていた。 彼女には、はっきりと見えていた。いつも自分の周りをうろちょろしている臆病な幽霊が、ルーシャンの叫び声にビビり散らかして、自分を突き飛ばして逃げていく様が。

(あいつ……アタシを助けたのか? いや、ただ逃げただけか?) (だとしても、このガキの声に反応したのは間違いねぇ)

彼女はゆっくりと立ち上がり、制服の埃を払った。 そして、ルーシャンに向き直り、ニヤリと、獰猛な笑みを浮かべた。

「テメェ……あの霊(もん)を従えるとは、なかなか面白い力、持ってんじゃねぇか」

(……霊? ……従える……?)

ルーシャンは、何が起きたのか全く理解できないまま、ただその場にへたり込んでいた。 セラフィーナの言葉の意味も分からない。ただ、「また何か盛大な勘違いをされた」という予感だけが、胃を重くした。

彼の知らないところで、倒れた本棚の残骸の中から、一冊の本がコロリと転がり出ていた。 それは、他のどの本とも違う、年季の入った「黒い表紙」の、どの国の文字でもない不可解な記号が記された、分厚い本だった。

(もうだめだ……)

ルーシャンは、心の中で(本日三度目の)絶叫を上げた。

(この世のどこにも、私の安住の地(涅槃)など、存在しなかったのだ……!)

彼の「平穏」を求める「道」は、またしても、彼の「渇愛」そのものによって阻まれ、さらに絶望的な「苦」の連鎖(縁起)へと、彼を引きずり込んでいくのであった。
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