20 / 72
師弟編
第19話 涙の理由。
しおりを挟む
視界がクリアになる。
俺を襲いに来る魔獣達の動きがゆっくりに感じる。
素早さ強化薬は何度か飲んだことはあるが・・・この感覚は初めてだ。
俺が早くなったのか?
魔獣達の攻撃の軌道を読み、余裕を持ってかわすことが出来る。
遅くなった時の中で俺だけが普通に動くことが出来る、そのように感じた。
これが原液の・・・俺にしか持てない・・・力。
「これなら・・・いける!」
俺は先ほどと同じように魔獣の攻撃を回避する。それと同時に1匹の首にナイフを力いっぱい突き立てた。
「ガフゥ・・・!」
ナイフが首に突き刺さり、声にならない声を発しながら床に倒れる。
ピクピクと痙攣しているが・・・恐らく直に死ぬだろう。
俺はソイツを一瞥すると残った魔物へ目を向ける。
奴らの動きは止まっていた。注意深く俺を観察しているようだ。
これは好機!
そう判断した俺は奴らに向けてナイフを構えると地を蹴り、疾走する。
「くらえ!!」
俺は突進する力をそのままに魔獣に突貫した。
突進をもろに受けた魔獣は派手に宙を舞い、地に落ちたあとはピクリとも動かない。
「・・・あと、一匹。」
ギロリと敵を睨む。
奴は・・・怯えていた。
先程までは自分達が圧倒的に有利だった。
だが気付けば自分以外の仲間は死んでいる。
生命の危機を感じているのだろう。
俺が奴の方へ身体を向けた瞬間、魔獣は逃走を図る。
「・・・逃がさないよ!」
俺は容易く魔獣に追いつくと1匹目と同じように首にナイフを突き立てた。
魔獣は力なく倒れていく。
俺はそれを見届けると一息つく。
辺りには静寂が漂っていた。
俺は自分の倒した魔獣を見る。
俺一人で・・・倒せた。
危なげない勝利とは言えなかった。
強化薬を飲まなかったらここで倒れていたのは間違いなく俺の方だっただろう。
だが・・・倒せた。
「やった・・・俺一人で・・・出来たんだ。・・・強く・・・なれたんだ。」
俺は地に両膝をつき、涙を流す。
単純に嬉しかった。
誰よりも弱かった俺が、俺にしかない方法で敵を倒すことが出来た。
嬉しくない訳がない。
ティアドラの言っていたことは本当だった。
俺の短所が・・・何よりも強みとなったのだ。
俺はしばらくの間心が落ち着くまで涙を流しつづけた。
「さて・・・帰ろう。」
なんとか心を落ち着けた俺は、再度帰ることを決意する。
多分扉の反対方向に行けば出口何じゃないのかな?
そんなことを思いながら身体を起こそうとする。
「・・・あれ?」
身体に力が入らない・・・だけではなく。
「い、痛い痛い!!」
身体が悲鳴を上げていた。
強化薬により俺のステータスは大幅に強化されていた。・・・だがその上がったステータスに俺の身体は耐え切れず、筋繊維がズタボロになったのだ。
強化薬の効果が効いていた間はその感覚が麻痺されていたみたいだが・・・もう薬の効果は切れたようだ。
激しい痛みが俺を襲う。
要は・・・激しい筋肉痛。
俺は耐え切れず地面に倒れ込む。
「これは・・・今後の使用方法を考えないとな・・・。」
もしくは強化薬に負けないくらいの筋肉をつけるか・・・。
などと脳筋的なことを考えていると。
「・・・グルルルルル。」
聞き覚えのある声。
首だけをそちらへ向けてみると・・・先程と同じ犬型の・・・先ほどよりも大きな魔獣がこちらを見ていた。
・・・あぁ、もうダメだ。
もう俺には打つ手がない。
指輪はあと1時間は使用することが出来ないし、何より身体が動かない。
にじり寄って来る魔獣に俺はあきらめて瞑目する。
・・・至近距離にいるようだ。
俺の臭いを嗅いでいる音が聞こえる。
あぁ・・・もうダメか・・・。ごめん、ティアドラ。
そう思った次の瞬間。
「ギイヤァァァァァ!!」
突然魔獣が叫び声を上げ、俺の顔が一瞬熱くなる。
思わず目を開けると・・・魔獣が火だるまになっている。
火力はどんどん増していき・・・収まったときにはそこにはなにも残っていなかった。
圧倒的な破壊力を持つ炎魔法・・・だがこの魔法、俺には見覚えがあった。
「シリウス!!!」
あぁ・・・。
俺は安堵する。
たった1日、いや、半日かもしれない。
だが非常に懐かしく、聞き覚えのある安らぐ声だ。
声の主であるティアドラは俺を見つけると駆け寄って来る。
「シリウス!シリウス!返事をしろ!・・・死ぬな!!!」
彼女は俺を力強く抱き抱えると悲痛な声を上げる。
「おい!返事をするのじゃ・・・お願いじゃ・・・返事を・・・。」
彼女の抱きしめる力が強すぎて声が出ない。・・・痛い。
「痛いよ・・・ティアドラ、俺は無事だよ、ありがとう。」
身体が痛むがなんとか声を搾り出す。
声を聞き、生きていることを確認できたティアドラは抱きしめる力を緩め、俺の顔を見つめる。
「・・・よかった・・・。」
俺の声に安堵するティアドラ。
しばらくすると俺の顔に水滴がつく。
この洞窟に雨・・・か?・・・いや、違う。
「ティアドラ・・・泣いているのか?」
すると彼女は目を拭い、涙で濡れた手を見つめる。
自分が泣いていることに驚いているようだった。
「ワシが泣くなんて・・・一体いつぶりじゃろうか・・・。」
俺は彼女を見つめる。・・・ティアドラでもなくことってあるんだな。
「こら・・・そんなまじまじと見るでない。・・・恥ずかしいじゃろうが。」
気付けば彼女の顔は真っ赤になっていた。
泣き顔を見られた腹いせかはわからないが、無理やり回復薬を飲まされる。
「ゴホッ・・・ゴホっ!!無理やりは・・・ゴホッ!・・・やめて!」
「フン、仕返しじゃ!」
恥ずかしさを隠すように口をとがらせる。
俺達は目を合わせる。
何故だか笑いがこみあげてくる。
「フフフフフ・・・。さぁ、帰ろうか。」
俺は少し癒えた身体を起こし、深く頷く。
「あぁ・・・。沢山・・・報告したいことがあるんだ!!」
俺の、俺だけの強さ。
勇気をくれたティアドラに・・・早く話したい。
こうして俺達は帰宅するのだった。
俺を襲いに来る魔獣達の動きがゆっくりに感じる。
素早さ強化薬は何度か飲んだことはあるが・・・この感覚は初めてだ。
俺が早くなったのか?
魔獣達の攻撃の軌道を読み、余裕を持ってかわすことが出来る。
遅くなった時の中で俺だけが普通に動くことが出来る、そのように感じた。
これが原液の・・・俺にしか持てない・・・力。
「これなら・・・いける!」
俺は先ほどと同じように魔獣の攻撃を回避する。それと同時に1匹の首にナイフを力いっぱい突き立てた。
「ガフゥ・・・!」
ナイフが首に突き刺さり、声にならない声を発しながら床に倒れる。
ピクピクと痙攣しているが・・・恐らく直に死ぬだろう。
俺はソイツを一瞥すると残った魔物へ目を向ける。
奴らの動きは止まっていた。注意深く俺を観察しているようだ。
これは好機!
そう判断した俺は奴らに向けてナイフを構えると地を蹴り、疾走する。
「くらえ!!」
俺は突進する力をそのままに魔獣に突貫した。
突進をもろに受けた魔獣は派手に宙を舞い、地に落ちたあとはピクリとも動かない。
「・・・あと、一匹。」
ギロリと敵を睨む。
奴は・・・怯えていた。
先程までは自分達が圧倒的に有利だった。
だが気付けば自分以外の仲間は死んでいる。
生命の危機を感じているのだろう。
俺が奴の方へ身体を向けた瞬間、魔獣は逃走を図る。
「・・・逃がさないよ!」
俺は容易く魔獣に追いつくと1匹目と同じように首にナイフを突き立てた。
魔獣は力なく倒れていく。
俺はそれを見届けると一息つく。
辺りには静寂が漂っていた。
俺は自分の倒した魔獣を見る。
俺一人で・・・倒せた。
危なげない勝利とは言えなかった。
強化薬を飲まなかったらここで倒れていたのは間違いなく俺の方だっただろう。
だが・・・倒せた。
「やった・・・俺一人で・・・出来たんだ。・・・強く・・・なれたんだ。」
俺は地に両膝をつき、涙を流す。
単純に嬉しかった。
誰よりも弱かった俺が、俺にしかない方法で敵を倒すことが出来た。
嬉しくない訳がない。
ティアドラの言っていたことは本当だった。
俺の短所が・・・何よりも強みとなったのだ。
俺はしばらくの間心が落ち着くまで涙を流しつづけた。
「さて・・・帰ろう。」
なんとか心を落ち着けた俺は、再度帰ることを決意する。
多分扉の反対方向に行けば出口何じゃないのかな?
そんなことを思いながら身体を起こそうとする。
「・・・あれ?」
身体に力が入らない・・・だけではなく。
「い、痛い痛い!!」
身体が悲鳴を上げていた。
強化薬により俺のステータスは大幅に強化されていた。・・・だがその上がったステータスに俺の身体は耐え切れず、筋繊維がズタボロになったのだ。
強化薬の効果が効いていた間はその感覚が麻痺されていたみたいだが・・・もう薬の効果は切れたようだ。
激しい痛みが俺を襲う。
要は・・・激しい筋肉痛。
俺は耐え切れず地面に倒れ込む。
「これは・・・今後の使用方法を考えないとな・・・。」
もしくは強化薬に負けないくらいの筋肉をつけるか・・・。
などと脳筋的なことを考えていると。
「・・・グルルルルル。」
聞き覚えのある声。
首だけをそちらへ向けてみると・・・先程と同じ犬型の・・・先ほどよりも大きな魔獣がこちらを見ていた。
・・・あぁ、もうダメだ。
もう俺には打つ手がない。
指輪はあと1時間は使用することが出来ないし、何より身体が動かない。
にじり寄って来る魔獣に俺はあきらめて瞑目する。
・・・至近距離にいるようだ。
俺の臭いを嗅いでいる音が聞こえる。
あぁ・・・もうダメか・・・。ごめん、ティアドラ。
そう思った次の瞬間。
「ギイヤァァァァァ!!」
突然魔獣が叫び声を上げ、俺の顔が一瞬熱くなる。
思わず目を開けると・・・魔獣が火だるまになっている。
火力はどんどん増していき・・・収まったときにはそこにはなにも残っていなかった。
圧倒的な破壊力を持つ炎魔法・・・だがこの魔法、俺には見覚えがあった。
「シリウス!!!」
あぁ・・・。
俺は安堵する。
たった1日、いや、半日かもしれない。
だが非常に懐かしく、聞き覚えのある安らぐ声だ。
声の主であるティアドラは俺を見つけると駆け寄って来る。
「シリウス!シリウス!返事をしろ!・・・死ぬな!!!」
彼女は俺を力強く抱き抱えると悲痛な声を上げる。
「おい!返事をするのじゃ・・・お願いじゃ・・・返事を・・・。」
彼女の抱きしめる力が強すぎて声が出ない。・・・痛い。
「痛いよ・・・ティアドラ、俺は無事だよ、ありがとう。」
身体が痛むがなんとか声を搾り出す。
声を聞き、生きていることを確認できたティアドラは抱きしめる力を緩め、俺の顔を見つめる。
「・・・よかった・・・。」
俺の声に安堵するティアドラ。
しばらくすると俺の顔に水滴がつく。
この洞窟に雨・・・か?・・・いや、違う。
「ティアドラ・・・泣いているのか?」
すると彼女は目を拭い、涙で濡れた手を見つめる。
自分が泣いていることに驚いているようだった。
「ワシが泣くなんて・・・一体いつぶりじゃろうか・・・。」
俺は彼女を見つめる。・・・ティアドラでもなくことってあるんだな。
「こら・・・そんなまじまじと見るでない。・・・恥ずかしいじゃろうが。」
気付けば彼女の顔は真っ赤になっていた。
泣き顔を見られた腹いせかはわからないが、無理やり回復薬を飲まされる。
「ゴホッ・・・ゴホっ!!無理やりは・・・ゴホッ!・・・やめて!」
「フン、仕返しじゃ!」
恥ずかしさを隠すように口をとがらせる。
俺達は目を合わせる。
何故だか笑いがこみあげてくる。
「フフフフフ・・・。さぁ、帰ろうか。」
俺は少し癒えた身体を起こし、深く頷く。
「あぁ・・・。沢山・・・報告したいことがあるんだ!!」
俺の、俺だけの強さ。
勇気をくれたティアドラに・・・早く話したい。
こうして俺達は帰宅するのだった。
0
あなたにおすすめの小説
真祖竜に転生したけど、怠け者の世界最強種とか性に合わないんで、人間のふりして旅に出ます
難波一
ファンタジー
"『第18回ファンタジー小説大賞【奨励賞】受賞!』"
ブラック企業勤めのサラリーマン、橘隆也(たちばな・りゅうや)、28歳。
社畜生活に疲れ果て、ある日ついに階段から足を滑らせてあっさりゲームオーバー……
……と思いきや、目覚めたらなんと、伝説の存在・“真祖竜”として異世界に転生していた!?
ところがその竜社会、価値観がヤバすぎた。
「努力は未熟の証、夢は竜の尊厳を損なう」
「強者たるもの怠惰であれ」がスローガンの“七大怠惰戒律”を掲げる、まさかのぐうたら最強種族!
「何それ意味わかんない。強く生まれたからこそ、努力してもっと強くなるのが楽しいんじゃん。」
かくして、生まれながらにして世界最強クラスのポテンシャルを持つ幼竜・アルドラクスは、
竜社会の常識をぶっちぎりで踏み倒し、独学で魔法と技術を学び、人間の姿へと変身。
「世界を見たい。自分の力がどこまで通じるか、試してみたい——」
人間のふりをして旅に出た彼は、貴族の令嬢や竜の少女、巨大な犬といった仲間たちと出会い、
やがて“魔王”と呼ばれる世界級の脅威や、世界の秘密に巻き込まれていくことになる。
——これは、“怠惰が美徳”な最強種族に生まれてしまった元社畜が、
「自分らしく、全力で生きる」ことを選んだ物語。
世界を知り、仲間と出会い、規格外の強さで冒険と成長を繰り広げる、
最強幼竜の“成り上がり×異端×ほのぼの冒険ファンタジー”開幕!
※小説家になろう様にも掲載しています。
才能に打ち砕かれた日から、僕の最強は始まった
雷覇
ファンタジー
ワノクニ、蒼神流・蒼月道場。
天城蒼真は幼き頃から剣を学び、努力を重ねてきた。
だがある日、異世界から来た「勇者」瀬名隼人との出会いが、すべてを変える。
鍛錬も経験もない隼人は、生まれながらの天才。
一目見ただけで蒼真と幼馴染の朱音の剣筋を見切り、打ち破った。
朱音は琴音の命で、隼人の旅に同行することを決意する。
悔しさを抱えた蒼真は、道場を後にする。
目指すは“修羅の山”――魔族が封印され、誰も生きて戻らぬ死地へと旅立つ。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
《作者からのお知らせ!》
※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。
【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん!
※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
田舎農家の俺、拾ったトカゲが『始祖竜』だった件〜女神がくれたスキル【絶対飼育】で育てたら、魔王がコスメ欲しさに竜王が胃薬借りに通い詰めだした
月神世一
ファンタジー
「くそっ、魔王はまたトカゲの抜け殻を美容液にしようとしてるし、女神は酒のつまみばかり要求してくる! 俺はただ静かに農業がしたいだけなのに!」
ブラック企業で過労死した日本人、カイト。
彼の願いはただ一つ、「誰にも邪魔されない静かな場所で農業をすること」。
女神ルチアナからチートスキル【絶対飼育】を貰い、異世界マンルシア大陸の辺境で念願の農場を開いたカイトだったが、ある日、庭から虹色の卵を発掘してしまう。
孵化したのは、可愛らしいトカゲ……ではなく、神話の時代に世界を滅亡させた『始祖竜』の幼体だった!
しかし、カイトはスキル【絶対飼育】のおかげで、その破壊神を「ポチ」と名付けたペットとして完璧に飼い慣らしてしまう。
ポチのくしゃみ一発で、敵の軍勢は老衰で塵に!?
ポチの抜け殻は、魔王が喉から手が出るほど欲しがる究極の美容成分に!?
世界を滅ぼすほどの力を持つポチと、その魔素を浴びて育った規格外の農作物を求め、理知的で美人の魔王、疲労困憊の竜王、いい加減な女神が次々にカイトの家に押しかけてくる!
「世界の管理者」すら手が出せない最強の農場主、カイト。
これは、世界の運命と、美味しい野菜と、ペットの散歩に追われる、史上最も騒がしいスローライフ物語である!
1つだけ何でも望んで良いと言われたので、即答で答えました
竹桜
ファンタジー
誰にでもある憧れを抱いていた男は最後にただ見捨てられないというだけで人助けをした。
その結果、男は神らしき存在に何でも1つだけ望んでから異世界に転生することになったのだ。
男は即答で答え、異世界で竜騎兵となる。
自らの憧れを叶える為に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる