19 / 37
第五章 嫉妬
04
「ん……♡」
緊張と羞恥で心臓がバクバクいっているのがわかる。
(柔らかくて、気持ちいい……)
薄い皮膚と皮膚が触れ合うだけなのにどうしてこんなに心地良いのだろう?
シャルヴァの唇は薄くて、でもふにふにと柔らかくていつまでも口づけていられそうだ。
グレティアは夢中になってシャルヴァの唇に吸いついた。
昨夜彼がしてくれたように、唇の隙間に舌先を差し入れ、ちろちろと舐めるとすぐに絡め取られる。
「んむ……っ♡」
ぬちぬち、と音を立てて、舌と舌が擦り合わされると、なんともいえないぞくぞくとした感覚が背筋を走り抜けた。
「ん、ふっ……♡ ちゅむ♡ んんっ♡」
口づけを交わしながら、腰から背筋を撫でられると、昨夜の激しい交わりを身体が思い出す。
身体の力が抜けていくのとともに頭の中もぼんやりとしてくる。もはや抵抗する気も起こらずシャルヴァにしがみついていると、彼の手が上着の裾から潜り込んできてグレティアの胸を直接撫でた。
「んんぅ……っ♡」
胸全体を手のひらで包まれてやわやわと揉まれる。それだけでも気持ちよくてグレティアは膝から崩れ落ちそうになった。
(だめ……)
もう立っていられない――そう思った瞬間、ふわりと身体が浮いた。
「えっ⁉」
グレティアは驚いて瞳をしばたかせた。
気がつけばカウンターの上に座らされていた。
「ちょ、ちょっと、まっ――」
慌てるグレティアを無視して、シャルヴァがグレティアの両足首を掴んで持ち上げる。
カウンターの上で大きく脚を開かされて、グレティアはさらに悲鳴を上げた。
「やっ、ぇっ、まさか、ここ、でっ……?」
「問題でも?」
にやりと笑ったシャルヴァを見て、グレティアはぞくりと戦慄めいたものを感じた。
「だめ……。へっ、部屋に……っ」
「残念。それはきいてやれないな」
シャルヴァがわざとそうしているみたいに、ゆっくりとした動作でグレティアの膝にかかっていたスカートをまくり上げた。こうなると足の間を隠すものは下穿きだけだ。
カウンターはシャルヴァのちょうど腰くらいの高さで、長身の彼からは剥き出しの足も下穿きも丸見えだろう。
「やだ、これ、はずかし、いっ……」
無言のままこちらを見つめるシャルヴァの視線に羞恥心が煽られる。
グレティアはたまらず両手で顔を覆った。
「隠すな。おまえのそういう表情はそそられる」
そう言ったシャルヴァが下穿きの上から秘裂を指でなぞった。そして、指先はそのままに布地を食い込ませるようにして上下に擦り始める。
「ひ、あっ♡ んんっ♡ あっ♡」
直接ではないとはいえシャルヴァの指の動きひとつひとつが腰が抜けそうになるほど気持ちがいい。
「やっ、あっ♡ あ、あっ、あっ♡」
長い指先が陰核を掠めるたびに目の前で星が散った。
「ひんっ♡ んっ、あっ、あっ、あぅっ♡ あぁッ♡」
時折、陰核にぐっと指先が押し込まれる。指の腹ですり潰すようにぐりぐりといじめられて、グレティアはカウンターの上で身体をしならせた。
「ん、あっ♡ あっ、あっ、あぁっ♡」
擦られるたびに下穿きの布と肌との間のぬめりが増していく。
それが恥ずかしくて、なのに気持ちがよくて、グレティアは無意識に腰を揺らしていた。
やがてシャルヴァはグレティアの腰から下穿きを抜き取った。
秘所を覆うものが完全に失われ、グレティアはあまりの羞恥から手で隠そうとした。けれど、その手もすぐにシャルヴァに絡め取られてしまう。
「見ちゃ、だめっ……」
熱い吐息が内腿にかかり、ぴくりと腰が小さく跳ねた。
「んぅっ……♡ んっ……♡」
そのまま内腿をちゅっちゅっと吸い上げられお腹の奥の疼きが強くなる。
シャルヴァは膝裏に手を滑らせてぐいっと左右にひらくようにしてきた。まるで幼児に用を足させるような格好に羞恥を覚えたものの、力での抵抗は敵うはずもない。
大きく開かされた脚のあいだにシャルヴァが顔を寄せてくる。その位置から彼がなにをしようとしているのかわかってしまって、グレティアは泣きそうになった。
「だめっ、やだっ! それはっ……」
慌てて抵抗したがすでに遅い。シャルヴァが秘所に唇を寄せたのだ。
「ひんっ♡ あぅうっ♡」
最も敏感な突起がちょんちょん♡ と舌でつつかれ、グレティアは背を反らせた。
間をあけず、熱い舌が敏感な芽をぬるぬると舐り、そうかと思えばちゅっと音を立てて吸い上げられる。
「だ、めぇっ♡ やぁっ♡ ああぁんん♡」
「――すごく濡れてるな。溢れてくる」
口に含まれたまま舌先で弄ばれると、鋭い快感に頭の中が真っ白になった。そのまま何度も繰り返し責められて、勝手にがくがくと腰が揺れてしまう。
「あっ♡ あぅ♡ やっ……そこばっかり……ッ♡」
シャルヴァは無言のまま舌を動かし続けている。何度も往復するようにして割れ目を舐めていく。
「や、やらっ♡ シャルヴァっ、やっ♡」
恥ずかしさといたたまれなさで頭がいっぱいになる。まるで子犬がするみたいに、ぺろぺろと舐められる度にグレティアの秘部はとろりと蜜をあふれさせる。
時折思い出したように唇で食まれ、身体中に電流が流れたかのような感覚に陥った。
「やぁっ、あっ♡ ああっ、んっ♡ ひぅんっ♡」
そんなに広くもない食堂に自分のはしたない喘ぎとシャルヴァが媚肉をしゃぶる音が響いている。
(きちゃう……ッ)
それはすぐそこまでやってきていた。
昨夜、散々に刻み込まれた生まれて初めての感覚。
「っふ、ふぅっ……♡」
シャルヴァが肉芽を強く吸い上げ、剥かれた先端がざりざりと舌で擦り上げられる。
「あっ、あぁっ♡ シャルっ……も、う……ッ♡」
磨き込むような動きにたまらず喉を反らした。
快楽と共に踊るような感覚が身体の奥底からせり上がってくる。しかし、その至福の境地に身を任せようとしたその瞬間――。
『ドンドンドン!』
現実が強引に目の前に現れた。
食堂の出入り口を兼ねた玄関扉が、不意に強く叩かれたのだ。
その不穏な音にグレティアはびくんと震え、扉の方を振り返った。そして、次いで聞こえてきた声はよく知っている人物のものだった。
「イーライだけど、少し話せるかな?」
その声に、心臓は急速に鼓動し、血の気が引く思いが胸に迫る。
「シャル――……」
はっとしてシャルヴァを見ると、彼はイーライの出現をむしろ面白がっているようにその口元にゆるい笑みを浮かべていた。
止める間などなかった。
彼はまるでそれをグレティアに見せつけるみたいに、長い舌を突き出し割れ目の間に沈めていく。
「っひ♡ や、ちょ、だめっ……♡ んんっ♡」
平たい舌にべろべろと舐め回されてグレティアは喉を引きつらせた。
「グレティア? いるんだろう?」
玄関扉をもう一度叩かれる中、グレティアは必死に声を抑えるのに必死だった。
もしこんな姿を見られたらどうすればいい?
グレティアの不安を余所にシャルヴァの口淫はどんどん激しさを増していく。彼の口内で強く吸われた陰核の先端が、舌でちろちろとくすぐられた。
「っひゃ♡ んんっ……♡ ん、んっ♡ やめてぇ……♡」
グレティアは咄嗟に両手で口元を覆った。
その間もシャルヴァは構わず舌を這わす。ぬめりを帯びた熱い舌が何度も赤く腫れた突起を往復した。時折舌の裏側でねっとりと舐られるのがたまらなく気持ちいい。
「んっ、ふっ、ふぅっ……♡」
強い快楽にじっとしていられず、グレティアはカウンターの上で腰をくねらせた。しかしそれは逆効果で秘裂をシャルヴァの顔に押しつける形になってしまう。
シャルヴァが唇で肉芽を挟み込み、ちゅうぅ……♡ ときつく吸い上げた。
「〰〰〰〰〰〰っ♡♡♡」
先ほど一度達しそうになったせいか、あっけなく高みに持っていかれてしまう。
扉一枚隔てた向こうにはイーライがいるというのに――。
頭の中が真っ白になり、身体ががくがくと揺れる。つま先をぐうっと伸ばし切ったまま、グレティアは絶頂感に打ち震えた。
「はぁっ……♡ シャル、ヴァ……まっ、て……イーライが……っ、んんっ♡ 兄さんになにかあったのかも……っ」
さらに追い打ちをかけるように愛撫を続けてくるシャルヴァにグレティアは懇願した。
絶頂の余韻で身体に力が入らないなりにも、なんとかシャルヴァの肩を押すと、ようやく彼は顔を上げてくれた。
「――まったくつくづく邪魔な男だな」
愛液と唾液に濡れた唇を舌で拭いながらシャルヴァが笑った。それから彼はグレティアの脇の下あたりに手を差し入れて、カウンターから降ろした。
「グレティア? 大丈夫? 返事をしてくれないか?」
時刻はまだ宵の口をすぎたくらいだ。寝ているとは思ってくれないだろう。
なおも聞こえてくるイーライの声にグレティアは必死で返事をした。
「い、いるわ……っ、今、行くから……っ」
なんとか声を出すと、扉の向こうからほっとしたような気配が伝わってきた。
緊張と羞恥で心臓がバクバクいっているのがわかる。
(柔らかくて、気持ちいい……)
薄い皮膚と皮膚が触れ合うだけなのにどうしてこんなに心地良いのだろう?
シャルヴァの唇は薄くて、でもふにふにと柔らかくていつまでも口づけていられそうだ。
グレティアは夢中になってシャルヴァの唇に吸いついた。
昨夜彼がしてくれたように、唇の隙間に舌先を差し入れ、ちろちろと舐めるとすぐに絡め取られる。
「んむ……っ♡」
ぬちぬち、と音を立てて、舌と舌が擦り合わされると、なんともいえないぞくぞくとした感覚が背筋を走り抜けた。
「ん、ふっ……♡ ちゅむ♡ んんっ♡」
口づけを交わしながら、腰から背筋を撫でられると、昨夜の激しい交わりを身体が思い出す。
身体の力が抜けていくのとともに頭の中もぼんやりとしてくる。もはや抵抗する気も起こらずシャルヴァにしがみついていると、彼の手が上着の裾から潜り込んできてグレティアの胸を直接撫でた。
「んんぅ……っ♡」
胸全体を手のひらで包まれてやわやわと揉まれる。それだけでも気持ちよくてグレティアは膝から崩れ落ちそうになった。
(だめ……)
もう立っていられない――そう思った瞬間、ふわりと身体が浮いた。
「えっ⁉」
グレティアは驚いて瞳をしばたかせた。
気がつけばカウンターの上に座らされていた。
「ちょ、ちょっと、まっ――」
慌てるグレティアを無視して、シャルヴァがグレティアの両足首を掴んで持ち上げる。
カウンターの上で大きく脚を開かされて、グレティアはさらに悲鳴を上げた。
「やっ、ぇっ、まさか、ここ、でっ……?」
「問題でも?」
にやりと笑ったシャルヴァを見て、グレティアはぞくりと戦慄めいたものを感じた。
「だめ……。へっ、部屋に……っ」
「残念。それはきいてやれないな」
シャルヴァがわざとそうしているみたいに、ゆっくりとした動作でグレティアの膝にかかっていたスカートをまくり上げた。こうなると足の間を隠すものは下穿きだけだ。
カウンターはシャルヴァのちょうど腰くらいの高さで、長身の彼からは剥き出しの足も下穿きも丸見えだろう。
「やだ、これ、はずかし、いっ……」
無言のままこちらを見つめるシャルヴァの視線に羞恥心が煽られる。
グレティアはたまらず両手で顔を覆った。
「隠すな。おまえのそういう表情はそそられる」
そう言ったシャルヴァが下穿きの上から秘裂を指でなぞった。そして、指先はそのままに布地を食い込ませるようにして上下に擦り始める。
「ひ、あっ♡ んんっ♡ あっ♡」
直接ではないとはいえシャルヴァの指の動きひとつひとつが腰が抜けそうになるほど気持ちがいい。
「やっ、あっ♡ あ、あっ、あっ♡」
長い指先が陰核を掠めるたびに目の前で星が散った。
「ひんっ♡ んっ、あっ、あっ、あぅっ♡ あぁッ♡」
時折、陰核にぐっと指先が押し込まれる。指の腹ですり潰すようにぐりぐりといじめられて、グレティアはカウンターの上で身体をしならせた。
「ん、あっ♡ あっ、あっ、あぁっ♡」
擦られるたびに下穿きの布と肌との間のぬめりが増していく。
それが恥ずかしくて、なのに気持ちがよくて、グレティアは無意識に腰を揺らしていた。
やがてシャルヴァはグレティアの腰から下穿きを抜き取った。
秘所を覆うものが完全に失われ、グレティアはあまりの羞恥から手で隠そうとした。けれど、その手もすぐにシャルヴァに絡め取られてしまう。
「見ちゃ、だめっ……」
熱い吐息が内腿にかかり、ぴくりと腰が小さく跳ねた。
「んぅっ……♡ んっ……♡」
そのまま内腿をちゅっちゅっと吸い上げられお腹の奥の疼きが強くなる。
シャルヴァは膝裏に手を滑らせてぐいっと左右にひらくようにしてきた。まるで幼児に用を足させるような格好に羞恥を覚えたものの、力での抵抗は敵うはずもない。
大きく開かされた脚のあいだにシャルヴァが顔を寄せてくる。その位置から彼がなにをしようとしているのかわかってしまって、グレティアは泣きそうになった。
「だめっ、やだっ! それはっ……」
慌てて抵抗したがすでに遅い。シャルヴァが秘所に唇を寄せたのだ。
「ひんっ♡ あぅうっ♡」
最も敏感な突起がちょんちょん♡ と舌でつつかれ、グレティアは背を反らせた。
間をあけず、熱い舌が敏感な芽をぬるぬると舐り、そうかと思えばちゅっと音を立てて吸い上げられる。
「だ、めぇっ♡ やぁっ♡ ああぁんん♡」
「――すごく濡れてるな。溢れてくる」
口に含まれたまま舌先で弄ばれると、鋭い快感に頭の中が真っ白になった。そのまま何度も繰り返し責められて、勝手にがくがくと腰が揺れてしまう。
「あっ♡ あぅ♡ やっ……そこばっかり……ッ♡」
シャルヴァは無言のまま舌を動かし続けている。何度も往復するようにして割れ目を舐めていく。
「や、やらっ♡ シャルヴァっ、やっ♡」
恥ずかしさといたたまれなさで頭がいっぱいになる。まるで子犬がするみたいに、ぺろぺろと舐められる度にグレティアの秘部はとろりと蜜をあふれさせる。
時折思い出したように唇で食まれ、身体中に電流が流れたかのような感覚に陥った。
「やぁっ、あっ♡ ああっ、んっ♡ ひぅんっ♡」
そんなに広くもない食堂に自分のはしたない喘ぎとシャルヴァが媚肉をしゃぶる音が響いている。
(きちゃう……ッ)
それはすぐそこまでやってきていた。
昨夜、散々に刻み込まれた生まれて初めての感覚。
「っふ、ふぅっ……♡」
シャルヴァが肉芽を強く吸い上げ、剥かれた先端がざりざりと舌で擦り上げられる。
「あっ、あぁっ♡ シャルっ……も、う……ッ♡」
磨き込むような動きにたまらず喉を反らした。
快楽と共に踊るような感覚が身体の奥底からせり上がってくる。しかし、その至福の境地に身を任せようとしたその瞬間――。
『ドンドンドン!』
現実が強引に目の前に現れた。
食堂の出入り口を兼ねた玄関扉が、不意に強く叩かれたのだ。
その不穏な音にグレティアはびくんと震え、扉の方を振り返った。そして、次いで聞こえてきた声はよく知っている人物のものだった。
「イーライだけど、少し話せるかな?」
その声に、心臓は急速に鼓動し、血の気が引く思いが胸に迫る。
「シャル――……」
はっとしてシャルヴァを見ると、彼はイーライの出現をむしろ面白がっているようにその口元にゆるい笑みを浮かべていた。
止める間などなかった。
彼はまるでそれをグレティアに見せつけるみたいに、長い舌を突き出し割れ目の間に沈めていく。
「っひ♡ や、ちょ、だめっ……♡ んんっ♡」
平たい舌にべろべろと舐め回されてグレティアは喉を引きつらせた。
「グレティア? いるんだろう?」
玄関扉をもう一度叩かれる中、グレティアは必死に声を抑えるのに必死だった。
もしこんな姿を見られたらどうすればいい?
グレティアの不安を余所にシャルヴァの口淫はどんどん激しさを増していく。彼の口内で強く吸われた陰核の先端が、舌でちろちろとくすぐられた。
「っひゃ♡ んんっ……♡ ん、んっ♡ やめてぇ……♡」
グレティアは咄嗟に両手で口元を覆った。
その間もシャルヴァは構わず舌を這わす。ぬめりを帯びた熱い舌が何度も赤く腫れた突起を往復した。時折舌の裏側でねっとりと舐られるのがたまらなく気持ちいい。
「んっ、ふっ、ふぅっ……♡」
強い快楽にじっとしていられず、グレティアはカウンターの上で腰をくねらせた。しかしそれは逆効果で秘裂をシャルヴァの顔に押しつける形になってしまう。
シャルヴァが唇で肉芽を挟み込み、ちゅうぅ……♡ ときつく吸い上げた。
「〰〰〰〰〰〰っ♡♡♡」
先ほど一度達しそうになったせいか、あっけなく高みに持っていかれてしまう。
扉一枚隔てた向こうにはイーライがいるというのに――。
頭の中が真っ白になり、身体ががくがくと揺れる。つま先をぐうっと伸ばし切ったまま、グレティアは絶頂感に打ち震えた。
「はぁっ……♡ シャル、ヴァ……まっ、て……イーライが……っ、んんっ♡ 兄さんになにかあったのかも……っ」
さらに追い打ちをかけるように愛撫を続けてくるシャルヴァにグレティアは懇願した。
絶頂の余韻で身体に力が入らないなりにも、なんとかシャルヴァの肩を押すと、ようやく彼は顔を上げてくれた。
「――まったくつくづく邪魔な男だな」
愛液と唾液に濡れた唇を舌で拭いながらシャルヴァが笑った。それから彼はグレティアの脇の下あたりに手を差し入れて、カウンターから降ろした。
「グレティア? 大丈夫? 返事をしてくれないか?」
時刻はまだ宵の口をすぎたくらいだ。寝ているとは思ってくれないだろう。
なおも聞こえてくるイーライの声にグレティアは必死で返事をした。
「い、いるわ……っ、今、行くから……っ」
なんとか声を出すと、扉の向こうからほっとしたような気配が伝わってきた。
あなたにおすすめの小説
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
仮面王の花嫁
松雪
恋愛
婚約者を腹違いの妹に奪われ、新しい相手も見つからず修道院に行く覚悟を決めたルチア。修道女となるため髪を切った日の夜、王城から「国王がルチアを妻に望んでいる」という書簡を持った使者がやって来た。
しかし、従兄弟であり恋仲だったニールが国王のせいで死に至った過去を持つルチアは、国王からの求婚を喜べずーー。
完結【強引な略奪婚】冷徹な次期帝は、婚姻間近の姫を夜ごと甘く溶かす
小木楓
恋愛
完結しました✨
タグ&あらすじ変更しました。
略奪された大納言家の香子を待っていたのは、冷徹な次期帝による「狂愛」という名の支配でした。
「泣け、香子。お前をこれほど乱せるのは、世界で私だけだ」
「お前はまだ誰のものでもないな? ならば、私のものだ」
大納言家の姫・香子には、心通わせる穏やかな婚約者がいた。
しかし、そのささやかな幸福は、冷徹と噂される次期帝・彰仁(あきひと)に見初められたことで一変する。
強引な勅命により略奪され、後宮という名の檻に閉じ込められた香子。
夜ごとの契りで身体を繋がれ、元婚約者への想いすら「不義」として塗り潰されていく。
恐怖に震える香子だったが、閉ざされた寝所で待っていたのは、想像を絶するほど重く、激しい寵愛で……?
「痛くはしない。……お前が私のことしか考えられなくなるまで、何度でも教え込もう」
逃げ場のない愛に心が絡め取られていく中、彰仁は香子を守るため、「ある残酷な嘘」を用いて彼女を試す。
それは、愛するがゆえに彼女を嫉妬と絶望で壊し、「帝なしでは息もできない」状態へ作り変えるための、狂気じみた遊戯だった。
「一生、私の腕の中で溺れていろ」
守るために壊し、愛するために縛る。
冷酷な仮面の下に隠された、
一途で異常な執着を知った時、香子の心もまた甘い猛毒に溶かされていく――。
★最後は極上のハッピーエンドです。
※AI画像を使用しています。
離縁希望の側室と王の寵愛
イセヤ レキ
恋愛
辺境伯の娘であるサマリナは、一度も会った事のない国王から求婚され、側室に召し上げられた。
国民は、正室のいない国王は側室を愛しているのだとシンデレラストーリーを噂するが、実際の扱われ方は酷いものである。
いつか離縁してくれるに違いない、と願いながらサマリナは暇な後宮生活を、唯一相手になってくれる守護騎士の幼なじみと過ごすのだが──?
※ストーリー構成上、ヒーロー以外との絡みあります。
シリアス/ ほのぼの /幼なじみ /ヒロインが男前/ 一途/ 騎士/ 王/ ハッピーエンド/ ヒーロー以外との絡み