魔法少女 ミルティ=クラウゼ

桜雨ゆか

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【おまけ話】ホワイトデーのお話 ノクス

 3月14日。春の柔らかな陽光が差し込むミルティの自室は、心なしかいつもより華やいで見えた。
 
「……よし、変なところはないよね」

  鏡の前で、ミルティは何度も服装をチェックする。
 今日は『魔法少女』としての戦闘服ではなく、落ち着いたトーンで揃えた女の子らしいトップスにふわりとしたスカート。
 先日、ノクスから「ホワイトデーはデートしよう」と誘われてから、この日のために新調したものだ。

(――……デートって、改めて考えてみたら初めてなんだよね)

  ミルティとノクスは本来は敵同士。
 いろいろあって今は互いに恋人だと認識している。キスもそれ以上のこともしているけれど、こうして明るい時間帯に二人きりでどこかに出かけるなんてこと、今日までしたことがなかった。

「どうしよ。ちょっと、緊張するかも……」

 鏡で前髪の微調整をしつつ、メイクは濃すぎないかとか――このままでは永遠にチェックしてしまいそうだった。

「どこに行くか訊いておけばよかったかな……」

  車で迎えに来てくれるとは言っていたけど、ものすごくアウトドアなデート内容だったらスカートよりパンツのほうがいいだろうし……。などと悩んでいるうちに約束の時間はやってきた。
 訪問を知らせるチャイムが鳴り、ミルティは薄手のアウターを羽織ると小走りで玄関へと向かった。
 玄関ドアを開けると、そこには見慣れた漆黒の外套ではなく、上質なチャコールグレーのコートをスマートに着こなしたノクスが立っていた。
 少し崩した前髪の間から覗く碧い瞳が、にっこりと細められる。

「や、ミルティ。待っててくれた?」

 デートのせいか、私服のせいか、聞き慣れた声が今日は一段と甘く聞こえる。

「いつも可愛いけど、今日もすごく可愛いね。――やっぱり出かけるのやめようかな。あまり他人の目に触れさせたくないかも」
「ノクスっ⁉」

  耳元で囁かれる甘い言葉に、ミルティの心臓は跳ね上がる。

「冗談だよ。さあ行こう?」
「ノクス、あの……。一緒に出かけるのは嬉しいんですけど、ええと、その……。大丈夫なんですか?」
「うん? ああ……。大丈夫。うちの連中も僕の素顔を知ってるのはごく一部だから――」

 そこまで言って、ノクスがリビングの方へ視線を向けた。
 廊下の先からアテルがひょこりと顔を出し、きゅう、と鳴く。

「おまえは留守番だよ、アテル。――……君の方こそ、白輝会からなにか言われたりしそう? もし心配なら」
「大丈夫です! わたし、ノクスとデートしたいです!」

 ノクスの言葉を遮るようにミルティは大きく首を横に振った。

「……ありがと、ミルティ」

 ノクスは嬉しそうに笑ってミルティの頭をそっと撫でる。

「じゃあ行こう」
「はいっ」

 ノクスの大きな手に引かれ、ミルティは幸せな気持ちで玄関を後にした。



 二人が向かったのは、近郊にある大型のレジャースポット。
 たくさんの店舗が集まる商業区画と併設して水族館やスパ、高級ホテルなどが複合されている。
 敷地内の入り口付近には様々なイベント広場があり、家族連れやカップルの姿がたくさん見えた。

「ここ、気になってたんです。わあ、すごい賑わってる」

 ミルティがきょろきょろと辺りを見回す。

「アクアリウムも人気らしいよ。行ってみる?」
「はいっ」

 水族館内はかなりの人だったが、天井が高く開放的な造りになっており、窮屈な感じはしない。
 ガラスの中を優雅に泳ぐ熱帯魚や回遊魚を見ながら、二人はゆっくりと展示スペースを進んでいった。

「わあぁっ! ノクス、見てください! 可愛い!」

 クラゲの展示コーナーでミルティが歓声を上げる。
 薄暗い通路を照らすライトの色によって、幻想的に見える。
 ゆらゆらと漂うクラゲを見て、ミルティは目を輝かせる。

「好き? こういうの」
「はい。綺麗ですよね。それに可愛い」
「そうだね。――あ、これ……」

 ノクスはふと、壁面にあった展示用モニタの解説文に視線を留めた。

〝クラゲは死ぬときに自ら体を溶かしてしまう〟という一文。

「え……。死んだら身体が無くなっちゃうんですか……?」
「みたいだね。…………ふたりでクラゲだったらよかったな。どんなに離れてても、海に還って溶け合えるのに……」
「ノクス……?」
「あ、ごめん。なんか縁起悪いこと言ったな、僕」

 ノクスがはっとしたように笑顔を浮かべる。

「縁起悪くないですよ。わたしもノクスとなら溶け合える方がいいです」

 ミルティの言葉にノクスが笑みを深くして、つないでいる手に力を込めた。

「――ああ、ホント。君を好きになって、好いてもらえたことが最上の幸運だね」
「な、なんか恥ずかしいです……」

 真剣な面持ちで告げられてミルティは頬を染めて俯いた。

「照れてるのも可愛い」
「む……。ノクスはいつも平気そうですね」
「さあ、どうかな」

 笑って誤魔化すノクスを睨みつつも、ミルティは嬉しくて堪らなかった。
 こうして楽しい時間を過ごせるなんて、とても幸せだと思うのだ。

 ――ずっとこんな時間が続けばいいのに、と。

 その後も、お揃いのチャームを選んだり、テラス席で甘いスイーツをシェアしたり、と穏やかで、眩い時間を過ごした。



「あ……。夕焼け……」

 ふと窓の外に目を向けると、空はいつの間にか橙色に染まり始めていた。
 楽しい時間は、残酷なほどにあっという間だ。
 大型施設のきらびやかな照明が灯り始める中、駐車場へと向かう二人の影が長く伸びる。
 賑やかな喧騒が遠ざかり、車のドアが閉まると、車内には一気にしっとりとした静寂が満ちた。

「……今日は、本当にありがとうございました。すごく、楽しかったです」

 膝の上でショッパーの紙袋を握りしめ、ミルティは名残惜しそうに微笑む。
 このまま自宅まで送ってもらって「さよなら」を言うのは、なんだか胸が締め付けられるようで。
 そんなミルティの横顔を、ノクスは少しの間見つめていた。
 ハンドルを握る彼の手が、静かにシフトレバーを動かす。

「……もうひとつ、連れていきたいところがあるんだ。来てくれる?」

 低く、甘く、逃げ場を奪うような声。
 車はミルティの自宅とは別の方向へと、滑らかに加速していった。


      ✢


 車が滑り込んだのは、都心の喧騒を忘れさせるような静寂に包まれた、高層のヴィンテージマンションだった。
 専用の地下駐車場から、カードキーで動くプライベートなエレベーターに乗り込む。

「あの……ノクス? ここは……」
「――僕の家。誰にも邪魔されない、僕だけの場所だ」

 静かに上昇するエレベーターの密室。ノクスの体温がすぐそばに感じられて、ミルティはドキドキしながら無意識に指先で自分の服を摘んでしまった。
 やがて、重厚な扉が左右に開くと、そこはもう——玄関を兼ねたホールだった。

「……えっ。ここ、全部……?」

 ワンフロアを独占した、圧倒的な空間。
 広いリビングの大きなガラス窓からは、先ほどまでいたレジャー施設の光が、まるでおもちゃの宝石箱のように遠くで煌めいている。

「もっと早く連れてきたかったんだけど……。遅くなってごめんね」

 ノクスが背後からミルティの肩に手をかけ、耳元で熱い吐息を漏らす。

「――これ。本当のホワイトデーのお返しだよ」

 彼の手のひらにあったのは、小さな、けれど重厚なベルベットのケース。

「気に入ってもらえれば嬉しいけど……」
「ありがとう、ノクス……。開けても、いいですか?」
「もちろん」

 ミルティがそろそろと蓋を開けると、そこには——柔らかなクッションに抱かれるようにして、一粒の輝きが鎮座していた。
 それは、一点の曇りもない透明な滴。
 室内の控えめな照明を吸い込み、跳ね返すその石は、まるで夜空の一番星をそのまま閉じ込めたかのように、細かな七色の光を散らしている。

「わ……。すごく、綺麗……」
「僕につけさせてもらえる?」

 ノクスが指先でその細いプラチナのチェーンを掬い上げる。
 ミルティが頷くと、彼はそっと白い首元へその輝きを添えた。
 鎖骨のくぼみで、小さな光の粒がミルティの体温に触れて震える。

「とっても嬉しいです……。ノクス、本当にありがとう……」
「……うん、思った通りだ。すごく似合ってる」

 そのまま、ノクスの手がネックレスを辿ったあと、ミルティの頬を包み込む。

「さて……。形のあるお返しはこれで終わりだけど、ここからは『形のないお返し』の時間だね」

 耳元で囁かれる、低く、期待に満ちた声。

「え……っ」

 ノクスはそのまま、抗う隙も与えないほど優しくミルティを抱き寄せ、甘い夜の奥へと誘い出すのだった。



 ノクスに抱き上げられたまま、連れて行かれたのは寝室。
 そこは彼の香りが一番濃く漂う、逃げ場のない聖域だった。
 深いネイビーで統一されたリネン。余計な装飾を削ぎ落とした大型のキングサイズベッドが、部屋の中央に鎮座している。
 間接照明が壁際を淡く照らし、わずかに漂うのは、落ち着いた香りのルームフレグランス。


 広いベッドに下ろされたミルティの前に、ノクスが膝をつくようにして跪く。

「……まずは、この可愛い服を脱がせてもいいかな?」

 拒否なんてできるはずもなかった。ノクスの指先が、今日のために慎重に選んだ服にかかる。
 瞬く間に取り払われた衣服がベッドの脇にそっと置かれた。

「……っ」

 下着だけになったミルティは恥ずかしさから思わず腕で胸元を隠した。
 ミルティにしては少しだけ冒険した選択。
 際どすぎないけれど、特別感はあるとわかる大人っぽいデザイン。
 ノクスと過ごすホワイトデーの夜を期待して選んだものだ。

(さすがにちょっとあからさますぎたかも……? はずかしい……っ)

「…………」

 ノクスは一瞬、息を呑んだように動きを止めた。
 けれどすぐに、その唇に意地悪で、たまらなく愛おしげな笑みが浮かぶ。

「もしかしてミルティも同じこと考えてくれてた?」
「え、あ……。それは、その……」
「僕とこうなること、そんなに期待してくれていたなんて、嬉しいな。……可愛い♡ 可愛すぎて、このまま食べちゃいたいくらい」

 からかうような言葉に、ミルティの顔は耳の裏まで真っ赤に染まる。
 ノクスは満足げに目を細めると、ミルティをベッドへと押し倒した。

「今日はたっぷり尽くさせて?」

 ちゅ、ちゅ♡ と首筋にキスが落とされる。
 ノクスは宣言通りにするつもりなのか、ブラの上から乳房をやわやわと揉みしだく。時折、尖ってきた先端を指先で軽く擦られると、ミルティの身体はぴくんっと跳ねた。

「ノク、ス……っ♡ んんっ♡」
「ここ、硬くなってきた」

 指の腹で乳首をくりくり♡ と捏ねられた途端、快感が走る。

「ん、ぅっ♡ ゃ、そこ……っ♡ あぁっ♡」
「かーわい……♡」

 鎖骨を舐めていたノクスが顔の位置を下げ、ブラの上から乳首に歯を立てた。
 そのまま何度も甘く噛まれれば、じれったい刺激にミルティの腰がゆらゆらと揺れる。

「んんっ♡ あっ♡ ノクス……♡ それ……っ」
「ん? いや?」
「っあ♡ ちが……♡ きもちよく、なっちゃいますっ……♡」
「っ……♡ あー……もう……♡」

 ノクスが苦い笑みを浮かべながら、自身の唇を噛んだ。

「ほんと、可愛くて困るんだけど。――ごめん、やっぱり脱がしていい? 直接食べたい」
「ん、え……っ? あっ、ちょ、っ……!」

 形だけの抵抗をみせるミルティの背中にノクスの手が滑り込む。
 ぷつん、とホックが外され、圧迫感から解放された膨らみがふるりと零れ落ちた。

「せっかく可愛い下着だからこのまましたかったけど……」

 ノクスが言いながら両方の乳房をむにゅうっ♡ と鷲掴みにした。

「あっ♡ やぁっ♡ つよ、い、ですっ……♡」

 柔らかな膨らみが、ノクスの長い指でむにゅむにゅといやらしく形を変えられる。
 ミルティの甘い悲鳴に煽られるように、ノクスの舌先がぷっくりと勃ち上がった突起に這わされた。

「あんっ♡ ひゃ、んんっ♡ ん、ん~っ♡」

 ぺろぺろ♡ と味わうように舐められる。

「ミルティ、こっち見て。――乳首で気持ちよくなってる顔、見せて?」
「あ、やぁっ♡ ノクスの、いじわる……っ♡」
「でも、いじわる、好きでしょ? 可愛い……♡」

 ノクスはじっとミルティと視線を絡めたまま、ぱくりと乳首を口に含んだ。
 ちゅうっ♡ ぢゅぢゅっ♡ ちゅぱっ♡

「あぁっ♡ それぇっ♡ や、ぁんっ♡」

 舌で転がされたかと思えば、軽く歯を立てられたり吸われたり。左右交互に責められ、ミルティの胸の頂は可哀想になるほど赤く熟れていった。

「あっ♡ あっ♡ あっ♡ ひ、あっ♡」
「胸だけでこんなになっちゃって……。可愛いね、ミルティ」
「あぅ、だって……ノクスが、さわるから……っ♡」
「うん。知ってる♡ 僕にさわられると、ミルティは気持ちよくなっちゃうんだもんね」

 にっこりと微笑んだノクスが、汗ばむ肌に鼻先を擦り寄せた。

「ミルティのここ、もう大変なことになってるでしょ。脚、開いて……?」
「ん、あ……っ♡」

 甘い囁きと共に太腿を撫でられ、ミルティは羞恥を感じながらも促されるまま足を開く。
 既に秘所を覆う布地はぐっしょりと濡れてしまっていた。それを理解していてもなお、ミルティは顔を覆うことしかできなかった。

「わ、ミルティ。――すごい濡れてる……♡」

 ノクスが揶揄するように濡れた下着の縁を指でなぞった。

「あっ♡ やっ♡ んん~っ♡」
「ほら、こんなにとろとろ♡」

 すり……♡ すりすりすり♡

「ひゃっ♡ あっ、あっ♡ あんっ♡」

 ノクスが下着の上から割れ目を上下に擦る。

「あっ、あっ♡ まっ……♡ だめだめっ……♡ んんっ♡」

 すりすり♡ すりすり♡ と割れ目を何度も何度も擦られて、ミルティの腰がひとりでに揺れ始めた。
 ノクスの匂いが濃厚なベッドの上というだけで、いっそう興奮が高まった。

 すりすりすりすりすりすり♡ すりすりすりすりすり♡ 
 くにゅっ♡ くにくにくにくに♡ カリカリカリカリカリカリッ♡

「ひっ♡ あっ、あっ、あっ♡ やぁっ♡ ひんっ♡」

(あー、だめ……♡ 全身、ノクスに包まれてるみたいで、頭ぼうっとして……♡ きもちいい……♡)

 ノクスの指が下着越しにクリトリスを的確に捉える。爪の先で軽く引っ掻くたびに、ミルティの身体は弓なりに反り返り、腰がびくびくと跳ねた。

「あっ♡ ん゙っ♡ ノクスっ♡ そこ、ばかりぃっ……♡」
「だって気持ちよさそうな顔してるから。……ここ、好きだよね?」
「ひっ♡ んんっ♡ あ゙っ♡ だめ、きもちい……ぃっ♡」
「ほんと……可愛い……♡ もっとしてあげるね♡」
「あああっ♡ んあっ♡ まっ……ぇっ♡ おしひゃ、だめっ♡」
「だめじゃないよ。気持ちいい時はちゃんと言おうね、ミルティ♡」

 くにゅくにゅくにゅくにゅっ♡ くにゅっ♡ くにっ♡
 すりすり♡ カリッ♡ カリッ♡ かりかりかりかりかりかりかりかり♡

「ひんんっ♡ あ、あっ♡ んん~っ♡ きもちいい……っ♡ きもち、いいからぁ……ッ♡」
「ん、いいよ。いっぱい気持ちよくなって? これ、脱がしてもいい?」

 ノクスの指がショーツのウエスト部分にかかる。
 ゆっくりと焦らすように引き下ろされていく下着。
 じゅわり♡ と愛液が糸を引いて、淫靡な光景にノクスの喉が鳴った。

「裸に僕が贈ったネックレスだけって、すっごくえっち……♡」
「ゃら……、そんな、見ないで……。恥ずかしい……っ」
「ミルティはどこもかしこも可愛くて綺麗♡」

 ノクスは嬉々としてミルティの身体をじっくりと眺めた。そして、汗の滲む額にキスを落とすと、太腿を大きく開く。

「あっ……っ♡」

 ぬめった陰裂に指が触れる。
 ノクスは指先に愛液をたっぷり纏わせて、クリトリスの輪郭をなぞるように動かした。

「やっ、あっ♡ あっ♡ あっ♡ ひ、あ゙っ♡」
「これ、好きだよね。いっぱいいいこいいこしてあげる♡」
「ひ、あぁっ♡ ん゙、あっ♡ あっ♡ やっ♡ きもち、いいっ♡」
「ん、気持ちいいね♡ 腰、勝手に動いちゃってる♡」

 ぬるぬる♡ ぬるぬるぬるぬるぬる♡
 すりすりすりすり♡ すり♡ すり♡ すり♡

 指の腹で、クリトリスの裏側をくすぐるように撫でられて、ミルティはびくんっ♡ と背中をしならせた。

「あっ♡ ノク、スっ♡ ま゙っれ、そぇ……っ♡ ひっ♡ あ、あ、あっ♡」
「あー……♡ クリトリス勃ってきてる♡ ほら♡ 気持ちいいね? ミルティ♡」
「ん゙ん゙っ♡ あぁっ♡ しょこ、撫でひゃっ、らめ……ッ♡ ひ、あっ♡ ん゙っ♡ きもちぃっ♡ きもちい、のぉっ♡」

 ノクスの指は依然として執拗にクリトリスを撫で続ける。クリトリスの根元をカリカリと指先で掻いたり、ピンピン♡と弾いたり、時折押し潰したり、捏ねたり。
 快感が容赦なく襲ってきて、ミルティはたまらずシーツを掴んだ。

「あっ、あっ♡ ノクスっ♡ しょぇ、だめっ……♡ いっちゃ……いっちゃうっ♡ いきゅ、からぁ……っ♡」
「我慢しなくていいよ? そのままイッて?」

 くにくにくにくに♡ くにくにくにくにくにくにっ♡
 ピンピンピンッ♡ カリカリカリカリッ♡

「ひ、あ゙っ♡ あ゙っ、だめ……ッ♡ い、く♡ イクイクイク……っ♡ い゙っ……――ッ♡ ~~~~ッ♡♡♡」

 びくんっ♡ と大きく腰が浮き上がり、ミルティは絶頂を迎えた。

「……っ♡ っは、あ……♡ はあ、はあ……っ♡ んんっ……♡」
「クリイキできた? かわいー……♡」

 ノクスは愛液に濡れた指を舌先で拭うと、ミルティの蕩けきった秘所に顔を埋めた。

「あ゙っ♡ いま、らめ……っ♡ しょんなっ……ひんっ♡」

 ぢゅるっ♡ ぢゅっ♡ ちゅうぅぅうっ♡ ちゅぱっ♡
 れろぉ……♡ じゅるっ♡ れろれろれろ……♡

 絶頂直後で敏感になっているところを容赦なく舐めしゃぶられ、ミルティは伸ばした手でノクスの頭を押した。

「ひっ♡ や、らっ♡ おねがっ……♡ いっかい、まっれ……♡ こわい、やつ、きちゃっ……♡」
「大丈夫。怖くないよ……♡ んっ♡ ちゅっ♡ ちゅぱっ♡」

 れろっ♡ ぢゅるっ♡ ちゅうぅっ♡ れろれろれろ……♡ ぢゅぢゅぢゅっ♡

「ひっ♡ あぁっ♡ ひゃ、んっ♡ んっ、んっ♡ だめ、だめっ♡ また、きちゃ……っ♡」

 ノクスの唇はミルティのクリトリスを離してくれなかった。舌で転がして吸い付いて、丹念に舐め上げられてしまえば、また新たな絶頂が迫ってくる。

「ひ、あ゙っ♡ あぁっ♡ ん、んんっ♡ おねが……ッ♡ ひ、っ♡ あ゙っ♡ あ゙っ♡」

 ちゅうぅぅぅ……ッ♡ ちゅっ♡ ぢゅるるるるるっ♡

「いいよ? ほら、イッて? いっぱい気持ちよく、なろ?♡」
「ひゃ、あ゙……っ♡ ん゙っ♡ ん゙ん゙~~~~ッ♡♡♡」

 びくんっ♡ びくんっ♡ と腰が何度も跳ねて、ミルティはあっけなく達してしまった。
 それでもまだノクスの舌は止まってくれなくて、ぐずぐずにほぐれた膣の中に指が侵入してくる。

「あっ♡ あ゙っ♡ やぁっ♡ やらっ♡ イッたぁ……っ♡ いま、い゙っで……ぅッ♡」
「知ってる♡ だから今度はナカでイこうね♡」
「ひっ♡ あ゙ぁっ♡ らめ……っ♡ おか、ひぃ……っ♡」

 ミルティの制止なんてお構いなしに、ノクスの長い指が膣肉をぐりぐりと抉る。
 快感が波のように打ち寄せてきて、ミルティはなす術もなく追い詰められていった。

「ほら、ここも好きだよね? ぐりぐりするね?♡」
「ひ、あ゙ぁっ♡ やっ♡ らめ……ッ♡ そこ、ぐりぐりっ♡ らめ……ぇっ♡」
「気持ちいいね♡ いいこいいこ♡」

 ぐりぐりぐりぐりぐりぐり♡ ぐちゅっ♡ ぐちゅちゅ♡
 こりこりっ♡ こりこりこりこりっ♡

「あ゙っ♡ だめ、しょこっ♡ きもち、い……っ♡ ぐりぐりっ♡ こわ、い゙っ♡」
「気持ちよくて怖いんだよね? それなら、大丈夫♡ ほら、気持ちいい、気持ちいい♡」

 ぐりぐりぐりぐりぐりぐり♡ こりこりこりこりっ♡
 ぢゅるるるるっ♡ ぢゅうぅぅ♡ れろぉ……っ♡

 内側を指でほじられ、クリトリスは舌と唇で嬲られる。
 ミルティは全身をがくがくと痙攣させて、また大きな絶頂を迎えた。

「あ゙っ♡ あ゙~~ッ♡ きもち……の、だめ……っ♡ ん゙っ♡ きもちい……っ♡ い゙……っ♡ ~~~~ッ♡♡♡」

 背中が反って、ぴんと伸びた足先が丸まる。
 直後、ぴゅるっ♡ とミルティの股から液体が噴き出した。
 断続的な潮を見て、ノクスがうっとりと微笑む。

「あー……♡ 出てる……っ♡ ミルティ、可愛い……♡」
「あ゙っ♡ あ゙っ♡ い゙っく……♡ い゙ぎゅぅ……ッ♡」

 ぷしゅっ♡ ぷしゃっ♡ びくんっ♡ びくんっ♡

「――っはあ、はあ……っ♡ あぁっ……♡ はあ、はあ……っ♡」

 びちゃびちゃになったシーツの上で、ミルティは浅い呼吸を繰り返しながら、ぐったりと弛緩した。

「ノク、ス……、ごめんなさ……。汚しちゃっ……て……」
「そんなこと気にしなくていいのに……。大丈夫。上の布団だけだからどうとでもなるよ」

 ノクスは宥めるようにミルティの髪を梳く。

「ミルティ。ここ、挿れてもいい?」
「ん、あ……っ♡」

 ぬぷぬぷ♡ と指が中に入り込む。
 繰り返しイッた媚肉は柔らかく、とろとろに蕩けて、ノクスの指を歓迎するように食んだ。

「ミルティのおまんこ、挿れてほしいって吸い付いてくる……♡ 欲しい?」

 ノクスが自らのスラックスのファスナーを降ろす。
 ミルティはその動作をとろんとした瞳で見つめたまま、こくこくと何度も頷いた。
 もう指だけじゃたりない。
 いつもみたいに、もっと奥に触れてほしくてたまらなくなっている。

「ん……っ♡ ノクスの、欲しい……っ♡」
「うん♡ いっぱいあげる……♡」

 ノクスは既に猛っている陰茎を取り出すと、張り詰めた亀頭を膣口にあてがった。

「あ……♡ あっ……♡ ノクス……っ♡」

 じゅぷぷぷぷ……♡

「わ……♡ ほら♡ ミルティのおまんこ、美味しそうに飲み込んでってる……♡」
「んんっ♡ ひゃ、いっ……♡ 挿入って……きてう……っ♡ あ、あ、あっ♡」
「っ♡ ……っはあ、きもち……っ♡」

 ぬぷぬぷ♡ とカリの張った剛直が中を擦り上げていく。
 行き止まりまで到達すると、ノクスは腰を掴んで揺すった。

「ん゙ん゙っ♡ あ゙っ♡ あ゙っ♡ あ゙っ♡」
「ね……。気持ちいい……?」

 ノクスの動きは至極ゆっくりだった。じっくりと蜜壺を掻き分けては、時間をかけて引き抜かれていく。
 ミルティの内壁が寂しくて堪らないといった様子でノクスの肉棒に必死にしがみつく。

「あ゙っ♡ きもち、い……っ♡ これ……っ♡ ひっ♡」
「ん、いっぱい感じて? 僕ので気持ちよくなってくれてるところ、ちゃんと見せて……?」
「ひ、あぁ……っ♡ あっ♡ あっ♡」

 ぱちゅっ♡ ぱちゅっ♡ ぱちゅぱちゅぱちゅっ♡ 
 ぬちゅぬちゅっ♡ ぐちゅんっ♡ ぐちゅんっ♡

「あ゙っ♡ あぁっ♡ ひんっ♡ きもちいっ……♡ もっ、と……♡ もっと、ほしっ……♡」

 ミルティは強請るように、ノクスの腰に脚を絡めた。
 ノクスはそんなミルティに蕩けた眼差しを注ぎながら、彼女の唇を塞ぎ、舌を絡めながら腰を打つ速度を上げていく。

 ばちゅんっ♡ ばちゅんっ♡ ばちゅんっ♡
 ぐりぐりぐりっ♡ ぬぷっ♡ ぬぷぷぷ♡
 ばちゅばちゅばちゅばちゅばちゅばちゅばちゅばちゅっ♡

「あ゙ー……っ♡ ミルティ……♡ やば……っ♡ 可愛い、可愛い……っ♡」

 ばちゅばちゅばちゅばちゅばちゅばちゅっ♡
 ばちゅばちゅばちゅばちゅばちゅばちゅばちゅばちゅっ♡

「ひあっ♡ あ゙っ♡ ノクス……ッ♡ ん゙ひっ♡ お゙ぐっ……♡ すご、いっ……♡」
「――っ♡ 気持ちいい? ここ? 奥ぐりぐりされるとすぐイッちゃうね?♡」

 ごりゅっ♡ ごりゅっ♡ ぐりぐりぐりぐりぐりっ♡

「あ゙あ゙っ!♡ や゙、あぁっ♡ ごりごりってぇ♡ らめっ♡ らめぇ……っ♡」
「うそつき♡ 好きな癖に……♡ 奥でイクの好きだもんね?♡」

 ばちゅばちゅばちゅばちゅばちゅばちゅばちゅっ♡ ばちゅんっ♡ ばちゅんっ♡
 ごりゅっ♡ ごりごりごりごりっ♡

「あ゙っ♡ お゙っ♡ お゙っ♡ い゙、ぐっ♡ いっひゃ……♡ ん゙ん゙っ♡ い゙ぎゅう……ッ♡」

 びくびく♡ と身体を震わせてミルティが絶頂する。
 しかしそれでもノクスの腰は止まらなかった。

 ばちゅんっ♡ ばちゅんっ♡ ばちゅんっ♡

「あ゙あ゙っ♡ い゙っで……♡ い゙っで……ぅ、からぁ……♡ お゙っ♡ ん゙お゙っ♡ ま゙っで……♡」
「ごめん、ね……っ♡ 僕が、止まれないの、知ってるでしょ?♡」
「ん゙ひっ♡ あ゙っ、あ゙っ、アッ♡ しきゅぅっ……ごんごんってぇ……♡」
「はっ♡ すごいなぁ……♡ ぎゅうぎゅうしてきて♡ さいっこう……ッ♡」

 ばちゅばちゅばちゅばちゅばちゅばちゅばちゅばちゅっ♡

「あ゙っ♡ い゙ぐの、とまんなっ……♡ とまんないぃ……っ♡ ん゙ん゙ん゙ん゙ッッ♡♡♡」
「っは、はあ……っ♡ でそ……っ♡ ミルティ……、ナカに出してい?♡ いいよね? 出すよ? ここ、いっぱいにするから……っ♡」
「あ゙っ♡ おなか、おしちゃっ……♡ あ゙あ゙っ♡ ひっ♡ ちょぅ、らいっ……♡ ノクスのっ、ほしっ……♡」

 ばちゅばちゅばちゅばちゅばちゅばちゅばちゅばちゅっ♡
 ごりごりごりごりごりごりごりごりっ♡

 ミルティの身体がまたしても大きな絶頂に呑まれようとした刹那、熱い飛沫が腹の中に放たれた。

 どぷどぷどぷっ♡ びゅるるるるっ♡

「~~~~ッ♡♡♡」
「あ゙~~……っ♡ すっげ……♡ 出たぁ……っ♡」

 最後の一滴まで塗り付けるように、ノクスが腰を揺する。
 その間もミルティの膣肉はぎゅうぎゅうと収縮して、精液を残らず搾り取るように締め付けた。



 やがて全て出し切っても、ノクスはぎゅっとミルティを抱きしめたままだった。

「んんっ……♡ ん……♡ ノク、ス……っ♡」
「――……きもちよかった?」
「すごく……♡」
「そっか♡ よかった……♡」

 ノクスは満足げに微笑むと、ミルティの額にキスをして、ようやく身体を少しだけ離した。

「――ノクス、好きです。好きな人に好きって言えるの、こんなに嬉しいんですね。わたし、幸せです」
「ミルティ……。――僕も。君がいてくれて、君を好きになれて、幸せだ」

 ノクスが指先で、ミルティの鎖骨の上で揺れる石をそっと撫でる。
 繊細な輝きは、まるで二人を見守る小さな守護星のようだ。


 ――甘く優しいホワイトデーの夜はこうして過ぎていった。
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