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後編 第四章「楽園の守護者」
精霊の安眠
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天災にも似た、轟音が鳴り響く。地面が揺れ、大地が悲鳴を上げている。ぐらぐらと辺り一帯が震えていた。
平和そのもののこの島ではありえない巨大な音は、この湖にも届いていた。耳をもつんざくような破壊音は、安寧が約束された大樹をも侵食した。
『な、なんじゃあ!?』
大樹の下のハンギングチェアで、一人の少女が眠っていた。たった今、その激しい音により目を覚ます。
轟音はすぐに鳴り終わり、再びそよそよと穏やかな空間に戻っていった。
静まり返った空間であれども、大きな音に起こされたのは変わりない。頭もはっきりと冴えてしまい、二度寝どころではなかった。
『ま、また人間がやって来たのかのう? うたた寝していたと思ったが、そんな時間が経ったか……。ふあぁ』
大きくあくびをした彼女こそ、大精霊・エレメアである。
グレーのネグリジェに身を包み、漆黒の頭髪は膝ほどまである。白と紫色のオッドアイは、引き込まれるほどの美しさがあった。
見目麗しい、整った顔立ちの幼い少女ではあるものの、四人の精霊から敬愛される大精霊だ。彼女は最奥である湖の大樹で眠っており、ここまで到達するはずのない人間を待っている。
『まあどうせわしの所にまで来ないじゃろう。今回も眠っていてよさそうじゃな』
エレメアはまた一度、あくびをする。彼女はこの世界に生まれてから、ほぼずっと昼寝ばかりだ。
それも人間が弱いから、というのが彼女の言い分である。本来であれば数々の試練を乗り越えて、大精霊であるエレメアのもとへと辿り着くはずなのだ。
しかし世界に生まれ落ちて、人間が湖の大樹までやってきたのを見たことがない。
今回も自身の領域まで到達しないだろう、とエレメアは再びまどろむ。うとうとと瞼が下がり、今にも夢の中へと戻ろうとしていたときだった。
『エレメアーッ!』
『んぎゃあああっ!』
彼女の神聖な領域に、足を踏み入れる一人の精霊。エレメアと最も仲がよく、彼女の面倒を見ている母親とも言える存在。炎の精霊・イヴである。
彼女の見た目は、一度見たら忘れられないだろう。毛先は炎となっており、常にメラメラと燃えている。その瞳も燃えるような赤で、黒と赤のコルセットドレスを纏っている。
エレメアのためにも言っておくが、この島に住んでいる五精霊の中で最も強いのはエレメアである。親しい上に世話焼きなイヴに尻に敷かれ、いいように扱われ、時々からかわれていようとも、エレメアが最も地位の高い存在である。
たとえ、こうして睡眠を安易に妨害されようとも、だ。
『あら、ごめんなさい。また寝てたのね』
『イヴ……き、貴様ぁ! わざとじゃろ!?』
『あら、どうかしら。ふふふっ』
『ぐぬぬ……』
イヴはエレメアの領域と最も近い場所を管理している精霊だ。
湖の周囲には森が広がっており、そのさらに周りには炎で出来た森が存在する。
通称「煉獄の死の森」と呼ぶそこは、足を踏み入れたら最後。常に体力を奪っていくというこの森は、絶対にその奥へ通る人間を許さない。
もっとも、その手前にある山のダンジョンで十中八九死ぬのだが。
『そんなことより大変なのよ!』
『なんじゃ? わしの快眠よりも大切なことが、この世に存在していたとはな』
『土の試練が突破されたの!』
『なんじゃとお!?』
エアラのダンジョンの難易度と、彼女の性格はよく知っている。絶対に生還者を出さないように常に監視をしているし、不正行為を働こうとした輩は彼女から直々に罰を受ける。
おかげで今の今まで、イヴの管理している森まで来た人間はいない。
エレメアも快適な惰眠を貪れているのだが、今回ばかりはそうとはいかないらしい。
先程の衝撃音もあって、エレメアは少しだけ警戒をする。
『突破というより、破壊に近いわね』
『あのダンジョンを破壊じゃと? 無理じゃ無理じゃ。わしの魔術でも出来なかったのじゃぞ?』
若気の至りというべきか、上に立つものの努めと誤魔化すべきか。
エアラがダンジョンを完成させたと聞いたとき、エレメアには好奇心があった。己の持つ〝最強〟の魔術で、このダンジョンは攻略し、破壊出来るのか。
結果は惨敗。エアラの慈悲もあって攻略は終わったものの、破壊の限りを尽くすのは不可能だった。
『いえ、ダンジョンじゃないわ』
『ではなんじゃ……』
『山ごと、よ』
『ハ?』
イヴの言っている意味が分からず、エレメアは頓狂な声を出した。声だけではなく、間抜けな顔をしている。
普段から冗談の多い女だったが、ここまで笑えない冗談を言うのか――とエレメアは思う。
山を破壊できる人間なんて、存在するはずがない。していいはずがない。そんなもの、秩序を乱す異常だ。
『山ごと全部が壊されているの』
『アーッハハハハハ! ……ふぅ、イヴ。冗談はやめておくのじゃ』
『だったらぐーたらしてないで、見てきなさいよ。まるっとくり抜かれてるわよ』
『ぐぬぬ……』
イヴに言われて、エレメアは重い腰を上げた。といっても、スタスタと歩いていくわけではない。彼女は基本、魔術による浮遊で移動をする。
これは彼女の背丈があまり大きくないということもある。普通に歩いていては、見下される事が多い。
威厳のある大精霊としては、そんな行為は許されない。だからこそ、他者の目線の高さになるように飛んでいるのだ。
純粋にものぐさと言う理由でもあるのだが。
ふわふわと浮かんで上空へと飛んでいく。いつもであれば大樹の上まで登ると、少し遠くにある山々が見える。
『はぁ、何かは知らんが……次の煉獄で必ず仕留めろよ』
『もちろんよ』
エレメアはイヴにそう言いながら、山を見た。エアラが作った山々は、ゴッソリと削られている。
山をも破壊できる力など、聞いたこともない。
『んな゛っ……』
ずっとイヴのたちの悪い冗談だと思っていたエレメアは、イヴと山を交互に指差しながら言葉を失っている。
イヴにはエレメアの言わんとしていることはわかっていた。イヴとて、最初は信じられなかった。だが目に飛び込んでくる情報が、真実と訴えている。
どれだけ現実味がなくとも、目の前で起こったことが事実なのだ。
あのエアラのダンジョンが、見事に破壊されている。
『なんっ、なんじゃあれ!? 山は!?』
『だから言ったでしょう……』
『普通は信じないからな!?』
『だから普通じゃない何かが来ているのよ』
『うぐぐ……』
ぎりぎりと歯ぎしりをしながら、エレメアは嘆く。
普通と言えども、そもそもエレメアは人間すら見たことがない。エアラのダンジョンですべて死ぬからだ。
ずっと大樹の下で眠り、苦労をしないで生きてきた。
当たり前だが、レベル199の大精霊であり、Sランクは全て使えるエレメアだ。人間と対峙したところで、敗北などありえない。
だからこそ、彼女の知っている〝普通〟は、自分よりも弱いものとの認識だった。しかし、山をも破壊できる存在が、自分よりも弱いはずがあるのだろうか。
ここへ来てやっと、エレメアに危機感が襲う。
『どういうことじゃぁ……。わしが寝ている時間で、人間の世界に何が起こったんじゃぁあ……!!』
『本当よねぇ』
強さに甘えて、惰眠を貪っていた自身を恨むことになろうとは、彼女は思ってなかったようだ。
今まで楽をしてきたからこそ、危機に直面して焦り始める。
得体のしれない何かがやってきていて、それの対処をしなければならない。プライドの高い彼女にとっては、謝罪も隷属もしたくなかった。
どうにかして、最善の未来を考えるのであった。
平和そのもののこの島ではありえない巨大な音は、この湖にも届いていた。耳をもつんざくような破壊音は、安寧が約束された大樹をも侵食した。
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轟音はすぐに鳴り終わり、再びそよそよと穏やかな空間に戻っていった。
静まり返った空間であれども、大きな音に起こされたのは変わりない。頭もはっきりと冴えてしまい、二度寝どころではなかった。
『ま、また人間がやって来たのかのう? うたた寝していたと思ったが、そんな時間が経ったか……。ふあぁ』
大きくあくびをした彼女こそ、大精霊・エレメアである。
グレーのネグリジェに身を包み、漆黒の頭髪は膝ほどまである。白と紫色のオッドアイは、引き込まれるほどの美しさがあった。
見目麗しい、整った顔立ちの幼い少女ではあるものの、四人の精霊から敬愛される大精霊だ。彼女は最奥である湖の大樹で眠っており、ここまで到達するはずのない人間を待っている。
『まあどうせわしの所にまで来ないじゃろう。今回も眠っていてよさそうじゃな』
エレメアはまた一度、あくびをする。彼女はこの世界に生まれてから、ほぼずっと昼寝ばかりだ。
それも人間が弱いから、というのが彼女の言い分である。本来であれば数々の試練を乗り越えて、大精霊であるエレメアのもとへと辿り着くはずなのだ。
しかし世界に生まれ落ちて、人間が湖の大樹までやってきたのを見たことがない。
今回も自身の領域まで到達しないだろう、とエレメアは再びまどろむ。うとうとと瞼が下がり、今にも夢の中へと戻ろうとしていたときだった。
『エレメアーッ!』
『んぎゃあああっ!』
彼女の神聖な領域に、足を踏み入れる一人の精霊。エレメアと最も仲がよく、彼女の面倒を見ている母親とも言える存在。炎の精霊・イヴである。
彼女の見た目は、一度見たら忘れられないだろう。毛先は炎となっており、常にメラメラと燃えている。その瞳も燃えるような赤で、黒と赤のコルセットドレスを纏っている。
エレメアのためにも言っておくが、この島に住んでいる五精霊の中で最も強いのはエレメアである。親しい上に世話焼きなイヴに尻に敷かれ、いいように扱われ、時々からかわれていようとも、エレメアが最も地位の高い存在である。
たとえ、こうして睡眠を安易に妨害されようとも、だ。
『あら、ごめんなさい。また寝てたのね』
『イヴ……き、貴様ぁ! わざとじゃろ!?』
『あら、どうかしら。ふふふっ』
『ぐぬぬ……』
イヴはエレメアの領域と最も近い場所を管理している精霊だ。
湖の周囲には森が広がっており、そのさらに周りには炎で出来た森が存在する。
通称「煉獄の死の森」と呼ぶそこは、足を踏み入れたら最後。常に体力を奪っていくというこの森は、絶対にその奥へ通る人間を許さない。
もっとも、その手前にある山のダンジョンで十中八九死ぬのだが。
『そんなことより大変なのよ!』
『なんじゃ? わしの快眠よりも大切なことが、この世に存在していたとはな』
『土の試練が突破されたの!』
『なんじゃとお!?』
エアラのダンジョンの難易度と、彼女の性格はよく知っている。絶対に生還者を出さないように常に監視をしているし、不正行為を働こうとした輩は彼女から直々に罰を受ける。
おかげで今の今まで、イヴの管理している森まで来た人間はいない。
エレメアも快適な惰眠を貪れているのだが、今回ばかりはそうとはいかないらしい。
先程の衝撃音もあって、エレメアは少しだけ警戒をする。
『突破というより、破壊に近いわね』
『あのダンジョンを破壊じゃと? 無理じゃ無理じゃ。わしの魔術でも出来なかったのじゃぞ?』
若気の至りというべきか、上に立つものの努めと誤魔化すべきか。
エアラがダンジョンを完成させたと聞いたとき、エレメアには好奇心があった。己の持つ〝最強〟の魔術で、このダンジョンは攻略し、破壊出来るのか。
結果は惨敗。エアラの慈悲もあって攻略は終わったものの、破壊の限りを尽くすのは不可能だった。
『いえ、ダンジョンじゃないわ』
『ではなんじゃ……』
『山ごと、よ』
『ハ?』
イヴの言っている意味が分からず、エレメアは頓狂な声を出した。声だけではなく、間抜けな顔をしている。
普段から冗談の多い女だったが、ここまで笑えない冗談を言うのか――とエレメアは思う。
山を破壊できる人間なんて、存在するはずがない。していいはずがない。そんなもの、秩序を乱す異常だ。
『山ごと全部が壊されているの』
『アーッハハハハハ! ……ふぅ、イヴ。冗談はやめておくのじゃ』
『だったらぐーたらしてないで、見てきなさいよ。まるっとくり抜かれてるわよ』
『ぐぬぬ……』
イヴに言われて、エレメアは重い腰を上げた。といっても、スタスタと歩いていくわけではない。彼女は基本、魔術による浮遊で移動をする。
これは彼女の背丈があまり大きくないということもある。普通に歩いていては、見下される事が多い。
威厳のある大精霊としては、そんな行為は許されない。だからこそ、他者の目線の高さになるように飛んでいるのだ。
純粋にものぐさと言う理由でもあるのだが。
ふわふわと浮かんで上空へと飛んでいく。いつもであれば大樹の上まで登ると、少し遠くにある山々が見える。
『はぁ、何かは知らんが……次の煉獄で必ず仕留めろよ』
『もちろんよ』
エレメアはイヴにそう言いながら、山を見た。エアラが作った山々は、ゴッソリと削られている。
山をも破壊できる力など、聞いたこともない。
『んな゛っ……』
ずっとイヴのたちの悪い冗談だと思っていたエレメアは、イヴと山を交互に指差しながら言葉を失っている。
イヴにはエレメアの言わんとしていることはわかっていた。イヴとて、最初は信じられなかった。だが目に飛び込んでくる情報が、真実と訴えている。
どれだけ現実味がなくとも、目の前で起こったことが事実なのだ。
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『なんっ、なんじゃあれ!? 山は!?』
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『普通は信じないからな!?』
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普通と言えども、そもそもエレメアは人間すら見たことがない。エアラのダンジョンですべて死ぬからだ。
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当たり前だが、レベル199の大精霊であり、Sランクは全て使えるエレメアだ。人間と対峙したところで、敗北などありえない。
だからこそ、彼女の知っている〝普通〟は、自分よりも弱いものとの認識だった。しかし、山をも破壊できる存在が、自分よりも弱いはずがあるのだろうか。
ここへ来てやっと、エレメアに危機感が襲う。
『どういうことじゃぁ……。わしが寝ている時間で、人間の世界に何が起こったんじゃぁあ……!!』
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