初戀

槙野 シオ

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第九十六話 色即是空、空即是色

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「こんにちは、賢颯けんそうくん」

「おはよう、賢颯くん」

「ありがとう、賢颯くん」

「ごめんね、賢颯くん」

「おやすみ、賢颯くん」

コンニチワ、オハヨウゴザイマス、アリガトウゴザイマス、ゴメンナサイ、オヤスミナサイ、オネガイシマス、オシエテクダサイ、マッテクダサイ、ワカリマシタ、ワカリマセン、ハイ、イイエ、ダイジョウブデス、サヨウナラ ──


太陽系第三惑星の地球には、多種多様の生物が存在しさまざまな国がある。そこにはそれぞれ独自の文化があり、中でも人間という生き物は決められたルールを遵守しながら生活を営んでいるらしい。

外に出て上を見上げたときに映るものは "空" といい、それは普段 "青" らしく、たまに空から落ちて来るものは "雨" と呼ばれ、そのときの空は "青" ではなく "灰" だという。物質には色という概念が存在し、それらは一般化されていて、葉や草は "緑" だったり、髪は通常 "黒" だったり。

「ケンソークン」という音が自分を指すこと、それが自分の名前だということ、さらにもうひとつ名字というものがあること、お父さん、お母さん、それから妹という人間が存在すること、それらは "他人" とは別に位置すること、食事というものが熱いこと、それは "箸" や "フォーク" などという器具を使って食べること。

一日は二十四時間で、その中で必ずしなければならないことがあること。歯を磨いたり、服を着替えたり、風呂に入ったり、睡眠を取ったり、しかもそれらは誰もが共通認識として持っていて、毎日同じように繰り返しているという。

さまざまなルールがあり、皆が共通認識を持ち、一般的に広く認知されていることは常識と解釈される "外の世界" ──


髪の色が変だの、目の色が変だの言われたかと思えば、それがカッコイイと言われたり、見た目で不良扱いされたかと思えば、日本人離れした容姿が素敵だと言われたり、拒絶され馬鹿にされ蔑まれ、言い寄られ踏み込まれ縛られる。

いつだって自分が何者なのかわからず、地面から少し浮いているような気がしていた。


───


「賢颯くん、脳波の測定も全部終わった?」
「うん、あとはここで終わり」
「そう、じゃあこれ、お願いね」

いつものように蓋付きのプラスチックケースを手渡されたオレは、わざとうんざりした顔で大きく溜息を吐いた。

「ごめんね、嫌なのはわかるんだけど…」
「……ほなひとつ、お願いがあるんやけど」
「何?」

メディカルゲノムセンターの診察室で、担当の看護師は大袈裟に笑顔を作りながらオレを見上げた。検査がイヤで逃げ出されては困るであろう看護師が、オレの顔色をうかがわざるを得ないことは明白だ。うんざりした顔を意地の悪そうな笑顔に作り変え、オレは看護師の耳元で囁いた。

「……抜いてくれる?」

驚いて目を見開く看護師を横目に、オレは診察室のベッドに腰掛け、ブラブラと脚を揺らしてみせた。十三のこども相手に顔を赤らめる看護師の心情を計ろうとも思わなかったが、まったくその気がなければ叱責くらいするだろう。


毎月決まって行われる "検査" に、特に疑問は抱かなかった。産まれてしばらく地下で暮らしていた関係上、発育など気になることがあるのかもしれない。その時は単純にそう思っていた。

身長、体重、手脚の長さや指の長さ、肩幅、胸囲、胴囲のサイズ測定に始まり、体温や血圧の測定、視力や聴力の検査。採血と検尿のあと、口腔と歯の状態を調べ唾液を採取した。それから身体からだにパッドを貼ってしばらくランニングマシンで走り、汗を採取する。CT、MRIの他に内視鏡検査や骨密度の検査が足される月もあった。

身体という身体すべてを調べたあとは小さな部屋でIQテストを受け、脳波を測定し、簡単な問診を受ける。

中学に入ると検査がひとつ追加され、一番最後は採精室に通されるようになった。

「あの…他人の手でしちゃいけないから……」
「手で抜いて欲しいなんて、ゆうてへんけど」
「…っ……!」


何もかもがどうでもよく、何もかもが面倒くさい。望もうと望むまいと、そこにいるだけで妬まれ、そしまれ、恨まれ、うとまれ、憎まれ、羨まれ、蔑まれ、侮られ、嘲られ、罵られ、見下され、その一方で褒められ、迫られ、媚びられ、へつらわれ、敬われ、尊ばれ、チヤホヤと持ち上げられ言い寄られる。

腫れ物を扱うような両親の態度も、忌み物をあしらうような親族の態度も、きっと理由のわからないオレがおかしいんだろう。ルールや常識はあるが統一感のまるでない外の世界は、降り注ぐ光が眩しくて目が開けられない。与えられるものがどれだけ増えようと、オレの心が地下室から出ることはなかった。

誰にも逆らわず、言われるがまま振舞っていれば、世界まわりのほうが勝手に変わって行く。

透明じゃないから他の人間の目に映るってだけで、オレが存在する理由をオレは持てないまま、ただ息をしていた。


***


「……おまえにとって、オレはなんだったの?」

さっきの無感情な声が信じられないくらい、賢颯はいつも以上に優し気な声で隣に座る僕に笑い掛けた。

「……全部だよ」
「全部、って?」
「生きて行くうえで欠かせない……自分の命そのものだよ」
「そっか……それを "オレのため" って大義名分掲げて遠ざけるのが、おまえの出した答えなんだな?」
「……しあわせでいて欲しいんだ…もう賢颯に何も失わせたくない」
「おまえを忘れることがオレのしあわせだと思うなら、回りくどいことすんなよ」
「回りくどい?」
「離れればいいんだろ? おまえから」
「……」
「治療がうまく行こうとそうじゃなかろうと、もう離れるために動いてるもんな?」
「僕には……死ぬ時そばにいて欲しいとも、そのあとちゃんと生きて行って欲しいとも言えない…」
「答えが出てるならもう悩まなくてもいいじゃん」
「賢颯……」
「オレ実家に戻るから、沙羅さらの気持ちにちゃんと向き合ってやれよ」

僕の頭をくしゃっとなでて立ち上がった賢颯は、両腕を高々と上げ伸びをした。

「実家に戻る、って……大学は? どうすんの?」
「別にオレ、進学したかったわけじゃねえし、行こうと思えばどこにでも行けるからねえ」
「それはそうだけど」
「もうここにいる意味もなさそうだしな」

スマホを片手に歩き出し、クローゼットの扉を開いた賢颯は、しばらくクローゼットの中に並んだ服を眺めたあと、その扉を閉めてどこかに電話を掛けた。

「あ、オレ…急で悪いんだけど、部屋引き払いたくて……うん、あ、そうじゃなくて、そっち帰るから……うん、なんもないから手続きだけ…ああ、うん、全部処分してくからなんもないよ……詳しいことはメールで送るわ、じゃ、またあとで」


── いま、この部屋にあるソファもテーブルも、ベッドも全部捨てて行く。きっと鞄ひとつに入るものだけを持って、賢颯はここを去って行く。空っぽになった部屋は綺麗に掃除され、新しい入居者が現れるだろう。僕と過ごした三年分の思い出が詰まったこの部屋から、賢颯のすべてが消えてなくなる。

電話を切り終えた賢颯は、それをそのままジーンズのポケットにねじ込み、「帰る時、ポストに鍵放り込んでおいて」と玄関に向かって行った。

「ちょ……待って、ちょっと待って賢颯」
「あ、テレビは宗弥むねひささんに相談してもらえると助かる」
「頼むから待って!」

振り向こうともしない賢颯に走り寄り、なんとか腕を掴んだ僕は ── 引き留めた賢颯に掛ける言葉のひとつすら思い浮かばなかった。「どうした」と言いながら振り返った賢颯は、何事もなかったかのような優しい笑顔で僕を見た。

そう、最初から何もなかったような、まるで知らないひとを相手にしたときのような、ただ親切な笑顔で。


「…どこ…行くんだよ…」

やっと絞り出した言葉の陳腐さに、誰よりも僕自身が呆れた。

「や、特に決めてないけど……オレがいたら帰りづらいっしょ?」
「ごめん、勝手なことを言ってるのはわかってる……でも、その笑顔…キツい…」
「えっ、真顔のほうが良かった? 笑ってるほうが気楽かなって思ったんだけど」
「無理して笑わなくていい……楽しい話、してるわけじゃないし」
「まあ、楽しかないけど、泣いたり怒ったりしてもしょーがねーしな」
「……なんで?」
「は?」
「なんでそんなに聞き分け良く振舞えるの?」
「なんだよ、駄々こねりゃなんか変わんのかよ」
「……そうじゃない…けど……そこまであっさり他人の顔されると……気持ちが追い付かないっていうか…」
「あっさり? え、もしかしてオレが知らないだけで、別れの儀式とかあんの?」
「ないよ、ないけど……」
「……おまえが、どこか知らない場所で、オレにしあわせでいて欲しい、って思ったんだよな?」

何ひとつ、言い返すことなんてできる立場じゃない。でも、それでも……

「…おまえにしあわせでいて欲しい、って思うことのどこが間違ってるんだよ」
「間違ってるなんてひとっ言も言ってねえし、思ってねえよ」
「どうなるかわからない不安定な未来のために、おまえを縛りたくないって思うのはそんなにおかしいことなのか!?」
「だから、おかしいなんて言ってねえだろ……みなとがそうしたいって思うなら、異論はねえよ」
「悲しませたくないんだよ! ただそれだけだよ! 別れたいとか、離れたいとか、そういう話じゃないんだよ!」

次の瞬間。

掴んでいた腕を振り払った賢颯は、玄関へと続くリビングの扉を、蝶番が壊れて外れるほどの勢いで思いきり殴った。安い合板でできている扉なら、その力に負けて風穴のひとつでも開けたかもしれないけど、相手は天然木の無垢材の扉だぞ!?

「…っ…何してんだよ!」
れんさんは? はるかさんは!? 宗弥さんは!? おまえは三人にも同じこと言うのかよ!」
「……賢颯…?」
「悲しませたくないから離れよう、って三人にも言うのか!? それともその三人は悲しませてもいい存在なのか!?」
「違う!」
「違わねんだよ! おまえを失えばみんな悲しいんだよ! でも家族だから? 漣さんたちは目の前でおまえを失っても当然で? 所詮オレは他人だから? 離れればしあわせになれるって?」
「違う、そうじゃない!」
「命そのものだ? それをおまえは手放すんだよ! 他人だもんな? オレは家族と同じように悲しむ立場じゃねえもんな?」
「違うよ……」

「一緒に死んでくれって言われたほうが、何億倍もしあわせなんだって、なんでそれがわかんねんだよ!」


扉を殴って真っ赤になった手の甲と同じくらい、真っ赤な目からこぼれ落ちた涙を見た時に思い出した。

あの日、ビルの屋上で笑いながら両腕を広げた賢颯の姿を。

「おいで、湊」と僕の名前を呼んだ賢颯の声を。


いつだって僕のことを守ってくれた。僕のことで怒ってくれた。僕のことを信じてくれた。僕のために創られた "命" は美しく、儚く、それでいて力強く、いつの間にか僕の中に入り込み、とうに僕の命そのものになっていた。

自分への言動で怒ることのない賢颯が、ここまで感情をむき出したのは初めてで、僕は賢颯を力いっぱい抱き締めながら、腕の中で嗚咽を漏らしているのは僕自身なんだ、ということを思い知った。

「……ごめん、賢颯…ほんとにごめん…僕が間違ってた…」
「好きにしろよ…もう…オレを捨てて、全部捨てて、勝手にひとりでいなくなりゃいいじゃねえか…」
「ごめん……もう、それはできない…」
「知らねえよ、バーカ……どうせ他人なんだろ」
「他人じゃない……けど、家族でもない」
「……元セフレ、かなんかか?」
「おまえは僕自身だったって、思い出した」

柔らかな髪に顔を埋め、両方の肺が限界を迎えるまで鼻から息を吸い込んだ。シャンプーの香りと汗の匂いの混ざった賢颯の甘く優しい匂いに、いろんな想いが溢れ出す。どうして離れて生きて行けるだなんて思ったんだろう。いつも飄々と余裕を見せる賢颯が、こんなにも弱々しい姿を晒すほど傷付くことに、なんで気付かなかったんだ。

自分が産まれたことを罪だと背負い込み、生きる価値さえ見出みいだせない賢颯の、そのすべてを肯定するただひとりの人間になりたくて、「縛られて拷問されることがわかってても、おまえのいる未来を選ぶ」と言った僕を、きっと賢颯は疑わなかったはずなのに、どうして僕は答えが出る前に保険を掛けて「僕のいない未来」を選ばせようとしたんだ。

立場が逆なら絶対納得しない自分を、簡単に想像できるのに。


「……賢颯」
「…なんだよ」
「一緒に暮らそう」
「……は?」
「ずっと考えてて、前に一度お母さんに話はしてあるんだ」
「え、でも、え? ここで? っつーか、通院とか不便になったり」
「……家の二階にシャワールーム増設して、部屋は防音工事すれば? って…言われた…」
「…っ、遥さん!?」

驚いて顔をあげた賢颯は、鼻をすすりながら「どこまで知られてんだよ」と大笑いした。いくら部屋が余ってるとはいえ、僕も防音工事まではどうかと思ったんだよね、と言うと「そこは別に、気にならんけど」と賢颯は笑い続けた。いや、気にしろよ……

「やっぱり、生活して行くうえで誰かの世話になるような状況は気になる?」
「……いや、嫁に行くと思えばそれって普通だろうし、全っ然問題ない」
「さっき、お父さんにかな? ここ引き払う話してたから、ちょうどいいかな、って」

そう言うと、賢颯はポケットからスマホを取り出し、ササッと指先を動かしたあと、画面を僕に向けた。ああ、通話の発信履歴か…って……

「……177って、天気予報か何かじゃなかったっけ」
「そうだな」
「おまえ、天気予報相手に引っ越しの段取りしてたわけ!?」
「そうでもして見せないと、絶対引き留めたりしないだろ」
「……まさか、とは思うけど…その香水の香りも単なる仕込みなのか…」
「そうでもしないと、おまえ本音言わなかっただろうがよ…」


どこまで上手うわてなんだよ、まったく……

そのおかげであやまちに気付けたわけだから、感謝すべきなんだろうけど。


とりあえず、天然木の無垢材をしばいた賢颯の手は無事じゃないだろうから診てもらわないとな、と次第に腫れ上がる拳を見ながら、どうか骨折まではしてませんように、と心の中で祈った。
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