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一章 〜雑魚魔物使い〜
二話 大会へ
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頭を包みこむ冷たく柔らかい上質な枕。もといプチスライムの上で俺は目を覚ました。夢はまだ続いているのだろう。
ここは先程の丘の上、ではなく民家だった。かなりくたびれているが掃除の行き届いた良い家だ。
……という事は、誰かがここまで運んでくれたに違いない。
「あ!目が覚めました?」
声のする方向に目をやると、クリクリとした目を持つ、茶髪の小柄な少女がそこにいた。歳はせいぜい十八、十九、くらいだろうか。
「あぁ……うん、よく眠れたよ。ところで、まさかとは思うけど俺をここまで運んでくれたのは君かい?」
「やっぱり……今日のクボタさんちょっと変ですよ、いつもは〝君〟なんて言わないのに」
「えっ、いつもって?」
「え……?クボタさん?」
目の前の少女はぽつりぽつりと話し始めた。
彼女の名前はコルリスと言い、この場所で〝俺〟と共に生活している魔物使い見習いなんだそうだ。
話は家の事柄に移った。この家にはリビング、キッチン、トイレの他に俺とコルリスの部屋があり、隣には魔物用の厩舎のようなものまであるらしい。しかもこれが俺の所有物だと言うのだから驚いた。
ちなみに、やはり俺のような弱小魔物使いで家を持てる者はごく僅からしい、それが例えオンボロだとしてもだ。
それと、死の間際かと思われた場面で聞こえたあの天使の声は、節約のため山菜を採りに出かけた時に偶然居合わせた彼女のものだったようだ。
彼女の話の後、俺もここに来るまでの経緯を説明した。
するとコルリスの顔がほころび始め、じきに可愛らしい笑顔の花が咲いた。
何でも、今までの俺は彼女をそれはそれはいやらしい目つきで見ていたらしく、それが無くなっていたのに加えて意味不明な発言をしているので最初は記憶喪失かと疑っていたが……
別人だと確信し、むしろ安心したのだそうだ。
「大丈夫ですよクボタさん!色々不安でしょうけど私が付いてますから!」
そんなコルリスは、家の主人がこんな状態であるというのに生き生きとしている。
しかし、こんなふた回りも離れた少女にそんな目つきをするとは……犯してもいない自らの愚行を恥じ、俺は項垂れた。
「あ、ありがとう、あとなんかゴメン。
そっ、そうだ!!最初の質問に戻るんだけどさ、俺をここまで運んでくれたのって」
「あ、そうそう!言い忘れてましたね!
ほら、あの子達ですよ!」
コルリスは窓の向こうを指差す。
その先である家の外では、一体いつ部屋から抜け出したのだろうプチスライムと、それをばしばしと叩いている。
あの緑色の肌をした、少女がいた。
「通常個体よりもかなり小さいけど……多分トロールだと思います、あの子、クボタさんに凄く懐いてるみたいですよ」
「そっか……てかアレ大丈夫?喧嘩してない?」
「いえ、プチ男君は嫌がってないみたいですし、じゃれてるだけだと思います」
プチ男というのは十中八九あのプチスライムの名前だろう、以前の俺はネーミングセンスのカケラもない男だったようだ。
……いや、それよりも。
「あのさコルリスちゃん、プチ男には目鼻どころか顔そのものが無い。表情が読み取れないよね?
なのに何故、君にはあいつが嫌がってないって分かるんだい?」
不意に生じた疑問に、コルリスはこう答えてくれた。
「ん?あぁ、それはですね……
魔物使いには、魔物を従える事に秀でているタイプと、魔物と意思の疎通が得意なタイプの二種類がいて、私が後者だからです。
クボタさんは前者ですけどあの子達も服従とはまた違う感じで懐いてますし、非常に珍しいですが両方の素質を持っているのかもしれませんね。
普通はもう少し『ランク』を上げたりして経験を積んでから、やっと両方できるようになるんですよ」
すると、またもや訳の分からない単語が出て来た。
俺は頭をボリボリと掻きながらコルリスに再び尋ねる。
「え、魔物使いにランクってのがあるの?」
「ありますあります!
剣士、魔術士、魔物使い。
この職業を持つ者は、街周辺の魔物の討伐や治安の維持を行う国力そのものとしてかなり重要な存在なんです。
そこで我が国では、GFEDCBA……と。
まあこんな風に実力でランク付けをして技術の向上を促して国力を高めよう!
……っていう、政策があるんですよ」
そしてランクが上がれば上がる程、国からの依頼をこなした際の報奨金も増え。
また知名度が上がれば王族と知り合えるチャンスがあり、上手くいけば戦闘職にも関わらず貴族のような生活ができるそうだ。
……なるほど。とても良く分かった。
どこの世も金が全てらしいという事が。
「ちなみに依頼を共に行う同盟、つまりアライアンスを組むためにクボタさんを面接してくれた剣士のナブスターさんはFランクなんですよ……
…………そうだ、面接!!どうでしたか!?」
「ふふふ、それは勿論……ダメだったよ。
まあ、どの道二ブリックとかいう奴もいたから結果は見えてたんだけど……」
「あぁ……なら仕方ないですね。
二ブリックさんはEランク昇格の試合を目前に控えた強力なドラゴン使いらしいですから」
そう言ってコルリスががっくりと肩を落とす様を見た途端、俺の眉間にはいつの間にやら皺が刻まれていた。
二ブリックの発言はなるべく気にしないようにしていたのだが……
正直、あそこまで言われてケロリとしていられる程呑気な性格をしているつもりは無い。
だからこそ、アイツには……負けたくない。
「で?俺も試合をやれば、ランクを上げられるの?」
俺の思考よりも早く、俺の口はそう発していた。
「え!?いきなり試合ですか!?……まあ、Gランクの大会なら簡単な書類だけで出場出来ますね。
それに依頼よりも大会メインで生計を立てる魔物使いも少なくはないですし」
「やっぱり俺はGランクなんだね……」
しかし、雑魚魔物使いというのは暴言ではなくやはりただの真実だったと言う事を知った俺は。
先程までの威勢は何処へやら、肩をがっくりと落とし、数秒前のコルリスと全く同じ姿勢となってしまった。
「で、でも!あの子がついてきてくれたら昇格も夢じゃない……かも知れませんよ!」
するとそんな俺を励まそうとしているのか、そう言うコルリスの言葉を聞き、再び窓の外に目を向けると。
そこではトロールの少女が、またもやプチ男を追いかけ回しながら、ただし今度は攻撃を繰り出しているのが見えた……あれは本当にじゃれているだけなのだろうか?
……しかし、こうして見ていると惚れ惚れする程の身のこなしだ。技術さえあれば並の武術家など、相手にもならないだろう。
…………そうだ!!
ならばその技術、俺が教えれば良いじゃないか!!
曲がりなりにも俺だって、人に教えられるくらいは格闘技をやっていたんだから!!
「コルリスちゃん、悪いんだけどその書類、探しといてもらってもいいかな」
思い立った俺はそう言うとすぐに部屋を飛び出し、二匹に駆け寄った。
「あ、あのさ…….!!」
そして、俺の声を聞いた少女はくりっとした真珠のような瞳をこちらに向け。
全身がくりっとした球体であるプチ男の方はと言うと、素早く頭の上によじ登ってきた。
「まずはお礼を言わせて、助けてくれてありがとう。
で、いきなりなんだけど……俺の手下、じゃないな。
あ、仲間だ仲間!!
仲間になってくれないかな!?
あ、言葉……分かる?」
そういってから数秒後、少女は可愛らしい喜色を見せてくれた……が、ただそれだけで一言も発する事は無かった。
そこから推察するに、どうやらゾンビのような肌の色以外は人間と遜色は無いのだが、魔物……いや少なくとも、トロールは会話までは出来ないようだ。
「う~ん、これはOK……だよな?そうだよな?
良し!!じゃあ大会に向けて特訓だ!!」
それから俺はすぐに、キックボクシングをしていた頃の記憶を辿りながらまずは彼女に蹴りの仕方を教えた。
全身を使って、回転するように蹴りを行えば足は自然と上がる……
それを見た彼女も、同じ動きをして……うん、これで合っているはずだ。というか、むしろこの時点ですらなかなかに上手いと言えるくらいである。
「良いね!!そしたら今度は俺に打ってみようか!!少し強めでも大丈夫だからさ!!」
「わー!クボタさん!ダメダメ!ダメですよー!」
そして次は単なる動作では無く、戦いに向けた動きと感触を覚えてもらうべく、俺がガードをして少女の蹴りに備えていた時……
コルリスが慌てながら家の外へと飛び出して来た……かと思えば。
突如、大地がせり上がって壁のようになり。
コルリスが何と、その壁に重力を無視して突っ立っているではないか。これはどういう事だろう?
……その理由はすぐに分かった。
俺が少女の蹴りを喰らって吹っ飛んでいるのだ。
そう、おかしいのは大地でもコルリスでも無く。
ぶっ飛ばされて空中で訳が分からないくらいに回転していた、俺の方であったのだ。
「あ、あちゃ~……だ、大丈夫ですかクボタさん?
トロールは怪力で有名なんですよ~……」
心配そうにコルリスは、俺にそう問い掛けるが。
勿論問題は無い、俺は全然大丈夫ではないのだから。
だがしかし。木に叩きつけられ、意識が朦朧として始めていたこの俺であったが。
気分はと言うと、最悪ではなくむしろ最高だった。
これ程の威力ならば、彼女はどんな大会でも優勝間違い無しであるのだから……多分。
ただ、一つだけ。
そんな俺でもまた気を失う前に、一つだけ言わせて欲しい事があった。
……なあ、神よ。
何処かにいるのならば返事をしてくれ。
ココは夢の中ではないのか?
もしかすると俺は、自殺しようとした罪で事あるごとに気絶させられる地獄に送られてしまったのか?
なあ、答えてくれ……
ここは先程の丘の上、ではなく民家だった。かなりくたびれているが掃除の行き届いた良い家だ。
……という事は、誰かがここまで運んでくれたに違いない。
「あ!目が覚めました?」
声のする方向に目をやると、クリクリとした目を持つ、茶髪の小柄な少女がそこにいた。歳はせいぜい十八、十九、くらいだろうか。
「あぁ……うん、よく眠れたよ。ところで、まさかとは思うけど俺をここまで運んでくれたのは君かい?」
「やっぱり……今日のクボタさんちょっと変ですよ、いつもは〝君〟なんて言わないのに」
「えっ、いつもって?」
「え……?クボタさん?」
目の前の少女はぽつりぽつりと話し始めた。
彼女の名前はコルリスと言い、この場所で〝俺〟と共に生活している魔物使い見習いなんだそうだ。
話は家の事柄に移った。この家にはリビング、キッチン、トイレの他に俺とコルリスの部屋があり、隣には魔物用の厩舎のようなものまであるらしい。しかもこれが俺の所有物だと言うのだから驚いた。
ちなみに、やはり俺のような弱小魔物使いで家を持てる者はごく僅からしい、それが例えオンボロだとしてもだ。
それと、死の間際かと思われた場面で聞こえたあの天使の声は、節約のため山菜を採りに出かけた時に偶然居合わせた彼女のものだったようだ。
彼女の話の後、俺もここに来るまでの経緯を説明した。
するとコルリスの顔がほころび始め、じきに可愛らしい笑顔の花が咲いた。
何でも、今までの俺は彼女をそれはそれはいやらしい目つきで見ていたらしく、それが無くなっていたのに加えて意味不明な発言をしているので最初は記憶喪失かと疑っていたが……
別人だと確信し、むしろ安心したのだそうだ。
「大丈夫ですよクボタさん!色々不安でしょうけど私が付いてますから!」
そんなコルリスは、家の主人がこんな状態であるというのに生き生きとしている。
しかし、こんなふた回りも離れた少女にそんな目つきをするとは……犯してもいない自らの愚行を恥じ、俺は項垂れた。
「あ、ありがとう、あとなんかゴメン。
そっ、そうだ!!最初の質問に戻るんだけどさ、俺をここまで運んでくれたのって」
「あ、そうそう!言い忘れてましたね!
ほら、あの子達ですよ!」
コルリスは窓の向こうを指差す。
その先である家の外では、一体いつ部屋から抜け出したのだろうプチスライムと、それをばしばしと叩いている。
あの緑色の肌をした、少女がいた。
「通常個体よりもかなり小さいけど……多分トロールだと思います、あの子、クボタさんに凄く懐いてるみたいですよ」
「そっか……てかアレ大丈夫?喧嘩してない?」
「いえ、プチ男君は嫌がってないみたいですし、じゃれてるだけだと思います」
プチ男というのは十中八九あのプチスライムの名前だろう、以前の俺はネーミングセンスのカケラもない男だったようだ。
……いや、それよりも。
「あのさコルリスちゃん、プチ男には目鼻どころか顔そのものが無い。表情が読み取れないよね?
なのに何故、君にはあいつが嫌がってないって分かるんだい?」
不意に生じた疑問に、コルリスはこう答えてくれた。
「ん?あぁ、それはですね……
魔物使いには、魔物を従える事に秀でているタイプと、魔物と意思の疎通が得意なタイプの二種類がいて、私が後者だからです。
クボタさんは前者ですけどあの子達も服従とはまた違う感じで懐いてますし、非常に珍しいですが両方の素質を持っているのかもしれませんね。
普通はもう少し『ランク』を上げたりして経験を積んでから、やっと両方できるようになるんですよ」
すると、またもや訳の分からない単語が出て来た。
俺は頭をボリボリと掻きながらコルリスに再び尋ねる。
「え、魔物使いにランクってのがあるの?」
「ありますあります!
剣士、魔術士、魔物使い。
この職業を持つ者は、街周辺の魔物の討伐や治安の維持を行う国力そのものとしてかなり重要な存在なんです。
そこで我が国では、GFEDCBA……と。
まあこんな風に実力でランク付けをして技術の向上を促して国力を高めよう!
……っていう、政策があるんですよ」
そしてランクが上がれば上がる程、国からの依頼をこなした際の報奨金も増え。
また知名度が上がれば王族と知り合えるチャンスがあり、上手くいけば戦闘職にも関わらず貴族のような生活ができるそうだ。
……なるほど。とても良く分かった。
どこの世も金が全てらしいという事が。
「ちなみに依頼を共に行う同盟、つまりアライアンスを組むためにクボタさんを面接してくれた剣士のナブスターさんはFランクなんですよ……
…………そうだ、面接!!どうでしたか!?」
「ふふふ、それは勿論……ダメだったよ。
まあ、どの道二ブリックとかいう奴もいたから結果は見えてたんだけど……」
「あぁ……なら仕方ないですね。
二ブリックさんはEランク昇格の試合を目前に控えた強力なドラゴン使いらしいですから」
そう言ってコルリスががっくりと肩を落とす様を見た途端、俺の眉間にはいつの間にやら皺が刻まれていた。
二ブリックの発言はなるべく気にしないようにしていたのだが……
正直、あそこまで言われてケロリとしていられる程呑気な性格をしているつもりは無い。
だからこそ、アイツには……負けたくない。
「で?俺も試合をやれば、ランクを上げられるの?」
俺の思考よりも早く、俺の口はそう発していた。
「え!?いきなり試合ですか!?……まあ、Gランクの大会なら簡単な書類だけで出場出来ますね。
それに依頼よりも大会メインで生計を立てる魔物使いも少なくはないですし」
「やっぱり俺はGランクなんだね……」
しかし、雑魚魔物使いというのは暴言ではなくやはりただの真実だったと言う事を知った俺は。
先程までの威勢は何処へやら、肩をがっくりと落とし、数秒前のコルリスと全く同じ姿勢となってしまった。
「で、でも!あの子がついてきてくれたら昇格も夢じゃない……かも知れませんよ!」
するとそんな俺を励まそうとしているのか、そう言うコルリスの言葉を聞き、再び窓の外に目を向けると。
そこではトロールの少女が、またもやプチ男を追いかけ回しながら、ただし今度は攻撃を繰り出しているのが見えた……あれは本当にじゃれているだけなのだろうか?
……しかし、こうして見ていると惚れ惚れする程の身のこなしだ。技術さえあれば並の武術家など、相手にもならないだろう。
…………そうだ!!
ならばその技術、俺が教えれば良いじゃないか!!
曲がりなりにも俺だって、人に教えられるくらいは格闘技をやっていたんだから!!
「コルリスちゃん、悪いんだけどその書類、探しといてもらってもいいかな」
思い立った俺はそう言うとすぐに部屋を飛び出し、二匹に駆け寄った。
「あ、あのさ…….!!」
そして、俺の声を聞いた少女はくりっとした真珠のような瞳をこちらに向け。
全身がくりっとした球体であるプチ男の方はと言うと、素早く頭の上によじ登ってきた。
「まずはお礼を言わせて、助けてくれてありがとう。
で、いきなりなんだけど……俺の手下、じゃないな。
あ、仲間だ仲間!!
仲間になってくれないかな!?
あ、言葉……分かる?」
そういってから数秒後、少女は可愛らしい喜色を見せてくれた……が、ただそれだけで一言も発する事は無かった。
そこから推察するに、どうやらゾンビのような肌の色以外は人間と遜色は無いのだが、魔物……いや少なくとも、トロールは会話までは出来ないようだ。
「う~ん、これはOK……だよな?そうだよな?
良し!!じゃあ大会に向けて特訓だ!!」
それから俺はすぐに、キックボクシングをしていた頃の記憶を辿りながらまずは彼女に蹴りの仕方を教えた。
全身を使って、回転するように蹴りを行えば足は自然と上がる……
それを見た彼女も、同じ動きをして……うん、これで合っているはずだ。というか、むしろこの時点ですらなかなかに上手いと言えるくらいである。
「良いね!!そしたら今度は俺に打ってみようか!!少し強めでも大丈夫だからさ!!」
「わー!クボタさん!ダメダメ!ダメですよー!」
そして次は単なる動作では無く、戦いに向けた動きと感触を覚えてもらうべく、俺がガードをして少女の蹴りに備えていた時……
コルリスが慌てながら家の外へと飛び出して来た……かと思えば。
突如、大地がせり上がって壁のようになり。
コルリスが何と、その壁に重力を無視して突っ立っているではないか。これはどういう事だろう?
……その理由はすぐに分かった。
俺が少女の蹴りを喰らって吹っ飛んでいるのだ。
そう、おかしいのは大地でもコルリスでも無く。
ぶっ飛ばされて空中で訳が分からないくらいに回転していた、俺の方であったのだ。
「あ、あちゃ~……だ、大丈夫ですかクボタさん?
トロールは怪力で有名なんですよ~……」
心配そうにコルリスは、俺にそう問い掛けるが。
勿論問題は無い、俺は全然大丈夫ではないのだから。
だがしかし。木に叩きつけられ、意識が朦朧として始めていたこの俺であったが。
気分はと言うと、最悪ではなくむしろ最高だった。
これ程の威力ならば、彼女はどんな大会でも優勝間違い無しであるのだから……多分。
ただ、一つだけ。
そんな俺でもまた気を失う前に、一つだけ言わせて欲しい事があった。
……なあ、神よ。
何処かにいるのならば返事をしてくれ。
ココは夢の中ではないのか?
もしかすると俺は、自殺しようとした罪で事あるごとに気絶させられる地獄に送られてしまったのか?
なあ、答えてくれ……
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