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一章 〜雑魚魔物使い〜
27.5話 VSツインヘッドボア
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それを見た瞬間、事の次第がすぐに分かった。
と、言うワケですまないが、説明は省かせてもらう。そんな暇も無いのだからな。
「おいお前!お前は、親を助けて欲しかったんだな!?」
そう言うと、ミニアートードは。
返事の代わりに親だろう蝦蟇へと向けて、両生類とは思えない程悲しみのこもった声を上げる……
それを聞いた俺は、その叫びを肯定と捉えた。
「良し、頼むぞルー!それにお前らもだ!
全員で行くぞ!!あのアートードを助けるんだ!!」
俺の号令を受け、一匹の蛇にルーが飛び掛かった。続いてもう一匹に、プチ男とケロ太が立ち向かう。
そして最後に残った一匹の相手は……勢いに身を任せ、死にかけたアートードの前に躍り出てしまったこの俺だ。
あーあ、やってしまった……とは思いつつも。
そこまで後悔はしていない。
あの坊やの叫びを聞いて、動かない俺など俺では無い……何だか、そんな気がするからな。
まあそう言うワケだから、退く気など毛頭無い。
今は目の前の相手に集中するとしよう。
相手は蛇の魔物、これは、頭が鈴生りに二つ付いているから……ああ、なるほど。
これこそがツインヘッドボアだ。
恐らく、いやきっと、それで間違い無いだろう。
そして、そのツインヘッドボアはと言うと、『新手だか何だか知らんが、腹の足しになれば構わん』とでも言いたげな様子でゆっくりと首を動かし、俺に照準を合わせた。
……正直に言うと。
先程までの威勢は何処へやら、この時点で俺は漏らしそうになっていたのだが。
だかそれでも、どうにか尿意を抑えて深呼吸を行い。次に、左脚を一歩踏み出して両の拳を握り締め、身構えた。
とは言え、ここからどうする?
まずパンチは止めておこう、出した瞬間、噛まれそうだし……んな事考えてると、ますます弱気になるし……毒とか持ってるのかな?
いや!もう考えちゃダメだ!
ダメダメダメダメ…………
「クボタさん!」
コルリスが叫んだのは、痺れを切らしたツインヘッドボアが俺に噛み付こうとしたのを伝えるためだった。
それを見た俺は思わず、反射的に左のジャブを出してしまったのだが……ビビって途中で止めてしまったので、それはまるでフェイントを掛けたかのような形となった。
すると。
思わぬ反撃に驚いたらしき蛇が、顔を引っ込めた。
……もう、やるしかない!!
俺は覚悟を決め、咄嗟に出したフェイントの動きをそのまま利用し、攻撃を開始した。
まずは左腕を下げた勢いで右ストレートを放ち。
それと同時に、前へと出しておいた右脚を軸にした左の上段蹴りを続け様に繰り出す……と。
俺の技を受けた蛇は、鈴蘭の花のように首を垂らした。
が……倒すまでには至らなかったようだ。
まあ、当然と言えばそうだが。
しかし、再びそれが持ち上がろうかと言うまさにその時。
突如としてこの戦いに参戦して来たルーの強烈な飛び蹴りが、ツインヘッドボアへと突き刺さるのを見た。
「えっ、ルー!?
そっちは大丈夫な……の……」
驚いた俺は、彼女の元いた方向を見遣る。
すると……なるほどよく分かった。
気が付けば、いつの間にか俺以外の戦いには既に決着がついていたようだ。
二匹の蛇は一方が完全に伸びていて、もう一方はと言うと泡を吹いて倒れている。
恐らくだが一体はルーにぶちのめされ、もう一体はスライム達によって気道を塞がれたのだろう。
そして、数秒後には。
ルーの手によって、戦闘不能となったツインヘッドボアは三匹となった。
「ハァ、ハァ…………あ」
その瞬間、腰が抜けた。
それは多分、戦いが終わったのだと言う事を知り、緊張の糸が切れてしまったからなのかもしれない。
とにかく、助かった。
あのまま俺が戦っていたらと思うとゾッとする。
今の戦闘に比べたら、人間相手のキックボクシングなど児戯に等しいと言っても過言では無いのだから。
……と言う事は、つまりだ。
魔物相手にこうして戦い続けていれば、いずれはチャンピオンどころか人類最強となるのも、片手間で出来てしまうのではないだろうか……??
ただし、命が幾つあっても足りはしないだろうが。
「……ごめん、誰か起こしてもらえないかな?」
「頑張りましたね、クボタさん。
けど私、今でも信じられないです。
目の前で起きた出来事が……」
「大丈夫、俺もだよ。
……そうだ!!アートードは!?」
俺のその一言により、一同は真っ先にやらねばならない事を思い出したようだ。
そうして、親のアートードは無事に治療を施され。
だがしかし、俺を介抱すると言う作業は一番最後に回されてしまうのだった。
と、言うワケですまないが、説明は省かせてもらう。そんな暇も無いのだからな。
「おいお前!お前は、親を助けて欲しかったんだな!?」
そう言うと、ミニアートードは。
返事の代わりに親だろう蝦蟇へと向けて、両生類とは思えない程悲しみのこもった声を上げる……
それを聞いた俺は、その叫びを肯定と捉えた。
「良し、頼むぞルー!それにお前らもだ!
全員で行くぞ!!あのアートードを助けるんだ!!」
俺の号令を受け、一匹の蛇にルーが飛び掛かった。続いてもう一匹に、プチ男とケロ太が立ち向かう。
そして最後に残った一匹の相手は……勢いに身を任せ、死にかけたアートードの前に躍り出てしまったこの俺だ。
あーあ、やってしまった……とは思いつつも。
そこまで後悔はしていない。
あの坊やの叫びを聞いて、動かない俺など俺では無い……何だか、そんな気がするからな。
まあそう言うワケだから、退く気など毛頭無い。
今は目の前の相手に集中するとしよう。
相手は蛇の魔物、これは、頭が鈴生りに二つ付いているから……ああ、なるほど。
これこそがツインヘッドボアだ。
恐らく、いやきっと、それで間違い無いだろう。
そして、そのツインヘッドボアはと言うと、『新手だか何だか知らんが、腹の足しになれば構わん』とでも言いたげな様子でゆっくりと首を動かし、俺に照準を合わせた。
……正直に言うと。
先程までの威勢は何処へやら、この時点で俺は漏らしそうになっていたのだが。
だかそれでも、どうにか尿意を抑えて深呼吸を行い。次に、左脚を一歩踏み出して両の拳を握り締め、身構えた。
とは言え、ここからどうする?
まずパンチは止めておこう、出した瞬間、噛まれそうだし……んな事考えてると、ますます弱気になるし……毒とか持ってるのかな?
いや!もう考えちゃダメだ!
ダメダメダメダメ…………
「クボタさん!」
コルリスが叫んだのは、痺れを切らしたツインヘッドボアが俺に噛み付こうとしたのを伝えるためだった。
それを見た俺は思わず、反射的に左のジャブを出してしまったのだが……ビビって途中で止めてしまったので、それはまるでフェイントを掛けたかのような形となった。
すると。
思わぬ反撃に驚いたらしき蛇が、顔を引っ込めた。
……もう、やるしかない!!
俺は覚悟を決め、咄嗟に出したフェイントの動きをそのまま利用し、攻撃を開始した。
まずは左腕を下げた勢いで右ストレートを放ち。
それと同時に、前へと出しておいた右脚を軸にした左の上段蹴りを続け様に繰り出す……と。
俺の技を受けた蛇は、鈴蘭の花のように首を垂らした。
が……倒すまでには至らなかったようだ。
まあ、当然と言えばそうだが。
しかし、再びそれが持ち上がろうかと言うまさにその時。
突如としてこの戦いに参戦して来たルーの強烈な飛び蹴りが、ツインヘッドボアへと突き刺さるのを見た。
「えっ、ルー!?
そっちは大丈夫な……の……」
驚いた俺は、彼女の元いた方向を見遣る。
すると……なるほどよく分かった。
気が付けば、いつの間にか俺以外の戦いには既に決着がついていたようだ。
二匹の蛇は一方が完全に伸びていて、もう一方はと言うと泡を吹いて倒れている。
恐らくだが一体はルーにぶちのめされ、もう一体はスライム達によって気道を塞がれたのだろう。
そして、数秒後には。
ルーの手によって、戦闘不能となったツインヘッドボアは三匹となった。
「ハァ、ハァ…………あ」
その瞬間、腰が抜けた。
それは多分、戦いが終わったのだと言う事を知り、緊張の糸が切れてしまったからなのかもしれない。
とにかく、助かった。
あのまま俺が戦っていたらと思うとゾッとする。
今の戦闘に比べたら、人間相手のキックボクシングなど児戯に等しいと言っても過言では無いのだから。
……と言う事は、つまりだ。
魔物相手にこうして戦い続けていれば、いずれはチャンピオンどころか人類最強となるのも、片手間で出来てしまうのではないだろうか……??
ただし、命が幾つあっても足りはしないだろうが。
「……ごめん、誰か起こしてもらえないかな?」
「頑張りましたね、クボタさん。
けど私、今でも信じられないです。
目の前で起きた出来事が……」
「大丈夫、俺もだよ。
……そうだ!!アートードは!?」
俺のその一言により、一同は真っ先にやらねばならない事を思い出したようだ。
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