異世界魔物大図鑑 転生したら魔物使いとかいう職業になった俺は、とりあえず魔物を育てながら図鑑的なモノを作る事にしました

おーるぼん

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番外編 クボタさんの魔物図鑑

クボタさんの魔物図鑑 その79 ヒトガタ

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No.101 ヒトガタ
不定形魔人類ヒトダマシ科

体長 1.5~1.7m?
体重 不明

能力値(野生下での平均値)
『力』不明
『魔力』不明
『機動力』不明

討伐依頼受諾可能最低ランク
なし

・目撃例はロシバ地方のみ。
・同地方への定期便を動かしている兄ちゃんからこの魔物の話を聞いた。どうやら兄ちゃんは彼が好いている女性の話を俺が真剣に聞いていたと勘違いしているらしく、相談したい事があるから今度飲みに行こうと誘われてしまった。

これは※『ゴースト』の亜種のような魔物だ。(アレが本当に魔物だったならな……待てよ?じゃあ俺の親戚みたいなもんか!?)

特徴としてはもう、これゴーストで良いんじゃないか?……と、思いたくなるようなものをしているが。

コイツは目撃される地方が何故か限定されており、加えてその話があまりにも我が国で有名となってしまっているため、こうして別の魔物として分類されているらしい。

そして、その話とはこうだ。

黄昏時、もしくはそれよりも遅い時間に水辺を歩く者がいる。

すると、その者は水面近くで何かが動くのに気付き、そちらへと目を向ける。

その先には、水面に立つ……のではなく。

『逆さまになって水面に立っている人影』がおり、それを見た者は恐怖に駆られ、逃げ出してしまうのだ。

…….良く分からないかもしれないので一応言っておくと、コイツは水面に頭部を押し当てるようにして立っているのではなく。

水中で逆さまになり、まるでコウモリのように水面を天井代わりとしてそこに足を着けているらしい。

また、それは全身が黒一色の、名前通り人型の魔物なんだそうだ。

『じゃあソレ、影では?』
そう思った方もいる事だろう。

しかし、そうした場所に赴く者は戦闘職……つまり、依頼のためごちゃごちゃと装備品を身に付けている者が多いのに対し。

それは毎回手ぶらで出現するので、どうやらただの見間違いというワケではないらしい。

しかも、ヒトガタは勝手に動いて何処かへと行ってしまう時もあるんだそうだ。

ならこれはもう、ほぼ確実に幽霊だと言えるだろう。

と、言いたい所なのだが、ロシバ地方では別に非業の死を遂げた者が出てしまったような事故、事件等は今の所起きてはおらず、地縛霊へと転職するような人物には誰一人として心当たりがないようだ……

じゃあやっぱりコイツは、ゴースト寄りではなく生物寄りの魔物なのか?よく分からんな。



注釈

※ ゴースト 『第一章十二話 幽霊っているんだね……』にて紹介
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