異世界魔物大図鑑 転生したら魔物使いとかいう職業になった俺は、とりあえず魔物を育てながら図鑑的なモノを作る事にしました

おーるぼん

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番外編 クボタさんの魔物図鑑

クボタさんの魔物図鑑 その159 ドラゴンジョー

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No.182 ドラゴンジョー
魔虫類ミツバムシ科

体長 25~30cm
体重 3~6kg

能力値(野生下での平均値)
『力』90~95
『魔力』100~120
『機動力』10~35

討伐依頼受諾可能最低ランク
G

・ロシバ、ドロップ地方等の水中(というか水面)に生息。
・ドロップ地方来訪時、座礁(?)したと思われるコイツを水辺付近にて発見した……いや、違うのかな?本当は〝どっち〟だったんだろうな?

コイツは割と最近になって発見されたミツバムシ科の魔物、ドラゴンジョーである。

なので当然ながら、一応新種ではあるのだが……実はこの魔物、かなり昔からそこら辺に沢山生息していたのだと言う。

では、なぜ今まで発見されなかったのか……?

それは、コイツが『とある魔物とソックリである』事と。

『動きが遅過ぎるのと、コイツの〝普段の見た目〟のせいで今まではその魔物の死体だと思われていた』からだ。

そして、その魔物とは※1『ドラゴンヘッド』の事だ。

そう、ドラゴンジョーとはアレとソックリで、かつアレをそのままひっくり返したような見た目をしている魔物なのだ。

つまり、ドラゴンヘッドにあったトゲトゲは、コイツにとっては腹部の方にあるのが常識なのである。

ちなみに、名前もそこから来ている……随分安直な決め方のような気もするが、元の方も大概なのでまあそれは良しとしよう。

この魔物は主にロシバ、ドロップ地方等の水中……というか水面に生息しており、一生をそこで過ごす魔物だ。

餌とするものはそこにいる微生物、つまり※2『ミズイル・ノカ』等である。

そして、コイツは水面を漂いながらそういったものを水の流れるまま気の向くままに食べているのだが……

その状態だと『ドラゴンヘッドがひっくり返って死んでる』ように見えるので、発見が遅れてしまったのだ。

(動きも遅いから、本当にただの死体だと思われていたみたいだな……水流には逆らえないくらいらしいし)

まあそれは良いとして……コイツがそうしてのんびりと生きていられるのは、他でもない腹部にあるトゲトゲのお陰である。

これがある事によって水中にいる魔水類魔物からは、ドラゴンジョーはただの岩のように見えるので、コイツは下からの攻撃を心配する必要がない。

更に、水上に出ている頭部の方は何となく葉っぱに見えなくもないので、上からの攻撃にも用心は不用だ。

(こんなんでいいのか?と言いたくなるくらいの〝寄せ方〟だが、魔物相手ならばそれで充分なのであろう)

そう、コイツはどちらからも無生物だと思われている、カモフラージュの天才なのだ。

ただ、そのクオリティがなかなかに高いせいで小型の魔物が上に乗ってくる事がよくあるらしく、それが重過ぎるとコイツは沈没し、海の……ではなく、淡水の藻屑と消えてしまう。

皆もドラゴンジョーを見つけた時は、それが魔物だと分かっていても気付かないフリをしておいてあげよう。決してわざと沈めてはいけないぞ?

最後に余談ではあるが、コイツは勿論ドラゴンヘッドの近縁種である魔物なので一応魔力は持っており、その気になればアイツと似たような使い方をする事が出来る。

のだが……余計な事をすると他の魔物にカモフラージュがバレてしまうからなのか、コイツらはそれを全く使おうとはしないらしい。

なので、コイツは近い未来に、魔力を持たない魔物へと退化(進化?)してしまう事が危惧されているんだそうだ……

まあ、コイツらがそれを望むなら、それはそれで良いと思うけどな。



注釈

※ 1 ドラゴンヘッド 『クボタさんの魔物図鑑 その4』にて紹介

※2 ミズイル・ノカ 『クボタさんの魔物図鑑 その73』にて紹介
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