異世界魔物大図鑑 転生したら魔物使いとかいう職業になった俺は、とりあえず魔物を育てながら図鑑的なモノを作る事にしました

おーるぼん

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番外編 クボタさんの魔物図鑑

クボタさんの魔物図鑑 その178 カラバス

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No.201 カラバス
魔水類リクチイワ科

体長 1.3~1.5m
体重 10kg前後

能力値(野生下での平均値)
『力』900~1040
『魔力』250~350
『機動力』10~14

討伐依頼受諾可能最低ランク
E

・※1『メカメガプリウス』とほぼ同程度の、広い地域に分布している。が、その中でも山脈、山岳地帯等に多く生息しているらしい。
・メカメガプリウスの事を調べている最中に、たまたまこの魔物の事も知った。

コイツは※2『オウプリウス(モンスオロス・ベビー)』やメカメガプリウス等と同じタイプの魔物で、かつそれらが突然変異した生物だと考えられている魔物、カラバスだ。

そして、体長等を見れば分かると思うが、どうやらコイツのした突然変異とは〝悪い方〟への変異だったらしい。

何しろ、それは何かが特化するワケでもない、ただただ『大きく成長出来ない』という変異だったのだからな……

ただし、コイツは本来、メカメガプリウス相当の体格を持てる〝はず〟だった魔物であるためか、小柄な割にはかなり力が強いので戦闘となった場合には気を付けよう。

(だからコイツは体格からは想像出来ない程に重く、動きも鈍重なんだそうだ)

攻撃されれば怪我をする可能性が非常に高いから、絶対に油断してはならないぞ。

さて、それでは生息地等の説明……を、しようかと思ったが。

大体はメカメガプリウスと同じなので省略させてもらおう。生息地も大体一緒で、食べる物も肉食性でほぼ一緒だからな。

違いはまあ、コイツは山脈や山岳地帯に好んで住み着く事くらいだろう。

いや、すまない。
もう一つ違いがあった。それは見た目だ。

コイツは脚や触手の位置、本数こそメカメガプリウスと同じなのだが。

姿だけはアレとは違い、まるで『肥満の蟹』のような見た目をしているのだ。

無理矢理表現すると……皆もすぐに頭に思い浮かべられるような、あの美味しいカニさん(半透明なカニさんを想像してくれ)が空気を注入されて、全体的に膨れ上がっているような感じだ……こんなんで伝わるかな?

まあ良い。
とにかくコイツはそのような見た目をしているのだ。

恐らく、成長を途中で止められてしまったがためにこんな姿をしているのだろう。

しかし、コイツの動きが鈍重なのは、実は〝そのせい〟だけではないようだ。

このカラバスという魔物は、肉体が完全に成長し切る前に自身よりも少し大きいくらいの岩石、鉱物等を持ち前の腕力(脚力?)でくり抜き、そこに入り込むのだと言う。

その目的は『巣を作る事』ではない。『鎧を作る事』である。

つまりコイツはくり抜いた岩石、鉱物の中で成長した後にそれを纏い。

一生脱げぬ重しを背負う代わりに、それを一生その身を守り続ける鎧とするのだ。

(そうして入り込んだ後でコイツは下部の方もぶち抜き、そこから脚を出すからちゃんと移動出来るらしいぞ。やはり力が強いんだな)

そう、だからコイツは動きが非常に遅かったのだ。

……ちなみに言うと、突然変異した事よりも、こちらの方がカラバスの動きが遅い原因の大部分を占めているらしいぞ。

と言うか、これさえ無ければもう少しマシな動作は一応出来るみたいだ。

まあ……鎧を纏った時点でコイツは動きが遅い事など気にならない程、攻守共に優れた非常に強力な魔物となるので、本人は『ノロい自分』で満足なのであろう。多分。

そしてその強さはと言うと、討伐に適したランクであるはずの者が怖気付いてしまう程のものであるらしい。

だからもし、コイツが討伐可能なランクになったとしても、小さいからと言って舐めてかからない事だな。

で、話は少し変わるが……

何故このようにして鎧を纏うのかは、理由がまだよく分かっていないようだ。

もしかすると、コイツは自分がなる事の出来なかった大きなメカ野郎達に。

『自分は大きくなれなかったけれど、こんなにも強くなれたんだぞ!』と、教えてやりたいのかもしれないな……



注釈

※1 メカメガプリウス『クボタさんの魔物図鑑 その177』にて紹介

※2 オウプリウス(モンスオロス・ベビー)『クボタさんの魔物図鑑 その169』にて紹介
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