異世界魔物大図鑑 転生したら魔物使いとかいう職業になった俺は、とりあえず魔物を育てながら図鑑的なモノを作る事にしました

おーるぼん

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番外編 クボタさんの魔物図鑑

クボタさんの魔物図鑑 その301 シルフ

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No.327 シルフ 
魔人類ハネビト科

体長 3~5cm
体重 4.5~6g

能力値(野生下での平均値)
『力』10~15
『魔力』1400~1750
『機動力』800~1000

討伐依頼受諾可能最低ランク
F(E推奨……だが、討伐依頼はほぼ出されない)

・正確な生息地は今の所不明。
・風に誘われたシルフ達が街へと現れた時に発見。ちなみに、その時たまたまコルリスの髪に引っ掛かった一匹のシルフと俺達は少しの間一緒に行動したりもした。

皆にはいつもいつも、恐ろしい魔物達の話ばかりしているが……それでは気が滅入ってしまうかと思われるので、今回は無害かつ可愛らしい魔物をご紹介させてもらおう。

……いや、言う程恐ろしい魔物なんていたか?

まあ良い。
説明を始めるとしようか。

そんなワケで今回紹介するのはシルフという魔物だ。
この魔物は魔人類で※『フェアリー』と同じハネビト科に分類されている。

だが、この魔物はあれよりもずっと小さい。
遠目で見ればそれがシルフか魔虫類魔物か、はたまたチリやホコリなのか分からないくらいには。

そんなシルフではあるが、しっかりと見つめれば小さな羽(翅……と言った方が良いだろうか?とりあえず鳥のようなものでは無い事は確かだ)を一生懸命はためかせて宙を舞う、可愛らしい魔物である事が分かるはずだ。

もう少し詳しく説明すると、この魔物は大半が雌……なのか少女のような見た目をしており。

また、そのどれもが短めの頭髪と、ひらひらとした衣服を纏っているんだそうだ。

(あとこれはどうでも良いかもしれないが、靴は履いていないそうだ)

しかもシルフは人に対してあまり警戒心を持たず、慣れればニコニコとした表情もしてくれるのだそう。なので魔物使いでもこの魔物を相棒として欲しがる者は多くいるらしい。

だがしかし、小さいからと言ってそれを侮り、無理矢理に捕まえようとしたりしてはならない。

何せ、シルフは『力』こそ無いに等しいものをしているが、フェアリーと同じくらいの『魔力』を持ち、『機動力』に関してはそれ以上なのだからな。

だから多分、本気を出せば非常に手強い相手となるのだろう。皆もその点には注意してくれ。

というか、そもそも……こちらから何かしなければ攻撃して来ないシルフに対して酷い事をするのは、あまりにも可哀想なのでどうか止めておいてほしい。

これは命令でも法律でもなく、俺からの願いだ。
一度街で出会ったシルフはとても可愛かったからな。

俺達にもすぐ慣れたし、プチ男にも乗っかるし。あんな生物をいじめるのは実に可哀想だ。

…………というか、プチ男にしろチビちゃんにしろ、結構他の魔物に乗っかられるよな?

何かそう言う、魅力(?)みたいなものがあるんだろうか?

……失礼。
話が脱線してしまったな。

次に生息地についてだが。
実は、この事はまだよく分かっていないらしい。

だが少なくともこの国、それも街付近に生息しているのは間違いないようで、事実風の強い日等にはそれに乗って街までやって来るシルフが結構沢山いるんだそうだ。

ちなみに、そのせいで風の強い日には『シルフによってハートを射抜かれた者達が家まで連れ帰ろうとする』という事件(?)が頻発するそうだ。

まあ……流石にそこは魔物。
そうされる前に何処かへといなくなってしまうようだがな。

そして餌については、どうやら雑食性であるらしく人から手渡された物でも何でも食べるんだそうだ。

なのでシルフ達のために美味しい料理を沢山作り、風の強い日を待ち侘びる者すらもいるんだそう……

最後に余談ではあるが。
シルフはこのようにして愛されているお陰で、討伐依頼がほぼ全く出されないらしい。

というか、例え出したとしても、それを愛する者によってその依頼書は大半が破り捨てられるんだそうだ。

……色々な意味で凄い魔物だな。
まあ、気持ちは分かるが。



注釈

※ フェアリー 『クボタさんの魔物図鑑 その76』にて紹介
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