456 / 515
番外編 クボタさんの魔物図鑑
クボタさんの魔物図鑑 その302 グレムリン
しおりを挟む
No.328 グレムリン
魔人類ハネビト科
体長 6~8cm
体重 6.3~9g
能力値(野生下での平均値)
『力』17~25
『魔力』500~650
『機動力』600~750
討伐依頼受諾可能最低ランク
F
・正確な生息地は今の所不明。
・※1『シルフ』の事を調べている最中にこの魔物の事を知った。
前回シルフという、風に乗って街へとやって来るとても可愛らしい魔物を紹介したが……
実は、そうして街へとやって来る魔物はアレだけではないので注意してほしい。
そう、シルフとは違って〝こっちの方〟には注意しなければならないのだ。今回紹介させてもらう、グレムリンという魔物にはな……
……まあそんなワケだから、早速説明を始めるとしよう。
今回紹介する魔物はグレムリンという魔物だ。
コイツはシルフと同じ魔人類で分類も同じハネビト科である。
コイツの生息地はこれまたシルフと同じではっきりとはしていないらしい。
ちなみに、シルフもグレムリンも生息地がよく分かっていないのは、そのどちらもが非常に小さく、また機動力も高い魔物であるので居場所を特定し辛い事が原因のようだ。
ただ、街付近の何処かには確かにいるようで、風に吹かれて街へと現れる事がたびたびあるんだそうだ。
餌とするものは雑食性であり何でも良いそうだ。
ちなみに、あまり人々からは好かれていないコイツは食料を手渡される事が無いので、街に現れた際にはむしろそれを奪い取ってしまうらしい。
そして、何故コイツが人に好かれていないのかと言うと……見た目がちょっと怖いのと、上記した事からも分かるその攻撃的な性格のためだ。
まずは見た目からお話ししよう。
グレムリンは羽があり、衣服も着ている。
そこはシルフと同じなのだが、何処か※2『ゴブリン』や※3『トロール』等属するオニビト科を思わせる、緑色の体色や顔、体つきをしているという特徴を持つ。
にも関わらず、それらとは違ってコイツが嫌われているのは……どうやら『シルフだと思って近付いたらグレムリンだった』という事がよくあるかららしい。
その時人々は驚いてしまうんだろうな。
まあでも、それはコイツのせいでは無いので流石にちょっと可哀想だが……
だが、それは良いのだ。
コイツが真に嫌われている理由は前者よりも後者の、『攻撃的な性格をしている』という点にあるのだからな。
前述した通り、グレムリンはやや凶暴な魔物なのである。何もしなければ食料を奪われるくらいで済むので実害自体は大した事はないが、何かした時が恐ろしい。
そうするとグレムリンは仲間を呼び、大群でその者へと襲いかかるのだからな。
またその際、少々頭が悪いというコイツらは物理攻撃くらいしかしてこないので、死に至る事はまず無いようだが……それでもやっぱり、大群で来られるのは恐ろしいものだ。
で、まあ反撃したりすれば当然そうはなってしまうので、そうしなければ良いと言うだけの話で済む……のだが。
最も困るのが『グレムリン同士の喧嘩』だ。これは人がきっかけにならずとも起こり得る事なのだから。
しかもグレムリンは同種との争いには負けられない、というか負けたくない魔物のようで、その時ばかりは魔力をフルに使って戦うんだそうだ。
高くはないが別段低くも無い。そんなレベルの魔力でな。
しかし、そんなものでも街で使われると大変なのである……にも関わらず、グレムリン同士の喧嘩はしょっちゅう起こるらしい。
……もうこのくらい分かれば充分だろう。
このようにしてコイツは結果的に、というか必然的に、嫌われる存在となってしまったのだ。
コイツの取る行動、全てによってな。
最後に余談ではあるが。
『そんなんじゃいずれ街はグレムリンのせいで荒れてしまうのでは?』と思うかもしれないが、大丈夫だ。
討伐してくれる戦闘職の人間がいる事もそうだが、何よりもまず、シルフ達がコイツらを追い払ってくれるからだ。
そう、シルフはアイツらよりもずっと強いのだからな。
多分、シルフはそういう面からも好かれているんだろうな……改めて思う、シルフとは良い魔物だ。グレムリンはダメダメだが。
注釈
※1 シルフ 『クボタさんの魔物図鑑 その301』にて紹介
※2 ゴブリン 『クボタさんの魔物図鑑 その6』にて紹介
※3 トロール 『第一章十話 武を求めた巨人』にて紹介
魔人類ハネビト科
体長 6~8cm
体重 6.3~9g
能力値(野生下での平均値)
『力』17~25
『魔力』500~650
『機動力』600~750
討伐依頼受諾可能最低ランク
F
・正確な生息地は今の所不明。
・※1『シルフ』の事を調べている最中にこの魔物の事を知った。
前回シルフという、風に乗って街へとやって来るとても可愛らしい魔物を紹介したが……
実は、そうして街へとやって来る魔物はアレだけではないので注意してほしい。
そう、シルフとは違って〝こっちの方〟には注意しなければならないのだ。今回紹介させてもらう、グレムリンという魔物にはな……
……まあそんなワケだから、早速説明を始めるとしよう。
今回紹介する魔物はグレムリンという魔物だ。
コイツはシルフと同じ魔人類で分類も同じハネビト科である。
コイツの生息地はこれまたシルフと同じではっきりとはしていないらしい。
ちなみに、シルフもグレムリンも生息地がよく分かっていないのは、そのどちらもが非常に小さく、また機動力も高い魔物であるので居場所を特定し辛い事が原因のようだ。
ただ、街付近の何処かには確かにいるようで、風に吹かれて街へと現れる事がたびたびあるんだそうだ。
餌とするものは雑食性であり何でも良いそうだ。
ちなみに、あまり人々からは好かれていないコイツは食料を手渡される事が無いので、街に現れた際にはむしろそれを奪い取ってしまうらしい。
そして、何故コイツが人に好かれていないのかと言うと……見た目がちょっと怖いのと、上記した事からも分かるその攻撃的な性格のためだ。
まずは見た目からお話ししよう。
グレムリンは羽があり、衣服も着ている。
そこはシルフと同じなのだが、何処か※2『ゴブリン』や※3『トロール』等属するオニビト科を思わせる、緑色の体色や顔、体つきをしているという特徴を持つ。
にも関わらず、それらとは違ってコイツが嫌われているのは……どうやら『シルフだと思って近付いたらグレムリンだった』という事がよくあるかららしい。
その時人々は驚いてしまうんだろうな。
まあでも、それはコイツのせいでは無いので流石にちょっと可哀想だが……
だが、それは良いのだ。
コイツが真に嫌われている理由は前者よりも後者の、『攻撃的な性格をしている』という点にあるのだからな。
前述した通り、グレムリンはやや凶暴な魔物なのである。何もしなければ食料を奪われるくらいで済むので実害自体は大した事はないが、何かした時が恐ろしい。
そうするとグレムリンは仲間を呼び、大群でその者へと襲いかかるのだからな。
またその際、少々頭が悪いというコイツらは物理攻撃くらいしかしてこないので、死に至る事はまず無いようだが……それでもやっぱり、大群で来られるのは恐ろしいものだ。
で、まあ反撃したりすれば当然そうはなってしまうので、そうしなければ良いと言うだけの話で済む……のだが。
最も困るのが『グレムリン同士の喧嘩』だ。これは人がきっかけにならずとも起こり得る事なのだから。
しかもグレムリンは同種との争いには負けられない、というか負けたくない魔物のようで、その時ばかりは魔力をフルに使って戦うんだそうだ。
高くはないが別段低くも無い。そんなレベルの魔力でな。
しかし、そんなものでも街で使われると大変なのである……にも関わらず、グレムリン同士の喧嘩はしょっちゅう起こるらしい。
……もうこのくらい分かれば充分だろう。
このようにしてコイツは結果的に、というか必然的に、嫌われる存在となってしまったのだ。
コイツの取る行動、全てによってな。
最後に余談ではあるが。
『そんなんじゃいずれ街はグレムリンのせいで荒れてしまうのでは?』と思うかもしれないが、大丈夫だ。
討伐してくれる戦闘職の人間がいる事もそうだが、何よりもまず、シルフ達がコイツらを追い払ってくれるからだ。
そう、シルフはアイツらよりもずっと強いのだからな。
多分、シルフはそういう面からも好かれているんだろうな……改めて思う、シルフとは良い魔物だ。グレムリンはダメダメだが。
注釈
※1 シルフ 『クボタさんの魔物図鑑 その301』にて紹介
※2 ゴブリン 『クボタさんの魔物図鑑 その6』にて紹介
※3 トロール 『第一章十話 武を求めた巨人』にて紹介
0
あなたにおすすめの小説
男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる
暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。
授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。
魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します
burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。
その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
【完結】ご都合主義で生きてます。-ストレージは最強の防御魔法。生活魔法を工夫し創生魔法で乗り切る-
ジェルミ
ファンタジー
鑑定サーチ?ストレージで防御?生活魔法を工夫し最強に!!
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
しかし授かったのは鑑定や生活魔法など戦闘向きではなかった。
しかし生きていくために生活魔法を組合せ、工夫を重ね創生魔法に進化させ成り上がっていく。
え、鑑定サーチてなに?
ストレージで収納防御て?
お馬鹿な男と、それを支えるヒロインになれない3人の女性達。
スキルを試行錯誤で工夫し、お馬鹿な男女が幸せを掴むまでを描く。
※この作品は「ご都合主義で生きてます。商売の力で世界を変える」を、もしも冒険者だったら、として内容を大きく変えスキルも制限し一部文章を流用し前作を読まなくても楽しめるように書いています。
またカクヨム様にも掲載しております。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
ファンタジーは知らないけれど、何やら規格外みたいです 神から貰ったお詫びギフトは、無限に進化するチートスキルでした
渡琉兎
ファンタジー
『第3回次世代ファンタジーカップ』にて【優秀賞】を受賞!
2024/02/21(水)1巻発売!
2024/07/22(月)2巻発売!(コミカライズ企画進行中発表!)
2024/12/16(月)3巻発売!
2025/04/14(月)4巻発売!
応援してくださった皆様、誠にありがとうございます!!
刊行情報が出たことに合わせて02/01にて改題しました!
旧題『ファンタジーを知らないおじさんの異世界スローライフ ~見た目は子供で中身は三十路のギルド専属鑑定士は、何やら規格外みたいです~』
=====
車に轢かれて死んでしまった佐鳥冬夜は、自分の死が女神の手違いだと知り涙する。
そんな女神からの提案で異世界へ転生することになったのだが、冬夜はファンタジー世界について全く知識を持たないおじさんだった。
女神から与えられるスキルも遠慮して鑑定スキルの上位ではなく、下位の鑑定眼を選択してしまう始末。
それでも冬夜は与えられた二度目の人生を、自分なりに生きていこうと転生先の世界――スフィアイズで自由を謳歌する。
※05/12(金)21:00更新時にHOTランキング1位達成!ありがとうございます!
神に同情された転生者物語
チャチャ
ファンタジー
ブラック企業に勤めていた安田悠翔(やすだ はると)は、電車を待っていると後から背中を押されて電車に轢かれて死んでしまう。
すると、神様と名乗った青年にこれまでの人生を同情され、異世界に転生してのんびりと過ごしてと言われる。
悠翔は、チート能力をもらって異世界を旅する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる