異世界魔物大図鑑 転生したら魔物使いとかいう職業になった俺は、とりあえず魔物を育てながら図鑑的なモノを作る事にしました

おーるぼん

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番外編 クボタさんの魔物図鑑

クボタさんの魔物図鑑 その358 パラダイスバード

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No.384 パラダイスバード
魔鳥類ゴクラクチョウ科

体長 12m前後
体重 2t前後

能力値(野生下での平均値)
『力』4000~4800
『魔力』800~970
『機動力』200~255

討伐依頼受諾可能最低ランク
B(推定)

・他国にのみ生息。
・以前発見した他国の魔物について書かれた本、あれをまた読んでいた時にこの魔物の存在を知った。

名前でも科名でも分かる通り、この魔物は極楽鳥だ。

この世界にもいるんだな……
まあ良い。今回はコイツをご紹介しよう。

この魔物の名前はパラダイスバード。
魔鳥類でゴクラクチョウ科に分類されているぞ。

そしてコイツ、我が国には生息していない。
他国にのみ生息している魔物なんだそうだ。

餌とするものは俺の元いた世界にいる方と同じく果実や、創作物に出て来る極楽鳥等のように、天界の住人が食べていそうな何やら神秘的な食べ物なんかを……

食べているワケではない。
むしろコイツはそのイメージとは真逆の存在だ。

で、それは見た目にも言える話だし、勿論餌等も真逆なのである。例えば、死にかけの生物だとか……

ゴホン。まあ、そんな気色悪い話は早めに切り上げて、次はコイツの見た目についてでも話していくとしようか。

パラダイスバードは平たい顔をしているためかまるで梟のようにも見える。

が、非常に長い飾り羽を持っていたり、馬鹿デカかったり、見た目の割には動きが遅かったりするという違いがあるので、それとはただ単に見た目が似ているだけで何の関係もないのである。

(ちなみに、コイツの体長の数値にはその飾り羽も含まれている。だからコイツの体長は物凄くデカく、またその割には体重が軽かったのだ)

……その飾り羽の事をもう少し詳しく説明すると、そこには金色の羽根が点在しており、それのお陰でこの魔物は非常に美しい存在として語られる事もあるそうだ。

ただし、それ以外の体色はほぼ黒一色なため、悪趣味とか、不気味だと感じる者の方が多いようだが……

それとこの顔だが、これは〝平常時〟のものである。
餌を食べる際にはコイツは普段と違う顔を覗かせるのだ。自身の内部から。

何でもこの魔物は先程も言ったが『死にかけの生物』が好物(?)なんだそうで、それを捕食する時には勿論、口から頂くのだが。

その時にパラダイスバードは梟のような顔、そしてそこにある口を裂けんばかりに開き、その中にあるもう一つの顔……のようなもので獲物を捕食すると言うのだ。

また、その顔とは……『真っ黒でまだ目も開いていない、巨大な雛鳥』のようなものなんだそうだ。

何だそれは、気色悪い……と、言いたくもなるだろうが仕方ない事なのだ。

パラダイスバードとは名前以外、全てが気色悪い魔物なのだからな、皆も薄々気付いていたとは思うが。

それに……名前も別に極楽のような場所に住んでいるからそのような名になったのではなく、『死にかけの生物を天に還してやる鳥』という所から来ているのだ……だから我々が想像する見た目と本来のものがかけ離れているのは当然なのである。

だからそう……
コイツは、この世界の極楽鳥は、皆が想像しているような愉快な鳥さんではないのだ。絶対に、絶対にだ。

これだけは覚えておいてくれ。
でないと、本物を見た時に酷く驚いてしまうだろうからな。

最後に余談ではあるが……
パラダイスバードは『金色の羽を持つ』、『動きが遅い』等、すぐ他生物に発見されてしまいそうな特徴を持つ魔物であるが。

元々この魔物は大きく、しかも付近には外敵がいなかったため、そんな姿、特徴をしていても別に何の問題も無く生きながらえる事が出来ているようだ。

それともう一つ。
この魔物、どうやら死にかけの生物が大好物というワケではないらしい。

ただ単にパラダイスバードは嗅覚が鋭いので、死にかけの生物、つまり腐りそうなものが自身の棲家の近くに存在する事を嫌って、どちらかと言えば仕方なく捕食しているのだそうだ。

そう、だったのか……そんな理由があるにも関わらず、見た目とは随分とギャップのある名前にされてちょっと可哀想だと思う。
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