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二章 〜下級魔物使い〜
五十七話 早過ぎた合体
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簡単なあらすじ『クボタさんに飛び込む自称神様』
覚悟は良いですか!?
すみませんけど…………〝入りますよ!〟」
そう言って自称神様は俺の肉体……それも心臓付近目掛け一直線に飛び込んで来た。
「っ!」
俺は言葉を発する暇も無かった。
球体は間近に迫り、直撃するかと思えば……肉体に阻まれる事なくするりと俺の身体に入り込んだのだ。
まるでそれが、この世に実体を持たない魂であるかのように。
そして、それを見た俺は驚きのあまりに言葉を失い、直前に言いかけた彼の言動への疑問も、とうとう声に出す事はなかった。
それを聞くはずの、相手ももういないのだから。
「……ゔっ!!ぁあ!!」
自称神様が俺の肉体に入り込んだ直後、突如として激しい痛みがやって来た。
先程の頭痛とは違い、全身を炙られているかのような痛みだ。
しかもこれは、あれよりもかなり……耐え難い。
今度はもしかすると、ダメかもしれない。
そう感じさせられてしまう程、それは強力に俺の身体を蝕んでいた。
〝やっぱり、早過ぎたか……!仕方ない!
クボタさんよく聞いて下さい!今すぐこの身体から『クボタさんを出す』んで、とにかく何処にも行かないで下さいね!〟
肉体の内側から聞こえてくるような形で、声が聞こえた。
これは自称神様のものだろう。
どうやら〝この状態〟でも、アイツとの会話は可能であるようだ。
しかし、身を襲う激痛に意識を保つのがやっとの俺は返事も、その言葉の意味を理解する事も出来なかった。
その後もニ、三度程、自称神様は何か俺に話しかけていたようだったが。
彼の声はただひたすらに、それを受け取るはずの相手も見つけられぬまま内側で反響を続ける……
そうして痛みに耐え続ける事数十秒後……不意に正面から突き飛ばされたかのような衝撃を受け、俺は後方に投げ出された。
「いて……あれ?」
すると、どうした事だろう……身体中を駆け巡っていた痛みが綺麗さっぱりと無くなった。
それも、たった一瞬でだ。
もしや〝あの衝撃〟は、アイツが俺を助けるためにやってくれた、何かの技だったのだろうか?
「なあ、今のは……お前が……?」
「良かった……無事なようですね!クボタさん!後はお願いですから、その辺りでじっとしてて下さい!」
やはり俺が発する方の声も、問題なく自称神様へと届いているようだ。
奴は今、そのような返事をしたのだから間違いない。
しかし今の声、先程までとは少し違う位置から聞こえたような気がする。
それは例えるならば内側からではなく、外側から……というか、前方からのような……
「……あれ?」
それは間違いではなかった。
今地に尻を付けている俺の前には、俺がいたのだ。
……何だコレは。
先程までは同体となっていた我々が、本当に離れているではないか。
しかも、〝俺が前にいる〟という事は、身体は自称神様の手に渡ったのだろう。
なら、俺は今どうなっているんだ!?
…………半透明になっている。
姿形こそそのままだが、〝今の俺〟は何故かそのようなものとなってしまっていた。
本当に何なんだこれは……一体どういう事なんだ……?
そうだ!確かアイツ、こうなる前に何か言っていたような……ダメだ。どうにも思い出せない。
じゃあ〝アレ〟の口からもう一度説明してもらう他ないか。
そう思い、俺はそこにいるはずの……俺の身体の中に今いるはずの、自称神様へとこう言った。
いや、言おうとした。
だが俺の声は遮られてしまったのだ。
それは、話し始めようとした俺よりも先に、ドラゴンゾンビが口を開いたからである。
〝雰囲気が変わった……それに、この気は何処かで……そうか、君こそが本物の、本当の君なんだな〟
ドラゴンゾンビは今までとは違い、どこか嬉しそうに聞こえる声でそう言う。
俺は意味が分からず、ただその言葉を聞いている事だけしか出来なかった。
「そうだよ、アルバァーク……さあ!約束を果たす時だ!!」
自称神様はそう言った後、ドラゴンゾンビを討ち取るためすぐに身構える。
そんな彼の背中は、〝それが俺のものであった時〟よりも随分と大きく見え。
まるで、それは……
本物の英雄が持つもののようであった。
そして、やはり俺は……ただ。
それを見ている事だけしか出来なかった。
覚悟は良いですか!?
すみませんけど…………〝入りますよ!〟」
そう言って自称神様は俺の肉体……それも心臓付近目掛け一直線に飛び込んで来た。
「っ!」
俺は言葉を発する暇も無かった。
球体は間近に迫り、直撃するかと思えば……肉体に阻まれる事なくするりと俺の身体に入り込んだのだ。
まるでそれが、この世に実体を持たない魂であるかのように。
そして、それを見た俺は驚きのあまりに言葉を失い、直前に言いかけた彼の言動への疑問も、とうとう声に出す事はなかった。
それを聞くはずの、相手ももういないのだから。
「……ゔっ!!ぁあ!!」
自称神様が俺の肉体に入り込んだ直後、突如として激しい痛みがやって来た。
先程の頭痛とは違い、全身を炙られているかのような痛みだ。
しかもこれは、あれよりもかなり……耐え難い。
今度はもしかすると、ダメかもしれない。
そう感じさせられてしまう程、それは強力に俺の身体を蝕んでいた。
〝やっぱり、早過ぎたか……!仕方ない!
クボタさんよく聞いて下さい!今すぐこの身体から『クボタさんを出す』んで、とにかく何処にも行かないで下さいね!〟
肉体の内側から聞こえてくるような形で、声が聞こえた。
これは自称神様のものだろう。
どうやら〝この状態〟でも、アイツとの会話は可能であるようだ。
しかし、身を襲う激痛に意識を保つのがやっとの俺は返事も、その言葉の意味を理解する事も出来なかった。
その後もニ、三度程、自称神様は何か俺に話しかけていたようだったが。
彼の声はただひたすらに、それを受け取るはずの相手も見つけられぬまま内側で反響を続ける……
そうして痛みに耐え続ける事数十秒後……不意に正面から突き飛ばされたかのような衝撃を受け、俺は後方に投げ出された。
「いて……あれ?」
すると、どうした事だろう……身体中を駆け巡っていた痛みが綺麗さっぱりと無くなった。
それも、たった一瞬でだ。
もしや〝あの衝撃〟は、アイツが俺を助けるためにやってくれた、何かの技だったのだろうか?
「なあ、今のは……お前が……?」
「良かった……無事なようですね!クボタさん!後はお願いですから、その辺りでじっとしてて下さい!」
やはり俺が発する方の声も、問題なく自称神様へと届いているようだ。
奴は今、そのような返事をしたのだから間違いない。
しかし今の声、先程までとは少し違う位置から聞こえたような気がする。
それは例えるならば内側からではなく、外側から……というか、前方からのような……
「……あれ?」
それは間違いではなかった。
今地に尻を付けている俺の前には、俺がいたのだ。
……何だコレは。
先程までは同体となっていた我々が、本当に離れているではないか。
しかも、〝俺が前にいる〟という事は、身体は自称神様の手に渡ったのだろう。
なら、俺は今どうなっているんだ!?
…………半透明になっている。
姿形こそそのままだが、〝今の俺〟は何故かそのようなものとなってしまっていた。
本当に何なんだこれは……一体どういう事なんだ……?
そうだ!確かアイツ、こうなる前に何か言っていたような……ダメだ。どうにも思い出せない。
じゃあ〝アレ〟の口からもう一度説明してもらう他ないか。
そう思い、俺はそこにいるはずの……俺の身体の中に今いるはずの、自称神様へとこう言った。
いや、言おうとした。
だが俺の声は遮られてしまったのだ。
それは、話し始めようとした俺よりも先に、ドラゴンゾンビが口を開いたからである。
〝雰囲気が変わった……それに、この気は何処かで……そうか、君こそが本物の、本当の君なんだな〟
ドラゴンゾンビは今までとは違い、どこか嬉しそうに聞こえる声でそう言う。
俺は意味が分からず、ただその言葉を聞いている事だけしか出来なかった。
「そうだよ、アルバァーク……さあ!約束を果たす時だ!!」
自称神様はそう言った後、ドラゴンゾンビを討ち取るためすぐに身構える。
そんな彼の背中は、〝それが俺のものであった時〟よりも随分と大きく見え。
まるで、それは……
本物の英雄が持つもののようであった。
そして、やはり俺は……ただ。
それを見ている事だけしか出来なかった。
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