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神界転生
名ばかりの主従関係
しおりを挟む今晩から 暇乞いの間まで イトと共寝することにした。
イトに女の悦びを教えたのは 誰あろう この私だ。
勿論 男女として交わる事はゆるされぬ。
所詮 イトは短命で浅はかな人間なのだから、高貴な血を受け継ぐ我ら猫族の情けを受ける器にあらず‥だ。
「タマッ…あなたはほんとに、幸せな猫だよ‥働かなくてもいいし、黙っていても毎日高価なキャットフード食べて…おまけにチヤホヤされちゃって‥‥」
ニャーン!
〝当たり前だろ! わざわざ南家に長居してやっているんだ、お前以外この家に住んでいるモノは皆 病にもならず、願望も叶っている筈だろ?〟
「まだ お父さんが帰って来てないけど、おばあちゃんに、散々嫌味言われて、働かないなら嫁に行けって‥相手はどうするの!ねぇ~ タマ?」
ムニャ‥ン
〝お前みたいな無能な娘の貰い手などこの世におらぬわ!〟
イトは愚痴をこぼしながら 私の躰を弄だす。顎の下 首筋 耳の裏
休まず指先を動かして体毛を分けながら皮膚を刺激する。
〝うぅ…あー気持ちいい‥ 〟
この絶妙な愛撫だけは イトにしか出来ない。
〝あっ いい‥やめぇ、止めろっ!〟
私の躰をベッドに仰向けに寝かせると イトは顔を私の腹に擦り付けクンクンと犬のように匂いを嗅ぎ出す。
「やっぱり! お日様の匂いだ‥」
〝やめろっ それ以上下がるなっ!〟
「あータマのお腹 気持ちいい~」
私をあられもない姿で押さえつけ、後脚の股から手を差し入れて下腹部を揉みだすイト
〝やっ止めろっ ! クーッ 〟
イトは自らが寝落ちするまで 執拗に私をいたぶった。とは言え、イトのいたぶりは成長のかけらも見られない幼稚な、いわゆる
〝猫可愛がり〟ってやつだ。
その猫可愛いがりに 私はつい気を緩め ゴロゴロとのどを鳴らし、ときに下半身を痙攣させてしまう‥
午前2時。そろそろ私の順番だ。
一旦 イトの部屋を出るとそのまま 階段を駆け下り居間を突っ切りその先の勝手口から屋外に飛び出し この神聖な時間の空気を胸いっぱいに吸い込んだ。
暗闇の南家の庭先で 堂々と 人形の姿に戻り、そのまま仙術でイトの部屋まで瞬間移動してみた。
色気の無いパジャマ。掛け布団を抱き人形のように丸めて抱え込んだ寝姿は、とても三十路の女とはおもえぬ。
この十年 いったい かの地で何を修練してきたのか?
これでは、一生嫁の貰い手の無いまま 朽ち果てるぞ、イトよ‥
人間の命など せいぜい長くて90年 お前は既に三分の一は無駄に捨て去ってしまったのだぞ‥
近くに寄って 布団に抱きついている憐れな人間の女を見下した。
‥‥貴方‥出て来てくれたの?
『おや お目覚めか?』
‥夢の君‥
「もう一生会えないと思っていた‥」
『この家から出て行ったお前が悪いのだ』
「あなたは ‥いったい‥誰?」
『ほほぉ 無駄に歳を取ったわけではないか‥出て行く前は 毎晩私を待ち焦がれながら 言葉すら話せず 私のなすがままに躰を差し出したお前が‥ この私に 誰か?と尋ねるとは‥な』
イトよ、お前の脳裏に 私の存在が薄れぬようしっかり焼き付けておくから 安心しろ。
今宵 お前が彼の地で穢されたのであれば 私の仙力を以って禊ぎ浄化してやろう。その上で お前は私が去ったあとも 安寧に天が定めた、いゃ 司命が気まぐれで決めたお前の寿命を全うするが良い。
『喜べ‥私が 直々に お前に手を下し お前が彼の地で受けた試練を検べてやろう。』
「嫌‥怖い‥‥あなた‥」
イトの眉間の表情筋が僅かに強張る。
『フ、ハハハ 何を怖がる? たった10年の営みすら私に見せられぬような悪意に犯されたのか?』
イトは違う違うと否定しながら 蒼霊の侵入に備えて全身を固く閉じようともがきだした。
『フン‥馬鹿な娘よ』
蒼霊が右の手をイトに向かって振り翳すと、
イトは一糸纏わぬ姿で 蒼霊の眼下に仰向けの状態で金縛られた。
人間はこの形を以って短き生涯を全うする。
魂が磨かれていく過程でヒトの躰は醜く皺枯れ果てていく。
まさに人間。 イト
彼の地で過ごした10年‥我ら猫神‥いや数千年 数万年、生きている天族から見れば 瞬く一瞬の如きであるが、
恩を受けたら、礼儀をもって恩をを返してこそ我らの存在もお前達人間に崇め奉られる存在と言えような‥
一瞬にしては、躰の枯れ方に比べて 魂が磨かれておらぬゃうだな‥
複数の男と関わりをもったであろうが ろくでもないクズどもを引き寄せおって‥ 情け無い‥
色情の堕鬼にでも付き纏われたか?
乳房は形を保てず左右を向いておる、腹の肉も臍が深くなる程に無駄に付けおって‥だらしの無い‥躰…
穂門(ホト)
‥‥‥ウム‥此奴‥餓鬼を背負う男と交わったか!
蒼霊は イトの裸身に仙気を這わせ様々な男と交わり穢れた躰の難を彼の修為によって時間を遡り思いださされた。
嫌 嫌 思い出したくない!
‥なるほど、私の清浄な衣を纏わせて送り出したが、それを以ってしても守れぬ東京の地は相当に穢れ忌み嫌われる不浄の地であるか‥
さてと‥少し手荒いが ‥イトよ これが私がお前にしてやれる最期の謝礼だ、受け取れ‥
「ああん‥ 嫌っ‥やめてっ 恥ずかしい‥」
何が恥ずかしいだ‥餓鬼と交わり私が与えてやった修為まで盗まれよって 馬鹿め
『大人しく 私を受け入れ 甘露の極みにしたるのだ』
蒼霊は金縛りで身動きの出来ないイトの全身をその長くザラついた舌で舐め浄め始めた。
蒼霊の仙躰を納めた人形は 眩いばかりの金色の輝きを放ち その躰を透して イトの躰がはっきりと見えた。
あぁ あなた‥あなたなのね?
夢の中で私を好き勝手にもて遊んだ妖しき君
この躰の悦びから逃れる為に 家を出た。
幼い頃から夢の中で毎晩犯され続け もうあなた無しではいられない躰になってしまっているのに、目覚めるとあなたは居ない。夜具の乱れもなく
パジャマも寝る前のまま‥ 私は生まれながらに淫乱なのか と 悩んだ。
あなたを忘れたいために 何人かの男性と関係も持ってみたけれど、あなたほどの人には巡り会えない。
それどころか、夜になると、あなたを思い出す。
酷い人‥
お前のような最下層の卑しき人間の考えなど 全てお見通しなのだよ。昔のお前は穢れなき巫女の様であったのに‥東の彼の地の毒に侵され、醜い、実に醜い‥ それにしても‥‥
ヒトとは まことに厄介な生き物よ、なまじ知恵を伴いながら 房事で小水を垂れ流し 挙げ句 排泄 脱糞など まさに魔道の最下層の卑しき獣ではないか?
イト‥お前は 私と言う気高く尊い神と縁が無ければ 神の房事など味わう事さえ無かったのだよ。
この程度で 泣き喚くなど 私の方が 自らの高位を下げている心持ちで 気分が悪いわっ
『騒ぐな、以前のお前は従順であった‥ 私の前で醜く泣くでない』
このけたたましい娘を 暫く黙らせ その穢れた躰をゆっくり検分してみよう。
蒼霊は 瞼を閉じたまま涙を流しているイトの顔に 右手の平を左から右にしなやかな動きで祓った。
イト‥しばらく愉しんでこい‥
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