パーフェクト・ドリーム

星野ステラ

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※テレフォン

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 なんだか無性にムラムラする。
 いわゆる疲れマラというやつだろうか。眠りが浅く、疲れがたまりやすくなっているのだろう。そこまで忙しくもないはずだが、上手く休むことが出来ないでいた。
 高松に会えていないのが大きいかもしれない。付き合ってまだ三ヶ月ほどだ、恋心に火がついて盛り上がっている時期の一週間は長く感じる。つまり、一週間会えていないだけでこの有様だ。あと一週間は会えないと思うと余計に恋しくなる。顔だけでも見たい。
 高松が比較的忙しいのもあって予定が上手く噛み合わない。疲れているだろうから、無理をさせたくないしちゃんと休ませてやりたいのだ。お互いそこまで若くないことも分かっているから。
 LINEのやり取りはしているし、電話をすることもある。でも、触れられないことがこんなにも辛く、欲求不満に拍車をかけている。片思いを拗らせ続けていたから、その反動も大きいのだろう。なんせ久しぶりの恋人だ。感じる温もりも与えられる愛情も、今の俺にはキャパオーバー気味で。
 とりあえず、声を聞きたい。家に着いて真っ先に思ったのは高松のことだった。最近は毎日高松のことばかり考えている。片思いをしていた頃より何倍も恋しくて、自分がダメになっているのが分かる。高松に触れたくて仕方がなくて、目の前にいもしない彼のことを求めてしまう。欲求を抑えられない。ほとんど枯れたと思っていたのに、俺はこんなに性欲が強かったのだろうか。高松にバレたらまた意地悪をされてしまうのに、それすら嬉しいと思ってしまう自分が恥ずかしい。
 ゲースタに寄り、外でラーメンを食べてきたから時刻は二十時頃といい時間だ。高松も家に着いただろうか。ああ、声が聞きたい。
 寝室でスーツだけは脱いで、ベッドに腰かける。そこまで焦る意味もないのにすぐさまLINEから電話をかける。数コールした後、高松はすぐに電話に出た。
「もしもし、もう家か?」
『今さっき帰ってきました。ちょっと残業してて』
 今まで仕事してたのか。話をしてみると、高松はそれなりに忙しい時期らしく、最近は帰るのも遅いらしい。平日ど真ん中の水曜日に貴重な休息の時間を奪ってしまったようで気が引ける。
「お疲れ様」
 俺に出来る事なんて少ないけど、労りの言葉くらいはかけてやりたい。こんな時、一緒にいられたらいいのにと思ってしまう。
『尾上さんもお疲れ様。あー……尾上さんの声聞くと生き返るな~』
 気の抜けた、まるで風呂に浸かったかのような情けない声を出すものだから少し笑ってしまった。
「なんだよそれ。相当疲れてんだな」
『もう少ししたら落ち着くから、それまでの辛抱ですよ。尾上さんは疲れてない? 無理しないでね』
「俺は全然心配ないよ。お前の方こそ無理するなよ」
 高松に余計な心配はさせたくない。疲れているのは彼の方なのだから。何かしらの支えになりたい、少しでも俺が力になりたいと思うのだ。
『尾上さんに会いたいな』
「……うん。俺も会いたいよ」
 まるで恋する乙女のよう。少し顔が見れないだけで、こんなにも胸が苦しくて、あまりにも愛しい。高松も同じ想いだと思うと、どうしようもなく嬉しくなってしまう。
『俺に会えなくて寂しかったんでしょ。電話までかけてきて。可愛いなあ』
「寂しくなんか……ただ、俺は会いたかっただけで」
『会って何したかった?』
「キスして、一緒に寝て、いっぱい触りたかった……」
 耳元で小さく笑い声がする。
『ふふ、俺も一緒ですよ。尾上さんに触りたいんだ。ね、今触っていい?』
「さ、触る?」
 電話越しに触っていいかと聞かれても、どうすることも出来ない。高松の意図を図りかねていた。
『スマホ持ってない方の手で、唇触って』
 言われるまま唇に指を添える。あまり気にしていなかったが、酷く乾燥していた。こういう時のために高松はリップクリームをくれたんじゃないか。
『ダメじゃないですか。ちゃんとリップクリーム使ってる?』
 高松はまるで、俺を見ているかのように言うのだ。唇が乾燥していることも、もらったリップクリームを使っていないこともお見通しで。
「使ってない……」
 首を左右に振るが、目の前には誰もいない。
『また血出ちゃいますよ』
 そこら辺に放り投げたスーツのジャケットから、内ポケットに入れていたリップクリームを急いで取り出す。蓋を開けて、くるくると中身を繰り上げた。乾いた唇をなぞると、クリームが溶けていく。唇にほんのりと艶が増した。
『尾上さんの唇好きですよ。キスしたくなる』
「……俺もキスしたい」
 耳元で小さくリップ音がする。思わず目を閉じてしまった。息の音とリップ音で耳がくすぐったい。水音まで聞こえてきて、まるで耳を舐められているように感じてしまう。
 見られているなんてもんじゃない。それどころか、本当に口付けられている気がして──。
「あ……触るってそういう」
 高松が何をしたいのか分かってしまって、顔が熱くなる。
 距離があるのに直接触ることなんて出来ない。だから、今からこの手は高松の手に変わる。いわゆるテレフォンセックスをしようと言うのだ。
「ふふ。どこ触って欲しいか、言ってごらん」
「……ち、乳首」
 高松は耳元で小さく笑った。ぞくぞくと背中に甘い痺れが走り、気づけばシャツをたくし上げ、胸元に手が伸びていた。まだ柔らかい芯を摘み、優しくこする。
「上からこすって……ほら、すぐ勃ってきたね? 強めに摘まむと気持ちいいでしょ」
 言われるがまま押しつぶすように擦ると、その先端は固さを持ち、主張するようになった。それを摘んだり捻ったりすると、腰が揺らめいて内股を擦り付けてしまう。
「キスしよっか。舌出して」
「うん……キスする♡んっ」
 言われるがまま舌先を出してチョロチョロと遊ばせる。こっそり自分の口の裏側をなぞっては一人で気持ちよくなってしまう。耳元から軽くリップ音がして、吐息が浅くなった。
「ふう」
「ん……っ」
 身体は既に興奮状態だ。ペニスは首をもたげ、先走りで下着を濡らしている。そのどうしようもない事実を知っているのは自分だけなのに、全てを暴かれて見られているような気がしてしまう。
 ベッドの上で横になり、スマホから手を離した。通話しながらだと、どうしても手が足りない。下着を下ろし、半勃ちになったペニスに触れる。
「ちんぽも一緒に気持ちよくなろうね」
 我慢が出来ない自分を見られているようで恥ずかしかった。例え衣擦れの音でバレているだけだとしても関係ない。今はどんなことでも興奮してしまう気がした。
「ん……たかまつ」
「もっと声出して、聞かせて」
 自分に触れているのは、確かに彼だと錯覚していた。高松の指が俺の乳首を強く抓る。高松の手が俺のペニスを扱いている。そう思うと普段の自慰とは比べ物にならないほど強い快感に襲われる。
「あっ♡……んんっ……んぅ」
「はあ……尾上さん」
 電話口から高松の荒い息遣いが聞こえてくる。時折漏れるくぐもった声。高松もまた、俺と同じように自分を慰めているのだろうか。
「ん……尾上さん、好きだよ」
「あ♡おれも……すき♡」
 自分で触るだけならこんな声は出ないだろう。高松に触られている時の声、ひどく甘ったるい声だ。
「イく時言ってね……いっぱい声聞かせてよ」
 耳元で囁くような声を聞いた。吐息が多くいつもより低い声。高松の声が耳元で聞こえる度にゾクゾクして身体が跳ねた。自分で乳首とペニスを触っているだけなのに、明らかに普段の自慰と感覚が違う。身体が勝手に動いている。
「尾上さん、気持ちいい?」
「うん……んんっ♡たかまつ️。いっぱい、いっぱい触って……♡」
 本当はもっと触ってほしい。耳も首筋も背中も指先もつま先まで全部。甘やかされて、ぐすぐずになるまでキスで溶かされたい。
「あー……かわいい。挿れたい」
 その言葉で触っていなかった後孔が疼く。高松のペニスでいっぱいにして欲しくて、思わず中に力を入れてしまう。
「そしたら……いっちばん奥に出してあげるのに」
 頭からつま先まで、甘い痺れが身体中を駆け巡る。思わず目を瞑って感じ入ってしまった。俺の奥に射精して、オスを残す高松の表情。……見えてしまった。
 少しだけ甘イキした気がする。
 ダメだ、高松のちんぽが欲しい。今すぐ奥まで挿れてぐちゃぐちゃにしてほしい。
「想像しただけで気持ちよくなっちゃった?」
「……うん」
「可愛いね」
 耳元で囁く声が俺の頭の中をぐずぐずに溶かしていく。なけなしの理性も羞恥心も一緒に消えてしまった。
「ローションある?」
 ベッドサイドの引き出しを開け、閉まっておいたプラスチック製の容器を取り出す。とぷんと中の液体が揺れた。
「手のひらであっためて、とりあえず一本挿れようね」
 体を横にし、たっぷりとローションを纏わせた中指でアナルをマッサージしつつ、ゆっくり挿入した。少しずつ中を広げるようにして動かす。出来るだけ前立腺に触れないよう、慣らすことだけに集中した。
「んっ……ぅ……んっ♡」
 それだけ気をつけていても、掠めると声が漏れてしまう。
「じゃあ、二本目ね。中のしこり撫でて」
「んん……んっ♡♡」
 やっと求めていた刺激が得られる。一度そのしこりに触れてしまえば、撫でるだけでは物足りず、押しつぶすように捏ね続けてしまう。撫でて、擦って押し潰して弾いた。高松がしてくれるように指は動いてくれる。欲しかった刺激が脳天を突きぬけていく。
「あ♡♡あっ……うぅん♡」
 高松に触りたい。高松に触ってほしい。そんなことばかりが頭に浮かんでは消えていく。抱きしめて何度も口付けて、好きだと言ってほしい。そうしたらきっともっと気持ちよくて、ぐずぐずになって何も考えられなくなる。
「あー️♡たかま、つ……うぅ️♡」
 縋るような浅ましい声を我慢できない。空いている方の手でペニスを握ってしまう。前も後ろも両方で気持ちよくなりたい。
「可愛い。ちゃんとイける?」
「うん……」
「じゃあ俺ので一緒にイこうね」
 指を出し入れする度に卑猥な水音が耳につく。この恥ずかしい音は画面の向こうまで聞こえているのだろうか。痴態を見られていない分まだマシなんだろうが、自分を慰めているとは思えない嬌声に羞恥を覚える。それすらも快感に変えてしまうのだから、俺は変態なのかもしれない。
「あ♡あっ♡♡すき、たかまつ……」
「おがみさん、俺も好きだよ」
 自然と身体が反り返り、足の先まで力が入る。そろそろフィニッシュが近い。
「うぅ♡ん……イっ、イキそ……ッ♡」
「は……イって、いいよ」
 囁くような甘い声に頭が沸騰しそうになる。目を瞑ると、高松の姿が見えた気がした。
「イく♡イっ……てるっ♡ん゛~♡♡」
「あー俺も……イく、んんッ……」
 強い快感に身を捩る。全身の快楽が身体中を巡って、頭の中に集まっている。中イキして、気づけば力無く白濁を吐き出していた。強い絶頂感に身体が震えた。
「あッ……ん♡……すき♡♡す、き」
 身体から力が抜けても、絶頂の余韻は残ったまま。程よい疲れと幸福で満たされていた。高松とセックスをした後の満足感に似ていて、俺は本当に高松と身体を繋げたんだんだとそう思ってしまう。



「たかまつ、その……」
 正気を取り戻すにつれ、酷い羞恥に襲われる。高松と通話しながらとはいえ、思い切り一人で乱れてしまったのだ。
 ……どうしよう。どんな顔して次会えばいいんだよ!
『尾上さん、すごく可愛かったですね』
「可愛くないだろ……!」
 思い切りベッドに突っ伏した。沸騰しそうな顔を隠すようにして枕に押し付ける。それでも、思い浮かぶのは高松の顔だから、恋の病は重症だ。
「なあ……」
 画面の向こうの彼は優しく答えてくれる。
『なーに?』
 次はいつ会えるだろうか。
「ううん、なんでもない……」
『……多分明日も帰り遅いし、電話していいですか? 絶対声聞きたくなると思うし』
「……そういう事はしないぞ」
『あはは、分かりました。……次の休みに絶対会おうね』
「うん。疲れてるのに付き合わせてごめんな」
『いいえ、むしろ元気出ました! また頑張れます』
「そうか、良かった。頑張れよ高松」
 彼の力になれたのなら本望だ。
 俺は高松に笑っていて欲しい。疲れていないだろうか、元気だろうか、早く帰れるだろうか、無事に過ごせるだろうか。彼のことばかり心配しては、幸せを願っている。

「……おやすみ、また明日」
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