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共に未来を歩むニ人
ハルト暴走する
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ーハルトー
週末……いよいよこの日がやって来た……っ!
僕は……いや、僕とレオナはビーチリゾートを提供しているリゾート会社の転移魔法を使いセレナ・コーヴへとやって来たっ!
以前はゴミ拾いのクエストで来たため、そこら中ゴミだらけだった海岸は僕たちの掃除の甲斐もあってゴミ一つない綺麗な砂浜、空を見上げれば輝く太陽!
さらに海からは心地のいい波音が聞こえてくるっ!
そして……その横には……彼女であるレオナがいる!
しかも……!何故か普段着……。
なんで……?
なんで水着姿じゃないんだ……っ!?
「レオナ……!なんで水着姿じゃないの……っ!?」
「お……落ち着けハルト……!着いて早々水着を着ているわけ無いだろう……っ!?まずは荷物を置くのが先だ……!」
僕の魂の叫びにレオナからは当たり前の言葉が帰って来る。
確かに今僕たちはそれぞれ自分の荷物を持っている……。
その中に水着が入っている訳なんだけど、確かにこれを置かないと遊べないよね……。
僕としたことがレオナの水着姿が見たい一心で取り乱してしまっていたようだ。
「そ……そうだね、一先ず荷物を置きに行こうか……!」
僕とレオナは一先ず宿泊先であるコテージへと向かうと荷物を置きに行く。
コテージへと入ると、そこはログハウス風のコテージで、2人が利用するには十分な広さがある。
ざっと見渡すとキッチンにリビング、そして2階へと続く階段の先にはベッドのようなものまで見える。
この1週間満足にレオナと過ごせなかった……。
勿論登校する時と昼休みくらいは一緒だったけど、下校時は一人で淋しく帰っていた……。
しかし……!今日はレオナと2人きりで過ごせる……!
キスも出来るだろうし抱きしめることだって出来る!
そしてそれ以上のことだって期待していいはずだっ!
僕はレオナとの甘い一時に心躍らせていた……!
「中々いいところじゃないか。そ……それにキッチンまであるんだな……」
レオナの視線はキッチンへと向けられていた。
そして、その手には食材が入っていると思われるクーラーボックスが握られている。
以前ノクス先輩が、レオナは料理の特訓をしていると言っていた……。
しかも僕のために……!
と言うことは、レオナの手料理と言うものを期待してもいいのかもしれないっ!
僕の中でますます期待が膨らんでいく。
「レオナ……!今すぐにでも着替えて海に行こう!」
「は……ハルト……?なんだか目が怖いぞ……?」
テンションが高い僕を見てレオナはどこか引いていた。
しかしこのテンションを止める事なんて僕には出来ないっ!
「そんなことないよ!さあ着替えよう!今すぐにでも着替えようっ!なんなら僕が着替えるの手伝って……!」
「いい加減に……しろっ!」
「がは……っ!?」
僕は手をワキワキさせながらレオナへと近付くと、僕の顔面にレオナの荷物が入っているバックが直撃する!
「ハルト!少しは落ち着けっ!どうしたんだいつものハルトらしくないぞっ!?」
「ご……ゴメン……。この1週間満足にレオナと過ごせなかったから、今日はレオナとずっと過ごせると思うと自分を制御できなくなって……」
レオナに叩きのめされた僕はそこでようやく我に返る。
今日は僕だけでなくレオナも楽しまないといけないんだ……。
やっぱり僕ってまだまだなんだな……。
そう思うと自己嫌悪に陥ってしまう……。
「全く……、楽しみにしていたのは私も同じだ。しかし、寂しい思いをさせてしまっていたのは事実だ。だからその……今はこれだけだ……」
「レオナ……」
レオナはそう言うと顔を赤くしながらそっと僕の唇へとキスをしてくれた。
それだけで僕のこの1週間の寂しさが少しは薄れたような気がした。
週末……いよいよこの日がやって来た……っ!
僕は……いや、僕とレオナはビーチリゾートを提供しているリゾート会社の転移魔法を使いセレナ・コーヴへとやって来たっ!
以前はゴミ拾いのクエストで来たため、そこら中ゴミだらけだった海岸は僕たちの掃除の甲斐もあってゴミ一つない綺麗な砂浜、空を見上げれば輝く太陽!
さらに海からは心地のいい波音が聞こえてくるっ!
そして……その横には……彼女であるレオナがいる!
しかも……!何故か普段着……。
なんで……?
なんで水着姿じゃないんだ……っ!?
「レオナ……!なんで水着姿じゃないの……っ!?」
「お……落ち着けハルト……!着いて早々水着を着ているわけ無いだろう……っ!?まずは荷物を置くのが先だ……!」
僕の魂の叫びにレオナからは当たり前の言葉が帰って来る。
確かに今僕たちはそれぞれ自分の荷物を持っている……。
その中に水着が入っている訳なんだけど、確かにこれを置かないと遊べないよね……。
僕としたことがレオナの水着姿が見たい一心で取り乱してしまっていたようだ。
「そ……そうだね、一先ず荷物を置きに行こうか……!」
僕とレオナは一先ず宿泊先であるコテージへと向かうと荷物を置きに行く。
コテージへと入ると、そこはログハウス風のコテージで、2人が利用するには十分な広さがある。
ざっと見渡すとキッチンにリビング、そして2階へと続く階段の先にはベッドのようなものまで見える。
この1週間満足にレオナと過ごせなかった……。
勿論登校する時と昼休みくらいは一緒だったけど、下校時は一人で淋しく帰っていた……。
しかし……!今日はレオナと2人きりで過ごせる……!
キスも出来るだろうし抱きしめることだって出来る!
そしてそれ以上のことだって期待していいはずだっ!
僕はレオナとの甘い一時に心躍らせていた……!
「中々いいところじゃないか。そ……それにキッチンまであるんだな……」
レオナの視線はキッチンへと向けられていた。
そして、その手には食材が入っていると思われるクーラーボックスが握られている。
以前ノクス先輩が、レオナは料理の特訓をしていると言っていた……。
しかも僕のために……!
と言うことは、レオナの手料理と言うものを期待してもいいのかもしれないっ!
僕の中でますます期待が膨らんでいく。
「レオナ……!今すぐにでも着替えて海に行こう!」
「は……ハルト……?なんだか目が怖いぞ……?」
テンションが高い僕を見てレオナはどこか引いていた。
しかしこのテンションを止める事なんて僕には出来ないっ!
「そんなことないよ!さあ着替えよう!今すぐにでも着替えようっ!なんなら僕が着替えるの手伝って……!」
「いい加減に……しろっ!」
「がは……っ!?」
僕は手をワキワキさせながらレオナへと近付くと、僕の顔面にレオナの荷物が入っているバックが直撃する!
「ハルト!少しは落ち着けっ!どうしたんだいつものハルトらしくないぞっ!?」
「ご……ゴメン……。この1週間満足にレオナと過ごせなかったから、今日はレオナとずっと過ごせると思うと自分を制御できなくなって……」
レオナに叩きのめされた僕はそこでようやく我に返る。
今日は僕だけでなくレオナも楽しまないといけないんだ……。
やっぱり僕ってまだまだなんだな……。
そう思うと自己嫌悪に陥ってしまう……。
「全く……、楽しみにしていたのは私も同じだ。しかし、寂しい思いをさせてしまっていたのは事実だ。だからその……今はこれだけだ……」
「レオナ……」
レオナはそう言うと顔を赤くしながらそっと僕の唇へとキスをしてくれた。
それだけで僕のこの1週間の寂しさが少しは薄れたような気がした。
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