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一章 日本から来た少女
仕事初日(その3)
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「カナちゃん……、もうそろそろ夕方だよ……。覚悟は良い……?」
日が暮れ始めた頃、冒険者ギルドのホールスタッフの間に緊張が走る。
いや、ホールだけではなく、厨房からも異様なまでの緊張感が漂ってくる。
そして、それは突然訪れた……。
「酒とメシをくれーっ!」
ギルドの入口の扉が開くと同時にお酒と料理を注文する冒険者。
それがまるで雪崩のように店内へと押し寄せてくる。
「こっちもまずはエール5つくれー!」
「こっちは3つだっ!」
「こっちもまずはエールだっ!」
最初の一人を皮切りに次々と注文をする冒険者達。
ほぼ全員がまずはエールビールを注文していた。
「カナちゃん!これとこれとこれ!持って行って!」
「は……、はいっ!」
ファナさんとは別のウエイトレスの先輩からエールビールをまとめて受け取るも、実際どこから配ればいいのか分からない。
「とにかくどこでもいいから人数分配って来て!」
「は……、はいっ!」
先輩に言われ、私は手当たり次第にエールビールを配ることにした。
「お待たせしました!」
「待ってたぜ!よし、みんな乾杯だーっ!!」
冒険者達は私からエールビールの入った木樽のジョッキを受け取ると、直ぐ様乾杯をして、一気に飲み干す。
「ぷはーっ!おかわりーっ!!」
そして、直ぐ様次のおかわりを要求される。
朝とは違い、この時間になると老若男女、種族問わずエールビールを呑み、ある程度飲むと今度は料理が注文される。
冒険者達は、飲み食いしながら今日の成果や次の目的地を話し合ったり、戦利品や報酬の分配、他のパーティとの雑談に盛り上がっている。
そして、最初に来たお客が出ていったと思ったら入れ替わるように次のお客がどんどんとやって来て、エールビールと料理が注文される。
これが、延々と閉店間際まで繰り返されるらしい……。
冒険者達からの注文聞き、並びにエールビールや料理を運ぶのは当然ホールスタッフの仕事で、私は色んな先輩スタッフの指示を受けまくっていた。
「カナちゃんそれ違う!それは26番テーブル!」
「カナちゃんついでに30番テーブルの注文聞いて来てっ!」
「カナちゃん!42番テーブルの注文何だってっ!?」
「カナちゃん!15番テーブルの食器下げて!その後テーブルも拭いておいて!」
「ひ……、ひぃぃーー……っ!?」
忙しさのあまり文字通り目が回る……!
これが本番だとすれば、朝はほんのウォーミングアップ程度なのだろう。
そしてこれはまだまだ序の口で本当の激戦はこれからだということを私は身を持って知ることになった……。
◆◆◆
「はあ……、はあ……。疲れた……」
閉店間際……、店内は壁に設けられたランプのようなものに入れられたLEDのような明かりを放つ照明魔法で店内は明るく照らされていた。
その頃になるとようやく人が居なくなり、店内にはほんの数人程度の客しかいなくなった頃、私はヘトヘトになって、空いていた席に座り込んでいた。
この時間までの数時間、本当に地獄だった……。
一度に何人も、そして何組も注文を同時に言うから注文されたメニューがメモ帳に書ききれない。
しかも、自分で勝手にアレンジしたメニューを言う人もいるため、なおさら分からない。
ホールスタッフの声もいろんなところから飛んでくるからどれを聞いて、何をどこに持っていけばいいのかも全然分からない。
更に、冒険者同士盛り上がって、勝手にテーブルを移動しているお客までいるため、料理もどこに運べば良いのかも分からなくなる。
ケンカや揉め事が無かっただけ良いのかもしれないけど、酔いつぶれたお客は何人もいた。
そして、その介抱もまたホールスタッフの仕事となる。
つまり今日1日で疲れ果て、体が石のように重くなっていた。
もうダメ……、もう動けない……。
まさに初日から疲労困憊だった……。
「カナちゃん、お疲れ様。その様子だとかなりバテたみたいね」
私が席で突っ伏していると、突然声をかけられた。
どうにか重たい体を起こして、声のする方へと顔を向けると、見知った2人の姿があった。
「セーラさん……、サラさん……」
セーラさんとサラさんだった。
「お二人もご注文ですか?」
「ああ、良いのよ。私達はもう結構飲み食いしたから。そのまま座ってていいわ」
私が立とうとすると、2人から座っておくように促された。
「あの……、お二人だけですか?ディンさんとアルトさんは……?」
よく見ると、店内にはディンさんとアルトさんの姿がなかった。
「あの2人ならスケベ通りに行ったわ」
「スケベ通り……、ですか……?」
「そう、アレをしてくれる女の子達が働いている店が立ち並んでいる通りよ」
セーラさんはニヤニヤしながら左の人差し指と親指で輪っかを作って、その輪っかに右の人差し指を抜き差しする仕草をしてみせた。
つまりは、そういう店だ……。
スケベ通りか……。
もしかすると、私が今日迷い込んだセクシーな衣装を着たお姉さんがいたところなのかもしれない……。
「ま、スケベなのは男だけじゃないしね」
「そうね、私達もしたくなったら女のスケベ通りに行くしね」
どうやら女性用のスケベ通りなんてものもあるらしい……。
「カナちゃんもしたくなったらいつでも連れて行ってあげるわよ♪」
「いえ……私はそういうのはちょっと……あは……あははは……」
この歳で未だに男性経験がないとは何となく言いづらい……。
「そ……、それより、お二人はディンさんやアルトさんがそんなお店に行ったりするのは平気なんですか?もしかして、ディンさん達と付き合っているんじゃ……」
「ん?私達が?」
「ディンとアルトと……?」
セーラさんとサラさんがお互いの顔を見合わせる。
「あは!あはははは……っ!!カナちゃん何それ!すっごく面白い冗談言うのね!」
「私達がディンとアルトと……っ!?ない!ないない!あはははは……っ!!」
二人共お腹を抱えたり、テーブルを手で叩きながら大笑いしていた
別に冗談で言ったわけじゃないんだけどな……。
「まあ、私達もディンやアルトとしたりはするけど、それは身体だけの関係よ」
「そうね。それに、長い事パーティを組んで一緒に居ると相手の良いところだけでなく、悪い所も目立つようになるからね。そんな恋愛感情がもし出来たとしても、それは最初だけ。すぐに冷めちゃうよね」
そ……、そういうものなのかな……。
「さてと……、私達もスケベ通りに行くとしようかな」
「そうね、私もなんかしたくなったわ。カナちゃんも来る?良ければ奢ってあげるわよ♪」
「い……、いえ……!私はまだ仕事が残ってますし……!」
「そう?それは残念ね……。それじゃ、またねカナちゃん」
セーラさんとサラさんは少し残念そうな顔をしながら私に手を振ると、店を出ていったのだった。
……冒険者って、男女問わず性欲が強いのかな。
私も冒険者になったら性欲が強くなったり……?
そんな一抹の不安を覚えながら、夜は更けていくのだった……。
日が暮れ始めた頃、冒険者ギルドのホールスタッフの間に緊張が走る。
いや、ホールだけではなく、厨房からも異様なまでの緊張感が漂ってくる。
そして、それは突然訪れた……。
「酒とメシをくれーっ!」
ギルドの入口の扉が開くと同時にお酒と料理を注文する冒険者。
それがまるで雪崩のように店内へと押し寄せてくる。
「こっちもまずはエール5つくれー!」
「こっちは3つだっ!」
「こっちもまずはエールだっ!」
最初の一人を皮切りに次々と注文をする冒険者達。
ほぼ全員がまずはエールビールを注文していた。
「カナちゃん!これとこれとこれ!持って行って!」
「は……、はいっ!」
ファナさんとは別のウエイトレスの先輩からエールビールをまとめて受け取るも、実際どこから配ればいいのか分からない。
「とにかくどこでもいいから人数分配って来て!」
「は……、はいっ!」
先輩に言われ、私は手当たり次第にエールビールを配ることにした。
「お待たせしました!」
「待ってたぜ!よし、みんな乾杯だーっ!!」
冒険者達は私からエールビールの入った木樽のジョッキを受け取ると、直ぐ様乾杯をして、一気に飲み干す。
「ぷはーっ!おかわりーっ!!」
そして、直ぐ様次のおかわりを要求される。
朝とは違い、この時間になると老若男女、種族問わずエールビールを呑み、ある程度飲むと今度は料理が注文される。
冒険者達は、飲み食いしながら今日の成果や次の目的地を話し合ったり、戦利品や報酬の分配、他のパーティとの雑談に盛り上がっている。
そして、最初に来たお客が出ていったと思ったら入れ替わるように次のお客がどんどんとやって来て、エールビールと料理が注文される。
これが、延々と閉店間際まで繰り返されるらしい……。
冒険者達からの注文聞き、並びにエールビールや料理を運ぶのは当然ホールスタッフの仕事で、私は色んな先輩スタッフの指示を受けまくっていた。
「カナちゃんそれ違う!それは26番テーブル!」
「カナちゃんついでに30番テーブルの注文聞いて来てっ!」
「カナちゃん!42番テーブルの注文何だってっ!?」
「カナちゃん!15番テーブルの食器下げて!その後テーブルも拭いておいて!」
「ひ……、ひぃぃーー……っ!?」
忙しさのあまり文字通り目が回る……!
これが本番だとすれば、朝はほんのウォーミングアップ程度なのだろう。
そしてこれはまだまだ序の口で本当の激戦はこれからだということを私は身を持って知ることになった……。
◆◆◆
「はあ……、はあ……。疲れた……」
閉店間際……、店内は壁に設けられたランプのようなものに入れられたLEDのような明かりを放つ照明魔法で店内は明るく照らされていた。
その頃になるとようやく人が居なくなり、店内にはほんの数人程度の客しかいなくなった頃、私はヘトヘトになって、空いていた席に座り込んでいた。
この時間までの数時間、本当に地獄だった……。
一度に何人も、そして何組も注文を同時に言うから注文されたメニューがメモ帳に書ききれない。
しかも、自分で勝手にアレンジしたメニューを言う人もいるため、なおさら分からない。
ホールスタッフの声もいろんなところから飛んでくるからどれを聞いて、何をどこに持っていけばいいのかも全然分からない。
更に、冒険者同士盛り上がって、勝手にテーブルを移動しているお客までいるため、料理もどこに運べば良いのかも分からなくなる。
ケンカや揉め事が無かっただけ良いのかもしれないけど、酔いつぶれたお客は何人もいた。
そして、その介抱もまたホールスタッフの仕事となる。
つまり今日1日で疲れ果て、体が石のように重くなっていた。
もうダメ……、もう動けない……。
まさに初日から疲労困憊だった……。
「カナちゃん、お疲れ様。その様子だとかなりバテたみたいね」
私が席で突っ伏していると、突然声をかけられた。
どうにか重たい体を起こして、声のする方へと顔を向けると、見知った2人の姿があった。
「セーラさん……、サラさん……」
セーラさんとサラさんだった。
「お二人もご注文ですか?」
「ああ、良いのよ。私達はもう結構飲み食いしたから。そのまま座ってていいわ」
私が立とうとすると、2人から座っておくように促された。
「あの……、お二人だけですか?ディンさんとアルトさんは……?」
よく見ると、店内にはディンさんとアルトさんの姿がなかった。
「あの2人ならスケベ通りに行ったわ」
「スケベ通り……、ですか……?」
「そう、アレをしてくれる女の子達が働いている店が立ち並んでいる通りよ」
セーラさんはニヤニヤしながら左の人差し指と親指で輪っかを作って、その輪っかに右の人差し指を抜き差しする仕草をしてみせた。
つまりは、そういう店だ……。
スケベ通りか……。
もしかすると、私が今日迷い込んだセクシーな衣装を着たお姉さんがいたところなのかもしれない……。
「ま、スケベなのは男だけじゃないしね」
「そうね、私達もしたくなったら女のスケベ通りに行くしね」
どうやら女性用のスケベ通りなんてものもあるらしい……。
「カナちゃんもしたくなったらいつでも連れて行ってあげるわよ♪」
「いえ……私はそういうのはちょっと……あは……あははは……」
この歳で未だに男性経験がないとは何となく言いづらい……。
「そ……、それより、お二人はディンさんやアルトさんがそんなお店に行ったりするのは平気なんですか?もしかして、ディンさん達と付き合っているんじゃ……」
「ん?私達が?」
「ディンとアルトと……?」
セーラさんとサラさんがお互いの顔を見合わせる。
「あは!あはははは……っ!!カナちゃん何それ!すっごく面白い冗談言うのね!」
「私達がディンとアルトと……っ!?ない!ないない!あはははは……っ!!」
二人共お腹を抱えたり、テーブルを手で叩きながら大笑いしていた
別に冗談で言ったわけじゃないんだけどな……。
「まあ、私達もディンやアルトとしたりはするけど、それは身体だけの関係よ」
「そうね。それに、長い事パーティを組んで一緒に居ると相手の良いところだけでなく、悪い所も目立つようになるからね。そんな恋愛感情がもし出来たとしても、それは最初だけ。すぐに冷めちゃうよね」
そ……、そういうものなのかな……。
「さてと……、私達もスケベ通りに行くとしようかな」
「そうね、私もなんかしたくなったわ。カナちゃんも来る?良ければ奢ってあげるわよ♪」
「い……、いえ……!私はまだ仕事が残ってますし……!」
「そう?それは残念ね……。それじゃ、またねカナちゃん」
セーラさんとサラさんは少し残念そうな顔をしながら私に手を振ると、店を出ていったのだった。
……冒険者って、男女問わず性欲が強いのかな。
私も冒険者になったら性欲が強くなったり……?
そんな一抹の不安を覚えながら、夜は更けていくのだった……。
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