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三章 旅立つ少女
リーツェでの初仕事
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「ミーナ、君に仕事を頼みたいんだが、いいかい?」
冒険者ギルドで食事を済ませると、ミシェルさんがミーナに1枚の依頼書を見せている。
「なにこれ……?うぇぇ……っ!?これボクがするの……っ!?」
依頼書を見てミーナは心底嫌そうな顔をしている。一体何が書かれているのだろう……?
「今のところ、他に頼める奴が居なくてね……。一人で行けとは言わない。メンバーはあんたに任せるよ」
「カナ……っ!これ一緒にやろうっ!!」
ミシェルさんの話が終わると同時にミーナが私の所へとやって来て、依頼書を見せてくる。
依頼書には……。
地下下水道のスライム駆除
報酬金 6万エント
依頼主 リーツェの街
と書かれていた。
「スライム駆除……?」
「そう……!スライムだよ!スライム……っ!ボク、スライムだけは苦手なんだよ……っ!!」
スライムと聞いて真っ先に思い付くのは、某RPGゲームに出てくるザコキャラだ。
「スライムってえのは、水辺とかに住む、ゲル状の魔物だ。物理攻撃が効かないどころか、変に斬ると分裂してしまうという厄介な奴さ」
バッシュさんが、スライムについての補足説明をしてくれる。
なるほど、某ゲームのとは全く違う訳か……。
「弱点はないんですか……?」
「あるぜ。スライムは魔法に弱い。特に炎系の魔法にな」
「ボクは魔法とか使えないからどう頑張ってもスライムには勝てないだよ……っ!お願い……!手伝って……っ!!」
ミーナは手を合わせて、真剣に頼み込んでくる。
まあ、一応パーティを組んだわけだし、無下にも出来ないか……。
「いいけど、私もあまり魔法は得意じゃないよ……?何と言うか……、魔力容量……?が低いのかも……」
「なら、俺も同行しよう」
「いいの……?バッシュ……」
「ああ、構わんさ。ランザも急ぐ旅じゃない。それに、旅をするにも金がかかる。金を稼ぐためにも冒険者をやってるのさ」
バッシュさんはニヤリと笑いながら、指でお金のマークを示していた。
バッシュさんの言うことも、確かに分からなくはない……。
無いのだが……、僧侶の言うことだろうかと思わなくもない……。
「ありがとう~……っ!カナ!バッシュ……っ!!という訳でミシェルさん、この依頼ボク達三人で行ってくるねっ!」
「いいけど、そっちの二人の冒険者ランクはどのくらいなんだ……?あまり低い奴を行かせる訳には行かないからね」
「私はDランクです」
「俺はAだ」
私とバッシュさんはミシェルさんに冒険者カードを見せる。
というか……。
「バッシュさんAランクなんですか……っ!?」
「ああ、そうさ。別に見せびらかすものでもないからな」
バッシュさんには悪いけど、僧侶をしながらと言っていたので、私と一緒くらいかと思った……。
「なるほどね。カナのDランクというのが少し気にかかるが、CランクのミーナとAランクのバッシュがいれば大丈夫だろう……。それじゃあ、任せたよ」
私達は依頼を引き受けると、冒険者ギルドを後にした……。
◆◆◆
「ミーナ、下水道ってのはどこから入るんだ……?」
冒険者ギルドを出た後、バッシュさんがミーナに歩きながら尋ねる。
「下水道へは中央通りから入るんだよ。そこに下水の本管が通ってるよ。スライムはそこにいるんだ」
「なんで、下水にスライムがいるの……?」
「スライムは下水から流れ込んでくるゴミを消化してくれているんだが、放って置くと増えすぎて下水が詰まっちまうんだ。俺もしたことあるが、中々面倒な仕事だ……」
私の質問に、バッシュさんが苦笑しながら説明してくれた。
つまり、スライムは管理が必要らしい……。
「ん……?でも、ラウルではそんな仕事したこと無かったような……?」
「それは単純にカナのランクが低くて回ってこなかったんだろ……」
なるほど、ということは今まではラウルでも別の冒険者の人達が引き受けていたという事なのだろう……。
「二人とも、もうすぐ中央通りに着くよ」
「ミーナ、待ってくれ。その前にマジックショップに寄ってくれ」
「バッシュさん、どうしたんですか?」
「スライムを倒しに行くのなら炎の魔法が必要だ。俺は僧侶だから、光魔法や神聖魔法なら使えるが、炎は無理だ。ミーナに至っては魔法自体使えない。カナはファイヤーバレットくらいは使えるだろ……?」
「はい、それくらいなら使えます。でも、魔力容量が低いのか、威力が弱くて……」
「人間は魔力が低いからな……。異世界から来たというカナは特に低いんだろう。だから、マジックショップで魔力の底上げをするアイテムを買いに行くんだ。俺の魔法や魔銃でも倒せるが、一人では流石にキツイからな」
「それなら、マジックショップは中央通りの近くにあるから、先にそっちに寄ろう」
私達は一先ずマジックショップへと目指す事となった。
◆◆◆
「いらっしゃいませ」
マジックショップへとたどり着くと。年老いたお婆さんではなく、若い女性がカウンターに座っている。
私のイメージでは、魔法おババみたいなのがいて、「イィ~ヒッヒッヒ……!よく来たねぇ、今日は何の用だい……?」と、そんなイメージあったのだが全く違っていた……。
店内を見渡すと色んな物がうられている。
宝石や装飾品を始め、何かの目玉やらコウモリの羽のようなもの、さらには瓶詰めの何かの虫まで売られている。
宝石や装飾品ならまだいいけど、目玉とか虫とかはっきり言って気色悪い……。
「今日は何をお求めですか?」
「ああ、魔道士の腕輪を2つ欲しいんだが……」
「こちらですね。2つで4万エントになります」
店員さんが2つの腕輪を取り出すと、バッシュさんは代金を支払らい、その2つの腕輪を私へと手渡した。
「バッシュさん……?」
その腕輪は縦の幅が広く、綺麗な銀色をしており、真ん中になにかの大きな赤い宝石のようなものが埋め込まれている。
そして、上下の縁や宝石の周りには青い色の美しい装飾がほどこされている。
「カナ、それを両腕に着ければ魔法の威力が上がる」
「あの……、お金……」
私が財布からお金を取り出そうとすると、バッシュさんから止められた。
「気にするな、昨日と今日カナに迷惑をかけたからな。そのお詫びと思ってくれ」
「バッシュさん……、ありがとうございます……」
男性から何か身に付ける物をプレゼントされるなんて初めての経験だ……。
私は少し照れながら魔道士の腕輪を腕へと着けた。
厳密に言えば今身に着けている装備は、グレンさんやアルトさんから貰ったと言えばそうなるのだが、どちらかと言えばあれは餞別や、ディンさん達のパーティ全員から貰ったということになるのだろうから、ノーカンのような気もする……。
「それじゃあ、改めてスライムを倒しに行くよ……!」
こうして私達はスライムを倒しに下水道へと向かうのだった。
冒険者ギルドで食事を済ませると、ミシェルさんがミーナに1枚の依頼書を見せている。
「なにこれ……?うぇぇ……っ!?これボクがするの……っ!?」
依頼書を見てミーナは心底嫌そうな顔をしている。一体何が書かれているのだろう……?
「今のところ、他に頼める奴が居なくてね……。一人で行けとは言わない。メンバーはあんたに任せるよ」
「カナ……っ!これ一緒にやろうっ!!」
ミシェルさんの話が終わると同時にミーナが私の所へとやって来て、依頼書を見せてくる。
依頼書には……。
地下下水道のスライム駆除
報酬金 6万エント
依頼主 リーツェの街
と書かれていた。
「スライム駆除……?」
「そう……!スライムだよ!スライム……っ!ボク、スライムだけは苦手なんだよ……っ!!」
スライムと聞いて真っ先に思い付くのは、某RPGゲームに出てくるザコキャラだ。
「スライムってえのは、水辺とかに住む、ゲル状の魔物だ。物理攻撃が効かないどころか、変に斬ると分裂してしまうという厄介な奴さ」
バッシュさんが、スライムについての補足説明をしてくれる。
なるほど、某ゲームのとは全く違う訳か……。
「弱点はないんですか……?」
「あるぜ。スライムは魔法に弱い。特に炎系の魔法にな」
「ボクは魔法とか使えないからどう頑張ってもスライムには勝てないだよ……っ!お願い……!手伝って……っ!!」
ミーナは手を合わせて、真剣に頼み込んでくる。
まあ、一応パーティを組んだわけだし、無下にも出来ないか……。
「いいけど、私もあまり魔法は得意じゃないよ……?何と言うか……、魔力容量……?が低いのかも……」
「なら、俺も同行しよう」
「いいの……?バッシュ……」
「ああ、構わんさ。ランザも急ぐ旅じゃない。それに、旅をするにも金がかかる。金を稼ぐためにも冒険者をやってるのさ」
バッシュさんはニヤリと笑いながら、指でお金のマークを示していた。
バッシュさんの言うことも、確かに分からなくはない……。
無いのだが……、僧侶の言うことだろうかと思わなくもない……。
「ありがとう~……っ!カナ!バッシュ……っ!!という訳でミシェルさん、この依頼ボク達三人で行ってくるねっ!」
「いいけど、そっちの二人の冒険者ランクはどのくらいなんだ……?あまり低い奴を行かせる訳には行かないからね」
「私はDランクです」
「俺はAだ」
私とバッシュさんはミシェルさんに冒険者カードを見せる。
というか……。
「バッシュさんAランクなんですか……っ!?」
「ああ、そうさ。別に見せびらかすものでもないからな」
バッシュさんには悪いけど、僧侶をしながらと言っていたので、私と一緒くらいかと思った……。
「なるほどね。カナのDランクというのが少し気にかかるが、CランクのミーナとAランクのバッシュがいれば大丈夫だろう……。それじゃあ、任せたよ」
私達は依頼を引き受けると、冒険者ギルドを後にした……。
◆◆◆
「ミーナ、下水道ってのはどこから入るんだ……?」
冒険者ギルドを出た後、バッシュさんがミーナに歩きながら尋ねる。
「下水道へは中央通りから入るんだよ。そこに下水の本管が通ってるよ。スライムはそこにいるんだ」
「なんで、下水にスライムがいるの……?」
「スライムは下水から流れ込んでくるゴミを消化してくれているんだが、放って置くと増えすぎて下水が詰まっちまうんだ。俺もしたことあるが、中々面倒な仕事だ……」
私の質問に、バッシュさんが苦笑しながら説明してくれた。
つまり、スライムは管理が必要らしい……。
「ん……?でも、ラウルではそんな仕事したこと無かったような……?」
「それは単純にカナのランクが低くて回ってこなかったんだろ……」
なるほど、ということは今まではラウルでも別の冒険者の人達が引き受けていたという事なのだろう……。
「二人とも、もうすぐ中央通りに着くよ」
「ミーナ、待ってくれ。その前にマジックショップに寄ってくれ」
「バッシュさん、どうしたんですか?」
「スライムを倒しに行くのなら炎の魔法が必要だ。俺は僧侶だから、光魔法や神聖魔法なら使えるが、炎は無理だ。ミーナに至っては魔法自体使えない。カナはファイヤーバレットくらいは使えるだろ……?」
「はい、それくらいなら使えます。でも、魔力容量が低いのか、威力が弱くて……」
「人間は魔力が低いからな……。異世界から来たというカナは特に低いんだろう。だから、マジックショップで魔力の底上げをするアイテムを買いに行くんだ。俺の魔法や魔銃でも倒せるが、一人では流石にキツイからな」
「それなら、マジックショップは中央通りの近くにあるから、先にそっちに寄ろう」
私達は一先ずマジックショップへと目指す事となった。
◆◆◆
「いらっしゃいませ」
マジックショップへとたどり着くと。年老いたお婆さんではなく、若い女性がカウンターに座っている。
私のイメージでは、魔法おババみたいなのがいて、「イィ~ヒッヒッヒ……!よく来たねぇ、今日は何の用だい……?」と、そんなイメージあったのだが全く違っていた……。
店内を見渡すと色んな物がうられている。
宝石や装飾品を始め、何かの目玉やらコウモリの羽のようなもの、さらには瓶詰めの何かの虫まで売られている。
宝石や装飾品ならまだいいけど、目玉とか虫とかはっきり言って気色悪い……。
「今日は何をお求めですか?」
「ああ、魔道士の腕輪を2つ欲しいんだが……」
「こちらですね。2つで4万エントになります」
店員さんが2つの腕輪を取り出すと、バッシュさんは代金を支払らい、その2つの腕輪を私へと手渡した。
「バッシュさん……?」
その腕輪は縦の幅が広く、綺麗な銀色をしており、真ん中になにかの大きな赤い宝石のようなものが埋め込まれている。
そして、上下の縁や宝石の周りには青い色の美しい装飾がほどこされている。
「カナ、それを両腕に着ければ魔法の威力が上がる」
「あの……、お金……」
私が財布からお金を取り出そうとすると、バッシュさんから止められた。
「気にするな、昨日と今日カナに迷惑をかけたからな。そのお詫びと思ってくれ」
「バッシュさん……、ありがとうございます……」
男性から何か身に付ける物をプレゼントされるなんて初めての経験だ……。
私は少し照れながら魔道士の腕輪を腕へと着けた。
厳密に言えば今身に着けている装備は、グレンさんやアルトさんから貰ったと言えばそうなるのだが、どちらかと言えばあれは餞別や、ディンさん達のパーティ全員から貰ったということになるのだろうから、ノーカンのような気もする……。
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