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八章 決意する少女
ドラゴンとワイバーンの激突
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翌日、降っていた雨は夜中には止み、私は木漏れ日のさす林道を進んでいた。
地面には昨日降った雨で水たまりができ、茂みや草には多くの水滴が残っている。
林道は平坦な道からいつしか傾斜へと差し掛かり、森の出口が見えてきた。
ガイラスまであともう少しだろうか……?
そう思いながら林道をすすんでいると、不意に大きな影が差してきた。
なんだろう……?
空を見上げると、上空に巨大な2つのものが飛んでいる。
それが何なのかすぐに分かった、銀色の大きな翼を持ったドラゴンと赤い飛竜だった……!
このまま迂闊に森を出るとあの二匹に襲われかねない……。
私はドラゴンとワイバーンの様子を見ていると、どこかおかしい。
私へと気付く様子もなく二匹が争っていた。
ドラゴンはワイバーンへと口から雷撃を放ち、対するワイバーンは口から大きな火炎弾をドラゴンへと放ちお互い激しい攻防が繰り広げられているっ!
「な……何が起こってるの……っ!?」
理由はよく分からないけど、ここにいては危険そうだっ!
私は急いで森の出口へと向かって走るっ!!
すると、けたたましい声が聞こえたので上を向くと、ワイバーンに蹴られたドラゴンが物凄い速さでこちらへと落下して来ていた……っ!!
「ひ……ひいぃぃぃぃぃぃぃーーーーー…………っ!!!」
私は火事場のなんとやらで全速力で走るっ!!
あんなものの下敷きになったら間違いなく死んでしまうっ!!
ワイバーンに蹴られたドラゴンは私の僅か3メートル程後ろへと落下し、私の身体はその風圧で前へと吹き飛ばされたっ!
「ひゃあぁぁぁぁぁ……っ!?」
吹き飛ばされた私は何度も地面を転がりながら最終的にはでんぐり返しのような体勢で止まった……。
「あたたたた……。な……何が起こってるの……?」
起き上がって後ろを振り向くと、森の方でドラゴンとワイバーンが激戦を繰り広げていた。
ドラゴンとワイバーンを倒せばザクスを救うための薬の材料が手に入るのだが、あの中にわざわざ突っ込んでいくほど私は無謀ではない。
それに、吹き飛ばされて少しは離れたとはいえ、ここもまだ安全とは言い難い……。
身の安全を確保するため私は一先ずガイラスへと向かうことにした。
◆◆◆
ドラゴンとワイバーンが激戦を繰り広げていた場所から数キロ離れた頃、村へとたどり着いた。
どうやらここがガイラスという村のようだ。
後ろを振り向くと、この場所が山の中腹辺りにあるため、下の方でドラゴンとワイバーンが未だに激戦を繰り広げているのが見え、雷撃や火炎弾の応酬や近接戦が繰り広げられている。
あのまま共倒れしてくれれば助かるんだけどなぁ~……。
「やれやれ……、今日もあの二人激しくやり合ってるなぁ~……。」
下を見下ろしていると上の方から声が聞こえてきた。
後ろを振り向くと、そこには村の人と思われる男性の姿があった。
というか今、二人って言ってたけど、どう言うことだろう……?
「嬢ちゃん、あんたミンディアのほうから来たのかい?」
下を見下ろしていた男性が今度は私の方へと視線を向けてきた。
「え……?あ、はい……、そうですけど……。」
「あんたえらい時にここに来ちまったなぁ~。何にしろ無事で良かったな」
「は……はあ……。ところで、なんでドラゴンとワイバーンが激戦を繰り広げているんですか……?それに、今あの二人って言ってましたけど、どういう事ですか……?」
「知りたいのならアタイが説明してやるぜ。」
先程の男性の後ろにもう一人、今度は女性の姿があったのだった。
地面には昨日降った雨で水たまりができ、茂みや草には多くの水滴が残っている。
林道は平坦な道からいつしか傾斜へと差し掛かり、森の出口が見えてきた。
ガイラスまであともう少しだろうか……?
そう思いながら林道をすすんでいると、不意に大きな影が差してきた。
なんだろう……?
空を見上げると、上空に巨大な2つのものが飛んでいる。
それが何なのかすぐに分かった、銀色の大きな翼を持ったドラゴンと赤い飛竜だった……!
このまま迂闊に森を出るとあの二匹に襲われかねない……。
私はドラゴンとワイバーンの様子を見ていると、どこかおかしい。
私へと気付く様子もなく二匹が争っていた。
ドラゴンはワイバーンへと口から雷撃を放ち、対するワイバーンは口から大きな火炎弾をドラゴンへと放ちお互い激しい攻防が繰り広げられているっ!
「な……何が起こってるの……っ!?」
理由はよく分からないけど、ここにいては危険そうだっ!
私は急いで森の出口へと向かって走るっ!!
すると、けたたましい声が聞こえたので上を向くと、ワイバーンに蹴られたドラゴンが物凄い速さでこちらへと落下して来ていた……っ!!
「ひ……ひいぃぃぃぃぃぃぃーーーーー…………っ!!!」
私は火事場のなんとやらで全速力で走るっ!!
あんなものの下敷きになったら間違いなく死んでしまうっ!!
ワイバーンに蹴られたドラゴンは私の僅か3メートル程後ろへと落下し、私の身体はその風圧で前へと吹き飛ばされたっ!
「ひゃあぁぁぁぁぁ……っ!?」
吹き飛ばされた私は何度も地面を転がりながら最終的にはでんぐり返しのような体勢で止まった……。
「あたたたた……。な……何が起こってるの……?」
起き上がって後ろを振り向くと、森の方でドラゴンとワイバーンが激戦を繰り広げていた。
ドラゴンとワイバーンを倒せばザクスを救うための薬の材料が手に入るのだが、あの中にわざわざ突っ込んでいくほど私は無謀ではない。
それに、吹き飛ばされて少しは離れたとはいえ、ここもまだ安全とは言い難い……。
身の安全を確保するため私は一先ずガイラスへと向かうことにした。
◆◆◆
ドラゴンとワイバーンが激戦を繰り広げていた場所から数キロ離れた頃、村へとたどり着いた。
どうやらここがガイラスという村のようだ。
後ろを振り向くと、この場所が山の中腹辺りにあるため、下の方でドラゴンとワイバーンが未だに激戦を繰り広げているのが見え、雷撃や火炎弾の応酬や近接戦が繰り広げられている。
あのまま共倒れしてくれれば助かるんだけどなぁ~……。
「やれやれ……、今日もあの二人激しくやり合ってるなぁ~……。」
下を見下ろしていると上の方から声が聞こえてきた。
後ろを振り向くと、そこには村の人と思われる男性の姿があった。
というか今、二人って言ってたけど、どう言うことだろう……?
「嬢ちゃん、あんたミンディアのほうから来たのかい?」
下を見下ろしていた男性が今度は私の方へと視線を向けてきた。
「え……?あ、はい……、そうですけど……。」
「あんたえらい時にここに来ちまったなぁ~。何にしろ無事で良かったな」
「は……はあ……。ところで、なんでドラゴンとワイバーンが激戦を繰り広げているんですか……?それに、今あの二人って言ってましたけど、どういう事ですか……?」
「知りたいのならアタイが説明してやるぜ。」
先程の男性の後ろにもう一人、今度は女性の姿があったのだった。
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