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由奈の章 甘えたがりな義妹
高藤(弟)現る!
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じゃれ合うようにビンタを交わしたあと、僕と由奈はそっと見つめ合った。
「あとは見つめ合うのとハグとキスだろ……?私は他所を向いてるから、好きなだけイチャついてなさい。終わったらスタンプ押してあげるから。ただし、ここ学校だということを忘れないように」
先生はニヤニヤとした笑みを浮かべながら僕たちから背を向けるとデスクワークを始める。
な……なんか恥ずかしいな……。
由奈もそう思っているのか、顔を赤くしながら体をモジモジとさせていた。
「ゆ……由奈……」
「彼方さん……」
僕と由奈はお互い見つめ合う……。
しばらく見つめ合ったあと、僕たちはそっと抱き合い、そっと唇を重ねた。
「ん……由奈……好きだ……」
「んう……彼方さん……あたしも彼方さんが好き……」
僕たちは時間を忘れ、お互い抱きしめあいながら求め合うようにキスを交わす。
由奈から匂ってくる甘い香りが僕の理性を崩していく……。
場所が学校じゃなければ……ここに先生がいなければ多分この先もしていたと思う……。
僕は由奈の体温と匂いを感じながらしばらくキスを続けていた……。
キスをしてからどのくらい経っただろう……。
「……二人はいつまでイチャイチャしてる気なの?」
いつまで経ってもキスやハグを止めない僕たちに先生は苦笑していた。
時計を見ると、30分近く経っていたようで、僕は思わず顔を赤くして、由奈と一緒に先生へ頭を下げた。
「す……すみません……」
は……恥ずかしい……。
僕と由奈はお互い顔を赤くしながら養護教諭の先生に頭を下げる。
「ま、それだけ好きあって長い時間イチャイチャできるんだ、ちょっとやそっとじゃ別れることなさそうだね。でも……二人ともヤることやってもいいけど避妊はきちんとしなさいよ~」
先生のニヤニヤとした笑みに僕と由奈の顔はさらに赤くなる……!
「いや……先生そこはするなと言うところなんじゃないんですか……?」
「え~、するなと言ってもヤるのが今の若い子たちでしょ?それに止められれば余計にでもヤりたくなるのが人情ってものだし?ならいっそのこと下手に止めずに避妊を勧めるのがベストなんだよ」
……そういうものなのかな?
僕は少し釈然としない気持ちを抱いたまま先生にスタンプをもらうと保健室をあとにした。
◆◆◆
保健室を出たあと、僕と由奈は当てもなく校内を歩いていた。
「これでスタンプは全部揃ったけど……どこに持っていけばいいんだろう……?由奈知ってる……?」
「う~ん……、あたしもよくは分からないけど……生徒会が主催だから生徒会室でいいんじゃないかな……?」
なるほど……そう言えばこのスタンプラリーは生徒会主催なんだっけ……。
僕は由奈と共に生徒会室へと向かう……が、そこで思わぬ人物を目撃することになる……!
「はーっははははっ!ようこそ我が生徒会執行部へ!ここへ来たということは……スタンプラリーがすべて終わったとい解釈でよろしいですか?」
なんとそこにいたのはメガネをかけた高藤だった……!
「高藤……!なんでお前がここにいるんだっ!?修学旅行に行ったんじゃないのか……っ!?」
僕は高藤へとビシっと指さす。
「ん……?あなたは本校の方ですよね……?私はあなたとは初対面なはずですが……?それに先輩が言われているのはおそらく兄のほうかと……」
「兄っ!?」
目の前にいる高藤(弟)の言葉に僕は度肝を抜かされた……!
あいつに弟がいたなんて聞いてないよ……っ!?
しかもよく見れば腕には"生徒会長"と書かれた腕章まである。
「どうやら兄からは何も聞かされてはいないようですね……。確かに私と兄は似ています……が、私の方が少しインテリに見えるはずでなのですが……」
高藤(弟)はそう言いながらニヤリと笑みを浮かべる。
いや……メガネがないこと以外は変わらないと思うけどな……。
しかし、こんな奴が生徒会長をしているこの付属中学は大丈夫なのかという危惧すら覚える……。
「取り敢えず君が生徒会長だと言うことは腕章を見て分かった……。でも、なんで高藤に協力を要請したんだ?」
「ふ……、これは異なことを仰る……。折角の学園祭、楽しく盛り上げようというのが世の常とは思いませんか?ならば私は兄の協力を得てこれまでにない盛り上がりにしようとしたまでです!」
高藤(弟)の熱弁で僕は呆気にとられる……。
……あの兄にしてこの弟ありだな、うん。
「ま……まあ……、兎に角趣旨は分かった……。スタンプラリーを走破したらオリジナルアクセサリーをもらえると聞いたんだが……」
「勿論用意しております!さあこちらをどうぞ!」
僕と由奈はスタンプラリーの紙を差し出すと、高藤(弟)はどこからともなくペアリングを取り出す。
ツッコまないぞ……高藤の弟だからって絶対にツッコまないぞ……!
ツッコミたい気持ちをぐっと飲み込み、僕は由奈とペアリングを受け取った。
そして、生徒会室を静かに後にした。
「あとは見つめ合うのとハグとキスだろ……?私は他所を向いてるから、好きなだけイチャついてなさい。終わったらスタンプ押してあげるから。ただし、ここ学校だということを忘れないように」
先生はニヤニヤとした笑みを浮かべながら僕たちから背を向けるとデスクワークを始める。
な……なんか恥ずかしいな……。
由奈もそう思っているのか、顔を赤くしながら体をモジモジとさせていた。
「ゆ……由奈……」
「彼方さん……」
僕と由奈はお互い見つめ合う……。
しばらく見つめ合ったあと、僕たちはそっと抱き合い、そっと唇を重ねた。
「ん……由奈……好きだ……」
「んう……彼方さん……あたしも彼方さんが好き……」
僕たちは時間を忘れ、お互い抱きしめあいながら求め合うようにキスを交わす。
由奈から匂ってくる甘い香りが僕の理性を崩していく……。
場所が学校じゃなければ……ここに先生がいなければ多分この先もしていたと思う……。
僕は由奈の体温と匂いを感じながらしばらくキスを続けていた……。
キスをしてからどのくらい経っただろう……。
「……二人はいつまでイチャイチャしてる気なの?」
いつまで経ってもキスやハグを止めない僕たちに先生は苦笑していた。
時計を見ると、30分近く経っていたようで、僕は思わず顔を赤くして、由奈と一緒に先生へ頭を下げた。
「す……すみません……」
は……恥ずかしい……。
僕と由奈はお互い顔を赤くしながら養護教諭の先生に頭を下げる。
「ま、それだけ好きあって長い時間イチャイチャできるんだ、ちょっとやそっとじゃ別れることなさそうだね。でも……二人ともヤることやってもいいけど避妊はきちんとしなさいよ~」
先生のニヤニヤとした笑みに僕と由奈の顔はさらに赤くなる……!
「いや……先生そこはするなと言うところなんじゃないんですか……?」
「え~、するなと言ってもヤるのが今の若い子たちでしょ?それに止められれば余計にでもヤりたくなるのが人情ってものだし?ならいっそのこと下手に止めずに避妊を勧めるのがベストなんだよ」
……そういうものなのかな?
僕は少し釈然としない気持ちを抱いたまま先生にスタンプをもらうと保健室をあとにした。
◆◆◆
保健室を出たあと、僕と由奈は当てもなく校内を歩いていた。
「これでスタンプは全部揃ったけど……どこに持っていけばいいんだろう……?由奈知ってる……?」
「う~ん……、あたしもよくは分からないけど……生徒会が主催だから生徒会室でいいんじゃないかな……?」
なるほど……そう言えばこのスタンプラリーは生徒会主催なんだっけ……。
僕は由奈と共に生徒会室へと向かう……が、そこで思わぬ人物を目撃することになる……!
「はーっははははっ!ようこそ我が生徒会執行部へ!ここへ来たということは……スタンプラリーがすべて終わったとい解釈でよろしいですか?」
なんとそこにいたのはメガネをかけた高藤だった……!
「高藤……!なんでお前がここにいるんだっ!?修学旅行に行ったんじゃないのか……っ!?」
僕は高藤へとビシっと指さす。
「ん……?あなたは本校の方ですよね……?私はあなたとは初対面なはずですが……?それに先輩が言われているのはおそらく兄のほうかと……」
「兄っ!?」
目の前にいる高藤(弟)の言葉に僕は度肝を抜かされた……!
あいつに弟がいたなんて聞いてないよ……っ!?
しかもよく見れば腕には"生徒会長"と書かれた腕章まである。
「どうやら兄からは何も聞かされてはいないようですね……。確かに私と兄は似ています……が、私の方が少しインテリに見えるはずでなのですが……」
高藤(弟)はそう言いながらニヤリと笑みを浮かべる。
いや……メガネがないこと以外は変わらないと思うけどな……。
しかし、こんな奴が生徒会長をしているこの付属中学は大丈夫なのかという危惧すら覚える……。
「取り敢えず君が生徒会長だと言うことは腕章を見て分かった……。でも、なんで高藤に協力を要請したんだ?」
「ふ……、これは異なことを仰る……。折角の学園祭、楽しく盛り上げようというのが世の常とは思いませんか?ならば私は兄の協力を得てこれまでにない盛り上がりにしようとしたまでです!」
高藤(弟)の熱弁で僕は呆気にとられる……。
……あの兄にしてこの弟ありだな、うん。
「ま……まあ……、兎に角趣旨は分かった……。スタンプラリーを走破したらオリジナルアクセサリーをもらえると聞いたんだが……」
「勿論用意しております!さあこちらをどうぞ!」
僕と由奈はスタンプラリーの紙を差し出すと、高藤(弟)はどこからともなくペアリングを取り出す。
ツッコまないぞ……高藤の弟だからって絶対にツッコまないぞ……!
ツッコミたい気持ちをぐっと飲み込み、僕は由奈とペアリングを受け取った。
そして、生徒会室を静かに後にした。
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